税理士になる夢を叶える第一歩として、税理士事務所への就職を考えている方は多いでしょう。ですが、履歴書の志望動機に何を書けば良いのか悩みますよね。
そこで今回は、税理士の志望動機の書き方についてくわしく解説します。アレンジして使用できる例文も紹介するため、税理士志望の方はぜひ参考にしてください。
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税理士の仕事とは?業務内容を理解して志望動機に活かそう
履歴書に書く志望動機を考えるために、まずは税理士の仕事について理解を深める必要があります。税理士とは、税務に関する専門家です。
具体的には、個人や法人の顧客に対して税金に関する助言やコンサルティング、申告書の作成、税金の計画立案などを行います。
確定申告は原則として本人が行う必要がありますが、税理士が代行することも可能です。
税理士になるためには、国家資格の税理士試験に合格する必要があります。さらに、税理士事務所などでの実務経験が2年以上必要です。
税理士は就職先の形態でも志望動機が変わる
税理士としての就職先は、税理士事務所や一般事業会社、コンサルティングファームなど多岐にわたります。
それぞれの形態により求められる役割やスキルが異なるため、志望動機も変わるのが特徴です。
①税理士事務所・税理士法人・会計事務所
税理士事務所や税理士法人、会計事務所を志望する場合、それぞれの特徴に応じた動機を明確にすることが大切です。
税理士事務所は、地元企業や個人事業主と密接に関わる機会が多く、地域密着型の業務に興味がある点をアピールできます。
一方、税理士法人は規模が大きく、専門性の高い業務やチームでの業務に取り組む姿勢を伝えると良いでしょう。
会計事務所では、幅広い経理業務や経営支援への興味を示すのがおすすめです。
②一般事業会社
一般事業会社で税理士として働く場合、志望動機には会社経営に直接貢献したい意欲を盛り込むことが重要です。
税務だけでなく、財務や経営戦略に関与するチャンスがある点を魅力として挙げると良いでしょう。
また、特定の業界や会社の事業内容に関心がある場合は、その理由や自分のスキルをどう活かせるか具体的に示すと説得力が増します。
一般事業会社の一員として、税務知識を基に企業価値の向上に寄与したい姿勢をアピールしましょう。
③コンサルティングファーム
コンサルティングファームを志望する場合、税理士としての専門知識を活かしつつ、企業の経営課題を総合的に解決したい意欲を伝えることが重要です。
税務に留まらず、財務や戦略立案、M&A支援など幅広い分野に関心がある点をアピールすると良いでしょう。
また、課題解決力や分析力、チームでの協働力を強調すると、コンサルタントとしての適性を示せます。
幅広い業務を通じてクライアントの成長を支援したい姿勢を具体的に述べましょう。
税理士の志望動機作成時のポイント3選

税理士の志望動機を作成する時のポイントは以下の3つです。
①なぜ税理士を志望するのかを明確にする
志望動機を作成するときは、まず税理士になりたい理由を明確にします。
就職後は専門的な業務に携わるため、明確な志望動機を持っている方が大半です。「何となく」などの曖昧な理由で、税理士を志望する方はほぼいません。
志望動機は抽象的でなく、専門用語を交えて具体的に記入してください。
②なぜその事務所を志望するのかを明確にする
2つ目のポイントは、その事務所で働きたい理由を明確にすることです。数多くある税理士事務所の中から、どうしてその事務所を選択したのかを記入します。
税理士を目指す熱意が伝わっても、なぜその事務所に就職したいのかが書かれていない場合は不十分です。採用担当者は「別にうちの事務所ではなくても良いのでは」と感じるかもしれません。
税理士事務所によって規模や職務内容は異なるため、よく調べた上で志望動機にすると良いでしょう。
③税理士として働く上での自身の強みをアピールする
志望動機では、税理士として働く上での自身の強みをアピールしてください。保有資格、経営に関する知識、外国語力などがアピールポイントとなります。
採用担当者は、その人物を採用することで事務所側にどのようなメリットがあるのかを見極めたいと考えています。
スキルや経験を羅列するのではなく、入所後にどのように能力を活かせるのかもアピールすると良いでしょう。
