添乗員は旅行者がプラン通り目的を達成でき、楽しい旅行ができるよう働きかける職業です。
しかし、業務内容だけでなく仕事に対して受け取れる報酬を知りたい人もいるでしょう。
本記事では、添乗員の年収の平均額や年齢別の年収・仕事内容・なる方法について解説します。将来性や求められる性質も紹介するので、ぜひご覧下さい。
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添乗員の平均年収と年齢別の年収

添乗員の年収を調べれば、職業に就いた後にどれほどの金額の年収を得られるか予想可能です。ここでは、年収の平均額や年齢別の年収について説明します。
①添乗員の平均年収は381万円
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、添乗員の平均年収は394万円となっています(引用元:ツアーコンダクター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)))。
国税庁によると給与所得者数の平均年収は460万円なので、平均を下回る給与に設定されていると想定可能です(引用元:令和5年分民間給与実態統計調査)。
勤務先は旅行会社と派遣会社の2種類に分けられ、旅行会社では月給と日当を足したものが支払われ、派遣会社は日給形式で支払われます。
長期休みの時期やGW、年末年始などの時期には仕事が多くなり、1月の半ばから2月、11月の終わり頃から12月半ばの時期には閑散期になるため、季節によって収入が変動しやすい職業です。
②添乗員の年齢別の年収
添乗員の年齢別の年収は、以下の表の通りです。
年齢 | 平均年収 |
20〜24歳 | 332万円 |
25歳〜29歳 | 377万円 |
30歳〜34歳 | 392万円 |
40歳〜44歳 | 420万円 |
50歳〜54歳 | 426万円 |
60歳〜64歳 | 400万円 |
国税庁の調査によると、全企業の年齢別平均年収は20〜24歳で267万円・30歳~34歳で431万円・40歳〜44歳で501万円・50歳〜54歳で540万円です(引用元:民間給与実態統計調査)。
そのため、大体の年齢において、年収は平均を下回る金額になると想定できます。
添乗員に関する基本情報

基本情報をチェックすれば、仕事に対する見識を広げる糸口になるのがポイントです。ここでは、仕事内容や添乗員になる方法を紹介します。
①添乗員の仕事内容
添乗員は旅行者についていきつつも、プラン通りの時間や目的を達成できるよう働きかけ、より楽しい旅行ができるようサポートする職業です。
旅行への添乗後は費用の計算や支払い、書類作成といった事務作業もこなす必要があります。
また実際の旅行の前段階では、実地を調べる活動や提案者とのプランのすり合わせを行い、必要な連絡を済ませ、旅行者の名簿や情報確認をする業務もあるのが特徴です。
実際に旅行を進行する際には、集合時間に指定場所に正しい人数が集まっているか点呼して確認したり、場所に応じた説明を行ったりします。宿泊場所での手続き、各種施設利用権の配布なども行います。
②添乗員になるには
添乗員になるためには、旅程管理主任者の資格を取得する必要があります。
資格には、国内のみ添乗対象となる『国内旅程管理主任者』と、国内外を問わず添乗できる『総合旅程管理主任者』の2種類があるのが特徴です。
資格を取得するために受ける研修は、日本添乗サービス協会によって東京と大阪の2か所で毎月開催されています。
また実務経験を積むためには、派遣会社や旅行会社に就職した上で国内、もしくは海外旅行に同行して、有資格者の指導を受けることが必要です。
添乗員の将来性は?

添乗員の仕事は、近年外国人観光客が増加している影響で需要が高まっているため、将来性があると推測可能です。
また高齢化社会が進んでいるため、添乗員によるサポートを求める人が多くなることも予想されます。国内や海外を問わず、世界遺産や秘境を楽しめるツアーの需要は今後も高まるのがポイントです。
また参加者がより簡単に思い出に残る体験を楽しめるよう、移動手段や食事プランなどを決めて手配することだけが添乗員の仕事ではありません。
参加者と直接コミュニケーションをとりながら工夫することも重要なため、AIですべてをまかなうのは難しいと判断できます。
高評価を得て仕事の受注率を高めるためには、今後に備えて知識や外国語を使った対応力を身につける必要も出てくるでしょう。
添乗員に向いている人の特徴3つ

添乗員に向いている人の特性をチェックすれば、自分に適性があるかどうか判断しやすくなります。添乗員に適した人の性質は、以下の3つです。
①旅行が好きな人
旅行が好きな人は、マニアックな知識や現地のマナー、文化に関連する知識の吸収率が高いため、旅関連の業務で活躍できます。
添乗員が同行するツアーの参加者は、手軽に貴重な体験を満喫することを求める傾向があるのが特徴です。
そのため、旅好きならではのためになる情報や、トラブルなく過ごすコツを紹介できるスキルが必要になります。
自分から足を運び、現地の魅力を再確認するなど、いきいきとした経験に基づいた情報を提供できれば好印象を与えられるのも利点です。
②人と接するのが好きな人
人と接するのが好きな人は、積極的な働きかけやそれぞれの人に合った対応が必要な業務に向いています。
社交性を発揮して明るい表情で解説するのはもちろん、参加者と接する機会が多い仕事なので、相手が求めていることをしっかりと把握し、適切に対応するスキルが必要です。
参加者によってニーズは異なるため、相手の表情や話し方などに合わせて接する柔軟性も重要になります。
③責任感のある人
責任感がある人は、数十名の人を取りまとめる場面も多くある仕事に適性があります。
ツアーの内容によっては、数十人分のチケットを漏れがないよう把握したり、チェックイン作業をてきぱきとこなしたりしなければいけません。
また、旅行中に起きたトラブルには冷静に対処する必要があるため、昼夜を問わず責任感を持ち、旅行者が快適に過ごせるよう配慮できる俯瞰力を発揮することが大切になります。
添乗員の仕事について理解を深めよう
添乗員の仕事についてデータを収集して、理解を深めましょう。添乗員の年収は平均額を下回っているものの、月給と日当、もしくは日給で支払われるのが特徴です。
添乗員に求められる資格やスキルを把握して、自分が目指したい道を決めましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。