就活において人気の職種であるエンジニア。未経験からの就職を目指す人も多いでしょう。
しかし「そもそも未経験からエンジニアになれるの?」「未経験の場合、面接でどのように自己PRすればいいの?」と不安になりますよね。
そこで本記事では、エンジニアの自己PRを上手く書く方法を解説します。書き方のポイントや未経験向けの自己PR例文も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
新卒でもOK!エンジニアの自己PRで好印象を残すための基本ルール
技術経験が少ない新卒や情報系以外の文系・理系学生にとっては、「どんな強みをアピールすべきか」「将来性をどう伝えるか」がわからず、不安を感じることも多いですよね。
ここでは、未経験や経験の浅い方でも好印象を狙える、自己PRの基本ルールを4つのポイントに分けて解説します。
- どんな強みを持っているのか一言で表す
- ポテンシャルが伝わるエピソードを選ぶ
- 具体的な成果を示す
- 入社後どう活かすかを明確に示す
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① どんな強みを持っているのか一言で表す
自己PRを作成する際には、最初に自分の強みを簡潔に伝えることが重要です。
エンジニア職では、専門的なスキルよりも、論理的思考や問題解決への姿勢、学ぶ意欲といった基本的な力が重視される傾向があります。経験が浅くても、こうした要素を正しく伝えられれば、十分に評価されるでしょう。
たとえば、システムエンジニアやインフラエンジニアなど、職種にかかわらず求められる力として「課題に地道に向き合う姿勢」や「情報を整理する力」などが挙げられます。
こうした強みを最初に一言で示すことで自己PR全体の軸が明確になり、印象にも残りやすくなりますよ。まずは、自分の経験や性格から導き出せる特徴を、わかりやすい言葉にまとめてみてください。
② ポテンシャルが伝わるエピソードを選ぶ
企業が新卒エンジニアに求めているのは、完成された技術力よりも成長の余地や吸収力です。だからこそ、ポテンシャルが伝わるエピソードの選び方が大切になります。
たとえば、ゼミやサークル活動、アルバイト経験のなかで、課題を乗り越えた経験があればそれを活かせるでしょう。
特に、ネットワークエンジニアやITエンジニアのようにチームでの働きが重視される職種では、協力して成果を出した経験を伝えると、ポテンシャルのアピールにつながります。
大切なのは、どんな場面でどのような工夫をしたのかを具体的に伝えることです。経験の有無に関係なく、成長への姿勢を見せることが評価されるポイントになります。
③ 具体的な成果を示す
自己PRの説得力を高めるには、自分の強みがどのような成果につながったかを明確にすることが大切です。
システムエンジニアやインフラエンジニアとしての実務経験がなくても、取り組んだ工夫や努力によって、変化をもたらした経験があるのではないでしょうか。
成果というと数値ばかりを思い浮かべがちですが、「作業の進み具合が良くなった」「周囲から認められた」「状況を改善できた」といったビフォーアフター形式の表現でも十分伝わります。
たとえば、未経験からエンジニアを目指し、独学でWebアプリを作った経験なども、立派な成果の一つです。
行動の結果を具体的に説明することで、再現性や信頼感が生まれます。それにより、企業側も「この人は入社後に伸びそうだ」とイメージを持ちやすくなるでしょう。
④ 入社後どう活かすかを明確に示す
自己PRでは自分の強みやエピソードだけを語るのではなく、「入社後にその強みをどう活かしていくか」まで言及することで説得力が一段と増します。
強みを仕事に活かせるかどうかも重要なため、強みがあるかだけでなく、活かし方のビジョンも企業は気にしています。そこで、企業の業務内容と自分の目指す姿を結びつけて伝えることが重要ですよ。
たとえば、人との連携が重要なシステムエンジニアを志望する場合は「円滑なコミュニケーション力を活かし、現場で信頼されるエンジニアになりたい」と伝えると、具体的で好印象です。
