コンビニ業界を志望している就活生も多いと思います。しかし、業界のトレンドや企業についてはあまりよく知らない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、コンビニ業界の動向・トレンド、代表企業について解説します。
具体的な仕事内容も解説しているので、ぜひ最後までお読みください。
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コンビニ業界の動向

コンビニ業界は、日本経済において重要な役割を果たしています。近年、コンビニ業界は様々な変化をしており、特にコロナ禍の影響が顕著です。
ここでは、コンビニ業界の最新の動向について詳しく見ていきましょう。
- コンビニ業界の市場規模
- コロナ渦が終わり回復傾向にある
コンビニ業界の市場規模
業界規模7.6兆円を誇るコンビニ業界は、近年大きな変動を見せています。
2011年から2019年までは成長を続けていましたが、2020年には初めて売上が減少に転じました。
しかし、セブン&アイ・ホールディングスによる米国スピードウェイ社の買収などにより、2021年には再び増加に転じました。
また、2022年のコンビニエンスストアの販売額は前年比3.7%増の12兆1,996億円となり、店舗数は微減しながらも売上は増加しています。
コロナ渦が終わり回復傾向にある
2020年はコロナ禍による影響がコンビニ業界にも及びましたが、2021年以降は回復傾向にあります。特に、既存店の売上高は増加し、客単価も上昇しているのです。
大手コンビニの客単価は前年から約2.0%の伸びを見せており、コンビニ業界全体としても緩やかながら回復している様子が伺えます。
また、コロナ禍での在宅ワークの増加により、オフィス街の店舗売上は減少したものの、住宅街にあるコンビニの利用は増えるなど、利用者の行動に大きな変化が見られました。
コンビニ業界の3つのトレンド

コンビニ業界は、デジタル化の進展、海外市場への進出、そしてM&Aによる事業拡大により、大きな変化を遂げています。
これらのトレンドは業界の未来を形作る重要な要素であり、それぞれが持つ意味を理解することは就活において非常に重要です。
- 人件費の削減が進む
- 海外進出が盛ん
- M&Aで事業拡大
①人件費の削減が進む
コンビニ業界では、人件費削減のためのデジタル化が急速に進んでいます。自動化技術の導入により、レジ業務や在庫管理が効率化され、従業員の負担が軽減されているのです。
例えば、セルフレジの普及は従業員の負担を減らし、顧客の待ち時間も短縮しました。
また、AIを活用した在庫管理システムは、商品の売れ行きを予測して無駄な在庫を減らすことでコスト削減につながっています。
しかし、新技術への投資や維持管理のコスト、さらには従業員のスキルアップの必要性など、課題も存在します。それでも、デジタル化はコンビニ業界の競争力を高め、将来の発展に不可欠な要素です。
②海外進出が盛ん
日本のコンビニ業界は、国内市場の飽和状態を背景に、積極的に海外展開を進めています。
特にアジア市場では、日本のコンビニの高いサービス品質や効率的な店舗運営が評価され、多くの日本企業が成功を収めているのです。
海外進出によって、多くの企業は新たな収益源を確保し、ブランドの国際的な認知度を高めています。しかし、異文化理解や現地法規の遵守、現地企業との競争など、海外展開には多くの壁も存在します。
それでも、グローバル市場への進出は、コンビニ業界にとって新たな成長機会であることは間違いありません。
③M&Aで事業拡大
コンビニ業界におけるM&Aは、事業拡大の重要な手段となっています。
M&Aにより、企業は新しい市場へのアクセスや、商品ラインナップの多様化を図れます。これにより、消費者の多様なニーズに応えることが可能になり、市場競争において優位性を確保できるのです。
例えば、異なる業種の企業を買収することで、新しい顧客層を獲得し、事業の多角化を図れます。また、同業他社との合併によって、市場シェアを拡大し、経営効率を高めることも可能です。
しかし、M&Aは、異なる企業文化の融合や経営戦略の調整などの課題も伴います。
コンビニ業界の仕事内容4つ

