パタンナーはデザイナーのイメージ図をもとに、立体的な服の型紙を作成する仕事です。就活するにあたり、業務内容だけでなく年収金額を知りたい人もいるでしょう。
本記事では、パタンナーの年収の平均額や年齢別の変化、必要な資質について解説します。仕事内容や将来性も紹介するので、ぜひご確認ください。
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パタンナーの平均年収と年齢別の年収

パタンナーの年収について知れば、就職後に年収がどう変化していくか予想しやすくなるのがメリットです。ここでは、年収の平均額や年齢別年収を説明します。
- パタンナーの平均年収は461万円
- パタンナーの年齢別の年収
①パタンナーの平均年収は461万円
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、パタンナーの平均年収は461万円となっています(引用元:パタンナー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)))。
国税庁によると給与所得者数の平均年収は458万円で、平均以上の給与を受け取っていると判断できますね(引用元:令和4年分民間給与実態統計調査)。
アパレルメーカーやデザイナーの事務所、縫製工場などが勤務先の候補で、正社員や契約社員として働く以外に、フリーのパタンナーとして企業から仕事を受注する形式で働く人もいます。
デザイナーとパタンナーを兼任している人もいて、賃金は技能や経験で変動するのが特徴です。フリーで働く際は出来高制で、契約によって金額が決まります。
②パタンナーの年齢別の年収
パタンナーの年齢別の年収は、以下の表の通りです。
年齢 | 平均年収 |
20〜24歳 | 327万円 |
25歳〜29歳 | 340万円 |
30歳〜34歳 | 440万円 |
40歳〜44歳 | 512万円 |
50歳〜54歳 | 576万円 |
60歳〜64歳 | 416万円 |
国税庁の調査によると、全企業の年齢別平均年収は20〜24歳で273万円・30歳~34歳で425万円・40歳〜44歳で491万円・50歳〜54歳で537万円です(引用元:民間給与実態統計調査)。
そのため、どの年代においても平均を上回る年収が支給されると判断できます。
パタンナーに関する基本情報

パタンナーに関する情報を収集すれば、職業に対する見識を深められられます。ここでは、仕事内容やなる方法について説明します。
- パタンナーの仕事内容
- パタンナーになるには
①パタンナーの仕事内容
パタンナーとは、デザイナーが描いた画像などをもとに、服を作る上で設計図である型紙を作成する仕事です。
デザイナーのイメージをより具体的な形に表して、実際に洋服として生産されるよう結びつける役割があります。
型紙を作る際の技法は、デザイン案からさまざまな種類の型紙を展開できる平面製図法と、実物のシルエットを想定した新規型紙を作る立体裁断法の2種類があるのがポイントです。
②パタンナーになるには
一定の評価を得られるパタンナーになるには、服飾系の専門学校に通って必要な知識を学んでから、さまざまな企業ならではの型紙形式を習得して数年の経験を積む必要があります。
技術や経験が醸成された後にはフリーとして活動するほか、著名デザイナーの専属パタンナーとして働く選択肢もあるのが特徴です。
必須の資格はありませんが、パターンメーキング技術検定やCAD利用技術者検定などをパスして資格を取得しておくと、仕事を選ぶ上で有利になります。
パタンナーの将来性は?

パタンナーは人材不足となっているため、将来性がある仕事と判断できます。
特にクライアントの意向を正確に汲み取りつつ、希望に沿った形にできるパタンナーは少ないため、優秀な人材は高い需要があるのがポイントです。
一方で、形にするスキルが低いパタンナーは納品しても次の仕事に結びつかないリスクがあります。
また、ファッション業界はグローバル化が進んでいるため、今後は海外の顧客への対力がより求められるようになるのも特徴です。
グローバル競争でも生き残れるよう海外の顧客を意識した視点を取り入れ、言語力やセンスを磨くことで、より大規模な仕事にも挑戦しやすくなるでしょう。
パタンナーに向いている人の特徴3つ

仕事に適性がある人の特徴を具体的に把握すれば、自身に必要なスキルや姿勢は何か明確にできます。パタンナーに適した資質は、以下の3つです。
- 細かい作業が得意で手先が器用な人
- 他の人の意見を聞いて客観的に捉えられる人
- 空間認識力が高い
①細かい作業が得意で手先が器用な人
細かい作業が得意で手先の器用さに自信があれば、正確性が求められるパタンナーの仕事で活躍できます。
数ミリの誤差が生産時には問題となるため、トレンドをキャッチする感性以外にも、几帳面で丁寧な仕事をやり遂げる集中力も必要です。
高度な技術や経験が評価につながるため、技術を身につければ仕事が定期的に受注でき、長く働けるといった強みがあります。
パターンを設計する技術だけでなく、縫製加工技術も磨くことが大切です。
②他の人の意見を聞いて客観的に捉えられる人
他の人の意見を聞きつつ客観的に捉えられる人は、よりデザイナーやクライアントの意向に沿った型紙を作れるのがポイントです。
型紙が一度完成しても、工場でサンプルが作られた後には改良案を考えたり、量産できるようサイズごとの型紙を製作する必要があります。
より正確な形で製品が作られるよう、工場側と意見をかわしながら付属品・縫製方法・デザインのテーマに関するすり合わせを行うスキルを磨くことも大切ですよ。
➂空間認識力が高い
空間認識力が高い人は、デザイン画をより適切な形の立体に起こせるのが強みです。
パタンナーの業務では、ただ人型に布を取り付けてシルエットを寄せるのではなく、イメージの再現性や強度、着心地などを確認しながら作り直して改善しなければいけません。
生地の柔らかさや厚みも意識しながら型紙を制作するには、空間認識力に数多の経験や技術、ファッション感覚を掛け合わせる必要があります。
パタンナーの仕事は年収以上にやりがいがある!
パタンナーの仕事は平均以上の年収を目指せるだけでなく、やりがいがあるのが魅力です。
また、パターンメーキング技術検定やCAD利用技術者検定などに合格することで、より多くの仕事に対応しやすくなります。
職業や業界の将来性もチェックして、自身のキャリアプランを正確化しましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。