就活で法律事務所を志望している人は少なくありません。
弁護士資格を持っていなくても、給料が高く安定性がある法律事務所で働きたいと考えている人は意外と多いのです。
ですが、いざ法律事務所の就職を目指そうとしても「志望動機はどうやって書けばいいの?」と悩んでしまう人もいるでしょう。
そこで、本記事では法律事務所向けの志望動機の書き方、役立つ資格や注意点までくわしく解説します。ぜひ、これからの就活の参考にしてみてくださいね。
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法律事務所の職種は弁護士だけではない!代表的な3つを解説
法律事務所というと弁護士が働いているというイメージがありますが、弁護士以外にも様々な職種の人が働いています。
ここでは、弁護士事務所の代表的な3つの職種を紹介します。
①パラリーガル
パラリーガルとは、弁護士を事務面でサポートする職種です。
電話対応や来客対応などの一般的な事務作業に加え、裁判所に提出する書類の作成や文献調査、事件に関する資料の整理など、弁護士事務所ならではの特殊な事務作業もパラリーガルの仕事。
専門的な作業が求められますが、弁護士と違い法律に関するレベルの高い知識は必要ありません。未経験の募集も多いので、法律事務所で長く働きたい人はパラリーガルを目指すのもいいでしょう。
②弁護士秘書
弁護士秘書とは、法律事務所で働く弁護士のさまざまな業務をサポートする職種で、弁護士事務所や担当の弁護士によって求められる仕事内容は異なります。
書類作成や依頼者とのコミュニケーションといった事務的な仕事だけでなく、弁護士のスケジュール管理といった身の回りの業務を担当する場合もあるでしょう。
また、必要に応じて専門的な書類の作成や対応をするので、秘書としての能力だけでなく法律に関する知識も求められます。
③事務スタッフ
事務スタッフとは、法律事務所で働いている事務作業専門のスタッフです。事務所を運営するために必要なのは弁護士だけでなく、経理や総務といった事務ができる人員が欠かせません。
大きな事務所になると、採用担当の人事の事務スタッフが在籍している場合もあり、事務スタッフの仕事内容は法律事務所によってさまざまで、求められる能力も異なるのです。
また、一般的な企業の事務スタッフとは違い、法律に関するある程度の知識が必要となってくるでしょう。
法律事務所で役立つ3つの資格

法律事務所を目指すのであれば、就職に有利な資格をあらかじめ取得しておくといいでしょう。
ここでは、法律事務所で役立つ3つの資格を紹介します。就活を有利に進める上でぜひ参考にしてみてください。
①パラリーガル認定資格
パラリーガル認定資格とは、日本リーガルアシスタント協会が年4回受験を開催している資格です。受験するには指定の専門学校でパラリーガル認定資格講座を受講しなければなりません。
パラリーガルとして働く上で必要な法律の知識、裁判に関する手続きや流れなど、専門性の高い内容を一通り学ぶ必要があります。
実務経験がなくても資格取得が可能なので、法律事務所を目指している人は資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
②司法書士
司法書士とは、法律に関する書類作成や手続きの代行ができる資格です。
弁護士は法律に関するすべての業務に対応できますが、司法書士は書類作成などの一部業務のみ対応可能です。しかし、司法書士は国家資格で、資格を取得するためにはかなり勉強しなければなりません。
また、法律に関する知識を幅広く学ぶので、法律事務所への就活はかなり有利に進められるでしょう。
難易度はかなり高い資格ですが、将来的に独立を考えている人はおすすめの資格と言えます。
③秘書検定
秘書検定とは、社会に出て働く上で必要な常識やマナーを学べる検定試験を指し、1級、準1級、2級、3級の4つの級があり、最も難易度の高い1級はかなりの勉強量が必要とされる資格です。
3級は基本的なビジネスマナーや一般常識を問われるもので、高校生が主な受験者となっています。
きちんと勉強しておけば合格可能な級なので、秘書検定を持っていない人はまずは3級から初めてみてはいかがでしょうか。
級が上がればその分就活も有利に進められますし、法律事務所の就活以外でも役立つ汎用性の高い資格です。
法律事務所の志望動機の3つのポイント