コンビニ業界での仕事は多岐にわたります。各職種の特徴と役割を理解することは、コンビニ業界でのキャリアを考える際の参考になるでしょう。
ここでは、コンビニ業界の主な仕事を4つ紹介します。
- 販売
- 商品開発
- 店舗開発
- スーパーバイザー
①販売
販売は、接客、レジ操作、商品の陳列、在庫管理などが主な業務です。コンビニの販売職は、顧客サービスと店舗運営の基盤を形成します。
特に、忙しい時間帯の効率的な対応や、顧客のニーズを捉えた商品の提案は重要です。また、清潔で快適な店舗環境を保つことも、顧客満足度を高めるために欠かせません。
販売職は、コンビニの顔として、地域社会との良好な関係を築く役割も担っています。
②商品開発
商品開発は、市場のトレンドを把握し、顧客の好みやニーズに合わせた新商品を企画・開発します。商品開発は、コンビニ業界における競争力の源泉です。
健康志向や地域限定商品の開発など、時代の変化に応じた商品提案が求められます。また、既存商品の改良やコスト削減も重要な業務です。
商品開発担当者は、創造性と市場分析能力を兼ね備え、コンビニブランドの魅力を高める重要な役割を果たします。
③店舗開発
店舗開発は、新しい店舗の立地選定や設計、既存店舗のリニューアルを担います。
立地選定では、地域の特性や競合状況を分析し、最適な場所を見つけ出すのが仕事です。店舗デザインでは、ブランドイメージを反映させつつ、顧客が快適に過ごせる空間作りが求められます。
店舗開発は、コンビニの物理的な拡大とブランド価値の向上に直結する、戦略的な役割です。
④スーパーバイザー
スーパーバイザーは、複数の店舗を管理し、店舗運営の質を向上させる役割を担います。店舗スタッフの教育や指導、売上目標の設定、店舗間の情報共有などが主な業務です。
また、地域の市場動向を把握し、それに基づいた戦略を立案することも重要です。スーパーバイザーは、店舗運営の効率化と売上向上を目指し、コンビニチェーン全体の成功に貢献します。
3大コンビニ大手企業3社の詳細を紹介

コンビニ業界の大手3社を紹介します。それぞれの特徴を知って、自分に合った企業を見つけましょう。
- セブン&アイ・ホールディングス
- ローソン
- ファミリーマート
①セブン&アイ・ホールディングス
- 企業名:株式会社セブン&アイ・ホールディングス
- 資本金:500億円
- 設立:2005年9月1日
セブン&アイ・ホールディングスは、セブン-イレブンを運営し、コンビニ業界でトップの売上高とシェア率を誇る企業です。
セブンイ-レブンの成功の背景には、プライベートブランド戦略があります。日本デリカフーズ共同組合との提携により、専用商品を低価格で提供しています。
また、国内だけでなく、アジアや北欧にも積極的に店舗を展開しています。グローバルな視野を持ち、海外でのキャリアを目指す人にも魅力的な選択肢です。
セブン-イレブンは、コンビニ業界のリーダーとして、常に革新を追求し続ける企業と言えるでしょう。
②ローソン
- 企業名:株式会社ローソン
- 資本金:585億664万4千円
- 設立:1975年4月15日
ローソンは、セブンイレブンに次ぐ売上高とシェア率を持つ、コンビニ業界の重要な企業です。ローソンの特徴は、差別化戦略にあります。
店舗展開においては、ローソンストア100やナチュラルローソンなど、多様なコンセプトの店舗を展開し、さらに健康志向の高まりに応える商品ラインナップを強化しているのが特徴です
国内では成城石井のグループ化やスリーエフのブランド転換など、大胆な戦略を展開し、海外では、アジア地域やハワイにも積極的に事業を拡大しています。
商品企画や販売促進に力を入れるローソンは、革新的なアイデアを持つ人材にとって、魅力的な企業です。
③ファミリーマート
- 企業名:株式会社ファミリーマート
- 資本金:166億5900万円
- 設立:1981年9月1日
ファミリーマートは、サークルKサンクスとの経営統合により、業界2位のローソンを追い越し、セブンイレブンに次ぐ規模を誇るようになりました。
独自の戦略として「他社とは異なる取り組み」を掲げており、ドン・キホーテや薬局との提携、多様なポイント提供会社との連携など、ユニークな戦略が特徴です。
アジア圏を中心に国際展開を進める一方で、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」というキャッチコピーの通り、地域社会に根差した店舗運営を目指しています。
24時間営業の見直しなど、時代の変化に柔軟に対応する姿勢も見せており、変化を恐れず、新しい挑戦を楽しめる人には最適な職場です。
コンビニ業界は今後変化が求められる業界

近年、コンビニ業界はデジタル化の推進・M&A・海外進出により、大きな変化を迎えています。それにより、求められる能力やスキルも変化しているのです。
コンビニ業界への就職を目指す学生は、業界の動向をチェックし、時代への適応能力をアピールして内定を勝ち取りましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。