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ESが通らない理由7つを解説|通過率を上げる書き方やコツも紹介

就職活動において最初の壁である書類選考。履歴書やESをしっかり書いても、通らず悩む就活生も少なくありません。

本記事では、ESが通らない理由や通過率を上げる書き方を解説します。

ESは、自分を企業にアピールする最初の方法です。効果的なアピール方法を知って、選考を突破しましょう。

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目次

ESが通らない理由とは?

エントリーシート(ES)がなかなか通過しないと、不安になってしまうものです。しかし、落ちてしまう理由の多くは共通しています。ポイントを理解し、丁寧に対策すれば、通過率は確実に上げられます。

ここでは、よくあるESの落ちる原因を1つずつわかりやすく解説していきます。

  1. 誤字脱字や読みづらさがある
  2. 設問の意図を外れた回答をしている
  3. 具体性に欠けた内容になっている
  4. 企業の求める人物像と合っていない
  5. 自己分析や企業研究が不十分
  6. 倍率の高い企業に偏っている
  7. 一貫性のない内容になっている

「エントリーシート(ES)が選考通過するか不安….ESを誰かに添削してほしい….」

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① 誤字脱字や読みづらさがある

ESで誤字脱字があると、それだけで「丁寧さに欠ける」「確認していない」といったマイナス評価につながる恐れがあります。

特に大手企業では1枚1枚を丁寧に読んでいるとは限らず、第一印象が悪いだけで読み飛ばされてしまう可能性もあるでしょう。文章が読みにくければ、それだけで内容以前に読み手の関心を失ってしまいます。

読みやすいESを作成するためには、「1文1意」を意識して文を短く区切ることが効果的です。また、漢字を多用しすぎず、ひらがなやカタカナもバランスよく使いましょう。

見た目の読みやすさだけでなく、リズム感も重要です。提出前には声に出して読む、友人に見てもらう、時間を置いて見直すといった対策が有効です。

細かい確認を怠らないことで、あなたの誠実さが伝わる文章になります。内容だけでなく「伝え方」にもこだわることが、ES通過への第一歩となるはずです。

② 設問の意図を外れた回答をしている

ESが通らない大きな原因のひとつが、設問の意図を正確に捉えられていないことです。

「なぜこの質問がされているのか」という背景を理解せず、自分の伝えたい内容ばかりを書いてしまうと、読み手に的外れな印象を与えてしまいます。

たとえば、「学生時代に力を入れたこと」を問われているにもかかわらず、「長所」や「価値観」の話だけを展開するようなケースが該当します。

このようなズレは、ESを量産しすぎて過去の文章を流用したり、自己分析が不足している場合に起きやすくなります。

設問を読んだらまず「この企業はなぜこの情報を知りたがっているのか」を考え、その目的に沿った内容を用意しましょう。

また、設問には複数の要素が含まれていることもあるため、見落としがないように丁寧に構造を読み解くことが必要です。

問いに正しく、かつ自分らしく答えることで、ESの完成度が大きく変わります。伝えたいことと求められていることの両方をバランス良く書くことが、通過への近道となるでしょう。

③ 具体性に欠けた内容になっている

ESで差をつけるには、抽象的な表現を避け、できる限り具体的な言葉やエピソードを使うことが大切です。

「頑張った」「成長した」「工夫した」などの表現は便利ですが、それだけでは他の応募者との差がつきません。

採用担当者が求めているのは、あなたがどのように課題に向き合い、どう行動したかというプロセスなのです。そのためには、数字や固有名詞を使ってイメージしやすくすることが有効です。

たとえば「売上を伸ばした」ではなく「3か月で前年比120%の売上を達成した」といったように、客観的な情報を加えると説得力が一気に増します。

また、「なぜそれをしたのか」「その結果どうなったのか」もあわせて伝えることで、あなたの思考力や行動力がより鮮明に伝わるでしょう。

加えて、自分にとって当たり前の経験も、他人にとっては新鮮に映ることがあります。

特別な体験を無理に探すのではなく、自分の日常から学んだことを丁寧に掘り下げて書くことが、かえって魅力的なESにつながる場合もあります。

④ 企業の求める人物像と合っていない

企業にはそれぞれ、社風や価値観、求める人物像があります。いくらESの内容がよく書けていても、その企業が求める方向性と合っていなければ、通過は難しくなるでしょう。

たとえば、主体性やリーダーシップを重視する企業に対して、協調性や従順さばかりをアピールしてしまうとミスマッチになります。

企業のニーズを読み取るためには、採用サイトや説明会、社員インタビューを通じて、「どんな人と働きたいと思っているのか」を丁寧に探ることが大切です。

事業内容や理念、代表メッセージに目を通し、会社が大切にしている価値観を理解した上で、自分の経験と結びつけてみましょう。

その際、自分の経験を無理に企業に合わせすぎる必要はありませんが、「この経験を通じて得た考え方が、御社の〇〇という価値観と共通している」といった接点を丁寧に説明すると、自然な共感が生まれます。