常に情報更新についていく必要があるITエンジニアなら、「継続的な自己学習の姿勢を活かし、最新技術を取り入れながらチームに貢献したい」と語るのもよいでしょう。
入社後のイメージを伝えることで、面接官が「一緒に働く姿」を具体的に思い描きやすくなります。志望動機と自己PRを自然にリンクさせることが、選考通過のポイントになるのです。
【新卒・志望職種別】エンジニアの自己PR例文
「新卒でエンジニアを目指しているけれど、職種ごとにどんな自己PRを書けばいいのかわからない」「具体的な例文がほしい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
エンジニアといっても、職種によって求められるスキルや適性が異なります。そのため、自分の強みやエピソードを、志望職種にあわせて調整することが大切です。
ここでは、新卒の就活生に向けて、主要なエンジニア職種別に自己PR例文を紹介します。書き方に迷っている方は、自分の志望職種に近い内容から参考にしてみてください。
- システムエンジニア志望の自己PR例文
- インフラエンジニア志望の自己PR例文
- ネットワークエンジニア志望の自己PR例文
- Webエンジニア志望の自己PR例文
- 社内SE志望の自己PR例文
- サーバーエンジニア志望の自己PR例文
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①システムエンジニア志望の自己PR例文
まずは、システムエンジニア志望の場合の自己PR例文です。システムエンジニアはチームで動くことも多いため、チームでの協力や課題解決の姿勢をアピールできるとより良いでしょう。
特に「技術に強くない」と不安を感じている文系の方にも参考になる内容です。
システムエンジニアの例文
私の強みは、チームでの課題に対して主体的に、かつ協調性をもって動けることです。
大学の情報処理の授業で、5人チームでプレゼン課題に取り組んだ際、全体の方向性が定まらず作業が進まない状況になりました。
私は、まず全員の意見を整理し、論点をホワイトボードに可視化することで、チームの中で何が問題かを明確にしました。その上で、役割分担を提案し、作業の流れを共有するスケジュールを作成しました。
結果として、予定よりも早く完成し、プレゼン当日は「論点が分かりやすく構成も丁寧だった」と教員から高評価をいただきました。
入社後も、システム開発においてメンバーと協力しながら、全体を見渡し、円滑にプロジェクトを進める存在になりたいです。
上記の例文では「主体性+協調性」という、やや反対要素が含まれる強みをアピールしています。
「本当にその強みを両立しているの?」と思われるのを防ぐため、行動だけでなく「なぜそうしたのか」まで書きましょう。行動の意図まで伝わることで、納得感が大きくなります。
②インフラエンジニア志望の自己PR例文
次に、インフラエンジニア志望の自己PR例文です。インフラエンジニアはサイトなどの根幹を整備する必要があるため、トラブル対応や冷静な状況判断をアピールすると効果的です。
安定運用が求められる職種だからこそ、「丁寧さ」や「責任感」の伝え方がポイントです。
インフラエンジニアの例文
私の強みは、物事に対して冷静に丁寧に対応できることです。
大学のオープンキャンパス運営で、来場者案内の責任者を担当した際、当日朝に案内資料の一部が誤って印刷されていることに気づきました。
私は焦らずに状況を確認し、すぐに修正内容をメンバーに共有して印刷部数を再調整しました。また、印刷中の時間を使って口頭での案内内容を練習し、対応に抜けがないよう工夫しました。
その結果、来場者対応はスムーズに進み、教職員の方から「臨機応変に動いてくれて助かった」と声をかけていただきました。
入社後も、予期せぬトラブルにも冷静に対応し、インフラの安定運用を支えられる存在になりたいです。
「冷静さ」「丁寧さ」といったインフラ系職種で評価されやすい資質を、具体的な行動とともに伝えています。想定外の状況でどう判断・行動したかを意識して書くと説得力が高まりますよ。
③ネットワークエンジニア志望の自己PR例文
