【就活生必見】投資銀行の志望動機の書き方|仕事内容や例文も紹介
投資銀行とは、資金調達業務やM&A(企業の買収と合併)の仲介などを行う金融機関です。やりがいが大きく、グローバルに活躍できるため、就職活動の志望先として挙げる人も多いでしょう。
しかし「投資銀行の志望動機はどう書けばいいの?そもそも投資銀行にはどんな業務があるの?」と悩みますよね。
そこで本記事では、投資銀行の志望動機の書き方を解説します。仕事内容や例文も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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そもそも投資銀行とは?

投資銀行とは、政府や機関投資家など大口の顧客を対象に、株式や債券の引き受けによる資金調達業務やM&A(合併・買収)の仲介などを行う金融機関です。
預金業務を取り扱わないため、業務内容は一般的な商業銀行よりも証券会社に近いと言えるでしょう。基本的に外資系の企業が多いですが、一部日系企業も存在します。
また、投資銀行は、企業のM&Aや資金調達を外からフィナンシャル・アドバイザーとしてサポートし、その手数料を得るビジネスモデルです。
投資銀行の業務内容5つ

投資銀行と聞いても、具体的に何をするかわからない人も多いでしょう。ここでは、投資銀行の主な業務内容を5つ紹介します。
①資金調達
投資銀行の中心的な業務は、資金調達です。企業が株式や債券を発行して資金を調達する際、投資銀行はその手続きを支援します。
また、財務状況や市場状況を考慮し、最適な方法で資金を調達するためのアドバイスを提供することも重要な業務ですよ。
このように、投資銀行は専門知識と幅広いネットワークを活用し、企業が必要な資金を効果的に調達できるようサポートしているのです。
②企業再建
企業再建は、主に企業の合併や買収に関する支援を行う業務です。
2021年11月に施行された改正銀行法により、銀行は企業再生や事業承継に取り組む場合に最長10年間にわたって全株式を保有できるようになりました。
投資銀行は、企業債券としてM&A資金の調達や条件交渉の支援などを行なっています。
さらに、企業のバリエーション(企業価値評価)やデューデリジェンス調査(財務上の問題の調査)も行います。企業が再建プロセスで成功するための戦略的なアドバイスやサポートを提供しているのです。
③卸売業務
投資銀行の卸売業務とは、金融機関や証券会社に対して、様々な証券や商品を供給する業務です。これには、外国為替取引・商品先物取引・株式売買などが含まれます。
投資銀行は、自己の資金や顧客の資金を活用し、これらの取引を仲介して、市場に流動性を提供します。
卸売業務は、金融市場における流動性の維持や市場参加者のニーズに応えるために重要な役割を果たしているのです。
④アドバイザリー
投資銀行のアドバイザリーは、企業に対し資産運用の助言や業績改善策の提案などを行う業務です。金融商品の開発や投資商品の販売も行う場合があります。
企業は、投資銀行の専門知識や市場洞察を活用して、資金の最適な運用や事業戦略の改善を図ります。
このようなアドバイザリー業務は、クライアントの経営戦略や財務戦略に深く関与し、彼らの成長と成功をサポートしているのです。
⑤カバレッジ
「カバレッジ」は、顧客企業にとって窓口となる担当者やその業務を意味します。顧客をカバーするところから生まれた言葉です。
投資銀行におけるカバレッジでは、主に企業に対する営業活動や提案に関係する業務を行います。営業活動では、銀行は企業との関係を構築し、取引や案件を獲得しているのです。
カバレッジは、顧客との密接な関係構築を通じて双方の利益を最大化することを目指します。そのために、顧客のニーズや要望を的確に把握し、銀行の提案が企業のニーズに適合するよう配慮することが重要です。
投資銀行に向いている人の特徴3つ

