自分の強みや長所がよく分からない就活生も多いと思います。そもそも強みと長所の違いを理解していない人もいるのではないでしょうか。
本記事では、強みと長所の違いと、就活で使える強みと長所の例を紹介します。
自分の強みと長所の見つけ方についても解説しているので、ぜひ最後までお読みください。
強みが見つからない、長所が書けないなど、自己PR・強み・長所の書き方に迷う人には、以下のお役立ちアイテムもおすすめですよ。
就活における強みと長所の違い
就活では、「強み」と「長所」の違いを理解し、適切にアピールすることが求められることも。ここでは、強みと長所の違いを解説します。
①「強み」は仕事で活かせる能力のこと
「強み」とは、仕事に直接活かせる具体的な能力やスキルのことです。例えば、問題解決能力やコミュニケーション能力など、実務において役立つ特性が強みに該当します。
面接では、自分の強みがどのように企業に貢献できるかを具体的なエピソードと共に伝えることが重要です。
強みをアピールする際は、自己分析を深め、自分の経験や能力がどのように職務に役立つかを明確に示しましょう。
②「長所」は優れている人柄のこと
一方、「長所」は個人の性格や人柄に関わる特性のことです。例えば、協調性が高い、責任感が強い、ポジティブな姿勢などが長所にあたります。
長所は直接的な職務能力とは異なりますが、職場の雰囲気を良くしたり、チームワークを促進したりなど、間接的に仕事の成果に貢献する要素です。
長所をアピールする際は、自分の人柄がどのように職場環境やチームにプラスの影響を与えるかを伝えましょう。
自己PRでは「強み」を話す

自己PRの際は、「強み」を中心に話すことが一般的。なぜなら、企業は即戦力となり得る具体的なスキルや経験を重視する傾向にあるからです。
自己PRでは、自分の強みがどのように企業のニーズに応え、貢献できるかを具体的な事例を交えて説明することが求められます。
また、自己PRを通じて、自分のキャリアプランや志向性を示すことも重要です。
就活で使える強み・長所の例10選

強みや長所はたくさんあります。ここでは、就活の自己PRで使いやすい強みや長所を紹介します。
①強み
まずは、自己PRで使える強みの例を10個紹介。ぜひ参考にしてくださいね。
1. 実行力
就活において、実行力は非常に重要な強みです。計画を立てるだけでなく、実際に行動に移せることをアピールしましょう。
例えば、大学時代のプロジェクトでリーダーを務め、計画通りにタスクを完遂した経験は、実行力の良い例として挙げられます。
目標に向かって積極的に行動する姿勢は、採用担当者に強い印象を与えられるでしょう。
2. 主体性
主体性は、自分から積極的に行動し、周囲を巻き込む力です。自分の意見や考えを持ち、それを周囲に伝えられることをアピールしましょう。
例えば、学生時代にクラスイベントの企画を主導した経験は、主体性を示す好例として使えます。自らのアイデアでプロジェクトを推進し、成功に導いたことは、就職活動で強調すべき点です。
3. 忍耐力
忍耐力は、困難や挫折に直面してもあきらめず、最後まで努力を続ける力です。
例えば、難しい課題や長期間のインターンシップでの経験は、忍耐力を示すのに適しています。困難な状況でも諦めず、目標達成のためにコツコツと努力を続ける姿は、多くの企業が求める資質です。
そのため、強みとして忍耐力をアピールすると好印象を与えられますよ。
4. 分析力
分析力とは、情報を正確に理解し、問題を解決するための洞察を得る能力です。
例えば、学業での課題研究やデータ分析の経験は、分析力を証明するのに役立ちます。情報を分析し、論理的に考えて問題を解決する能力は、どのような職種においても価値があるため、強みとして活用しましょう。
5. 創造力
創造力は、新しいアイデアや解決策を生み出す力です。
例えば、新しいクラブ活動の立ち上げや、独創的なプロジェクトの実施は、創造力があることの証明になります。
既存の枠にとらわれず、新しい発想で物事に取り組む能力は、変化の激しい現代のビジネスシーンで非常に重要です。
6. 企画力
企画力は、アイデアを具体的な計画に変換し、実行に移す能力です。
例えば、大学の文化祭で展示会を企画し、多くの来場者を集めた経験は、企画力の証明になります。