ここではネットワークエンジニア志望の自己PR例文を紹介します。ネットワークエンジニアは連携作業が重要になるため、複数人での連携や情報共有の工夫をした経験をアピールするのがおすすめです。
正確性と協調性が求められる職種だからこそ、チームワークを活かしたエピソードが有効となります。
ネットワークエンジニアの例文
私の強みは、複数人での作業でも正確に情報を共有し、効率よく物事を進められる点です。
大学のゼミで資料作成を担当した際、メンバー間でデータの更新が重複し、作業効率が大きく下がってしまった経験があります。
そこで私は、進捗管理用の共有スプレッドシートを作り、誰がどこまで作業したのかを一目で分かるようにしました。また、週1回のミーティングで互いの作業状況を報告する機会を設け、連携ミスを防ぐ仕組みをつくりました。
その結果、作業の重複や遅れがなくなり、ゼミ内のプレゼン発表では完成度の高さが評価され、代表に選ばれました。
入社後も、正確な情報共有と細やかな連携で、ネットワークの安定運用を支える存在を目指したいです。
ネットワークエンジニアに求められる「連携力」や「正確な情報伝達力」が伝わる構成です。ツールや工夫を具体的に示すことで、実行力のある人物像を印象づけましょう。
④Webエンジニア志望の自己PR例文
次に、Webエンジニア志望の自己PR例文です。IT業界は情報刷新が早いため、常に学習する姿勢や、自分のアイデアを形にする行動力をアピールしていきましょう。
独学で学ぶ意欲や自主制作の経験がある場合、その姿勢こそが強みになります。
Webエンジニアの例文
私の強みは、何事もまずは自分で調べて分析し、行動に移す積極性です。
大学2年のとき、HTMLやCSSに興味を持ち、独学でWebサイト制作を学びました。
授業外の時間を活用して参考書や動画で学びながら、大学のゼミ紹介サイトを試作し、実際にゼミの先生に提案して修正を加えました。
その過程で、ユーザーが読みやすい構成や配色についても考えるようになり、最終的にゼミの公式サイトとして公開されました。ゼミの先生や同級生からは「見やすくて使いやすい」と好評で、学内でも別のゼミから依頼を受ける経験につながりました。
入社後も、Webエンジニアとしてユーザー視点を大切にしながら、必要な知識を積極的に学び、形にしていける人材を目指します。
「独学+制作+評価」の流れが明確でWebエンジニアに必要な実行力が伝わる例文です。制作物が評価された経験があれば、数字や他人の反応も入れると効果的でしょう。
⑤社内SE志望の自己PR例文
次に、社内SE志望の自己PR例文を紹介します。社内SEは、企業内でのニーズや困っていることをくみ取る必要があり、相手の立場に立って物事を考える力や、周囲との調整スキルが求められます。
社内SEには技術だけでなく、社内の人と円滑にやりとりする力も必要なため、協調性やコミュニケーション能力をアピールすると良いでしょう。
社内SEの例文
私の強みは、相手の立場を考えながら円滑にコミュニケーションを取れることです。
大学の委員会活動で、学生と教職員をつなぐ窓口としてアンケート集計を担当しました。
自由記述が多く集まったため、教職員が内容をすぐ把握できるよう、要点を整理し、カテゴリーごとにまとめたレポートを作成しました。また、学生の声がきちんと伝わるよう、表現をかみ砕いて伝える工夫も行いました。
その結果、「非常にわかりやすい」と教職員に評価され、次年度の報告様式として採用されました。
入社後も、社内SEとして技術と人をつなぐ存在となり、部門の枠を越えたスムーズな情報共有を支えていきたいです。
「調整力」や「伝える工夫」が求められる社内SEらしさを丁寧に表現しています。技術以外の強みを活かしたい方は、相手視点や情報整理力を軸にすると伝わりやすくなりますよ。
⑥サーバーエンジニア志望の自己PR例文
最後に、サーバーエンジニア志望の自己PR例文を紹介します。サイトを構築するサーバー全体を裏から支えるサーバーエンジニアには、正確性や地道な努力、忍耐力が求められます。
以下の例文でも、縁の下の力持ちとして支える姿勢や、安定稼働を意識した行動力が伝わる構成になっています。
サイバーエンジニアの例文
私の強みは、正確さを大切にしながら、地道な作業にも粘り強く取り組めることです。
