航空整備士は航空機の機体や部品が正確に機能するよう、点検と保守を実行する仕事です。
就活生の中には、業務内容だけでなく実際に受け取れる年収を知りたい人もいるでしょう。
本記事では、航空整備士の年収・年齢別の変化・仕事内容・なり方・将来性について解説します。どんな資質が必要かについても説明するので、ぜひご覧ください。
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航空整備士の平均年収と年齢別の年収

航空整備士の年収をチェックすれば、就職後どれぐらいの報酬がもらえるのか想像しやすくなるのが利点です。ここでは、年収の平均額や年齢別の年収について説明します。
- 航空整備士の平均年収は494万円
- 航空整備士の年齢別の年収
①航空整備士の平均年収は494万円
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、航空整備士の平均年収は494万円となっています(引用元:航空整備士 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)))。
国税庁によると給与所得者数の平均年収は458万円で、平均を上回る給与と言えるでしょう(引用元:令和4年分民間給与実態統計調査)。
航空整備士は航空機が飛行する前のタイミングでチェックを行うため、国内や海外の全国各地、さまざまな空港に勤務します。
また、運航しない時間に合わせて作業をすることが求められる分、労働時間は24時間のうちシフト制と定められているのが特徴です。
土日の出勤もあり、休みは交替でとるスタイルとなっています。
②航空整備士の年齢別の年収
航空整備士の年齢別の年収は、以下の表の通りです。
年齢 | 平均年収 |
20〜24歳 | 336万円 |
25歳〜29歳 | 403万円 |
30歳〜34歳 | 454万円 |
40歳〜44歳 | 595万円 |
50歳〜54歳 | 613万円 |
60歳〜64歳 | 443万円 |
国税庁の調査によると、全企業の年齢別平均年収は20〜24歳で273万円・30歳~34歳で425万円・40歳〜44歳で491万円・50歳〜54歳で537万円です(引用元:民間給与実態統計調査)。
そのため、どの年代においても平均を上回る年収が支給されると判断できます。
航空整備士に関する基本情報

航空整備士に関する情報を集めれば、業務のやりがいを見出しやすくなるのがポイントです。ここでは、仕事内容やなるための方法について説明します。
- 航空整備士の仕事内容
- 航空整備士になるには
①航空整備士の仕事内容
航空整備士は、航空機の機体や装備品、エンジンなどが規定の精度、強度を保った状態で正確に機能するよう、点検と保守を担当する仕事です。
飛行前には定められた手順を守り、エンジン・外部・車輪などの点検を行うほか、コックピットの計器の検査もします。
異常があれば、修理や部品を交換し、点検が終わったタイミングで結果を機長に報告する業務もあるのが特徴です。
航空機の着陸後は計器の状態確認だけでなく消耗部品を交換し、場合に応じてエンジンの分解や交換、機器の整備も担当します。
②航空整備士になるには
航空整備士になるためには、一等または二等航空整備士、あるいは航空運航整備士、航空工場整備士といった国家資格が必要です。
試験を受けるには理工系大学・高専・航空機整備について学べる専門学校を卒業後、航空会社に採用されて経験を積まなければいけません。
二等航空整備士は入社前に取得可能ですが、一等航空整備士は4年以上実務を行う必要があるのが違いです。
また一等航空整備士の資格取得者は、社内で確認主任者として選ばれた場合、飛行日誌や最終確認のサインをする役割を担当します。
航空整備士の将来性は?

グローバル化が進む中で航空業界全体の需要が高まっていることから、航空整備士は将来性がある仕事と言えるでしょう。
近年は男性だけでなく、女性の航空整備士も人数が増加していて、活躍の幅が増えています。
またLCCの参入により人材不足も進んでいるため、養成にコストや時間がかかる航空整備士の場合は、有資格者の需要が高まったままであると推測可能です。
100席以下の小規模な航空機材で近距離を輸送する会社も路線を広げているため、今後は対応する機材の種類もより幅広くなり、定期的に新しい技術を学ぶ必要があります。
航空整備士に向いている人の特徴3つ

航空整備士に必要な特性を把握すれば、自身に向いた仕事かどうか判断できますよ。ここでは、3つの特徴を紹介します。
- 責任感の強い人
- 正確性を突き詰められる人
- 手先が器用な人
①責任感の強い人
責任感が強い人は、安全な飛行のために丁寧な点検や整備を行うことが求められる航空整備士に向いています。
業務は航空機が使われていない時間に合わせて行われるため不規則ですが、どんな時も万が一の事故が起こらないように整備しなければいけません。
そのため、過酷な状況でも責任を持って物事に取り組む姿勢が重要になります。
②正確性を突き詰められる人
正確性を突き詰められる人は、飛行中の航空機に不具合が起きないよう、細心の注意を払って業務ができるため、整備士の仕事への適性があります。
さまざまな航空機に対して正確な整備を心がけ、作業後の機長への報告も正確に行えるスキルがあれば、資格の取得や確認主任者へのキャリアアップも目指しやすくなるのがポイントです。
また航空技術は日々進歩しているため、積極的に研修に参加し、新しい知識やハイレベルな技術を習得できるよう努力する姿勢も大切になります。
➂手先が器用な人
手先が器用な人は、小さく細かい部品を扱う必要もある整備の仕事に向いています。
整備士は電気工具や手動工具、さまざまなサイズのレンチや部品を取り扱う仕事なので、精密な作業が要求されやすいです。
細かい作業が苦にならず、むしろ集中して取り組める特性があれば、やりがいを感じながら業務を進められます。
同様の理由で、部品の構造や航空機の機器について知ることが好きな人も向いているのが特徴です。
航空整備士の仕事は年収以上にやりがいがある
航空整備士の仕事は年収が平均以上もらえるだけでなく、やりがいも感じられる仕事です。
仕事に就くには、一級もしくは二級の航空整備士といった国家資格が必要になります。
職業の将来性もチェックして、自身が目指したい方向性を具体的に定めましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。