志望動機でアピールしたい税理士に重要な3つの適性
税理士として活躍するためには、専門知識だけでなく、さまざまな適性が求められます。
ここでは、税理士に求められる3つの重要な適性を解説します。自分の強みと結び付けて志望動機に取り入れることで、より説得力のあるアピールができるしょう。
①数字を使った思考が得意
税理士に求められる適性の一つは、数字を使った思考が得意であることです。
税務業務では、膨大な数字を正確に扱いながら、法律や規則に基づいて計算や分析を行う必要があります。
また、数字からクライアントの経営状況を読み取り、的確なアドバイスをする力も求められるでしょう。
この適性を志望動機でアピールする際は、自分の経験や具体的なエピソードを交え、数字を扱うスキルや得意な分野を明確に伝えることが効果的です。
②忍耐力がある
税理士には、忍耐力があることも重要な適性の一つです。
税務業務は細かな作業が多く、正確性が求められるため、集中力を保ちながらコツコツと業務を進める力が必要です。
また、法改正への対応やクライアントからの複雑な相談に向き合う際には、粘り強く解決策を模索する姿勢が求められます。
過去の経験や忍耐力を発揮した具体的なエピソードを交えてアピールしましょう。
③コミュニケーション力がある
税理士には、クライアントとの信頼関係を築くためのコミュニケーション力が求められます。
専門的な税務知識をわかりやすく説明する力や、クライアントの課題や要望を的確に把握するヒアリング力が重要です。
また、経営者や担当者の不安を解消し、最適なアドバイスを提供するためには、相手の立場に立った柔軟な対応が必要となります。
自身のコミュニケーション能力を活かした経験を具体的に述べると、説得力が増すでしょう。
税理士の志望動機の作成方法3ステップ

就活の志望動機は、おおまかなテンプレートが決まっています。税理士の志望動機を作るステップは以下の3つです。
①結論ファーストで税理士の志望理由を書く
就活の志望動機は結論を先に見せるのが基本です。出だしには結論ファーストで税理を志した理由を簡潔に書きましょう。
熱意が伝わる前向きな志望動機に限り、自分の正直な気持ちを記入すれば問題ありません。難しく考えなくてもOKです。
自分がなぜ税理士を志したのかを上手く言語化できない方は、税理士の業務内容から逆算して志望動機を考えると良いでしょう。
例えば、税理士の業務内容の1つ「申告書の作成」に着目し、履歴書には「税金関連の申請に困っている方の力になりたい」と書くと良いですよ。
②志望理由の根拠となるエピソードを書く
つづいて、志望理由の根拠となるエピソードを書きます。具体的な経験・体験を添えることでより説得力が出るためです。
志望理由が「税金関連の申請に困っている方の力になりたい」の場合、実際に税金関連の申請に困った、もしくは困っている人を見たなどのエピソードがあると理想的でしょう。
大学での授業やアルバイト経験などでのエピソードを挙げるのもおすすめです。
③税理士としてどのように活躍したいかを書く
最後に税理士として具体的にどのように活躍したいかを書いて締めます。
ステップ2まででも税理士になりたい理由や熱意は伝わりますが、どのような活躍ができる人物なのかが見えてきません。
採用担当者は、その人物を採用することで事務所側にどのようなメリットがあるかを知りたいと思っています。ですが、スキルや経験から将来像までは想像しにくいでしょう。
「困っているお客様の役に立ちたい」「地元の中小企業をサポートしたい」など、税理士としてどう活躍したいのかをくわしく伝えましょう。
【志望理由別】税理士の志望動機の例文3選

税理士を志した理由は人それぞれ異なるはずです。志望動機の例文を志望理由別に3つ紹介します。
例文①:社会課題を解決したい
例文①
私が税理士を志した理由は、相続・事業継承コンサルティングに関心があるからです。
私は大学で経済学を学んでおり、卒業論文では「少子高齢化と経済」というテーマを選択しました。高齢化社会が進む日本社会において、相続や事業承継の問題を抱えている方は少なくありません。
相続や事業継承については今後も需要が高まると予想され、またやりがいのある仕事だと考えております。貴事務所が相続事業継承コンサルティングを重視していることを知り魅力を感じました。
