「保育士として新たなスタートを切りたいけど、面接や書類での自己PRに自信がない…」
そんな悩みを抱く方は多いのではないでしょうか。 未経験から保育士に挑戦する場合や、転職で新たな環境に飛び込む際は、自分の強みや魅力をどうアピールするかが鍵となります。
この記事では、保育士の自己PRの書き方から具体例、面接での効果的なアピール方法までを丁寧に解説しています。保育士としての第一歩を踏み出すためにぜひ参考にしてみてくださいね。
保育士面接の自己PRで評価されるポイント3つ
保育士面接の自己PRにおいて評価されるポイントは大きく分けて3つあります。
それぞれのポイントを抑えることで、より印象の良い自己PRを作成できるので一緒に確認していきましょう。
①園の理念とマッチしているか
まず園の理念とマッチしているかを確認することが非常に大切です。
どれだけ優れた能力を持っていても、どれだけ即戦力として活躍できそうでも、園の理念とマッチしていない人材は求められていません。
例えば一人ひとりの性格や長所を尊重して、児童のやりたいことをやらせてあげるという方針の園に対して、画一的な目標を掲げる人材が応募してきたとしても、あまり採用したいと思わないでしょう。
②園の職場雰囲気とマッチするか
園の職場雰囲気と自分の性格や業務へ取り組む姿勢がマッチするかも非常に大切です。
例えば、一つひとつの仕事をしっかりとこなし、キビキビと仕事に取り込み、周りとあまり接することが好きではない方にとって、アットホームな雰囲気の職場では働きにくいことでしょう。
反対に、あまり職員同士の交流を大切にしないドライな職場に、交流を大切にする人が応募しても、職場や雰囲気とマッチせず長く働けません。
そもそも採用に至らない可能性が高いので、園の職場雰囲気と自分がマッチしているかは必ず確認しておきましょう。
③自分の強みを仕事に活かせるか
自分の強みを仕事に活かすことができるか、というのも保育士の面接においてあらかじめ確認しておくことの求められるポイントの1つです。
例えばプログラミングのスキルがどれだけ優れていても、保育士の業務においては全く必要ありません。
保育士に求められるのはコミュニケーション力や視野の広さや責任感などで、そうしたスキルがあることを確認してから応募することが大切です。
自分の強みとマッチしている職場の方が、やりがいもあることでしょう。
保育士面接の自己PRを作るポイント3つ

保育士面接の自己PRを作るポイントは大きく分けて3つあります。
下記の3点を押さえておくことによって非常に印象の良い自己PRを作成できるので、一緒に確認していきましょう。
①スキルや経歴をアピールする
まず、保育士面接の自己PRの作成において重要とされるのはスキルや経歴をアピールすることです。
既に保育士として働いた経験がある方は前職の実務でどのようなことを心がけていたか、どのような実績を残したのかについてアピールしましょう。
また、未経験の方は学校での学びや実習を通してどのようなことを学んだのかを通して伝えることを通して、保育士として就職後、即戦力になれることをアピールできれば理想的です。
②園との接点を述べる
園との接点を述べることができる方は非常に印象が良くなることでしょう。
「これまで全く接点がなかった」という方は仕方がないので、特に盛り込む必要がないポイントですが、盛り込めれば理想的です。
親戚や知り合いのお子さんが通っていたりする場合は、アピールすることで親しみを持ってもらえることでしょう。
自分が昔通っていた園ならば印象は良いですし、実習などで訪れたことがある場合にも伝えておくことが大切です。
③自分のアピールポイントを把握する
自分のアピールポイントをあらかじめ把握しておくというのも、保育士面接を受ける上で非常に重要なポイントであると言えます。
自分のアピールポイントや長所が何かを把握しておくことで、より的確に自分のスキルをアピールできますし、採用担当の方にも良い印象を与えられるでしょう。
