就職活動の志望業界として、小売業界を挙げる人も多いでしょう。しかし「小売業界ってどんな業界なの?仕事内容は?」と悩みますよね。
そこで本記事では、小売業界の仕組みや仕事内容を解説します。今後の動向や売上状況まで紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
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小売業界とは|製造された商品を届ける役割

小売業は、メーカーが製造した商品を消費者に届ける役割を持っています。業種は、百貨店・スーパーマーケット・コンビニエンスストア・ドラッグストアなどさまざまです。
小売業界は、消費者と直接関わる機会が多いため、企業の認知度も高い傾向にあります。イオンやセブンイレブン、ユニクロ、ニトリなどは、多くの人が一度は利用したことがあるのではないでしょうか?
これらの企業は、豊富な商品ラインナップやサービスを通じて、さまざまな顧客層のニーズに応えているのです。
また、近年はオンライン販売やデジタル技術の導入、新たなビジネスモデルへの挑戦など、時代に合わせた柔軟な変化も求められています。
小売業界の仕組みを3つに分けて説明

ここでは、小売業界の仕組みを3つに分けて解説します。
- 利益の上げ方|仕入れ値と売値の差
- DtoC|小売店を介さないビジネスモデル
- SPA|開発から販売までを行うビジネスモデル
①利益の上げ方|仕入れ値と売値の差
小売業では、「仕入れ値」と「売値」の差であり、利益となります。そのため、できるだけ安価な価格で仕入れ、その商品をより高い価格で販売することが求められるのです。
仕入れ値を抑えるためには、供給者との交渉や卸売業者との協力が重要です。同時に、売値を設定する際に市場調査や競合他社の価格を考慮し、適正な価格設定が求められます。
さらに、オリジナルブランドで差別化するなど、利益を最大化するためのさまざまな取り組みが行われていますよ。
②DtoC|小売店を介さないビジネスモデル
DtoC(Direct-to-Consumer)は、小売店を介さずメーカーが自社で商品を直接消費者に提供するビジネスモデルです。
このモデルでは、小売店や卸売業者を経由せずに、メーカーが製品を自社ECサイトやオンラインプラットフォームを通じて直接販売します。
DtoCでは、主にECサイト(ショッピングができるネットサイト)を活用し、オンライン販売が主要な販売チャネルとなっています。
➂SPA|開発から販売までを行うビジネスモデル
SPA(Specialty Store Retailer of Private Label Apparel)は、企業が自社で商品を開発し、その商品を自社の専門店で販売するビジネスモデルです。
企業は、製品の開発から販売までのプロセスを一貫して手がけ、他社とは異なる独自の商品ラインナップを提供することで差別化を図っています。
SPAは消費者に直接アプローチし、高品質な商品やブランド独自の価値を提供することで市場での競争力を拡大しているのです。
小売業界の職種を3つ紹介

次に、小売業界の職種を3つ紹介します。
- 企画・販売支援
- 販売・運営
- バイヤー
①企画・販売支援
小売業界における企画・販売支援は、商品に関する企画や販売戦略を担当する職種です。市場調査やトレンド分析を通じて商品の発案を行い、消費者のニーズに合致した商品を提案します。
また、商品の魅力や特徴を的確に伝え、販促活動やキャンペーンを企画・実施し、販売促進を図ることも重要な業務のひとつ。近年はSNSの運用も重要な販促活動のひとつとなっています。
企画・販売支援では、商品のライフサイクルを理解し、需要予測や在庫管理を行いながら、効果的な販売促進策を展開することが求められるでしょう。
②販売・運営
販売・運営は、店舗内で顧客と直接対話し、商品の販売促進やサービスを提供する職種です。
販売では、商品知識やコミュニケーション能力を駆使し、顧客に適切なアドバイスを提供。運営では、効率的な店舗運営のために、在庫管理や陳列、レイアウトの計画などを担当します。
販売・運営職の強みは、顧客と直接触れ合うことで市場のトレンドや要望を把握しやすいことです。これにより、サービス向上や販売戦略の改善が期待できます。
➂バイヤー
バイヤーは、主に商品の仕入れと発注を担当する職種です。市場調査やトレンド分析を通じて消費者のニーズを把握し、それに基づいて店舗や企業に最適な商品を選定します。
また、供給業者との交渉や契約の交渉もバイヤーの職務の一環であり、適切な価格や数量、納期を確保します。
また、在庫の管理や売上の分析も行い、売れ筋商品を把握しストックを最適化することも重要な業務のひとつです。バイヤーには、的確な判断と調整能力、トレンドを読む力が求められます。
小売業界の現状と動向

次に、小売業界の現状と動向を紹介します。
- 新型コロナウィルスによる収益の減少
- ネットショッピングの普及による事業の変革
新型コロナウィルスによる収益の減少
新型コロナウィルスの影響により、多くの小売店は収益が減少しました。店舗への来店が減少し、特にファッションや電化製品など一部の部門で収益減少を招いたためです。
一方で、衛生用品や食料品の取り扱い部門では需要が増加し、一定の売り上げを維持しています。また、小売業者はオンライン販売の強化や衛生対策の徹底など、変動する需要に柔軟に対応しながら事業モデルの見直しを進めています。
ただ、2023年に新型コロナウイルスが5類に移行されて以降、客足は戻りつつありますよ。
ネットショッピングの普及による事業の変革
近年のネットショッピングの普及により、小売業界は大きな変革を迎えています。消費者が店舗で買い物する機会が減少し、オンラインでの購買が一般化していることが現状です。
これにより、小売業者は販売形態の見直しを迫られています。具体的には、ECショップなどのデジタルプラットフォームの活用や、物流の最適化が不可欠となっています。
この変化に対応し、オンラインとオフラインのいいとこ取りによって顧客体験の向上を図り、競争激化する市場で差別化を果たすことが業界の課題となるでしょう。
小売業界の売上ランキング

最後に、小売業界の売上ランキングを5位まで紹介します。
【小売業界の上位5企業の売上高】
1. セブン&アイ・HD:11,811,303百万円 2. イオン:9,116,823百万円 3. ファーストリテイリング:2,766,557百万円 4. パン・パシフィック・インターナショナルHD:1,936,783百万円 5. ヤマダHD:1,600,586百万円 |
国内小売業界の売り上げトップ企業は、コンビニエンスストア「セブンイレブン」や総合スーパー「イトーヨーカ堂」を手がけるセブン&アイ・HDです。
次いでスーパーマーケット事業を手掛けるイオン、「ユニクロ」などの衣料品を手がけるファーストリテイリング、総合ディスカウントストア「ドンキホーテ」を手がけるパン・パシフィック・インターナショナルHD、「ヤマダ電機」を手がけるヤマダHDと続きます。
これらの企業は小売業界で大きな影響力を持っているため、押さえておきましょう。
<引用元>
小売業界の理解を深めて就活に備えよう
本記事では、小売業界の仕組みや仕事内容を解説しました。
小売業界は、百貨店やコンビニエンスストア・スーパーマーケット・ドラッグストアなど、多くの人々の生活を支える業界です。
小売業界といっても、その職種はさまざまです。小売業界を目指す場合は、小売業界の業務内容や動向に関する理解を深めた上で就職活動に臨みましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。