入社したあかつきには、大学で学んだ知識を活かし、貴事務所の一員として貢献していきたいと考えております。
少子高齢化という社会課題を絡めた例文です。上記の例文では、自身が相続・事業継承コンサルティングに関心を持ったきっかけについても自然に触れています。
例文②: 税務のプロになりたい
例文②
私が税理士を志した理由は、税理のプロとして企業をサポートしたいという思いがあるからです。
私は幼少期から計算が得意で、兄弟や友人たちから頼りにされていました。計算で人の役に立てる喜びを知り、税理士への憧れを持つようになりました。
大学は経済学部に進学し、税理士として任される仕事の専門性の高さを再認識し、本気で税理士を目指すことを決意しました。
貴事務所は経営コンサルタントを重視されており、親身になって企業をサポートする部分に魅力を感じております。私の「税理のプロとして企業をサポートしたい」という思いを存分に活かせられると感じました。
お客様に貢献できる税理士になることを目指し、貴事務所の一員として貢献したいと考えております。
「税務のプロとして企業をサポートしたい」という思いをアピールした例文です。
税理士を志したきっかけとして、幼少期から計算が得意だったことや大学で経済学を学んだことを盛り込んでいます。さらに、経営方針に共感したことも伝えられています。
例文③: 経営方針に共感した
例文③
私が貴事務所を志望する理由は、「地域に根ざした企業経営」という経営方針に共感したためです。
私の父親は5年前に飲食店を開業しましたが、税金に関してはほぼ知識がなく、税理士の方にすべてお任せしています。商店街にある小さな飲食店ですが、税理士の方のサポートのおかげで自分は経営に集中できるとよく言っております。
貴事務所は地域密着型の税理士事務所として、長らく地元企業をサポートされてきたことを知り感銘を受けました。私は生まれ育ったこの街で地域貢献したい思いが強く、貴事務所ではその思いを活かせると感じております。
入社したあかつきには、地元の方々に信頼される税理士を目指していきたいと考えております。
志望する税理士事務所の経営方針に共感した例文です。税理士事務所の公式サイトなどで経営方針を確認した上で、経営方針に合うエピソードやなりたい理想像をアピールしてください。
税理士の志望動機作成時の注意点3つ

税理士の志望動機を作る際の注意点は以下の3つです。採用担当者からの印象を悪くしないために、ぜひ意識してみてください。
①待遇を志望動機にするのは避ける
「福利厚生が充実している」「給与が高い」など、待遇の良さを挙げることは避けたほうが無難です。
本音をいうと、待遇の良さで就職先を選ぶ方は多いでしょう。ですが、就活の志望動機で待遇に触れるのは原則としてNGです。
志望動機に待遇の良さを挙げると、条件にしか興味がないと勘違いされます。好条件の職場があったとき、すぐに離職すると思われる可能性があるので避けましょう。
②志望動機の目的が利己的なスキル習得にならないようにする
目的が利己的なスキル習得にならないように注意してください。
税理士事務所の志望動機として、「スキルを習得したい」「資格取得を目指したい」などは本音かもしれません。ですが、自己都合な志望動機では人格面に問題があると判断される可能性があります。
就活の志望動機としては、就職先に対してどのように貢献できるのかという視点が重要です。
③応募先の事務所・企業以外でも当てはまる動機は避ける
志望動機を作成する際、どの事務所や企業にも当てはまるような汎用的な内容は避けましょう。
「税理士として成長したい」や「税務の専門知識を活かしたい」など一般的な動機では、応募先に対する具体的な興味や熱意が伝わりません。
応募先の特徴や業務内容を事前に調査し、その会社ならではの魅力や、自分が貢献できる具体的なポイントを含めることが重要です。
税理士の志望動機を自分の言葉で伝えよう
税理士の志望動機は、自分の言葉でより具体的に伝えることで説得力が増します。
自分が税理士を志望する理由のみではなく、その事務所を選んだ理由や入所後にどのように活躍したいのかも記入しましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。