自分を偽らずに、企業と「相性が良い理由」を言語化することが、好印象につながるポイントです。

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⑤ 自己分析や企業研究が不十分

自己分析と企業研究は、ES作成の土台ともいえる重要なプロセスです。この2つが不十分なままでは、自分が何をしたいのか、なぜその企業を選んだのかといった核心部分が曖昧になってしまいます。

その結果、志望動機や自己PRに説得力が出にくく、読み手の印象にも残りづらくなるでしょう。

自己分析では、過去の行動や経験を振り返り、「自分がどんな価値観を持ち、何を大切にしているか」を見つけることが重要です。

モチベーショングラフやキャリアの棚卸しなどを活用すると、思考の整理が進みます。

一方、企業研究では、単に「事業内容を調べる」だけでなく、その会社が業界内でどのような立ち位置にあるのか、どんな戦略や課題を持っているのかまで掘り下げて理解することが大切です。

IR資料や社長インタビュー、業界研究本なども活用すると視野が広がります。しっかりとした分析と調査をもとに作成したESは、内容に深みが出て他の応募者と差がつきやすくなります。

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⑥ 倍率の高い企業に偏っている

有名企業や人気企業ばかりにエントリーしていると、ESの通過率がどうしても低くなりがちです。これらの企業は応募者数が多く、わずかなミスや相対的な印象の差が、選考通過を左右してしまいます。

そのため、内容以前に「競争倍率」によって落ちてしまう可能性も高いのです。このような状況では、自信をなくしてしまったり、就活に対する意欲を失ったりするケースもあります。

そうならないためには、企業選びのバランスを見直すことが重要です。知名度や年収だけで企業を選ぶのではなく、自分の価値観や強みが活かせる環境を基準に企業を探す視点が必要になります。

中堅企業やベンチャー企業の中にも、成長環境や裁量の大きさなど、魅力的なポイントを持つ企業は多数存在します。

視野を広げることで、結果として自分に合った企業に巡り合える可能性が高まるでしょう。ES通過率を高めるには、戦略的なエントリーが欠かせません。

⑦ 一貫性のない内容になっている

ES全体の中で主張がバラバラになっていると、読み手に不信感を与えてしまいます。

たとえば、「協調性が強み」と書きながら、別の設問では「個人の成果にこだわる」エピソードを強調しているような場合、一貫性が取れていないと判断されるかもしれません。

一貫性を保つためには、まず「自分が一番伝えたい軸」を明確にすることが大前提です。

たとえば、「課題に粘り強く取り組む姿勢」が強みであれば、その特徴がどの設問でも伝わるように、エピソードや表現を揃えていくことが求められます。

また、ES全体を通じて一人の人物像が浮かび上がるかどうかも大切な視点です。読み終えたときに「この人はこういう考え方をする人なんだな」と思ってもらえれば、印象に残りやすくなります。

過去のESをつなぎ合わせて作ると、一貫性が失われやすいため、全体を俯瞰して見直す習慣をつけましょう。統一されたストーリーがあることで、あなたの魅力がより際立ちます。

通らないESの特徴とは?企業が落とすポイント

就活生にとってES(エントリーシート)は選考の第一関門です。しかし、多くの学生が気づかないうちに「落とされる要因」を含んだまま提出してしまっているケースが少なくありません。

ここでは、企業が不合格と判断する具体的な理由を明らかにし、通過率を高めるための改善ポイントを紹介します。

  1. 空欄がある・記入率が低い
  2. 抽象的すぎる表現を多用している
  3. 自己PRや志望動機が汎用的で使い回しに見える
  4. 志望動機が企業に対する納得感に欠ける
  5. 自己PRで結果ばかりを強調し人柄が伝わらない
  6. ガクチカが自慢話で終わっている
  7. 構成や論理展開が分かりづらい