就活生の中には、投資銀行に興味はあっても、向いているかわからない人もいるでしょう。そこで、投資銀行に向いている人の特徴を3つ紹介します。
①論理的思考力がある
論理的思考力がある人は、投資銀行に向いています。また、金融サービスを提供する上で、顧客のニーズを正確に把握し、最適な解決策を提案する必要があります。
論理的思考力がある人は、客観的に問題を分析し効果的な戦略を立てられるため、投資銀行業務に適していると言えるでしょう。
②コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力が高い人も、投資銀行に向いています。
その理由は、企業や顧客のニーズを的確に把握するためには、優れたコミュニケーションが不可欠だからです。また、チームとの協力や情報共有の際にも、コミュニケーション能力が重要となるでしょう。
コミュニケーション能力が高い人とは、言葉や表情、姿勢を使って相手の意図を理解し、自分の意見や情報を明確に伝えることができる人です。
また、聞き手の反応を敏感に察知し、適切な対応をする能力も重要ですよ。
③数字に強い
数字に強い人も投資銀行に向いています。なぜなら、投資銀行の業務では日々企業財務や株価を扱うからです。
投資銀行業界では、市場の変動や企業の財務状況に敏感であることが求められます。そのため、数字に堪能な人は、常に状況を把握し、戦略的なアドバイスや取引の機会を見逃さずに済むのです。
なお、投資銀行で活躍するためには、数字に強いこととあわせてエクセルの関数計算や暗算ができるとさらに良いでしょう。また、数字の異変(傾向や違和感)に気付けることも強い武器となりますよ。
投資銀行の志望動機に書くべき要素3つ

ここからは、投資銀行の志望動機に書くべき要素を3つ紹介します。
①志望理由
まず、志望動機(結論)を端的に伝えることが重要です。なぜなら、志望動機を結論として最初に述べることで、志望動機が明確に伝わるだけでなく、その後の展開がしやすくなるからです。
志望動機は、難しく考えず「私は〇〇という点から御社を志望しました。」と述べれば問題ありません。
必ず結論から始め、なぜ投資銀行で働きたいか、その銀行でなければならないかを伝えてくださいね。
②エピソード・理由
次に、その企業を志望するに至ったエピソードや具体的な理由を述べましょう。なぜなら、具体性がないと説得力が足りず、自分の価値観や志望理由が理解されにくいからです。
エピソードや理由を伝える際は、企業の強みや自分の経験を入れるように心がけましょう。このとき、企業の強みや自分の経験を入れて書くことが重要です。
具体的には、「〇〇を経験し、〇〇と考えたからです。」などと述べましょう。なお、エピソードが長くなりすぎないように注意しましょう。
③入社後のビジョン
最後に、入社後のビジョンを伝えましょう。
なぜなら「入社後にどう活躍したいか」が明確だと、採用担当者に熱意が伝わりやすいからです。また、ビジョンがしっかりと確立されている人は採用担当者から好印象を受けやすくなります。
入社後ビジョンを伝える際は「〇〇の経験を活かし、御社の〇〇に貢献したいです。」のように述べるとよいでしょう。これによって、あなたが活躍する姿をイメージしてもらいやすくなります。
投資銀行の志望動機で他の学生と差別化するコツ
投資銀行の志望動機で他の学生と差別化するには、独自の視点や具体的なエピソードを取り入れることが重要です。
本章では、志望動機を際立たせるための具体的なコツを解説。これを参考に、企業に響く志望動機を作成しましょう。
①原体験をベースに志望動機を作成する
投資銀行の志望動機で差別化を図るには、原体験をベースに作成するのが効果的です。
例えば、家族の事業を手伝った経験や金融市場に触れたきっかけなど、自分だけのエピソードを織り交ぜることで、志望動機に独自性が生まれます。
その体験を通じて得た気づきや学びを具体的に述べ、投資銀行で実現したい目標やビジョンに結び付けましょう。
自分の背景と投資銀行の仕事をリンクさせることで、熱意と適性を効果的にアピールできます。
②ハウスの魅力は優位性と人の2点から書く
投資銀行の志望動機を作成する際は、志望するハウスの魅力を「優位性」と「人」の2点から書くと差別化につながります。
優位性については、その投資銀行が持つ特有の強みや実績、マーケットでのポジションを具体的に挙げましょう。
また、「人」に焦点を当て、社員の方々のプロフェッショナルな姿勢や魅力的なカルチャーに共感したエピソードを盛り込むと効果的です。
これにより、その投資銀行ならではの志望理由が伝わり、説得力が増します。
③FASやM&Aブティックとの違いを抑えておく
投資銀行の志望動機を差別化するには、FASやM&Aブティックとの違いを抑えておくことも重要です。
投資銀行は、幅広い業界やグローバル案件を扱う規模の大きさや総合力が強みです。
一方で、FASは財務アドバイザリーに特化し、M&Aブティックは専門性と機動力が特徴です。
これらの違いを理解した上で、投資銀行でしか得られない経験やスキルに惹かれた理由を具体的に述べると、説得力のある志望動機を作成できます。
④インターンシップ参加者はその学びを盛り込む
投資銀行のインターンシップに参加した経験がある場合、その学びを志望動機に盛り込むことで差別化が図れます。
例えば、業務を通じて得た知識やスキル、社員との交流で感じた企業文化など、具体的なエピソードを挙げると説得力が増すでしょう。
また、インターンで感じたやりがいや自分が挑戦したい分野を明確に伝えることで、入社後の意欲をアピールできます。
実際の経験に基づく内容は独自性が高まり、企業に好印象を与えるポイントとなるでしょう。
投資銀行の志望動機の例文