企画力がある人は、創造性と実行力の両方を兼ね備えており、チームを牽引し、プロジェクトを成功に導けるでしょう。企画力は、どの業界でも重宝されるため、就職活動で積極的にアピールすべきです。
7. 論理的思考力
論理的思考力は、情報を整理し、合理的な結論を導く能力です。
例えば、大学での研究プロジェクトにおいて、複雑なデータを分析し、明確な結論を導き出した経験は、論理的思考力をアピールできるでしょう。
論理的思考力が高い人は、情報の海の中から重要な点を見つけ出し、複雑な問題を簡潔に説明するのが得意です。
そのため、チームでの議論や意思決定プロセスにおいても非常に重要な存在になります。
論理的思考力は、就職活動で特に注目されるため、自身の経験と結びつけてアピールすることが重要ですよ。
8. 計画力
計画力は、目標達成のために効率的な手順を設定し、実行する能力です。
例えば、学業とアルバイトを両立させながら、期限内に複数のプロジェクトを成功させた経験は、計画力の証明になります。
計画力がある人は、目標を明確にし、時間管理やリソースの最適化を行いながら、段階的に目標に向かって進んでいきます。
どの職種においても必要とされるスキルであるため、就職活動の際には、具体的な経験を基にして自己PRを構築することが効果的ですよ。
9. コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、他人との関係を築き、情報を効果的に交換する力です。
チームでのプロジェクトやグループディスカッションで主導的な役割を果たした経験は、コミュニケーション能力を示すのに最適。
コミュニケーション能力は、チームワークやプロジェクトの成功に不可欠であり、多様な職場環境においても高く評価されます。
10. 語学力
語学力は、異文化間のコミュニケーションを可能にする重要な能力です。
留学経験や外国語でのプレゼンテーション、国際的な会議への参加などは、語学力の高さを示せます。
語学力を持つ人は、異なる文化背景を持つ人々との間で効果的にコミュニケーションを取り、異文化理解を深められため重宝されることも。
グローバル化が進む現代社会において、語学力は特に重要であり、国際的な舞台で活躍できる可能性を示すために、就職活動でアピールすることが効果的です。
②長所
続いて、自己PRで使える長所の例を10個紹介。ぜひ参考にしてくださいね。
1. 柔軟性がある
就職活動で自己PRを行う際、柔軟性は非常に重要な長所に。柔軟性がある人は、変化する環境や新しい状況に対して、迅速かつ効果的に対応できるからです。
例えば、留学中に異文化への適応を図り、新しい生活様式を受け入れられた経験は、柔軟性を持っていることの明確な証明になります。柔軟性は、ビジネスの世界においても高く評価されますよ。
2. 適応力が高い
適応力が高いことは、自己PRにおいて強力なアピールポイントになります。適応力が高い人は、さまざまな環境や条件の変化に素早く対応し、効率的に業務を進められるからです。
例えば、企業は環境の変化に対応できる人材を求めているため、短期間で新しい仕事を覚え成果を上げた経験は、適応力を示すのに最適だと言えますね。
3. 客観的に物事を判断できる
客観的に物事を判断できる能力は、就職活動で強調すべき重要な長所のひとつ。客観的に判断できる人は、感情に流されずに、合理的かつ効果的な判断を下せるからです。
例えば、チームプロジェクトにおいて、感情的な意見が交錯する中で冷静に問題の核心を見極め、解決策を提案した経験は、客観的な判断力を示すのに最適な経験になります。
4. 好奇心が旺盛
好奇心が旺盛であることは、新しい知識やスキルを積極的に学ぶ姿勢です。好奇心旺盛な人は、新しい分野に対しても積極的に挑戦し、継続的な成長を遂げられます。
例えば、自主的に専門外の分野のセミナーや研修に参加し、新しい知識を身につけた経験は、好奇心の高さをアピールするのに最適です。
好奇心は、新しいことに挑戦する意欲として、企業に高く評価されます。
5. 流行に敏感
流行に敏感であることは、時代の変化に対応し、新しいトレンドを迅速に取り入れる能力を意味します。流行に敏感な人は、消費者のニーズや市場の動向を把握することが得意です。
