クレハは日本の化学メーカー企業です。主に樹脂、化学製品、特殊化学品などを製造しており、一般家庭用としては「NEWクレラップ」が特に有名な商品です。
本記事では、クレハの平均年収や募集要項について解説します。また、日産化学やエフピコなど競合企業についても紹介しますので、化学業界に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
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クレハの平均年収と初任給

化学業界への就職を希望している方は、クレハも志望企業の候補として検討していることも多いのではないでしょうか。
ここでは、クレハの収入について下記2点を紹介します。
- クレハの平均年収
- クレハの初任給
クレハの平均年収は749万
クレハの平均年収は749万円です。クレハの平均年収および関連情報について、有価証券報告書に記載されている情報を紹介します。
従業員数 | 平均年齢 | 勤続平均年数 | 平均年間給与 |
1,655人 | 43.9歳 | 20.3年 | 7,493,000円 |
国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、2022年分の給与所得者の平均給与は458万円です。クレハ従業員の年収は、一般平均よりも高い水準にあると考えられますね。
また、令和2年の民間給与実態統計調査によれば、労働者の平均勤続年数は12.4年となっています。クレハでは20.3年と比較的長いため、労働環境が整っていると判断できるでしょう。
クレハの初任給
続いてはクレハの初任給について調べてみました。下記の表は、クレハの公式ホームページで公開されている募集要項を参考に作成しています。(引用|株式会社クレハ 募集要項)
初任給(企画開発職系) | |
高専専攻科卒 | 239,000円 |
学部卒 | 239,000円 |
修士了 | 256,000円 |
博士了 | 285,000円 |
初任給(一般職) | |
高専本科卒 | 183,000円 |
高専専攻科卒 | 192,000円 |
学部卒 | 192,000円 |
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査(新規学卒者)」によると、2022年の大卒での初任給は平均22万8,500円でした。
クレハでは企画開発職系と一般職で初任給が異なります。企画開発職系は一般平均より高く、一般職はやや下回る金額のようですね。
クレハの募集要項

ここでは、クレハの募集要項について、給与以外の情報をまとめて紹介します。
【企画開発職系】 | 職務内容 | 募集予定人数 |
研究・技術職種 | 研究開発、プロセス開発、プラントエンジニアリング、 生産技術、デジタル化推進、知的財産、新事業企画開発 など | 20名程度 |
企画・営業職種 | 営業、経営企画、経理・財務、法務、人事、情報システムなど | 5名程度 |
【一般職】 | 職務内容 |
製造職 | 化学・発電プラントにおける3交替勤務での各種設備の運転管理 生産工程の課題に対する改善提案 |
設備設計・管理職 | 製造設備(電気、計装、機械等)の設計 製造設備の保守・メンテナンス、保全計画の策定・管理 |
分析評価職 | 各種製品や開発品に関する分析・評価 |
一般職の募集予定人数は、トータルで15~20名となっています。いずれも書類選考、適性検査、面接などで選考が行われます。
引用元|クレハ 募集要項(企画開発職系)
引用元|クレハ 募集要項(一般職)
クレハの企業情報3項目

ここでは、クレハの企業情報に関して、下記の3つの項目を詳しく解説します。
- クレハの事業内容
- クレハの売り上げ・実績
- クレハの基本理念
①クレハの事業内容
クレハの事業内容は、下記の4つに分類されます。
- 機能製品事業:ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリグリコール酸(PGA)などの製造
- 化学製品事業:医薬品、農薬、工業薬品などの研究開発
- 樹脂製品事業:「NEWクレラップ」をはじめとした家庭用品、「クレハロン」をはじめとした業務用食品包装材料の製造
- 建設関連 その他事業:クレハ建設株式会社による建築、土木、住宅事業など
いずれの事業もすべて社会に貢献する製品開発事業であり、先端技術産業や人々の健康、農業などの発展を支えています。
②クレハの売り上げ・実績
2023年第3四半期の決算報告によると、売上収益は1,912億円です。前年度の1,683億円よりも増益しています。また、営業利益は223億円となっており、こちらも前年度の201億円よりも増益となっています。
また、クレハの過去5年分のデータを見ても、売上収益は右肩上がりとなっています。営業利益のみ2021年決算分は少し下がりましたが、2022年より盛り返し、その後は増益が続いています。
特に建設関連では、民間工事の増加により売上収益・営業利益ともに増益となったようです。
③クレハの基本理念
クレハグループでは、企業理念として下記の項目を掲げています。
◼︎人と自然を大切にします。 ◼︎常に変革を行い成長し続けます。 ◼︎価値ある商品・技術を創出して、持続可能な社会の発展に貢献します。 |
また、クレハビジョンとして『独自技術でスペシャリティを追及し、未来を拓く社会貢献企業』という一文を挙げています。
他にも公式ホームページには、クレハグループ企業行動憲章、コーポレートブランドロゴに込められた理念も掲載されていますので、企業研究の際にはぜひ確認してみてください。
クレハの競合企業3社

最後に、クレハの競合企業について紹介します。
ここでは大手化学メーカーとして、下記3つの企業をピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてください。
- 日産化学
- エフピコ
- 小林製薬
①日産化学
日産化学は、日産グループの一員であり、日本を代表する化学メーカーです。1887年に設立され、化学製品の製造・販売、研究開発、技術サービスなどを行っています。
主な事業としては、樹脂・高分子材料(プラスチック、合成樹脂など)、機能材料(セラミック材料、光電材料、触媒など)、農薬や医薬品原料、エレクトロニクス材料などの製造・販売をしています。
日産化学の売上高は2280億円で、社員の平均年収は826万円となっています。
②エフピコ
エフピコは、広島県に本社がある、食品容器の製造・販売などをおこなう企業です。スーパーやコンビニなどで使われる食品トレー容器においては、業界シェアの3割を占めるリーディングカンパニーです。
福山本社の向かいには、地上4階建・延床面積約6,700平方メートルもの大きさを誇る『エフピコ総合研究所』が建設されています。そこでは最先端の研究機器が完備され、次世代の製品開発と人材育成が行なわれています。
エフピコの売上高は2112億円で、社員の平均年収は696万円です。
③小林製薬
小林製薬は、1936年に設立された製薬会社です。医療品の研究開発や健康補助食品の製造・販売を行う企業です。
「”あったらいいな”をカタチにする」をスローガンとして、医薬品だけでなくスキンケア製品や漢方、衛生雑貨品や消臭剤など、幅広く製品を製造・販売しています。
有名な商品では「熱さまシート」「消臭元」「ブルーレット」などが挙げられます。どれもドラッグストアなどにいつも置いてある人気商品ですね。
売上高は1662億円、社員の平均年収は733万円です。
競合と比較しながらクレハの企業分析をすすめよう
国内大手の化学メーカー、クレハについて、主に年収・初任給や募集要項について説明しました。
最先端技術を支える製造・開発の仕事がしたい方、医療品の研究開発に携わりたい方などは、ぜひ就職活動の参考にしてみてくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。