① 空欄がある・記入率が低い

ESに空欄があると、企業は「この学生はやる気がないのでは」と感じやすくなります。特に、志望動機や自己PRのような主要項目に空白があると、応募の本気度に疑問を持たれやすいです。

採用担当者は多くのESを短時間で精査するため、記入漏れはその時点でマイナス評価に直結します。

また、「何を書けばいいかわからなかった」という理由で空白を残すこともありますが、それは企業に対して興味や理解が不足していると捉えられかねません。

たとえ正解がわからなくても、自分の言葉で考えた内容をしっかり埋めることが大切です。

少しでも内容を伝えようとする姿勢が評価される場面も多く、未記入のまま提出するのは非常にもったいないといえるでしょう。読み手への配慮と誠実さが感じられるかが、合否を分ける鍵になります。

② 抽象的すぎる表現を多用している

「責任感がある」「リーダーシップを発揮した」といった抽象的な表現は便利ですが、それだけではあなたの魅力が正確に伝わりません。

言葉がふわっとしていると、読み手が想像しづらく、内容の印象も薄くなってしまうでしょう。企業は、応募者がどんな場面でどのように行動したかを具体的に知りたがっています。

たとえば「責任感がある」なら、「ゼミでリーダーとして期限内に全体をまとめた」など、具体的な行動と結果を示すことで説得力が高まります。

さらに、自分の思考や気づきを添えると人間性も伝わりやすくなります。抽象表現自体が悪いわけではありませんが、単独で使うと中身が薄く見えてしまいます。

抽象と具体をバランスよく組み合わせることで、印象に残る自己アピールになります。

③ 自己PRや志望動機が汎用的で使い回しに見える

ESの中で特に企業が注目するのが、自己PRと志望動機です。ところが、ここが他社と同じような内容になっていると、「本当にうちを志望しているのか?」と疑問を持たれる原因になります。

たとえば「成長できそうだから」や「御社の理念に共感した」という文言だけでは、どの企業にも当てはまってしまい、説得力が乏しくなってしまいます。

企業は「この学生はなぜうちを選んだのか」という明確な理由が知りたいと考えています。

そのためには企業独自の事業や取り組み、社風などをしっかり調べて、自分の価値観や将来像との接点を言葉にすることが必要です。

また、同じような経験でも伝え方を企業ごとに変えることで「この会社のために書かれている」と感じさせることができます。手間はかかりますが、ESの通過率は確実に変わるでしょう。

④ 志望動機が企業に対する納得感に欠ける

「業界に興味がある」や「成長できそう」といった一般的な動機だけでは、採用担当者に強い印象を残すのは難しいでしょう。それは、どの企業にも当てはまる理由に見えてしまうからです。

企業は「なぜ自社なのか」「どこに魅力を感じているのか」を具体的に示してほしいと考えています。

効果的な方法としては、企業のWebサイトや採用情報、ニュース記事などを活用して、その企業ならではの特色や取り組みを把握することが挙げられます。

その上で、自分の経験や価値観とどうつながるのかを示せば、納得感のある志望動機になります。さらに、入社後にどのように貢献したいかまで言及すれば、志望の真剣さがより明確になります。

曖昧な理由ではなく、根拠ある熱意が伝わる表現を意識してください。

⑤ 自己PRで結果ばかりを強調し人柄が伝わらない

自己PRで成果を強調するのは効果的ですが、数字や実績だけではあなたの人柄が伝わりにくくなってしまいます。採用担当者は単なる結果以上に、その結果に至るまでの行動や姿勢に注目しています。

つまり「どうやって成果を出したのか」「どんな工夫や思いがあったのか」にこそ価値があるのです。

たとえば、売上を上げたという成果だけでなく、誰とどう連携したのか、何を試行錯誤したのかを加えると、より魅力的な内容になります。

また、結果に満足せず、次の改善に取り組んだ姿勢まで語れると、向上心や柔軟性も伝わるでしょう。ESでは人間味や考え方が垣間見えるエピソードが、面接への架け橋になります。

成果と人柄、両方を伝える構成を心がけてください。

⑥ ガクチカが自慢話で終わっている

学生時代に力を入れたこと、いわゆる「ガクチカ」は、自分の強みや成長をアピールする大きなチャンスです。

ただし、実績や苦労話だけを並べて終えてしまうと、読み手には自慢話のように映るリスクがあります。企業が本当に知りたいのは、「どんな価値観を持ち、どう行動する人なのか」です。

