JR九州は、JRグループに属している会社のひとつです。九州を拠点としていることはわかっていても、会社の現状や待遇などの詳細情報は知らない就活生もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、JR九州の給与面や企業情報を解説付きで紹介します。JRグループ内の他社とも比較しているので、JR九州が気になっている人はぜひ本記事を企業理解のきっかけにしてみてください。
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JR九州の平均年収と初任給

まずは、以下の給与面を確認しましょう。
- JR九州の平均年収は481万
- JR九州の初任給
国内の給与所得者の平均データと比較しているので、給与面が気になっている人必見の内容です。
JR九州の平均年収は481万
2023年3月31日時点のJR九州の平均年収は481万円です。
従業員数 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与 |
6092人 | 40.5歳 | 14.5年 | 481万円 |
国税庁の「国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は458万円です。
給与所得者の平均年齢は47.0歳、平均勤続年数は12.7年とされており、JR九州の平均年収および平均勤続年数は一般平均を上回っていることがわかります。
JR九州の初任給
下記の表は、募集要項に記載されているJR九州の初任給です。職種によって給与が異なるため、志望している職種を確認してみましょう。
事務系・技術系(2024年度見込み) | |
---|---|
大学院卒 | 226,800円 |
大学卒 | 212,200円 |
高専専攻科卒 | 212,000円 |
高専本科卒 | 192,700円 |
駅・乗務員、車両、施設、電気(2024年度見込み) | |
---|---|
短大卒 | 180,800円 |
専修学校卒 | 180,800円 |
高等学校卒 | 175,500円 |
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、新卒の学歴別賃金は、高校181,200円、専門学校212,600円、高専・短大202,300円、大学228,500円、大学院267,900円です。
新卒1年目は国内の平均賃金よりも低い額ですが、平均年収はJR九州のほうがやや高いため、昇給や賞与の影響が考えられます。
JR九州の募集要項

JR九州は、最終学歴によって応募できる職種が異なります。ここでは、募集要項の共通項目を紹介します。
昇給/賞与 | 年1回(4月)/年2回(7月・12月) |
諸手当 | 通勤手当、扶養手当、割増賃金など各種 |
勤務時間 | 9:00~17:55(本社・支社など企画計画部門の場合) その他、職場・職種により様々な勤務形態あり |
休日/休暇 | 年間休日110日、年次有給休暇など |
福利厚生 | 各種社会保険、寮・社宅、住宅援助金、財形貯蓄、団体保険、互助会制度、人間ドック受診補助、従業員持株会など |
JR九州では新入社員を対象とした集合研修が設けられているので、ビジネスマナーや事業内容を学べるほか、同期とのコミュニケーションも期待できます。
JR九州の企業情報

企業を知る上で、事業内容や基本理念は基本的な情報です。ここでは、JR九州に関する以下の情報を解説付きで紹介します。
- JR九州の事業内容
- JR九州の売り上げ・実績
- JR九州の基本理念
これから企業研究を進める人は、以下の情報を足がかりにしてみてください。
①JR九州の事業内容
JR九州のグループ全体の事業は、次の5つのグループに分けられます。
- 運輸サービスグループ
- 不動産・ホテルグループ
- 流通・外食グループ
- 建設グループ
- ビジネスサービスグループ
そのなかでも、JR九州では鉄道および事業開発を主軸としており、人々の生活と密接に関わっているのが特徴的です。
鉄道観光事業には、クルーズトレイン「ななつ星in九州」や、デザイン・物語を楽しめる「Ⅾ&S列車」などがあります。いずれも、九州7県の魅力を感じられるサービスです。
(引用元:JR九州 事業紹介、JR九州RECRUITING SITE 事業紹介)
②JR九州の売り上げ・実績
JR九州の近年の財務状況は、以下の通りです。
2021年3月期 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | |
---|---|---|---|
営業収益(億円) | 2,939 | 3,295 | 3,832 |
営業利益(億円) | ▲228 | 39 | 343 |
経常利益(億円) | ▲193 | 92 | 357 |
コロナ禍によって、運輸サービス、流通・外食が大きな影響を受けていましたが、2022年、2023年には緩やかな回復傾向が見られます。
2022年9月23日には、西九州新幹線にて武雄温泉~長崎間が開業。また、同年には嬉野温泉、新大村、大村車両基地の3駅が新たに設置されており、観光者だけではなく地域住民の利便性も追及しています。
(引用元:JR九州 セグメント別業績、JR九州 鉄道事業)
JR九州の基本理念
JR九州では、JR九州グループ全体の指針として下記の内容を掲げています。
「あるべき姿」
安全とサービスを基盤として九州、日本、そしてアジアの元気をつくる企業グループ「2030年長期ビジョン」
安全・安心なモビリティサービスを軸に地域の特性を活かしたまちづくりを通じて九州の持続的な発展に貢献する
長期ビジョンや中期経営計画は、企業が抱える課題やミッションを把握するのに大切なポイントが読み取れます。ぜひチェックしてみてください。
(参照:JR九州 トップメッセージ)
JR九州の競合企業