大学の図書館アルバイトで、蔵書データの整理と修正業務を担当していました。一冊ずつ登録内容を確認し、重複データのチェックや誤入力の修正を進めるなかで、システム上では問題なくても、現場で使いづらい点があることに気づきました。
そこで、利用者の動線や検索傾向をもとに、分類方法の見直し案を提出し、上司と相談しながら改善を行いました。
その結果、検索精度が向上し、職員の方から「作業効率が上がった」と感謝の声をいただきました。
入社後も、目立たない部分に目を向けて改善を重ね、安定したシステム環境を支えられるサーバーエンジニアを目指します。
サーバーエンジニアに求められる「縁の下の力持ち」的な視点を活かした例文です。地道な作業への姿勢や業務改善の意識が伝わる構成にすると、信頼感が生まれるでしょう。
【新卒・エピソード別】エンジニアの自己PR例文
「自己PRに使えるような経験があるか不安」「どんなエピソードを選べばよいかわからない」という方も多いでしょう。
実際には、身近な経験のなかでも、視点や伝え方を工夫すれば、エンジニア志望として評価される自己PRが十分に書けますよ。
ここでは、就活生にとって身近なテーマごとに、自分の強みや学びが伝わる自己PR例文を紹介しています。エピソードの切り口に迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- プログラミングスキルを活かして開発した例文
- インターンシップで課題解決に導いた例文
- ゼミでのプロジェクトに参加した例文
- サークル活動で企画運営をサポートした例文
- 独学でスキルを磨いた例文
①プログラミングスキルを活かして開発した例文
プログラミングの学習経験や自主制作の取り組みを、強みに変えてアピールする自己PR例文です。自分で考え、形にした経験がある方は、過程と工夫を丁寧に伝えることが大切となります。
プログラミングスキルの例文
私の強みは、目的に向かって自ら学び、形にする行動力です。
大学のゼミ活動で、出席管理を手作業で行っていたことに不便を感じ、簡易的な出席管理アプリを自作しました。
はじめはPythonの基本文法しか理解していませんでしたが、インターネットや書籍を使ってデータベースとの連携やエラー処理について調べ、実際に動くものをゼミで運用できる状態まで完成させました。
その結果、出席の集計作業が大幅に簡略化され、ゼミの担当教員からも「他のゼミでも使いたい」と好評をいただきました。
入社後も、課題を見つけたら自ら学び、使いやすく実用的なシステムを生み出すエンジニアを目指したいです。
自作アプリの開発は説得力が高く、プログラミングスキルを具体的にアピールできます。成果だけでなく、学びの過程や工夫をしっかり書くことがポイントです。
②インターンシップで課題解決に導いた例文
インターンシップを通じて課題を発見し、改善に取り組んだ経験をアピールする自己PR例文です。受け身ではなく、自ら行動した姿勢を強みとして伝えることができます。
インターンシップの例文
私の強みは、現状に疑問を持ち、改善策を考えて行動に移せる点です。
大学3年の夏、IT企業での2週間のインターンに参加した際、社員が使う備品管理表が手書きで非効率に感じました。
そこで、空き時間を活用してエクセルを用いた簡単な管理テンプレートを作成し、実際の業務に当てはめたサンプルを上司に見せながら提案しました。修正案のフィードバックを受けつつ再調整し、最終的には社内の一部で試験運用されることになりました。
社員の方からは「インターン生の提案で実務が変わるとは思わなかった」と言っていただき、成果を実感できました。
入社後も、現場の小さな課題を見逃さず、改善を通じて業務を支えるエンジニアとして貢献したいです。
インターンでの課題発見から提案、実行までの流れが明確で、行動力と実践力の両方をアピールしています。成果は小さくても、「どう分析して行動したか」を丁寧に書きましょう。
③ゼミでのプロジェクトに参加した例文
ゼミ活動でのチームプロジェクトを通じて、協調性や課題解決力を発揮した経験を紹介する自己PR例文です。チームでの働き方をアピールしたい方におすすめです。
ゼミのプロジェクトの例文
