100年以上の歴史と伝統をもつ、老舗百貨店の高島屋。小売業のなかでも老舗百貨店は就活生の人気も高く、接客が好きで百貨店が気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では高島屋に注目し、給与面や募集要項、事業内容などの企業情報を解説します。競合百貨店も取り上げているので、企業研究の手がかりにしてみてください。
企業分析をサポート!便利ツール集
- 1適性診断|企業研究
- ゲットした情報を見やすく管理!
- 2志望動機テンプレシート|楽々作成
- 企業に合った志望動機がすぐに書ける!
- 3志望動機添削|プロが無料添削
- LINEで完結|志望動機をもっと好印象に!
高島屋の平均年収と初任給
まずは高島屋の給与面を確認してみましょう。ここでは、以下の2点について詳しくまとめています。
- 高島屋の平均年収は706万
- 高島屋の初任給
国内の平均給与と比較しているので、給与面が気になっている人は必見の内容です。
高島屋の平均年収は706万
2023年時点の、高島屋の平均年収は706万円です。(引用元:株式会社髙島屋 第157期有価証券報告書)
国税庁が公表している「民間給与実態統計調査」によると正社員の平均年収は523万円、そのうち小売業の平均年収は384万円なので、業界全体を見ると低収入の社員も少ながらずいます。
そんななか高島屋の平均年収は、業界内だけではなく国内全体の給与所得者のなかでも高水準と言えるでしょう。
高島屋の初任給
高島屋の初任給は以下のとおりです。
初任給 | |
---|---|
基本給(2022年度実績) | 230,000円 |
高島屋では総合職の正社員の場合、4年制大学・専門学校(高度専門士)・大学院を卒業、または卒業見込みの人が応募対象となっています。
なお、2022年の新卒社員の賃金を確認すると、高専・短大卒202,300円、大学卒228,500円、大学院卒267,900円でした。(引用元:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」新規学卒者)
高島屋の募集要項

募集要項には、仕事内容や勤務地、福利厚生など就業において気になる情報が記載されています。次の表は、高島屋の新卒用募集要項の一部です。
応募資格 | 2023年4月~2024年3月に4年制大学・専門学校(高度専門士)、大学院を卒業見込みの方 及び2021年3月以降に4年制大学・専門学校(高度専門士)、大学院を卒業された方 |
職種 | 総合職 |
諸手当 | 通勤手当、超過勤務手当、地域手当など |
昇給 | 年1回(5月) |
賞与 | 年2回(6月・12月) |
主な勤務地 | 大阪店、京都店、日本橋店(東京)、横浜店など関東・関西各店舗 |
勤務・退出時間 | シフト勤務 ・基本形 9:40~18:15 ・その他営業時間に合わせた勤務 ※11:35~20:10なども有り |
休日・休暇 | 年間休日122日 有給休暇年間11日~20日(年2回の10日連休、5年ごとの14日連休制度有) |
保険 | 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険 |
福利厚生制度 | 社内預金制度、社員持株会、社員買物制度、育児休職制度、育児勤務制度、短期育児休暇制度、社員再雇用制度 など |
新卒採用は総合職のみが募集されていますが、販売業務や売場運営を経験後、ジョブローテーションによってマネージャー、バイヤー、広報、EC事業などに配属されるようです。
店舗勤務はシフト制のため、土日祝でも出勤になる可能性があります。高島屋では、パート社員やアルバイトでの勤務者もいるため、出勤人数の調整が必要なときもあるでしょう。
高島屋の企業情報