JR九州の比較対象として、同じJRグループに属する会社が挙げられます。そこで、ここでは以下の3社を競合企業としてピックアップしました。
- JR東海
- JR東日本
- JR西日本
各社の売り上げや平均年収などのデータをまとめているので、JR九州と比較してみましょう。
①JR東海
JR東海は、東京、名古屋、大阪間を結ぶ東海道新幹線、および名古屋・静岡地区の都市圏輸送を中心とした12線区の在来線を運営している鉄道会社です。
売上高 | 1,400,285(百万円) |
平均年収 | 709万円 |
従業員数 | 18,727人 |
平均年齢 | 36.4歳 |
平均勤続年数 | 15.5年 |
初任給(2023年4月) | 【東京地区勤務】 修士了 268,200円 大学卒・高専専攻科卒 238,100円 短大卒・高専本科卒 218,200円 |
ダイヤ改正および速度向上を、開業以降追及し続けているJR東海。2020年3月の、東京~新大阪間(のぞみ64号、のぞみ265号)の所要時間は2時間21分とされています。
(引用元:JR東海 営業エリア、JR東海 新幹線鉄道事業)
②JR東日本
JR東日本は、関東、甲信越から東北までの1都16県を営業エリアとしている鉄道会社です。エリアごとに強みや特徴が異なります。
売上高 | 2,405,538(百万円) |
平均年収 | 676万円 |
従業員数 | 41,147人 |
平均年齢 | 38.3人 |
平均勤続年数 | 15.7年 |
初任給 | 【総合職(東京23区内勤務の場合)】 修士了 253,870円 大学卒 233,630円 高専卒 216,150円 【エリア職(東京23区内勤務の場合)】 修士了 229,835円 大学卒 221,785円 短期大学・専修学校・高等専門学校卒 213,850円 |
2001年にIC乗車券として導入が開始されたSuicaは、JR東日本によるサービスです。総合職のSuica事業では、電子マネーとしての利用促進を図っています。
(引用元:JR東日本 事業エリア、JR東日本「鉄道事業・生活サービス事業・Suica事業に関わるビジネス戦略」の仕事)
③JR西日本
JR西日本は、北陸から近畿、中国、九州北部までの2府16県の営業エリアを担っている鉄道会社です。
売上高 | 1,395,531(百万円) |
平均年収 | 596万円 |
従業員数 | 21,727人 |
平均年齢 | 38.1歳 |
平均勤続年数 | 14.9年 |
初任給 | 【総合職(京阪神地区)】 大学院卒 259,078円 大学卒 229,586円 高専卒 208,884円 【プロフェッショナル職(京阪神地区)】 大学院卒 214,252円 大学卒 207,212円 高専卒・短大卒・専修学校卒 195,882円 |
快適な鉄道利用を目的として、JR西日本は多数のプロジェクトを進行しています。2023年には、大阪駅(うめきたエリア)の開業や大竹駅の橋上化などのプロジェクトが遂行されました。
(引用元:データで見るJR西日本 鉄道事業、JR西日本 鉄道事業)
鉄道業界に興味があれば、JR九州も調べてみよう

本記事では、鉄道業界のなかからJR九州に注目して企業情報を紹介しました。売り上げや理念などの企業情報だけではなく、JRグループ内の競合会社を比較することで、よりJR九州に対する企業理解が深まるでしょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。