自己分析をすることはもちろんのこと、家族や友人などに、「自分の良さは何なのか」と聞いてみるのも良いかもしれません。
保育士面接の自己PRで使える長所リスト

保育士面接の自己PRで使える長所には様々なものがありますが、大きく分けると下記のようなものが挙げられます。
自分に当てはまるものがあれば、積極的にアピールすることで採用担当の方により良い印象を与えられるので、自己PRに盛り込むようにしましょう。
特にコミュニケーション能力は保育士にとって必須とも言えるスキルです。保育士が関わるのは職場の人、児童はもちろん、保護者とも関わる必要があります。
- コミュニケーション力
- 明るい
- 共感力
- 視野が広い
- 責任感がある
- 気配り
- 忍耐力
- リーダーシップ
- 観察力・分析力
- 几帳面さ
- 手先が器用
【未経験・転職ok】保育士面接の自己PR例文11つ

ここからは保育士面接の自己PRの例文を11つの長所に分けて紹介していきます。
自分が最も近しいと思うスキルや長所の例文を中心に参考にし、自己PRをある程度準備しておくようにしましょう。
例文①コミュニケーション力
コミュニケーション力の例文
私の強みは豊かなコミュニケーション力と言えます。
大学時代、学生ボランティアとして地域の子どもたちへの読み聞かせ活動を担当して磨いたものです。
様々な年齢層の子どもたちと関わる中で、言葉だけでなく、表情や身振りを用いて効果的にコミュニケーションをとる技術を磨きました。
これらの経験を活かし、チームワークを大切にしつつ、各個人との密なコミュニケーションを通じて、子どもたち一人ひとりのニーズに応え、安心できる環境作りに努めることを心がけます。
まず長所について話すことで、結論ファーストの形を取り、採用担当の方に印象付けています。
また、具体的なスキルと経験について述べているのもポイントです。
例文②明るさ
明るさの例文
私の最大の強みは明るくポジティブな性格です。
この性格を活かして、これまで様々な場面でコミュニケーションの中心となり、チームのムードメーカーを担ってきました。
特に、大学の実習で保育園に行った際、明るく接することで子どもたちが安心してくれ、初対面でしたが、すぐに打ち解けることができたのが印象に残っています。
この明るさとポジティブなエネルギーを活かして、子どもたちが楽しみながら自由に表現できる環境を提供する保育士を目指す所存です。
まず長所が何かを話し、わかりやすい構成を心がけています。
具体的に自分の長所が現場でどのように役立ったのかを述べているのも分かりやすく、魅力的な自己PRです。
例文③共感力
共感力の例文
私の特長は人の気持ちを理解しやすい高い共感力です。
子どもたちの微細な感情の変化に気付き、それに適切に応えられると自負しています。
学生時代にボランティアで行った子ども向けのイベントでは、ちょっとした顔の表情や言葉使いから子どもたちの不安や悩みを察し、それに応じてサポートできました。
私はこの共感力を活かして一人ひとりの子どもたちと深いレベルで関わり、その個別のニーズに対応したサポートを提供していきたいと考えています。
まず共感力が長所であると述べ、結論から話すことにより、採用担当の方の注意を促しています。
また、具体的にどのような場面で共感力が活きたかについても述べることでより具体的に現場で活躍するイメージを掻き立てているのもポイントです。
例文④視野が広い
視野が広いの例文
私の強みは広い視野を持ち、多角的な視点から物事を捉える能力であると自負しています。
留学経験を通じて異文化を理解し、異なる価値観や考え方に触れることで、多様なバックグラウンドを持つ人々と共に働く力を育んできました。
この視野の広さは、保育の場においても大きな強みとなり、異なる家庭環境や文化背景を持つ子どもたち一人ひとりに寄り添い、適切な教育やサポートを提供できると確信し、志望いたしました。
まず視野の広さ、そしてそれに付随する能力を示すことで具体的な長所をアピールしています。
また、視野の広さを活かしてどのように保育士として活躍するか展望を示しているのも、志望動機の強さを感じさせる構成です。