法律事務所の志望動機が上手く書けないと悩んでいる人は、書く前にまずポイントを押さえておきましょう。
ここでは、志望動機作成の際に使える3つのポイントを紹介します。書き方に迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
①なぜ法律事務所で働きたいか明確にする
まずは、なぜ法律事務所で働きたいかを明確にしてください。法律事務所でなければならない、はっきりとした理由作りが必要です。
「一般企業でもいいのでは?」と思われてしまうような、曖昧な志望動機にならないよう注意してください。
法律事務所ならではの特徴をしっかり調べて、採用担当者が納得するような強い志望動機を作りましょう。
②なぜその事務所で働きたいか明確にする
法律事務所で働きたい理由を明確にしたら、次はなぜその法律事務所で働きたいかを考えましょう。
法律事務所と一言でまとめても、世の中には数多くの事務所が存在しています。「他の事務所でもいいのでは?」と思われてしまわないよう、その法律事務所で働きたい理由を明らかにしてください。
法律事務所ごとに特色があるので、志望動機を作る前にしっかり調べておきましょう。その事務所でなくてはならない明確な志望動機作りが必要です。
③法律事務所で活かせる自身の強みをアピールする
志望動機作りを成功させるには、「ここで働きたい」という熱意を伝えるだけでは足りません。採用したらどんなメリットがあるか相手が想像できる、自分の強みも併せてアピールする必要があります。
法律事務所ならではの特徴や働き方を想像して、自分の強みがこういう場面で活かせるという具体的なアピールをしましょう。
ただし、アピールばかりすると自慢に聞こえてしまいあまりいい印象にならないので、注意が必要です。
法律事務所の志望動機の書き方3ステップ

志望動機を書きたいけれど、具体的にどうやって書けばいいか分からないという人も多いのではないでしょうか。
ここでは、書き方の3つのステップを紹介します。書き方に迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
①結論ファーストで法律事務所の志望理由を書く
志望動機の欄は、結論ファーストを意識して書き始めましょう。結論ファーストな書き方は、相手に一番伝えたいことがわかりやすく伝えられます。
結論を先に持ってくることで、相手が話の内容を想像しやすくなり、自然と話を聞く姿勢になれるのです。
志望動機で自分が一番伝えたいことはなにかを先に考えておき、それを冒頭に持ってくるようにしましょう。
②志望理由の根拠や具体的なエピソードを書く
志望動機の根拠となる、具体的なエピソードを交えて書く方法もおすすめです。
どうして法律事務所を志望したのか、その法律事務所でなくてはならない強い理由作りは、自分の過去の体験を交えて書くと説得力が増します。
エピソードトークは相手が話の内容を想像しやすいので、採用担当者が納得できる志望動機作りにつながります。
また、自分だけの体験を話すことで採用担当者に印象付けることができるので、他の就活生と差を付けられるでしょう。
③法律事務所での入社後の活躍の展望を書く
志望動機の欄には「なぜ法律事務所を志望しているのか」に対する解答だけでなく、自分をアピールすることも必要です。
具体的には、法律事務所に入ったらどういう活躍ができるのか、将来の展望を書くと効果的ですよ。
自分の能力や法律事務所の特色を合わせて、魅力的に見える展望を書きましょう。
ただし、実現不可能な展望を書くのはNGです。理想と現実がかけ離れていると逆効果で、あまりいい印象にはなりません。
【職種別】法律事務所の志望動機の例文3選

志望動機を書くのが難しいという人は、実際の例文をもとにオリジナルの志望動機を作ってみましょう。
ここでは、職種別の志望動機の例文を3つ紹介します。どういう志望動機を書けばいいか分からない人はぜひ参考にしてみてください。
例文①:パラリーガル
パラリーガル
私は離婚相談に強い貴法人で、パラリーガルとして弁護士をサポートしたいと考え、志望させていただきました。
私が中学生の頃、伯母が離婚したいと両親に相談しにきていたのですが、その悩んでいる姿を間近で見たときに、伯母のように困っている人を助けたいと強く思うようになったのがきっかけです。
一時は弁護士を目指そうと考えた時期もありますが、大学時代に所属していた陸上サークルの事務経験を通し、人のサポートをするのが向いていると感じたので、弁護士ではなく弁護士をサポートするパラリーガルを目指した次第です。
将来的にはパラリーガルとしての知識を深め、資格を取得しより多くの人を助けられるパラリーガルを目指します。
なぜパラリーガルを目指したのか、相手が納得する強い志望動機を作りましょう。そのためには、パラリーガルの特徴を深く理解することが必要です。
例文②:弁護士秘書
弁護士秘書
私は、私の地元で地域密着型の事務所経営をしている貴法人で、弁護士秘書として働きたいと思い、志望させていただきました。
私が小さいころからお世話になっている父方の叔父が弁護士をしているのですが、小さいころから忙しそうにしている叔父の姿を見て、身近でサポートして忙しさを軽減させてあげたいと思ったのがきっかけです。
叔父から「弁護士秘書という仕事がある」と教えてもらい、大学では法学部で法律を学び、弁護士秘書について知識を深めてまいりました。
大学時代に学んだ法的知識を活かし、私の身近で困っている人を一人でも多く助けたいと考えています。
弁護士秘書を目指した理由に加えて、その法律事務所で働きたい明確な理由も併せて書きましょう。相手が想像しやすいエピソードを交えると、説得力のある内容になります。
例文③:事務スタッフ
事務スタッフ
私は、貴法人の○○先生の××という理念に感銘を受けて、貴法人を志望させていただきました。
法学部に進学した兄の影響で私も法学部に進学し、法律に関するさまざまな知識と見分を深めてきました。
将来は弁護士を身近で支える事務スタッフとして働きたいと考えていた際に、貴法人のホームページで○○先生のインタビューを拝見し、感銘と共感を受けました。このような素晴らしい理念を持っている弁護士が所属している事務所で働き、一人でも多くの人を助けるサポートがしたいと思い、志望させていただいた次第です。
大学次第に学んだことに加え、事務業務に役立つ△△や□□といった資格も役に立つと考えております。
事務志望の場合、「一般企業でもいいのでは?」という志望動機にならないよう、注意が必要です。
なぜ法律事務所で働きたいのか、相手が納得する強い理由を考えて、志望動機に盛り込みましょう。
法律事務所の志望動機の注意点2つ

