
秘書は、経営者や役員などのスケジュール管理や各種手配、書類作成といったサポート業務を行う仕事です。
しかし、秘書の年収や業務など、わからないことも多いでしょう。
本記事では、秘書の年収や仕事内容について解説します。また、秘書に向いている人の特徴についてもまとめました。
ぜひ、就活をする際の参考にしてみてください。
企業分析をサポート!便利ツール集
- 1適性診断|企業研究
- ゲットした情報を見やすく管理!
- 2志望動機テンプレシート|楽々作成
- 企業に合った志望動機がすぐに書ける!
- 3志望動機添削|プロが無料添削
- LINEで完結|志望動機をもっと好印象に!
秘書の平均年収と年齢別の年収

最初に、平均年収と年齢別の年収を紹介します。
職業を決める際は、どの程度の年収を得られるかも重要なポイントになります。具体的な数字を確認していきましょう。
①秘書の平均年収475万円
秘書の平均年収は475万円です。国税庁が発表した「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、2023年度における給与所得者の平均給与は460万円でした。
このことから、秘書は民間平均と比べて高い給与を得られる職業だと言えます。
なお、引用元によると秘書の求人賃金の月額は25.2万円。就業形態は、正規の職員・従業員が7割を超えています。
また、秘書は軽めの仕事から重要な仕事まで、幅広い範囲の業務を任されるのが特徴です。幹部のスケジュールに合わせて働くため、勤務時間が不規則になりやすいでしょう。
引用元:秘書|jobtag 厚生労働省
②秘書の年齢別の年収
年齢 | 平均年収 |
20〜24歳 | 370万円 |
25歳〜29歳 | 400万円 |
30歳〜34歳 | 478万円 |
40歳〜44歳 | 447万円 |
50歳〜54歳 | 549万円 |
60歳〜64歳 | 440万円 |
秘書の平均年収は20〜24歳の370万円から徐々に上がっていき、50〜54歳の549万円でピークを迎えます。
民間給与実態統計調査 の「年齢階層別の平均給与」と比較すると、民間の平均年収は20〜24歳で267万円、25〜29歳で394万円であり、秘書の年収の方が高いことがわかりました。
また、50〜54歳の全体平均年収は540万円、60〜64歳は4455万円と、高齢層でも秘書の平均年収の方が高額です。
このことから、秘書は全年齢を通じて比較的高い年収を得られると言えるでしょう。
引用元:厚生労働省 jobtag 秘書
秘書に関する基本情報

ここからは、秘書の基本情報を以下の通りに紹介します。
具体的な仕事内容や職業に就くための方法について解説するので、秘書になりたいと考えている方は参考にしてみてください。
①秘書の仕事内容
秘書は、企業や団体のトップなどが職務に専念できるように補佐を行う仕事です。
スケジュール調整や管理、訪問者への対応、会食の手配、書類作成など、担当する業務は多種多様。仕事場によっては、経理事務を行う場合もあります。
まさに縁の下の力持ちであり、社長や幹部など責任のある仕事を担う人にとっては不可欠な存在と言えるでしょう。
なお、担当する人の仕事内容やスケジュールによって勤務内容や勤務時間が変動するため、事前に確認しておくことが大切です。
②秘書になるには
<就職するまでの流れ>
秘書になるには一定の学歴が必要とされるため、大学か専門学校、秘書関連の短大を卒業した後に企業や団体に就職することになります。
就職後は、事務職や営業職などの業務を経験した後に人事部の采配によって秘書に登用されるのが一般的な流れです。
<資格>
秘書になるために必要な資格はありませんが、秘書検定などに合格していれば良い印象を与えられるでしょう。外資系の企業ならCBS(国際秘書)の資格を取得しておくと有利になります。
秘書の将来性は?

スケジュール管理など、自動化が可能な業務はAIの台頭によって需要が少なくなると考えられます。秘書としての仕事を続けるためには、AIに代われない仕事のスキルを磨くことが大切です。
例えば、コミュニケーションやホスピタリティ能力はAIより人の方が優れています。相手の意向を汲み取って適切な対応を行うのは、人にしか養えないスキルです。
また、AIを使いこなすための知識を習得し、業務の自動化・効率化の流れに乗るのも1つの方法。自分にしかないスキルを磨いておけば、秘書として活躍できる可能性は十分にあるでしょう。
秘書に向いている人の特徴4つ

秘書に向いている人の特徴は、以下の通りです。
職種を決める際は、自分に向いているか否か見極めることが重要です。秘書に向いている人の特徴が自分に当てはまるか確認していきましょう。
①スケジュール管理ができる人
秘書の仕事の中でも、スケジュール管理は重要な業務の1つです。
企業のトップや役員にはやるべきことがたくさんあり、スケジュールが過密化する場合がほとんど。自分では把握しきれないため、秘書が全ての管理・調整を担うことになります。
スケジュール管理ができない人は、ダブルブッキングなどのトラブルが起きる可能性が高いでしょう。
1つのミスで上司の信頼を大きく損なってしまう恐れがあるため、スケジュール管理が得意であることは秘書になるための必須条件だと言えます。
②細かい気配りができる人
秘書は社内外の人とコミュニケーションを取ることが多いため、細かな気配りができる人であることも大切です。
例えば、会食の場を用意する際は上司や会食相手の意向を汲み取って適切なレストランを見つける必要があります。
取引先へのお土産を用意する際も、相手の好みや職場環境などを細かな部分まで考慮しなければなりません。
日頃から相手の様子をよく観察し、何をすれば喜んでもらえるか考えられる人であれば、秘書として活躍できるでしょう。
③口がかたい
口がかたい人は、秘書に向いています。秘書として仕事をしていると、企業や団体の重要な秘密事項を知ることが多くなります。口が軽く、すぐに話してしまう人だと情報漏洩に繋がりかねません。
少しの情報漏洩が大きなトラブルへと発展する恐れもあるため、守秘義務を厳守できる人であることは秘書として働くために欠かせない要素です。
たとえ相手から「秘密事項を教えてほしい」と言われても頑なに断れる人であれば、上司からの信頼も強まり、秘書としてキャリアップできる可能性が高まるでしょう。
④サポートにやりがいを感じる人
企業のトップや役員をサポートすることにやりがいを感じられる人も秘書に適しています。
秘書は、表舞台に出ることがほとんどなく、常に裏方として相手の補佐を担当する存在です。
自分のサポートによって相手の仕事がうまくいったり、感謝されたりすることに達成感を感じられるのであれば、秘書に向いているでしょう。
一方で「自分が活躍してみんなの注目を集めたい」と考えている人には向いていません。あくまでも、縁の下の力持ちとして仕事ができる人であることが重要です。
秘書の仕事を把握してキャリアプランを考えよう

秘書の給与は全国の平均年収と比べて高く、ある程度年齢を重ねても平均以上の年収を得られるのが特徴です。
秘書として働くためには、相手の意向を汲みとり、気配りができる人である必要があります。
具体的な仕事内容を把握した上で、秘書としてのキャリアプランを検討してみてくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。