例文⑤責任感がある
責任感があるの例文
私の強みは深く根差した責任感です。
どのような状況下でも一貫して最後まで諦めず、目標に対して誠実に取り組む姿勢に自信を持っています。
小さな頃からチームスポーツに携わり、それぞれの役割に責任を持って取り組む重要性を学びました。
この経験は、私が保育士として、子どもたちの安全と発展に対して強い責任感を持つ土台となっています。
保育の現場においては、子ども一人ひとりが安全で健やかに育てるよう、日々注意を払い、細やかなケアを心がけていく所存です。
まず責任感が強みであると述べ、結論を示すことでその後の展開をわかりやすくしています。
責任感をどのように身に付け、保育の現場に活かしていくかの考えを具体的に示すことで、より輪郭のある自己PRとなっているのもポイントです。
例文⑥気配り
気配りの例文
私の強みは細やかな気配りです。
人々の小さな変化に敏感であり、それに迅速かつ的確に応えることができるスキルを持っています。
保育実習の際も気配りを活かして、他の実習生が気付かない些細な子どもの変化に気づき、対応してきました。
子どもたちの感情やニーズは多岐にわたり、言葉では表現できないことも多いため、細かな観察と感受性が求められます。
私はこれまでの経験を通して、子どもたちの機微を読み取り、それぞれの子に合ったサポートを提供することを目指し、志望いたしました。
まず気配りが長所であることを初めに述べることで、長所をわかりやすく説明しています。
実際に実習の現場で活かした経験を述べ、自分のスキルが保育に役立つことを強調しているのもポイントです。
例文⑦忍耐力
忍耐力の例文
私の強みは、忍耐力があることです。
大学時代、保育実習で0歳児クラスを担当した際、泣き止まない子どもがいました。抱っこをしたり、おもちゃで遊んだりと様々な方法を試しましたが、なかなか泣き止みませんでした。
それでも諦めずに根気強く関わり続けた結果、最終的にはその子の気持ちに寄り添うことができ、笑顔を引き出すことができました。
この経験から、困難な状況でも粘り強く向き合うことの大切さを学びました。貴園でも、一人ひとりの子どもと真摯に向き合い、忍耐強く成長を支えていきたいと思います
この例文では、保育実習での具体的なエピソードを交えて忍耐力の強さをアピールしています。
泣き止まない子どもへの対応を通して、困難な状況でも投げ出さずに努力し続けられる忍耐力の高さを効果的に伝えています。
例文⑧リーダーシップ
リーダーシップの例文
私の強みは、リーダーシップを発揮して周囲を巻き込む力です。大学時代、児童文化研究会の部長を務め、50名の部員をまとめました。
特に力を入れたのは、地域の子ども向けイベントの企画運営です。部員の意見を丁寧に聞き取り、全員が主体的に参加できる役割分担を心がけました。
その結果、例年の2倍となる300名の子どもたちが参加し、地域の方々からも好評をいただきました。
この経験を活かし、保育の現場でも子どもたち一人ひとりの個性を尊重しながら、楽しく充実した活動を提供していきたいと考えています。
この例文のポイントは、具体的な経験を通じてリーダーシップを発揮した場面を描写している点です。
単に「リーダーシップがある」と述べるのではなく、部長としての役割や成果を数字で示すことで説得力が増しています。
例文⑨観察力・分析力
観察力・分析力の例文
私の強みは、リーダーシップを発揮して周囲を巻き込む力です。大学時代、児童文化研究会の部長を務め、50名の部員をまとめました。
特に力を入れたのは、地域の子ども向けイベントの企画運営です。部員の意見を丁寧に聞き取り、全員が主体的に参加できる役割分担を心がけました。
その結果、例年の2倍となる300名の子どもたちが参加し、地域の方々からも好評をいただきました。
この経験を活かし、保育の現場でも子どもたち一人ひとりの個性を尊重しながら、楽しく充実した活動を提供していきたいと考えています。