重要なのは、自分の経験から何を学び、それを今後にどう活かすのかを伝えることでしょう。

具体的には、困難をどう乗り越えたか、他者との関わり方、気づいた課題などを盛り込むと、より深みのある内容になります。

成功体験が中心でも、自分なりの考察や反省を添えることで、謙虚さや柔軟さも伝わるでしょう。単なる成果報告で終わらせず、自己成長の証としてエピソードを描くことが重要です。

⑦ 構成や論理展開が分かりづらい

どれほど魅力的な経験をしていても、伝え方が悪ければ魅力は半減してしまいます。特にESでは短い文字数で情報を的確に伝える必要があるため、構成の明確さが非常に重要です。

読み手が内容を理解しやすくなるよう、論理の流れや文のつながりを丁寧に設計することが求められます。そのためには、PREP法(結論→理由→具体例→再結論)などの基本的な構成を使うのがおすすめです。

文章の接続詞も、「しかし」「そのため」「たとえば」などを効果的に使えば、読みやすさが格段に向上します。

また、一文が長すぎないように意識することも大切です。伝えたいことを正確に届けるためには、内容だけでなく、それをどう伝えるかという技術も磨く必要があります。

ES選考の通過率

就職活動におけるエントリーシート(ES)の通過率は、多くの学生が気になる点でしょう。特に人気企業では、ES段階で多くの応募者がふるい落とされるため、その難易度の高さを理解することが大切です。

ここでは、一般的な通過率の目安や、それを踏まえた準備のヒントを紹介します。エントリーシートの通過率は企業や業界によって異なりますが、全体的には50%前後が目安とされています。

つまり、2人に1人はESで落とされている計算です。特に競争率の高い企業ではさらに下がることもあり、ESの重要性は想像以上に大きいといえるでしょう。

こうした現実を知ると不安になるかもしれませんが、半数が通過しているという事実に目を向ければ、自分も十分にチャンスがあると考えられるはずです。

落ちる理由は文章力の問題だけでなく、志望動機や自己PRの具体性、企業とのマッチ度などさまざまです。

だからこそ、自己分析を丁寧に行い、企業ごとの求める人物像をしっかりと理解したうえでESを仕上げることが、通過率を上げるポイントになります。

通過率を正しく知ることは、不安を和らげ、的確な対策へつなげる一歩になるでしょう。

ES選考を突破するための改善ポイント

ES(エントリーシート)がなかなか通過しないと感じている就活生は少なくありません。しかし、ESの質を改善することで書類選考の通過率を高めることは十分可能です。

ここでは、就活で求められるESの基本的な改善ポイントについて解説します。どれも今日から実践できる具体的な内容なので、ぜひ参考にしてください。

  1. 結論ファーストで伝える構成にする
  2. 一文を短く、論理的にまとめる
  3. 具体的なエピソードを活用する
  4. 企業や業界の情報を踏まえて書く
  5. ES全体に一貫性を持たせる
  6. 第三者による添削を活用する
  7. 複数企業に応募して通過率を分散させる

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① 結論ファーストで伝える構成にする

採用担当者は、限られた時間のなかで大量のESに目を通しています。そのため、最初に伝えたいことがはっきり示されていない文章は、途中で読むのをやめられてしまう可能性があります。

文章の冒頭に結論を明示しておくと、その後に続く内容に説得力が生まれ、印象に残りやすくなります。

たとえば「私は◯◯の経験を通じて、××力を培いました」と冒頭で結論を述べたうえで、その具体的な背景や経緯を詳しく語る構成が効果的です。

これはPREP法(Point→Reason→Example→Point)と呼ばれ、論理的かつ簡潔に伝えるフレームとしても広く知られています。

また、読み手に「この人の話をもっと知りたい」と思わせる導入ができると、その先の評価にも良い影響を与えるでしょう。文章の構成を工夫するだけで、内容の印象が大きく変わります。

② 一文を短く、論理的にまとめる

ESで陥りやすいミスの一つに、長くて読みにくい文章があります。文章が長くなりがちな理由は、情報を詰め込みすぎたり、あいまいな言い回しを重ねたりすることにあります。