私の強みは、チームの中で役割を見つけ、全体を前に進める力です。
大学のゼミで、企業向けの提案資料を作成するグループ課題に取り組んだ際、初期段階で意見がまとまらず、進行が停滞していました。
私はメンバーの意見を可視化するホワイトボードを用意し、整理した上で共通点を探り、方向性を再構築しました。また、担当範囲の進捗確認を行い、全体のスケジュールも管理するようにしました。
結果として、締切よりも早く資料を完成させ、学内発表でも「構成と説得力が優れている」と評価されました。
入社後も、プロジェクトにおいて自ら調整役を担い、チーム全体の成果に貢献できるエンジニアを目指します。
「調整力」「可視化」「進捗管理」といった行動を具体的に示すことで、チームでの働き方が伝わります。役職がなくても、貢献した行動をしっかり言語化することが大切です。
④サークル活動で企画運営をサポートした例文
サークル活動の中で、裏方として企画や運営を支えた経験をアピールする自己PR例文です。リーダー経験がなくても、地道なサポート力や段取り力を強みとして活かせます。
サークルの企画運営の例文
私の強みは、全体を見ながら円滑な運営を支える行動力です。
大学の文化系サークルで、年に一度の発表会の企画サポートを担当しました。当初は役割が曖昧で、準備がスムーズに進まず混乱していました。
そこで私は、タスクを洗い出して一覧にまとめ、メンバーごとに進捗確認ができるスプレッドシートを作成しました。また、会場の手配や必要備品のリストアップも行い、関係者との連絡も積極的に担いました。
その結果、全体の動きが可視化されて準備が予定通り進み、当日もトラブルなく発表会を終えることができました。
入社後も、チームの状況を把握しながら必要な行動を先回りして取ることで、円滑なプロジェクト推進に貢献したいと考えています。
裏方としての貢献も、行動の工夫や成果が明確であれば十分アピール材料になります。「誰のために」「何を工夫したか」を意識して書くと説得力が増すでしょう。
⑤独学でスキルを磨いた例文
独学でのプログラミング学習や継続的な努力を通じて、粘り強さや自主性をアピールしている自己PR例文です。目標に向けてコツコツ取り組んだ経験を強みに変えましょう。
独学スキルの例文
私の強みは、目的に向かって継続的に努力を続けられる粘り強さです。
大学2年の夏から、将来エンジニアを目指したいと考え、独学でプログラミングを学び始めました。
最初はエラーの原因もわからず挫折しかけましたが、1日1時間以上を学習にあて、参考書やオンライン講座を活用しながら、少しずつ理解を深めていきました。
3か月後には自分で簡単なWebアプリを作成できるようになり、SNSを通じて学外の友人にも使ってもらえるようになりました。この経験を通して、学ぶ姿勢と継続力の大切さを実感し、自信にもつながりました。
入社後も、技術の変化に柔軟に対応しながら学び続け、信頼されるエンジニアを目指して努力を重ねていきます。
独学のエピソードでは「どれくらい継続したか」「どんな壁をどう乗り越えたか」を具体的に示すと効果的です。学習姿勢はポテンシャル評価につながります。
エンジニアの自己PRで差別化する3つのコツ
「なんだか他の人と似た内容になってしまう」「もう一歩、印象に残る自己PRにするにはどうすればいいか」と悩んでいる方も多いでしょう。
特に未経験や経験の浅い就活生にとって、差別化のコツは見えにくいものです。この章では、自己PRで一歩リードするための4つのポイントを紹介します。
- 企業が重視する要素を自己PRに盛り込む
- 自分の強みと職種の適性を結びつける
- 具体的なエピソードを活用する
① 企業が重視する要素を自己PRに盛り込む
エンジニアの自己PRでは、企業が重視するポイントを理解し、それを意識した構成にすることが大切です。こうした観点を踏まえずに自己PRを書くと、強みがうまく伝わらないおそれがあるのです。
たとえば、システムエンジニアやインフラエンジニアでは、論理的な思考力や誠実な対応力、チームでの連携力が評価されやすい傾向にあります。
企業分析を進め、志望企業がそれぞれどんな能力を求めているのかを理解し、その視点で自己PRを組み立てていきましょう。