このエピソードから、観察力と分析力を活かして、子どもの心情を汲み取り、個々に合わせた対応ができることが伝わります。
ポイントは、強みを発揮して子どもたちのためにどのような貢献ができるかを、具体的なエピソードを交えてアピールしていることです。
例文⑩几帳面さ
几帳面さの例文
私の強みは几帳面さです。学生時代、ゼミの資料作成を任された際、情報を論理的に整理し、誤字脱字がないよう細部までこだわって資料を作り上げました。
その結果、教授から高い評価をいただくことができました。
また、アルバイト先の飲食店でも、常に衛生面と安全面に気を配り、清潔で快適な空間づくりに尽力してきました。
この強みを活かし、保育士として園内の整理整頓や書類管理、安全な保育環境の維持に貢献したいと考えています。
この例文では、エピソードを2つ用意して自身の几帳面さを多面的にアピールできています。
また、保育士として就職したあとにも、具体的な業務にどう強みを活かせるのかが盛り込めており、業務への理解度も示すことができるでしょう。
例文⑪手先が器用
手先が器用の例文
私の強みは、手先が器用なことです。幼い頃から折り紙や工作が得意で、大学では美術部に所属し、細かい作業を要する絵画や彫刻に取り組んできました。
この経験を活かし、保育の現場では子どもたちと一緒に楽しみながら、季節の飾りつけや行事の準備、おもちゃの修理などを行いたいと考えています。
また、子どもたちの創造力を育むため、年齢に応じた工作活動を企画し、一人ひとりの成長をサポートしていきたいと思います。
手先の器用さを活かして、子どもたちの想像力や表現力を引き出す保育を実践していきたいと考えております。
この例文のポイントは、具体的な経験や活動を挙げながら、その経験を保育の現場でどのように活かせるかを明確に示している点です。
また、子どもたちの成長や発達にどのように貢献できるかを具体的に述べることで、保育士としての意欲や適性をアピールしています。
保育士面接の注意点2つ

保育士面接を受けるには当たって良い印象を与えるためのポイントについて紹介してきました。
ここからは、保育士面接を受けるにあたって注意したい部分について2つ紹介していきます。
①スキルを自慢しない
まずはスキルを自慢しないということです。
確かに自己PRを述べるにあたって「自分にはこのような長所がある」と述べることは非常に大切と言えるでしょう。
自分の長所について全く理解していない人は自己分析ができていないと認識されてしまいますし、本当に保育士になりたいのか、そして、自己分析ができているのかすらも怪しくなってしまいます。
しかし、能力を自慢しすぎてしまって、驕ったような態度を取ってしまうと、マイナスなイメージに捉えられかねません。伝える際は謙虚に伝えることが重要です。
②子供が好きだけでは自己PRにはならない
子供が好きという理由を自己PRに含める人は非常に多いですが、これだけでは全く自己PRにならないということを忘れてはなりません。
そもそも子供が嫌いな人は保育士になろうと思いませんし、他の学生との差別化には全くならないのです。
「子供が好きだから責任感が強い」「子供が好きだから保育士の業務に活かせる」というのは理由として弱いうえ、ありふれているので「またその自己PRか」と思われるでしょう。
子供が好きであることを伝えるのは悪いことがありませんが、限られた時間の中で、どうしても含めなければならない要素ではありません。
子供が好きという理由を入れる余白・時間があるならば、コミュニケーション力や責任感の強さをアピールすることの方が大切です。
保育園面接の自己PRは強みをアピールしよう
今回は保育士面接の自己PRを作成するにあたってのポイントについて紹介してきました。
保育士は子供の成長を家族の次にそばで見守る仕事であり、非常にやりがいのある仕事です。
本記事を読んで保育士へのモチベーションが高まった方は、ぜひ例文などを参考に、あなたなりの自己PRを作成してみてください。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。