「四大卒」は就職に有利?学歴のメリットから就活での注意点まで就活生向けに徹底解説
就活で四大卒は有利だと思っている人もいるかもしれませんが、実際はそうでもありません。
というのも、四大卒も大学によってレベルが異なりますし、企業も学歴だけで判断しているわけではあないからです。
本記事では、四大卒が就職に与える影響や注意点について解説します。ぜひ最後まで読んでみてください。
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就職における四大卒とは?

そもそも四大卒とはなんでしょうか。ここでは就職における四大卒の定義について解説します。
①一般的には四年制大学を卒業した人を指す
四大卒とは、4年制の大学を卒業し「学士」の学位を取得した人を指します。
四大卒は短大卒や専門卒と異なり、4年間での幅広い学問習得や深い専門知識の獲得が期待されるため、企業はこれを基準に一定の教育背景を有した人材と見なすことが多いのです。
ただし、企業が学歴のみで候補者を評価することは少なく、四大卒であることに加えて、個人の経験やスキルが重視される傾向にありますよ。
②求人においては通信制や院卒の応募も可能
多くの企業の求人票に「四大卒以上」と記載されている場合、通信制大学の卒業者や大学院修了者も応募可能です。
通信制大学は通学制と異なり、オンラインで学ぶ形式が主流ですが、卒業すれば学位としては同等の四大卒と認められますよ。
また、大学院卒であれば専門性が高い分、さらに優遇される可能性があり、特に専門職や技術職でその傾向が見られます。
企業が四大卒以上の求人を出すのはなぜ?

求人を見ると、四大卒以上を条件とする企業が多く見られます。ここでは、多くの企業が四大卒以上の求人を出す3つの理由を解説します。
①一定以上優秀である可能性が高いから
企業が四大卒を求める理由の1つは、優秀な人材を確保しやすいと考えているためです。
四大卒が必ずしもその人の実力を証明するわけではありませんが、大学での学びの経験から、勤勉さや目標達成力があると見なされやすい傾向にありますよ。
高卒や専門卒でも優秀な人材は多く存在しますが、限られた選考の時間で全てを見極めるのは難しいのが現状です。
そのため、四大卒という条件を基準に設けることで、企業はより効率的に優秀な人材を見極めています。
②大学での専門が仕事に活きることを期待しているから
四大卒の採用においては、大学で学んだ専門的な知識やスキルが仕事に役立つことへの期待も含まれます。
四大卒の応募者は、学部での専攻に基づいた専門知識を持っていることが多く、特に研究や技術職など専門性を重視する職種では四大卒以上を条件とする企業が多いのです。
また、専門学校卒と比較しても、大学はより広範な学問に触れる機会があるため、幅広い視野や課題解決力も期待されていると言えるでしょう。
③応募段階で候補者をある程度絞ることができるから
3つ目の理由は、応募者をある程度絞るためです。
応募者数が増えると選考にかかる時間やコストが増大するため、四大卒以上の学歴を条件に設けて応募者を絞っています。
また、人気企業や大企業では応募者が多すぎるため、四大卒の中でも高学歴群に焦点を絞った学歴フィルターを採用している企業も存在しますよ。
ただし、高卒や専門卒だからといって採用の可能性がなくなるわけではなく、他のスキルや経験が評価される場合もあるでしょう。
四大卒は就職に有利になるって本当?

四大卒が就職において有利かどうか気にしている人もいると思います。ここでは、四大卒であることが就職に与える影響について解説します。
①四大卒だからといって評価が上がることは少ない
結論として、四大卒の学歴だけで評価が上がることはほとんどありません。多くの企業は学歴を選考の一要素としていますが、それが決定打になるケースは少ないのが現状です。
特に近年の採用傾向では、学歴よりも実力やスキル、パーソナリティが重要視される傾向にあります。
学歴に頼り切らず、自己アピールや経験を強化することが、就職活動の成功には不可欠でしょう。
②四大卒の中でも偏差値や知名度で差はある
四大卒といっても、大学の偏差値や知名度により評価は異なります。偏差値が高い大学や知名度のある大学出身者は、一般的に選考で有利になるケースがあるのも事実です。
企業によっては、学歴フィルターと呼ばれる基準を設けている場合もあり、特定の大学の卒業生のみを選考対象とすることもありますよ。
ただし、偏差値や知名度が低い大学出身者でも、自己PRや実績を強調することで評価を得られる可能性があります。
どの大学を卒業しているかよりも、就活でのパフォーマンスやアピールポイントが重要です。
四大卒の新卒就活でのメリット

