就職活動をしているなかで、年収は企業選びの重要なポイントです。平均年収は他者と自分を比べてしまう場合も多く、気になる人は多いでしょう。
この記事では、新卒の平均年収を場合別に紹介します。手取りや額面に違いにも触れていくため、入社する前では理解しづらい専門的な用語も今回を機に覚えていきましょう。
年収への知識が身につけられれば、自分に合った企業も選びやすくなりますよ。
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新卒の企業規模・学歴・産業別の平均年収

はじめに、新卒の平均年収を企業規模・学歴・産業別に解説します。
自分が目指す業界や住んでいる地域によっても違いはあるため、自分のパターンに当てはめて考えてみましょう。
複数の企業から内定を得て入社を悩むときは、企業選びの参考にしてくださいね。
①200万円〜250万円が相場
新入社員が入社した年の平均年収は、200万円〜250万円です。ボーナスは含まず、新卒の初任給を12ヶ月分で計算しています。
自分の平均年収が知りたいときは、入社する企業の給与を12ヶ月分にして計算しましょう。ボーナスは企業によって振り幅が大きく、支給がない企業もあれば3ヶ月分相当の企業も存在します。
企業の業績によって左右されるため、予想した金額から大きく変わる場合も多いでしょう。平均年収に含めないで計算しておくと、ずれが少ない金額を算出できます。
②企業規模別の平均年収
つぎに、企業規模別の平均年収を解説します。
下記の表は、厚生労働省の令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:2 企業規模別にみた初任給より作成しています。
最終学歴が大学卒業から抜粋しているため、ぜひ参考にしてください。
企業規模 | 大企業 | 中企業 | 小企業 |
男女計 | 2,557,200 | 2,503,200 | 2,446,800 |
男性 | 2,590,800 | 2,533,200 | 2,472,000 |
女性 | 2,516,400 | 2,469,600 | 2,421,600 |
大企業は、社員の数が1,000人以上。中企業は、社員の数が100〜999人の会社です。小企業は10〜99人の社員が働く会社をさしています。
➂学歴別の平均年収
最終学歴によっても、平均年収は変わってきます。
自身の最終学歴から、どの程度の年収が平均になるのか確認しましょう。
下記の表は、厚生労働省の令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:2 企業規模別にみた初任給より作成しています。
最終学歴 | 大学院卒 | 大卒 | 高専(短大)卒 | 高卒 |
男女計 | 2,866,800 | 2,522,400 | 2,206,800 | 2,008,800 |
男性 | 2,868,000 | 2,553,600 | 2,216,400 | 2,026,800 |
女性 | 2,859,600 | 2,482,800 | 2,200,800 | 1,975,200 |
④産業別の平均年収
企業がどのような産業をしているかも、平均年収に関係がみられます。
働きたい仕事が決まっている人は、どの程度年収がもらえるか知っておくと安心ですね。
下記の表は、厚生労働省の令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:3 主な産業別にみた初任給をもとに作成しています。大学卒の学歴をもとにしているため、ぜひ参考にしてください。
産業別 | 年収 |
建設業 | 2,600,400 |
製造業 | 2,479,200 |
情報通信業 | 2,617,200 |
運輸業・郵便業 | 2,418,000 |
卸売業・小売業 | 2,532,000 |
金融業・保険業 | 2,487,600 |
学術研究 専門・技術サービス業 | 2,726,400 |
宿泊業 飲食サービス業 | 2,409,600 |
教育・学習支援業 | 2,512,800 |
医療・福祉 | 2,482,800 |
新卒の平均年収が高い職業4つ