法律事務所の志望動機を作成する場合、以下の2つの注意点を常に念頭に置いておきましょう。この注意点は志望動機の作成で陥りやすい内容です。
作成後に以下の2つ注意点に該当していないか、もう一度確認することをお勧めします。
①当たり障りのない志望理由は避ける
特に気を付けたいのが、当たり障りのない志望動機にならないようにすることです。
会社ごとに志望動機を一から作成するのは大変ですが、面倒だからといって他でも通用するような志望動機を作ってしまうと、「わざわざ法律事務所を志望しなくてもいいのでは?」と思われてしまいます。
こうした志望動機は採用担当者の印象に残りづらいので、その後の採用試験が不利になってしまうのです。
法律事務所でなければ通用しない、明確な志望動機を作るようにしましょう。
②待遇面を志望理由にするのは避ける
法律事務所によっては給料や福利厚生がしっかりしており、それを目的で志望する人もいるかもしれません。しかし、志望動機に待遇面を盛り込むと、採用担当者から見て印象が悪くなります。
「この人は待遇しか見ていないのでは?」と思われてしまい、「他で待遇がいいところがあればすぐ転職するのでは?」と、不信感を抱かれてしまうでしょう。
たとえ待遇が志望動機だったとしても、それを正直に書くのは避けてください。
法律事務所の面接について
法律事務所の面接では、志望動機や職務適性に加え、応募者の人柄や判断力が重視されます。ここでは、面接での具体的な質問例や対策を解説し、採用担当者に好印象を与えるコツをお伝えします。
①逆質問では事務所の体制などについて聞く
法律事務所の面接における逆質問では、事務所の業務体制について深く理解することが欠かせません。
例えば、「一つの案件に対して何人で対応しているか」という質問は、事務所の案件規模や業務スタイルを把握する絶好の機会となります。
また、「業務分野やクライアント層、その業務に当たっているのは誰なのか」を尋ねることで、自分がどのような仕事を任されるのかを事前に予測できるでしょう。
実際に、入職前に質問を怠ると、「海外案件に携わりたいと思って入社したけど、海外案件は所長が全部担当していた」といったミスマッチが生じる可能性があるかもしれません。
②大学での学びがどう生かせるかを述べよう
法律事務所の面接では、大学で学んだことを具体的に説明してください。採用側は、あなたの学びが事務所でどのように活用できるかを知りたがっています。
例えば、大学のゼミで判例研究を行った経験や、法律の条文を深く理解し、公平な契約成立について議論した内容を伝えましょう。
単に法律を学んだというだけでなく、その学びを通じて身につけた論理的思考力や分析力、コミュニケーション能力をアピールすることが大切です。
③模擬裁判で苦労した点も聞かれる可能性アリ
法律事務所の面接では、司法修習での模擬裁判における困難な経験について質問されることがあります。
例えば、「模擬裁判のどの場面で最も苦労しましたか」という質問に対して、具体的なエピソードを交えて答えましょう。
弁護士チームの一員として、不利な状況下でいかに法的論理を組み立て、相手の主張に対抗したかを説明することで、あなたの法的専門性と潜在能力をアピールできるはずです。
④法律事務所の面接は落ちる?
法律事務所の面接は、一般企業の面接と比べてより専門性が高く、厳しい選考基準があります。面接で落ちる主な理由は、実務経験とのマッチング不足や、事務所の理念への理解不足です。
特に弁護士の場合、即戦力としての能力が厳しく問われるため、自身のスキルと志望事務所の求める人材像を正確に理解することが欠かせません。
面接では、論理的思考力、コミュニケーション能力、事務所への熱意が評価されます。
たとえ不採用となっても、それは能力の欠如ではなく、事務所との相性の問題である可能性が高いことを理解しておくことが大切です。
法律事務所で働きたいという想いを志望理由ではアピールしよう
法律事務所は一般企業と比べて、特殊な業務が多い職場です。
事務所ごとに特色や業務内容も異なるので、法律事務所を志望している人はそれぞれの事務所に合った志望動機を作りましょう。
独自のエピソードトークや強みは効果的なので、志望動機にしっかり盛り込んで、他の就活生と差をつけ就活を有利に進めてください。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。