四大卒であるだけで就活を有利に進められることはありませんが、メリットもあります。ここでは、就職活動における四大卒の3つのメリットについて解説します。
①「大卒以上」という条件を最低限クリアできる
まず1つ目は、四大卒であることで「大卒以上」を満たせるため、多くの求人のエントリーできることです。
前述した通り、多くの企業では応募条件に学歴要件を設けており、大卒以上の条件をクリアしていると、幅広い選択肢が増えます。
学歴が応募資格に影響する新卒就活において、四大卒であることは基本条件をクリアし、第一関門を突破するための重要なポイントといえるでしょう。
②先輩が働いている場合など人脈が使いやすい
2つ目は、在学中や就職活動時に築いた人脈を活用できることです。特に大学の先輩が働いている企業であれば、先輩から内部の情報を得たり、アドバイスをもらえます。
また、サークルやゼミのつながりからも希望する業界や職種の内部事情を得られることもあり、採用担当者へのアピールポイントも具体的に把握できますよ。
四大卒の学生は在学中に広げた人脈を活用することで他の応募者に差をつけ、就職活動をスムーズに進められるのです。
四大卒の就活の注意点とよくある失敗

四大卒であることにあぐらをかいていると就活に失敗します。ここでは四大卒の人がよくする3つの失敗と注意点について解説します。
①学歴を過信してしまう
学歴に過信していると選考で失敗するリスクが高まります。
企業は応募者の学歴だけでなく、人柄や実績、具体的な行動力を評価するため、学歴だけに依存することは危険ですよ。
多くの企業では「学歴を活かしてどのような能力を持っているか」「実際にどのように行動して成長してきたか」を重視しています。
大学生活を通じて培った専門知識やスキルを生かして自らの価値を示しましょう。
②大学での活動や学んだことについて話せない
大学時代の活動や学びを具体的に話せないと、企業側に「学生生活で何も積み上げてこなかったのでは」と思われてしまいます。
就活では、学業やアルバイト、サークル活動、ボランティアなどの経験を通して何を学び、どのように成長したかを伝えなければいけません。
自分が取り組んだ内容を整理し、それを分かりやすく伝えることで、企業に対するアピールポイントとなります。
学びや課題解決の経験を挙げ、そこで得たスキルや知識、考え方を仕事でどう活かしたいかを話すと効果的です。
③新卒就活での就職偏差値に固執してしまう
知名度や偏差値の高い企業ばかりを選んでしまうのも、四大卒が陥りがちな失敗です。
偏差値や企業の知名度に固執していると、入社後にミスマッチを感じたり、早期退職につながる可能性があります。
偏差値や大手企業ばかりにこだわるのではなく、自分がどのような業務を担当したいか、どのような社風が合うかを考え、視野を広げて企業選びをしましょう。
四大卒の就活を成功させるポイント

四大卒だからといって油断は禁物です。ここでは、四大卒の新卒就活を成功させるための3つのポイントを解説します。
①最初は広く業界や職種を検討する
まず、業界や職種を広く検討する姿勢が重要です。多くの学生が特定の企業や職種に絞りがちですが、早い段階で視野を広げることで、自分に適したキャリアを見つけやすくなります。
特に、四大卒の場合は応募できる求人が幅広いため、さまざまな業界や職種に触れる機会を活用しましょう。
まずは自分の興味やスキルに合う職種や業界をリストアップし、説明会やインターンシップを通じて理解を深めるのがおすすめです。
②自分が本当にやりたい仕事を探す努力をする
2つ目は、自分が本当にやりたい仕事を見つける努力をすることです。
単に企業の条件やイメージだけで選ぶのではなく、自己分析や業界研究を通じて自分の適性を見つけましょう。
例えば、自分が価値を感じる仕事や、将来のビジョンに合致する業務内容を選ぶと、入社後もやりがいを感じやすくなります。
さらに、やりたい仕事がはっきりすれば面接でも熱意を持って伝えられるため、企業からの評価も高まります。
③気を抜かずに就活対策に力を入れる
3つ目は、最後まで気を抜かず、しっかりとした対策を続けることです。
就活は面接や書類選考、グループディスカッションなど選考ステップごとに対策が求められるため、早い段階から準備を始めましょう。
多くの企業が学歴だけでなく、積極性やコミュニケーション能力などを評価ポイントとして重視します。
面接練習を重ねるほか、自分のアピールポイントを明確にするための自己分析にも力を入れましょう。徹底的な対策ができているかどうかが、最終的に合否を左右します。
四大卒の平均年収

四大卒の平均年収は、年齢や性別によっても大きな差が見られます。
日経転職版の2023年調査によると、男性の平均年収は823万円、女性は502万円とかなり差があり、昇進速度や契約社員比率の違いが原因です。
また、年代別では20代が459万円、30代は590万円、40代は768万円と年齢と共に増加し、50代では931万円に到達することが確認されています。
年収は学歴だけでなく、キャリアの積み重ねや企業の特性によっても左右されるため、四大卒であることに加えて、業種や職種選びも重要ですよ。
情報元:日経転職版
四大卒以外の最終学歴では就活は成功しない?