② 自分の強みと職種の適性を結びつける
自己PRで「私は○○が得意です」と述べるだけでは、内容に深みが出ません。ポイントは、その強みが「なぜエンジニアに向いているのか」を具体的に伝えることです。
たとえば「私は慎重に物事を進めることを意識しています。この強みは、システムエンジニアとして要件定義や設計を行う際にも役立つと考えています」と伝えることで、説得力が増すでしょう。
自分の経験と職種の関連性を意識してPR内容に一貫性を持たせることを心がけてください。
③ 具体的なエピソードを活用する
自己PRで強みを伝えるときは、その裏付けとなるエピソードが必要です。ただし、経験を並べるだけでは効果が薄くなってしまいます。
「どのような課題があり、それにどう向き合ったのか」という視点を持ってエピソードを選びましょう。
未経験でもゼミ活動やアルバイト、趣味の取り組みなどからアピールできる材料は見つかります。
たとえば、ゼミでの発表準備でチームの役割分担を調整した経験や、アルバイト先で業務の改善に取り組んだ経験などは、エンジニアに求められる協調性や論理性を伝えられて、効果的ですよ。
エンジニアの自己PRで気を付けたい注意点
自己PRは書いた際に「これで本当に大丈夫なのか」「評価を下げるようなことを書いていないか」と不安を感じている方も多いでしょう。
特に未経験や経験が浅い方にとっては、思わぬところで印象を悪くしてしまうリスクもあります。
この章では、そんなミスを避けるために、エンジニアの自己PRでよくある5つの注意点を解説します。
- 技術スキルばかりアピールしすぎない
- 成果はできるだけ数値で示す
- 企業の求める人物像とズレないようにする
- エピソードは1つに絞る
- キャリアプランを述べる
① 技術スキルばかりアピールしすぎない
エンジニア職は「技術面を強調しないと評価されないのでは?」と感じていませんか。
しかし実は、特に未経験や新卒の方にとっては、知識よりも成長意欲や姿勢のほうが評価されることが多く、逆に技術スキルばかりアピールしないよう気を付ける必要があります。
たとえばシステムエンジニアやインフラエンジニアでは、チームで協力する姿勢や課題への取り組み方を重視する企業も少なくありません。
スキルに頼った自己PRは、かえって扱いづらい印象を与えてしまう可能性もあります。技術的な話はあくまで補足と考え、自分の人柄や取り組み姿勢が伝わる内容に調整してください。
② 成果はできるだけ数値で示す
エピソード中の成果は、なるべく数字やデータを使って客観的に示しましょう。「頑張った」「評価された」といった抽象的な表現だけでは、どんな成果を出したのかが伝わりづらくなります。
たとえば「作業時間を10%短縮した」「発表後に参加者の満足度が80%に上がった」など、具体的な数値があると読み手に内容が伝わりやすくなります。
数字が使えない場合も、「~の課題を~に改善した」のように変化を明確にしたり、他人からの評価を加えるなど、なるべく客観的な成果を示すことがおすすめです。
③ 企業の求める人物像とズレないようにする
自己PRでは、自分の強みだけでなく、応募先がどのような人物を求めているのかを理解したうえで、内容を調整することが大切です。
自分の強みをアピールしようとするあまり、企業が求める人物像とズレてしまうことがあります。
たとえばチームワークを重視する企業に対して、「独立して課題を進める力」ばかりを強調すると、マッチしていないと判断される可能性があるでしょう。
企業の採用ページや社員インタビューを参考にして、価値観や社風を把握しておくと、より効果的なアピールにつながりますよ。
④ エピソードは1つに絞る
伝えたい強みが明確なら、それを裏づけるエピソードは1つで十分です。
自身がある強みであるほど、複数のエピソードを盛り込みたくなるかもしれませんが、エピソードが多すぎると伝えたい軸がぼやけてしまい、結果として何が言いたいのかわかりにくくなります。
量ではなく、1つの経験から何を学んだかを深く掘り下げることが、効果的な自己PRにつながるでしょう。
⑤ キャリアプランを述べる
たとえ技術に詳しくなくても、どんなエンジニアを目指しているのかを一言添えるだけで、成長意欲が伝わりやすくなります。