こうした文章は論理性が失われ、読み手にとっては何を伝えたいのかがぼやけてしまいます。これを避けるには、一文をおおよそ40文字以内にまとめる意識が有効です。

それに加え、ひとつの文に複数の内容を入れず、一つの要素だけに絞ることで明瞭さが増します。

文と文のつながりには因果や対比の関係を意識し、「だから」「しかし」「その結果」といった接続表現を適切に使い分けてください。

さらに、読み返した際に「本当にこの順序で伝わるか?」と自問しながら構成を見直すことも重要です。書いたあとの推敲を怠らないことで、文章の精度は大きく向上します。

③ 具体的なエピソードを活用する

ESにおいて、「私にはリーダーシップがあります」「協調性が強みです」といった言葉だけでは、他の応募者との差別化は難しくなります。

採用担当者が本当に知りたいのは、その強みをどのような状況で、どう発揮したのかという実例です。だからこそ、エピソードを交えて伝えることが求められます。

たとえば「ゼミでの発表準備でメンバー間の意見が対立した際、自分が間に入り意見の調整を行い、発表を成功に導いた」など、状況・課題・行動・結果が具体的に語られていると、印象がまったく違ってきます。

これにより「実際に行動できる力がある」と読み手に伝わります。また、数値や成果を可能な範囲で盛り込むと、信ぴょう性が高まり説得力が増します。

たとえば「◯名のチームで」「売上を20%向上させた」といった具体的な結果を記載すると、評価されやすくなるでしょう。

④ 企業や業界の情報を踏まえて書く

自分の強みや経験を伝えることは重要ですが、それが企業の求める人物像と一致していなければ、採用にはつながりにくくなります。

ESを通して評価されるには、「なぜこの企業なのか」「この業界でなければならない理由は何か」といった視点が欠かせません。

まずは、企業の採用ページやIR資料、業界研究の書籍などから、企業の価値観や戦略、今後の展望を理解するようにしましょう。

そのうえで、自分の志向性や経験と共通点が見つかれば、それをESの中でしっかりと結びつけることが大切です。

たとえば「スピード感を大切にする社風に惹かれた」と言うなら、自分も「短期間で成果を出した経験」があることを具体例とともに記載することで、一貫性が出て説得力が生まれます。

相手を理解したうえで自己表現をする視点が、差がつくポイントです。

⑤ ES全体に一貫性を持たせる

ESを構成する各パートは、バラバラに考えて書くのではなく、一本の軸に基づいてまとめることが重要です。

たとえば、自己PRで「チャレンジ精神」をアピールしているのに、志望動機では「安定志向」に見える内容になっていると、読み手は混乱します。

このような不整合を防ぐには、まず自分の価値観や就活の軸を明確に言語化することが第一歩です。そして、すべての設問にその軸が自然ににじむよう意識して書くことが求められます。

内容が異なるトピックでも、根底の考え方が一貫していれば、読み手には筋の通った人物として映ります。また、ES全体の構成や順番を見直すことで、流れのスムーズさや説得力が向上します。

構成の統一感を持たせることで、読み手の印象もぐっと良くなるはずです。

⑥ 第三者による添削を活用する

自分だけでESを仕上げようとすると、どうしても思い込みやクセに気づけないまま提出してしまうことがあります。そのため、他人の目でチェックしてもらうことは非常に効果的です。

とくに初めて就活を経験する学生にとっては、第三者の視点は大きな助けになります。

大学のキャリアセンターや就活エージェント、社会人の先輩など、さまざまな立場の人に添削を依頼してみてください。

読む人の立場によって注目するポイントも異なるため、多角的なアドバイスを得ることができます。

また、添削を受ける際は単に赤入れしてもらうだけでなく、「何が伝わりにくいのか」「印象が弱いところはどこか」といった具体的なフィードバックを求めると、改善のヒントがより明確になるでしょう。

⑦ 複数企業に応募して通過率を分散させる

就活では、たとえ内容がよくても、すべての企業でESが通過するとは限りません。評価基準や採用方針は企業ごとに異なり、自分の志向と合わない場合もあるからです。

だからこそ、応募先を複数に広げておくことは戦略として非常に有効です。特に、志望度の高い企業に挑戦する前に、他の企業で場数を踏んでおくと、自分の課題や改善点が見つかりやすくなります。