企業の事業内容や実績などの基本情報は、選考対策のためにも必ず確認しましょう。高島屋に関する以下の情報をまとめています。
- 高島屋の事業内容
- 高島屋の売り上げ・実績
- 高島屋の基本理念
①高島屋の事業内容
株式会社高島屋は、百貨店業・法人事業・通信販売事業・グループ事業をおもな事業内容としています。(引用元:高島屋 会社概要)
グループ売り上げの8割以上を占めており、高島屋のコア事業なのが国内百貨店業です。オンラインストアの展開や、インバウンド需要に向けた免税カウンターの拡張、FreeWi-Fiの導入など、さまざまなニーズに応えています。
なお高島屋グループ全体では、百貨店業のほかに商業開発業、金融業、建装業などにも意欲的です。
(参照:高島屋企業情報 国内百貨店業、株式会社髙島屋 第157期有価証券報告書)
②高島屋の売り上げ・実績
企業の現状や課題を把握するためにも、売り上げや実績のリサーチは欠かせません。以下のデータは、高島屋の連結経営成績です。
2022年2月期 | 2023年2月期 | |
---|---|---|
売上高(百万円) | 695,693 | 368,863 |
営業収益(百万円) | 761,124 | 443,443 |
営業利益(百万円) | 4,110 | 32,519 |
経常利益(百万円) | 6,903 | 34,520 |
収益認識会計基準等の適用により、百貨店業の営業収益が大幅に減少、高島屋全体の営業収益にも大きな影響を与えました。
一方、国内店舗では物産展の開催やインバウンド売上の回復によって、入店客数および売上は2022年度から大きく増加したそうです。
(参照:高島屋 2023年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結))
③高島屋の基本理念
高島屋グループは、1991年から以下の経営理念を掲げています。
「いつも、人から。」
(引用元:高島屋 経営理念)
また、この経営理念の実現に向けて5つの指針を示しており、グループ共通のビジョンが明確です。
- こころに残るおもてなし
- 未来を切り拓く新たな生活・文化の創造
- いきいきとした地域社会づくりへの貢献
- 地球環境を守るためのたゆまぬ努力
- 社会から信頼される行動
高島屋は企業サイトにて、これらの価値観が判断基準であると記載しています。企業研究や選考対策では、上記の経営理念や指針を意識して考えましょう。
早期内定獲得を目指そう!

早期内定を獲得する学生は徹底した業界・企業・自己分析を行っています。またなんとなくでESを提出するのではなく、選考管理が行き届いているのも特徴です。チェックリストで3つ以上チェックがない場合は要注意です。
ただ、頭では理解していても
- 企業分析のそもそものやり方が分からない
- 企業分析がめんどくさい
- 分析する企業が多い
など様々な理由で後回しになることも。
そこでカリクルでは、就活を応援して「企業分析・業界分析・企業比較」ができ、【選考も一括管理できる】エクセルシートをプレゼントしています。
エクセルシートの使い方が明確なので、スムーズな分析が可能で時間短縮になります。また、就活あるあるの「どこの企業にES出したっけ…?選考どこまで進んでいたっけ…?」もなくなります。
特典をうまく活用して、選考管理はサクッと終わらし、内定獲得を目指しましょう!
高島屋の競合企業3つ

百貨店と言っても、企業によって強みは異なります。そこで、以下の競合企業3社に関する基本情報をチェックしてみましょう。
- 三越伊勢丹
- 近鉄百貨店
- Jフロントリテイリング
売上高や平均年収などをまとめているので、ぜひ高島屋と比較してみてください。
①三越伊勢丹
三越伊勢丹は、呉服店を起源とする老舗「三越」「伊勢丹」の2社が合併して発足しました。両百貨店の強みである、伝統・暮らし、ファッションを活かした戦略が特徴的です。
売上高 | 487,407(百万円) |
平均年収 | 771万円 |
初任給(2023年4月実績) | 235,000円 |
2022年度の連結総額売上高では1兆884億円にもおよび、日本の小売業で9位、日本の百貨店業で売上1位となっています。
(参照:新卒採用サイト「数字で分かる三越伊勢丹」)
②近鉄百貨店
近鉄百貨店は、近鉄グループの百貨店業を担っている主要企業です。近畿・中部地方を中心に店舗を展開しています。
売上高 | 107,848(百万円) |
平均年収 | 468万円 |
初任給(2023年度実績) | 222,000円 |
近鉄百貨店では、独自の戦略としてフランチャイズ事業に着手しました。物販・飲食型を中心に運営をしているこの事業は、百貨店業界内でも注目されています。
③Jフロントリテイリング
Jフロントリテイリングは、大丸、松坂屋、パルコなどのグループ企業を傘下としている持株会社です。グループ全体では、百貨店業とショッピングセンター業を主軸としています。
売上高 | 359,679(百万円) |
平均年収 | 758万円 |
初任給 | 【大丸松坂屋百貨店】237,000円 【パルコ】235,000円 |
2019年には、ハイブリッド型百貨店「大丸心斎橋店本館」にて売場の半数以上を定期賃貸借で構成し、従来とは異なる百貨店のビジネスモデルを目指しています。
(参照:Jフロントリテイリング 百貨店革新)
高島屋について理解を深めて企業研究に活かそう
高島屋を始めとする老舗百貨店は各企業、長い歴史で築いてきた強みを活かしながら、目まぐるしい現代の技術やニーズに対応すべく、さまざまな取り組みをおこなっています。
本記事では高島屋に関するデータを紹介しましたが、接客が要である百貨店業は売場の雰囲気を知ることも大切です。百貨店が気になっている人は、ぜひ店舗に足を運んでみてください。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。