学歴が就職に大きく影響すると言われがちですが、実際には最終学歴が四大卒以外であっても就職を成功させることは可能です。
ここでは、大学院卒、短大卒、専門卒、高卒、中卒などさまざまな学歴における就職の特徴と成功のためのポイントを解説します。
①大学院卒
大学院卒の学歴は、特に専門性の高さが求められる職種では大きなアピールポイントとなるでしょう。
修士や博士の学位は高度な知識やスキルを証明するため、研究職や専門分野の職種では好待遇が期待できます。
また、一般企業においても大学院卒は深い知識と分析力を評価されることが多いため、強みとして活かせます。
しかし、全ての職種が高度な学歴を求めるわけではないため、自分の専門性が活かせる職種や企業を選びましょう。
②短大卒
短大卒は、2~3年で一般教養と専門的な知識を身につけられるため、短期間で職業スキルを身につけたい人にとっては魅力的な学歴です。
企業によっては四大卒と短大卒を「大卒」として一括りにする場合もあり、特に実務スキルや即戦力が重視される職種では短大卒が有利になることもありますよ。
しかし、四大卒以上を条件とする求人も少なくないため、選択肢が限定されるのも事実です。
そのため、短大卒の人は、自分のスキルや経験を強調し、企業のニーズに応えられることをアピールしましょう。
③専門卒
専門卒は特定の分野に特化したスキルを持つことが多く、即戦力として評価される傾向にあります。
医療やIT、デザインなど、専門知識が必要な職種では、四大卒よりも専門卒が有利になることも少なくありません。
専門卒の人が就職活動を成功させるためには、自分が学んできた技術や知識がどのように役立つかを具体的に説明し、即戦力として企業に貢献できる点をアピールしましょう。
学歴以上にスキルや経験を見られることが多いため、資格や実績があると一層効果的です。
④高卒
高卒は大卒と比較すると応募できる求人が少ないですが、特に地域密着型の中小企業や現場作業系の職種では需要があります。
企業によっては、高卒であってもポテンシャルや人柄を重視するところもあるため、自分の強みや将来への意欲を伝えましょう。
また、キャリアアップのためには、高卒認定試験や通信制の大学で学位を取得することも考えられます。
就職に向けて明確なキャリアプランを立て、実現に向けての努力を示すことが就職成功のポイントです。
⑤中卒
中卒での就職は難易度が高いと感じる人もいますが、専門職や技術職では中卒からキャリアを積み重ねて成功している人も少なくありません。
特に職人系の仕事や現場作業では、若い時期からの経験が重視されるため、中卒でも評価されやすい分野です。
また、資格取得を目指したり、高卒認定試験を受けることで就職の選択肢を広げることも可能です。
中卒の方は、若さやエネルギーを強調し、職場での意欲や長期的な貢献を伝えることで、就職活動を有利に進められるでしょう。
四大卒の学歴は新卒だけではなく転職にも影響する?

四大卒の学歴は、新卒採用だけでなく、転職時にも少なからず影響します。ここでは四大卒の学歴が転職に与える影響について解説します。
①基本的には転職は職歴が見られるため影響は少ない
転職市場では一般的に、学歴よりも職歴が重視されます。転職はその人の実績や経験が評価基準の中心であり、採用担当者は具体的な成果やスキルを見て判断するためです。
企業側も、入社後すぐに即戦力として活躍できるかどうかに関心を持つため、実務経験が豊富な方が高く評価されやすいですよ。
一方で、四大卒の学歴が全く評価されないわけではありません。特に未経験分野や職歴が浅い場合、学歴がある程度のポテンシャルの指標として見られることもあります。
最終的には職歴とスキルが最優先されますが、四大卒の学歴も全くの無関係とは言い切れません。
②業界によっては学歴や専門を書類時点で見る場合もある
特定の業界や企業では、書類選考の段階から学歴を重視する場合があります。
特にコンサルティングや金融業界、または大手企業では、学歴や専門分野が重要視されることが多いのです。
学歴を評価基準に含める企業は、組織の中での成長ポテンシャルや適応能力を見極めるために、学歴も判断材料として用いていますよ。
また、同業他社や同じ業界内で転職を考える場合には、業界の特性に合わせた学歴の評価基準を意識しておくと良いでしょう。
③学閥や人脈は新卒以降も強い武器になる
四大卒の学歴が特に効果を発揮するのは、人脈や学閥を活かした転職活動です。
学閥は、特に伝統的な企業や地域密着型の企業で影響力を持つことが多く、同じ大学出身の先輩や同窓生がいる場合、情報収集や推薦などで有利に働くことがあります。
また、学閥のネットワークや大学時代に築いた関係は、業界内での評判や採用決定に影響を与えることがあり、特に同じ業界内での転職時には大きな力となるでしょう。
四大卒が就活で有利だが自分に合った職を見つけよう

四大卒の学歴は、新卒就活において一定のメリットがあります。
ただし、四大卒であることに過信せず、自己PRやスキル、経験をしっかりアピールしましょう。
企業側は学歴だけでなく、どのような能力や経験を持ち、実際にどう活かせるかを見極めています。
学歴に頼りすぎず、自分の強みや実績をしっかりアピールする姿勢が、就活成功のカギになるでしょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。