自己PRに将来像が含まれていないと、「入社後にどう成長したいか」が伝わらず、もったいない印象を与えてしまうでしょう。
たとえば「インフラエンジニアとして、安心できる環境を支える存在になりたい」「ITエンジニアとして、技術の進化をキャッチアップし続けたい」といった形で、方向性を伝えてみてください。
完璧なプランでなくても、自分の意思を示すことが大切です。
企業が求めるエンジニア人材の特徴6つ

企業が新しく採用するITエンジニアに求める能力とはなんでしょうか。この点を正確に把握し、自己PRに反映させることで先行突破の確率は高まります。
単にコーディングに関する知識・技術だけでなく、以下のような特徴も備える人材は高く評価されます。
①リーダーシップ・マネジメント能力
企業が求めるエンジニアのリーダーシップ・マネジメント能力は、単なる技術力を超えた、チームを牽引する総合的な能力を指します。
具体的には、プロジェクトを適切に管理し、メンバーの強みを理解して最適な役割分担を行える力が、プロジェクトのスムーズな進行や成功に重要です。
技術的知識に基づいたチーム統率力、メンバーの技術的成長をサポートする能力、プロジェクトの進捗を適切に管理し、課題を迅速に解決できるスキルが求められます。
単に指示を出すだけでなく、メンバーの信頼を得ながら組織の目標達成に向けて主体的に行動できる能力が、エンジニアに求められるリーダーシップといえるでしょう。
②コミュニケーション能力
企業が求めるエンジニアのコミュニケーション能力は、単なる技術的な対話を超えた、多様な関係者と効果的に連携できる能力を指します。
エンジニアは1人で黙々と作業を進めているイメージがありますが、技術的な専門知識を分かりやすく説明し、非エンジニアとも円滑に意思疎通できなければ、サーバーやサイトの構築はできません。
そこでチームメンバー、上司、クライアントなど、異なる背景を持つ人々と的確にコミュニケーションを取れることが求められます。
専門用語を噛み砕いて説明する力、相手の立場に立って考える共感力、建設的な議論を通じて合意形成を図る能力を有する人材が、より重宝されていると言えるでしょう。
③バイタリティの高さ
エンジニアにはバイタリティも求められます。バイタリティとは、単なる体力や気力だけでなく、技術革新への情熱と継続的な学習意欲を意味します。
急速に変化する技術トレンドに対して、常に最新の知識とスキルをアップデートし、新しい技術に挑戦できる人材は組織全体のレベルアップのために必要です。
具体的には、自発的に新しいプログラミング言語を学習したり、最新の技術トレンドについて積極的に情報収集したりする姿勢が求められます。
技術的な課題に対して、粘り強く解決策を模索し、めげずにアプローチを試みる意欲を持つエンジニアは、どの企業でも必要とされていますね。
④コンプライアンス意識
エンジニアに求められるものの1つとして、コンプライアンス意識は非常に重要です。これは単なる法令遵守にとどまらず、倫理的な判断力と社会的責任感を伴う高い職業意識を指します。
技術開発における情報セキュリティ、個人情報保護、知的財産権などへの深い理解と、それらを遵守する姿勢が必要です。
開発プロセスにおける透明性の確保、不正や不適切な行為への毅然とした態度、社会や企業に対する誠実な姿勢が求められます。
技術者としての高い倫理観を持ち、常に社会的影響を考慮しながら責任ある行動をとることは、企業に属して開発を行うエンジニアにとって必須と言えるでしょう。
⑤貢献意識の高さ
単に与えられた業務をこなすだけでなく、組織全体の成長と価値創造に主体的に取り組む姿勢を持つ人材がより高く評価されます。
技術的な課題解決にとどまらず、事業の発展や社会的な課題の解決に向けて、能動的に貢献する意欲が重要です。
自社の事業戦略を深く理解し、技術面から新たな価値を提案できる力があるエンジニアは更なる発展の観点で非常に価値が高いです。
単なる技術者ではなく、ビジネスの視点を持ちながらイノベーションを生み出す原動力となる人材を目指しましょう。
⑥将来性の高さ