働きたい仕事が決まっていない人は、平均年収の高さで仕事を選ぶのも方法のひとつです。
給与は働くうえで大きなモチベーションになるため、入社後も長続きしやすいメリットがあります。
どのような職業の平均年収が高いのか知っておき、企業選びの参考にしましょう。
①商社
商社は、海外との貿易商品や国内企業の商品を販売する業者です。
商社には特定の分野に特化して商品を取り扱う「専門商社」と、幅広い分野の商品を販売している「総合商社」が存在します。とくに総合商社は、福利厚生も整っており年収も高く学生に人気があるのが特徴です。
海外と取引がある商社に入社すれば、海外赴任になる可能性もあるでしょう。会社指示で海外赴任となれば、手当も複数つきます。手当が多ければ年収も上がり、仕事へのやりがいを感じるでしょう。
②外資系
外資系企業は、日本以外の資本で成り立っている企業です。
日系企業に比べて平均給与が高い傾向がありますが、個人の能力によって評価が大きく変わります。能力があれば昇進も早く、年収もだんだんとあがっていくのが特徴です。
外資系企業は、自分の能力で仕事に結果を残すのが好きな人におすすめの企業になります。日系企業に比べるとワークライフバランスを重視している傾向もあるため、プライベートが充実するでしょう。
➂IT系
ひとことでIT系企業といっても、エンジニアやプログラミング、営業職など仕事内容は幅広く存在します。
年収が高い傾向にあり、近年発展しているため若い層が活躍しやすいのが魅力です。エンジニアは、実力を身につけていけばキャリアアップも叶います。
スマホやインターネットが普及する現在では、IT関連職は欠かせない職業です。将来的に転職する可能性が出ても、企業の選択肢が多く心配ありません。
営業職の経験をつければ他業種への転職も可能になり、選択肢の幅が広がります。
④コンサルティング会社
コンサルティング会社とは、企業の持つ悩みや営業目標などさまざまな分野の相談に乗って、アドバイスをおこない解決に導く職業です。
企業の問題解決に向けて解決方法を提案する必要があり、専門知識が身につけられ発想力を養えるのが特徴になります。
新卒の自分が年上のクライアントに解決案を提案するのは、はじめは勇気が必要かもしれません。しかし、結果が出ればやりがいにつながるだけでなく、新卒のなかでは高収入が期待できる職業ですよ。
額面と手取りの違いを解説

年収の話をしていると、「額面」と「手取り」という単語を聞く機会が増えます。ここでは、額面と手取りの違いを解説します。
同じ年収でも、額面と手取りには金額的に大きな違いがあるため注意が必要です。
①額面は総支給金額
額面は、会社から支払われる給与金額の合計をさします。
主に、基本給・時間が労働手当・住宅手当・通勤手当で構築されており、どの手当がついているかは企業により異なります。細かい内訳は、企業から渡される給与明細で確認が可能です。
基本給は、勤続年数や個人の評価によって決められる基本的な給与のこと。ボーナスの基準になる場合も多く、毎年昇給がある企業は基本給もあがっていきます。
会社が社員に支払う給与は、「額面」と呼ばれる総支給額が基本です。
②手取りは実際にもらえる金額
手取りは、額面の金額から税金や社会保険がひかれた金額をさします。
給与は額面の金額がそのまま振り込まれるわけではなく、会社が社員の代わりに税務署へ支払っている金額が事前に天引きされているのです。
手取りは税金や社会保険料が差し引かれているため、実際に受け取る金額が平均年収(額面)よりも若干少なくなるのが傾向ですよ。
差し引かれる税金は所得税や住民税ですが、住民税は社会人2年目から発生するため注意しましょう。
企業選びの判断材料が平均年収だけなのはNG!

企業選びするときは、さまざまな視点からの判断が重要です。平均年収は働くにあたり重要なポイントですが、年収だけで判断するのは危険といえるでしょう。
給料が高くとも、労働環境が合わず福利厚生が満足いかなければ長続きしません。働ける位置に会社があるのか、勤務時間など総合的な判断材料で選びましょう。
企業の判断材料が多く混乱する場合は、紙に魅力的なポイントを書き出すのもおすすめです。企業の特徴が俯瞰で見れ、自分が優先するポイントが明確になります。
新卒の平均年収だけでなく総合的に判断して企業を選ぼう

新卒の平均年収は企業選びの重要なポイントですが、ファーストキャリアは今後の人生においても重要になります。
平均年収にとらわれず、総合的な判断で企業を選びましょう。企業選びに悩んだときは、自分が重視するポイントを明確にするとスムーズに進みますよ。
納得いく企業へ入社し、社会人生活を満足いくものにしましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。