最後に、投資銀行の志望動機の例文を紹介します。本例文をもとに、あなたの志望理由や経験をもとにカスタマイズしてみてください。
例文
私が投資銀行を志望した理由は、グローバルな企業や経済に影響を与える仕事をしたいと考えたからです。
大学時代、世界30ヶ国を旅行し、様々な文化に触れる中で計画性やコミュニケーション力を磨く機会を得ました。また、世界の多様性を理解し、柔軟に対応する能力を培いました。
投資銀行では、複雑な経済状況や企業のニーズに対応するために、このような能力が重要だと考えています。
入社後は、身につけた力を活かし、顧客との信頼関係を築くことに注力したいと考えています。また、チームと協力し、市場の変化に迅速に対応しながら持続的な価値を生み出せる人材となります。
この例文では、最初に投資銀行を志望した理由を明確に伝えていることがポイントです。その後は志望するに至ったエピソードや学生時代に身につけたスキルをアピールしています。
また、後半では入社後どのように活躍し、どのような人材になりたいかを述べていることもポイントです。
投資銀行の志望動機で気をつけたい注意点
投資銀行の志望動機を作成する際は、採用担当者に好印象を与える具体性や熱意が求められます。
ここでは、投資銀行の志望動機で特に気をつけたい注意点を詳しく解説し、作成時の参考になるポイントを見ていきましょう。
①大変さや辛さを理解した上での志望理由を書く
投資銀行の志望動機を作成する際には、業務の大変さや辛さを理解していることを示すことが重要です。
長時間労働や厳しいノルマ、プレッシャーの多い環境など、投資銀行ならではの厳しさを認識しているかどうかで、志望動機の説得力が大きく変わります。
その上で、「その環境を成長の機会として捉えたい」「自分のスキルを磨き、結果を出して貢献したい」など、ポジティブな意欲を伝えると効果的です。
この姿勢が、企業への強い熱意として評価されるでしょう。
②投資銀行の中で何がしたいかを曖昧にしない
投資銀行の志望動機では、具体的に何をしたいのかを明確にするのが重要。「金融業界に興味がある」や「成長したい」などの漠然とした理由では、説得力に欠けます。
M&Aや資金調達、アドバイザリー業務など、投資銀行の中でもどの分野に携わりたいのかを具体的に述べましょう。
また、その業務を通じて自分がどう貢献できるかを示すことで、企業への理解と志望度の高さを伝えることができます。
具体性を持たせることで、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
③「日本のプレゼンスを再興したい」だけにしない
投資銀行の志望動機で「日本のプレゼンスを再興したい」などの壮大な理由だけを述べるのは避けましょう。
これは多くの就活生が使う抽象的な表現であり、説得力に欠ける可能性があります。
志望動機には、具体的にどんな分野や業務を通じて貢献したいのか、自分のスキルや経験がどう活かせるのかを明確に述べることが重要です。
また、企業独自の特徴や取り組みへの共感を加えることで、志望動機に独自性と深みを持たせ、強い印象を与えられるでしょう。
投資銀行の志望動機は業務内容を踏まえた上で書こう
本記事では、投資銀行の志望動機の書き方を解説しました。
投資銀行は大きなお金を動かすことも多いため、綿密なコミュニケーションや数字の管理が求められます。そのため、これらの能力を持っていることは強いアピールポイントとなりますよ。
志望動機を書く際には、志望理由を明確に伝えた上で具体的なエピソードを伝え、入社後のビジョンで締めましょう。紹介した例文を参考に魅力的な志望動機を作ってみてくださいね!
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。