企業は、エンジニアに将来性の高さも求めています。これは単に現在の技術スキルだけでなく、技術革新に対する適応力と継続的に成長し続けることを期待しているのです。
急速に変化するテクノロジー領域において、常に学び、自己更新し続けようとする姿勢は必須と言っていいでしょう。
AI、クラウド、セキュリティなど、最先端の技術分野に対する関心と、それらを迅速に習得できる学習能力が、エンジニアの将来性を示す重要な要素となります。
技術の進化を単なる脅威ではなくチャンスと捉え、常に自己成長を追求する姿勢を持つエンジニアは、新たなメンバーとして企業から高く評価されます。
【思いつかない人へ】エンジニアの自己PRに適したエピソードの探し方
「自己PRを書こうとしても、アピールできるエピソードが思いつかない」「経験が少ないから書けないかもしれない」と不安を感じていませんか。
実は、特別な経験でなくても、身近な日常のなかに自己PRの材料は十分あります。ここでは、未経験や経験が浅い方でも使いやすいエピソードの探し方を5つ紹介します。
- 学業で取り組んだ課題や研究から探す
- アルバイトやインターンでの経験から探す
- ゼミ・サークル活動での役割や工夫から探す
- プログラミング学習や個人開発の経験から探す
- 自分の強みや性格に関する日常の出来事から探す
① 学業で取り組んだ課題や研究から探す
大学の授業やレポート、研究活動は、どんな就活生にも共通する経験です。
たとえば、グループワークで調整役を担ったことや、苦手な教科を克服した方法なども立派な材料になります。大事なのは成果よりも、その過程での工夫や姿勢をどう伝えるかです。
自己PRでは内容の難しさよりも「どう考え、どのように取り組んだか」が重要となるので、伝え方次第で学業のエピソードも魅力的にアピールできますよ。
② アルバイトやインターンでの経験から探す
アルバイトや短期インターンでの行動にも、自己PRに使える要素はたくさんあります。
エンジニアと直接関係のない経験もあるかもしれませんが、問題ありません。新卒や未経験に求められているのは技術力よりも協調性や思考力など、本人の人柄や特性に関わる部分だからです。
自分が何をどう感じていたか、どう動いたかなど、自分らしさが明確に表れたエピソードを選びましょう。
③ ゼミ・サークル活動での役割や工夫から探す
ゼミやサークルなどの集団活動では、コミュニケーション力や調整力が求められます。これは、システムエンジニアやネットワークエンジニアに必要な能力とも一致しているでしょう。
自己PRを書く際は、活動の中で「どのような工夫をしたか」に注目してみてください。リーダーでなくても、メンバーの意見をつなげたり、トラブルを冷静に整理した経験は、十分に強みとして使えます。
役職の有無に関係なく、「どう動いたか」が評価される重要なポイントなのです。
④ プログラミング学習や個人開発の経験から探す
独学での学習や、アプリ・サイトの制作経験は、姿勢そのものが評価対象になります。
たとえば、エラーの解消に苦労した経験や、自分なりに調べて形にした取り組みがあれば、それは「学ぶ意欲」を伝える材料になるでしょう。
完成度も重要ですが、それよりもどのような意識で取り組んだか、意欲の強さをアピールしましょう。
⑤ 自分の強みや性格に関する日常の出来事から探す
日常のなかで「自分らしさが出た場面」を見つけ、そこにある強みを言語化してみてください。「目立った経験が何もない」と感じている方でも、日常の行動にヒントがあるはずです。
たとえば、「コツコツ継続する力」「責任感を持って行動する姿勢」は、エンジニアにも欠かせない要素でしょう。
毎日学習を続けた話や、友人の相談に親身にのったエピソードなども、工夫次第で自己PRとして活かせますよ。
例文を参考にして、エンジニア自己PRを完成させよう
本記事では、エンジニアの自己PR方法について解説しました。
本文で紹介した通り、未経験からでもエンジニアになることは可能です。ただし、スキルを学ぶ姿勢やスキル以外のアピールポイントが必要になります。
ぜひ、紹介した例文をもとに魅力的な自己PRを作成してみてくださいね!
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。