最新のテクノロジーやファッションのトレンドをいち早くキャッチし、それをビジネスに活かせる人は、特にマーケティングや商品開発などの分野で重宝されますよ。
6. 感受性が豊か
感受性が豊かであることも就活では重要な長所。感受性が豊かな人は、周囲の環境や人々の感情を敏感に察知し、それに応じて行動を調整できるからです。
例えば、チームメンバーの気持ちを理解し、協力的な関係を築いた経験は、感受性の高さを示すものです。感受性は、チームワークを重視する職場において非常に重要視されます。
7. 気遣いができる
気遣いができることは、他人との関係を円滑にし、職場の雰囲気を良好に保つために必要な長所です。気遣いができる人は、他人のニーズに敏感で、それに応じた行動を取れるからです。
例えば、アルバイト先で顧客の細かな要望に気づき、それに応えられた経験は、高い気遣いの能力を示せます。気遣いは、顧客サービスやチームベースの仕事において特に重要ですよ。
8. 努力家
努力家であることは、自己PRにおいて強力なアピールポイントです。努力家の人は、困難な課題に直面しても、諦めずに継続して取り組めます。
例えば、専門的な技能を身につけるために長時間練習に励んだ経験は、努力家であることの証明になるでしょう。努力家の姿勢は、どのような業界でも評価されます。
9. 誠実
誠実さは、信頼と責任感のある行動を意味し、職場での信頼を築く上で非常に重要です。誠実な人は、約束を守り、誠実に業務を遂行できるからです。
例えば、締め切りを厳守し、質の高い成果を常に提供した経験は、誠実さの証明になります。誠実さは、どの職場でも高く評価されるため、自己PRにおいて強調することが効果的です。
10. 真面目
真面目であることは、仕事に対する誠実な姿勢と高い責任感を示しており、就活でも使いやすい長所でしょう。真面目な人は、与えられた業務に対して真剣に取り組み、責任を持って遂行できるからです。
例えば、アルバイトでのエラー発生時に迅速かつ適切に対応し、問題を解決した経験は、真面目な姿勢を示しています。真面目さは、信頼性と責任感を重視する職場で特に重要です。
強み・長所の書き方のコツ!簡単4ステップで解説
就活では「強み」と「長所」を適切にアピールするのが重要。
ここでは、強みと長所を効果的に伝えるための4つのステップを解説していきます。
①自分の強み・長所を書き出してみる
まずは自分の強みや長所を書き出すことから始めましょう。
強みとは、仕事に活かせる具体的な能力やスキルのことで、問題解決能力やコミュニケーション能力など、実務で役立つ特性が該当します。
書き出す際は、自分が優れていると感じる点を、どんな些細なことでもいいのでたくさん書き出してみましょう。
まずは量を重視して、できるだけ多くの強みを挙げることを心がけましょう。
②具体的なエピソードを書き出してみる
強みや長所を裏付けるエピソードは、学生時代のアルバイトやサークル活動、ゼミでの経験など、自分の過去の体験から見つけられます。
例えば「粘り強さ」であれば、「簿記の資格取得のために4カ月間毎朝早く起きて勉強を続けた」などの具体例を挙げられるでしょう。
なお、エピソードを書き出す際は、その経験を通じて何を学び、どう成長したのかも併せて整理しておくと良いでしょう。
③志望企業にアピールしたい強みを選ぶ
就活では、志望企業が求める人物像に合わせて強みを選ぶことが重要です。
例えば、営業職を希望するなら「コミュニケーション能力」、エンジニアなら「ロジカルシンキング」など、志望する役割や業務内容において必要とされる特徴を強みとしてアピールしましょう。
また、単に「真面目である」といった漠然とした長所ではなく、「責任感が強い」「期日を守る」など、具体的に会社にどう貢献できるかが伝わる表現に言い換えることがポイント。
面接官に「この人は入社後に即戦力として活躍できる」と思ってもらえる可能性が高まります。
④分かりやすい文章構成でまとめる
強みや長所をアピールする際は、以下の3つの要素を含めた構成で伝えることで、採用担当者に分かりやすく伝わります。
- まず「結論」として、自分の強みや長所を明確に述べます。
- 次に「具体的なエピソード」で、その強みや長所が発揮された経験を説明します。
