塾講師は学生の学習を指導する業務で、進学塾や補習塾、個別指導塾などさまざまな形態があります。しかし、業務内容だけでなく想定される年収金額について知りたい人もいるでしょう。
本記事では、塾講師の年収の平均額や年齢別の年収・将来性・具体的な業務内容・なる方法について解説します。
向いている人の特徴も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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塾講師の平均年収と年齢別の年収

塾講師が受け取る年収の相場を確認すれば、何年経験を積むとどれほどの年収が得られるか予測しやすくなるのがメリットです。
ここでは、年収の平均額や年齢別の年収の変化について紹介します。
①塾講師の平均年収は383万円
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、塾講師の平均年収は383万円となっています(引用元:学習塾教師 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)))。
国税庁によると給与所得者数の平均年収は460万円で、やや平均を下回る給与になっていると判断可能です(引用元:令和5年分民間給与実態統計調査)。
また勤務形態は正社員のほか、アルバイトや短時間の副業といった形態で仕事をしている人もいます。
塾の稼働時間は午後1時~10時頃が目安ですが、土日や学校が長期間休みになる時期には集中型の講座が行われるため、時期によって朝から勤務する必要もあるのがポイントです。
②塾講師の年齢別の年収
塾講師の年齢別年収は、以下の表の通りです。
年齢 | 平均年収 |
20〜24歳 | 295万円 |
25歳〜29歳 | 337万円 |
30歳〜34歳 | 387万円 |
40歳〜44歳 | 426万円 |
50歳〜54歳 | 449万円 |
60歳〜64歳 | 377万円 |
国税庁の調査によると、全企業の年齢別平均年収は20〜24歳で267万円・30歳~34歳で431万円・40歳〜44歳で501万円・50歳〜54歳で540万円です(引用元:令和5年民間給与実態統計調査)。
そのため、20歳~24歳にかけては平均以上で、25歳以降は平均を下回る年収になっていると判断できます。
塾講師に関する基本情報

塾講師に関する情報のうち基本的なものからチェックすれば、業務に求められるスキルを理解しやすくなるのが利点です。ここでは、仕事内容やなる方法について説明します。
①塾講師の仕事内容
塾講師は学生の学習指導をする仕事で、生徒が興味を持ち、成果を出せるよう対応するほか、保護者からも満足してもらえる指導を行う必要があります。
個別指導か大人数相手か、進学塾か学校で習う内容のサポートをする補修塾かなど、塾の形態によって求められる内容が異なるのも特徴です。
小さい規模の塾が点在している地域もありますが、教材の開発力や情報力を生かし、大規模にチェーン展開する学習塾も増加しつつあります。
②塾講師になるには
塾講師になるために教員免許を取得する必要はありませんが、大学や専門学校の学歴で従事しているケースが一般的です。
塾講師として採用された後は、研修を受けてから実践を積み、指導技術を勉強していくパターンが多くなっています。
資格の専門塾のように、別の職業から塾講師に転向したり、英語を使った仕事の経験から英語教師になるといったルートで講師になる人もいるのがポイントです。
塾講師の将来性は?

塾講師の将来性を考える上で懸念点になるのは、少子化による市場の縮小化です。
市場の変化スピードは緩やかですが、教える対象である子どもの人数が減ってきている影響はあると予測されます。
しかし少子化により、かえって一人の子供あたりにかける教育費用が上がるケースもあるため、急激に市場が縮小することはなく、職業としての安定性はあるといった判断も可能です。
また近年にかけては映像授業が普及し、一部のいわゆるカリスマ講師の授業を受けたい人が増えているのも特徴です。講師が著者として携わった教材も売れています。
塾講師に向いている人の特徴

塾で教える人として適した特性を把握していれば、自身に適性があるかどうか考える際に役立ちます。具体的な特徴は、以下の3つです。
①苦手を克服して経験がある人
苦手を克服して成果を出した経験がある人は、物事を教える立場に向いています。
最初から躓くことなく何でもこなせる人より、努力を経てでできるようになった人の方が講師に適性があるのがポイントです。
生徒がどんな部分を苦手としているのか、やる気になるきっかけは何かを考えるためには、自身のこれまでの経験も活かして適切なアプローチをする必要があります。
②人前で話すのが得意
人前で話すのが得意で、さまざまなタイプの生徒や保護者と適したコミュニケーションがとれることも、講師の業務には必要な特性です。
特に大人数の生徒を一度に指導する塾の場合は、生徒ごとの特徴を見分けながら、全員の生徒に内容が伝わるように、話し方に配慮して教える必要があります。
始めから完璧な授業を行える人は少ないですが、研修や授業をこなしながらも最適なやり方を見つける努力を重ねることが大切です。
③人と接するのが好き
人と接することが好きで、相手の立場で物事を考えることが得意な人も、講師としての適性があります。
教える生徒は小学生から高校生の層が多く、時には気持ちの変化が影響して上手く成果が出せないなどの壁にぶつかることもあるのが特徴です。
すぐに結果を出すことにこだわらず、時にはじっくりと生徒と向き合う必要も出てくるでしょう。
心の動きにも寄り添いながら、一人ひとりの成績が伸びるよう最後まで丁寧に接する、責任感の強さも重要になる仕事です。
塾講師の年収やキャリアについて理解を深めよう
塾講師になった場合に見込める年収やキャリアについて、理解を深めましょう。
塾講師は教員免許の取得が必須ではないものの、生徒と直接コミュニケーションを取りながら最適なアプローチで指導する必要がある仕事です。
将来性や自身の中にある適性を見極めて、志したい分野を決めましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。