場数を重ねることで、表現力や説得力も自然と磨かれていきます。また、通過実績が出てくると自信にもつながり、メンタル的な安定にもつながるでしょう。

一点突破を狙うよりも、複数のチャンスを持って就活に取り組む方が、長期的には好結果につながる可能性が高まります。

通過するESの例文

「ESがなかなか通らない…」と悩んでいませんか?選考を通過するためには、内容の質だけでなく伝え方にも工夫が必要です。

ここでは、通過率の高いESの具体例を紹介し、書き方のポイントを理解できるように解説します。

  1. ガクチカの例文
  2. 自己PRの例文
  3. 志望動機の例文

①ガクチカの例文

大学生活の中で頑張った経験は、多くの就活生にとってアピールポイントになります。ここでは、サークル活動を通じて学んだことをテーマにした例文を紹介します。

《例文》

私は大学の音楽サークルで、学園祭ライブの運営リーダーを務めました。前年は当日の進行が大幅に遅れ、来場者の満足度が低かったため、今年はその課題解決に挑みました。

まず、過去の運営資料を分析し、遅延の主な原因が機材の搬入とリハーサルの調整不足にあることを特定しました。

そこで、事前に全出演バンドと話し合い、搬入時間やリハ時間を15分単位でスケジュール化し、共有しました。

また、当日は進行用のLINEグループを活用し、リアルタイムで状況を把握できるようにしました。

その結果、全ステージが予定通りに進行し、来場者アンケートでも「スムーズな運営で良かった」との声を多くいただくことができました。

《解説》
サークル活動の課題解決を通じて「主体性」や「調整力」をアピールできる好例です。同じような経験を書く際は、工夫した点や成果を具体的に書くことがポイントです。

②自己PRの例文

自己PRでは、自分の強みを裏付ける具体的な経験を伝えることが重要です。ここでは、アルバイト経験から得た強みをアピールする例文をご紹介します。

《例文》

私は、目の前のことに真剣に取り組み、改善し続ける姿勢が強みです。

大学2年のときに飲食店でホールスタッフとして働いていましたが、当初はオーダーミスや提供の遅れが多く、店長や先輩に何度も注意されました。

そこで、自分なりに原因を分析し、注文を取る際の確認フレーズや配膳順の見直しなど、小さな改善を積み重ねました。

また、忙しい時間帯の動き方をノートにまとめてシフト前に確認する習慣も取り入れました。その結果、半年後にはスタッフ内で「最も正確で速い」と評価され、新人教育も任されるようになりました。

この経験から、常に改善を意識することで信頼を得られることを学びました。

《解説》
成長の過程と具体的な行動を丁寧に示すことで説得力が増します。成果や周囲からの評価も添えると、より印象的な自己PRになります。

③志望動機の例文

志望動機では、企業への関心の強さと、自分の経験がどう活かせるかをつなげて伝えることが重要です。ここでは、接客アルバイトの経験をもとにした例文をご紹介します。

《例文》

私が貴社を志望するのは、「人の気持ちに寄り添うサービス」を大切にしている姿勢に共感したからです。

大学時代、カフェで3年間ホールスタッフとして働き、お客様に心地よく過ごしていただくための工夫を積み重ねてきました。

常連のお客様の好みを覚えてさりげなく対応したり、忙しい時間帯でも笑顔を忘れずに接客したりと、小さな気配りを意識して行動しました。

その結果、「あなたがいると落ち着く」と声をかけていただくこともあり、人に寄り添うサービスの価値を実感しました。

貴社でも、こうした経験を活かして、お客様に安心と満足を提供できる存在を目指したいと考えています。

《解説》
企業理念と自分の経験をつなげることで、納得感のある志望動機になります。経験は具体的に描写し、自分の想いを自然につなげることが大切です。

ES通過のために必要な視点を知ろう!

エントリーシート(ES)が通らない理由には、誤字脱字や設問の意図から外れた回答、具体性や一貫性の欠如など、基本的なミスから内容面の不備まで多岐にわたります。

さらに、空欄の放置や抽象的な表現、志望動機や自己PRの汎用性が高すぎることも、企業側にマイナス印象を与える要因です。これらの特徴を踏まえれば、通過率が低くなるのは必然と言えるでしょう。

だからこそ、ESを通すためには「結論ファースト」「具体的なエピソード」「一貫性」といった改善ポイントを意識したうえで、企業研究を丁寧に行い、内容に納得感を持たせる必要があります。

また、第三者の添削を活用し、複数企業に応募して通過率を分散させる戦略も有効です。

ES通過の鍵は、基本を押さえつつ、読み手を意識した内容に仕上げること。正しいアプローチを知れば、通過率は確実に上がります。ールできます。機会を逃さず、就職活動を成功させてください。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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