- 最後に「今後の展望」として、入社後にその強みや長所をどう活かしていくかを伝えます。
例えば、「私の強みは分析力です」と結論を述べた後、「大学での研究で複雑なデータを整理し、問題解決につなげた経験があります」というエピソードを紹介。
そして「御社でもこの分析力を活かしてプロジェクトの課題解決に貢献したいと考えています」と展望を示す、という流れです。
自分の強み・長所を見つける方法3選

自分の強みや長所が分からない人も多いと思います。ここでは、自分の強みや長所を見つけるための3つの方法を紹介します。
①自己分析をする
自己分析は、自分の強みや長所を発見するための基本です。まずは、自分が何を得意としているか、どのような性格の特徴を持っているかを振り返りましょう。
例えば、コミュニケーション能力が高い、問題解決能力がある、創造力が豊かなど、自分の特性をリストアップしましょう。自己分析ツールを利用するのも1つの方法ですね。
客観的な視点から自分を見つめ直すことで、新たな発見があるかもしれません。
②短所から考える
意外に思われるかもしれませんが、短所から自分の強みを見つけることも可能です。短所は、しばしば強みの裏返しであることが多いからです。
例えば、細かいことにこだわりすぎる短所は、逆に細部にまで注意を払う丁寧さや正確さとして捉えられます。
自分の短所を客観的に分析し、それをポジティブな側面から見直すことで、自分の本当の強みを発見できるかもしれません。
③これまでの経験から考える
自分の過去の経験は、自分の強みや長所を理解する上で貴重な資源です。学校生活、アルバイト、趣味、スポーツなど、これまでの様々な活動を通じて培ったスキルや経験を振り返りましょう。
特に困難を乗り越えた経験や、成功体験は、自分の強みを浮き彫りにするのに役立ちます。
過去の経験から、自分がどのような状況で最も力を発揮するのか、どのような特性が成功に貢献したのかを分析することが重要です。
そもそも就活で強み・長所を聞かれる理由は?
就職活動では、面接官から「あなたの強みは?」「長所を教えてください」などの質問を必ず聞かれます。
この質問は頻出ですが、企業側の目線では何を目的としているのかを改めて整理しておきましょう。
①自己分析ができているか確認したいから
就活における強みと長所の質問は、応募者の自己分析の深さを確認する重要な機会です。
自己分析が十分でない場合、「几帳面です」「コミュニケーション能力があります」といった表面的な回答に終始してしまいがち。
逆に、自分の長所から派生する強みを理解し、それを企業の求める人物像と結びつけて説明できることは、応募者の分析力と論理的思考力の高さを示すことにもなります。
②自社の求める人材にマッチするか確認したいか
自社の求める人材像や企業文化に合致する候補者を見極めるのも採用の重要ポイントです。
チームワークを重視する企業であれば、協調性という長所と、それを活かしたプロジェクトマネジメントの強みを持つ人材を求めるでしょう。
面接官は応募者の回答から、その人物が自社の理念や方針に共感し、長期的に活躍できる人材かを判断しています。
③入社後の配属や今後の選考に活かすため
就活では、面接官は応募者の強みと長所を把握することで、その人材が入社後にどんな部署や役割で活躍できるかを見極めようとします。
例えば、コミュニケーション能力が強みの人材は営業職や人事部門、分析力が高い人材は経理部門やマーケティング部門など、その人の特性を活かせる部署への配属を検討するでしょう。
また、強みと長所の把握は、その後の選考プロセスでも重要な判断材料となります。
例えば最終面接では、それまでの選考で示された強みと長所を総合的に評価し、その人材が自社の企業文化や求める人物像に合致するかを判断する材料としています。
強みと長所の違いを理解してアピールをしよう!
強みと長所の違いを理解し、それぞれを適切にアピールすることが、効果的な自己PRの鍵です。
強みは具体的なスキルや経験に焦点を当て、長所は人柄や性格の特性を強調します。面接官に自分の価値を正確に伝えるためには、自分の強みと長所を明確に示しましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。