就職活動で、建築業界に興味がある人も多いと思います。しかし「建築業界についてよくわからない。」と悩みますよね。
そこで本記事では、建築業界について徹底解説します。建築業界の業種や職種、主要企業まで紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
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まず、建築業界とは構造物を施工する業界であり、分野は大きく下記の2つに分けられます。それぞれ解説します。
- 土木分野
- 建築分野
①土木分野
土木分野は、土石・木材・鉄材などを用い、いわゆるインフラと呼ばれる建造物の新設・整備・復旧を担当します。
道路や鉄道、橋梁、トンネル、ダムなど、あらゆる公共インフラを設計、建設、維持管理することが主要な事業内容です。
これらのプロジェクトは、社会の発展と経済成長に不可欠であり、安全性と持続可能性に重点を置いた設計や施工が求められます。
②建築分野
建築分野は、その名の通り建築物を設計・建設する分野です。住宅、マンション、ビル、工場、商業施設、公共建築物など、様々な種類の建築物が含まれます。
建築企業は、建物の設計から施工、竣工までのプロセス全体を管理し、建物の品質、安全性、機能性、デザインを確保する必要があります。
技術力や設計能力だけでなく、プロジェクトを管理するスキルも必要です。
建築業界のトレンド3選

次に、建築業界のトレンドを3つ紹介します。
- 外国人労働者の受け入れ
- DX化の推進
- 働き方改革への取り組み
①外国人労働者の受け入れ
一つ目は、外国人労働者の受け入れです。
日本の建築業界は近年、高齢化と少子化が進行し人手不足に直面しています。そのため、外国人労働者を積極的に採用することで、労働力を確保し、プロジェクトの円滑な進行を目指しているのです。
外国人労働者は技術や経験を持つ人が多く、異なる視点やスキルをもたらし、建築業界全体の向上に貢献しています。
ただ、文化や言語の違いからくるコミュニケーション上の課題や法的な制約も存在するため、適切なサポートが求められています。
②DX化の推進
二つ目は、DX(デジタルトランスフォーメーション)化の推進です。DX化は、デジタル技術を活用して建築プロセスを効率化し、品質向上を図る取り組みです。
BIM(建築情報モデリング)やIoT(モノのインターネット)を導入し、建物の設計、施工、運用段階でデータを活用することで、プロジェクトの進行状況をリアルタイムで把握し、リスクの早期発見やコスト削減を実現します。
DX化は建築業界において、より持続可能なプロジェクトの実現や、クオリティの向上に向けた革新的な打ち手を提供し、今後ますます重要性を増すでしょう。
③働き方改革への取り組み
三つ目は、働き方改革への積極的な取り組みです。これは、長時間労働や過重労働の軽減、柔軟な労働条件の提供を目指すもので、労働者の健康と生活の質向上が重要視されています。
具体的には、テレワークやフレックスタイム制の導入、労働時間の見直し、労働環境の改善などが行われ、労働者のワークライフバランスが向上し、生産性向上にも寄与しています。
また、建築プロジェクトにおいてもデジタル技術の活用やBIMの導入など、効率的な作業プロセスの改善が進められています。
建築業界の主要な業種6選

次に、建築業界の主要な業種を紹介します。
- ゼネコン
- サブコン
- マリコン
- デベロッパー
- ハウスメーカー
- 工務店
①ゼネコン
ゼネコン(ゼネラル・コントラクタ)は、建物を建てる際に様々な作業を一括で行う業種です。彼らは建設プロジェクト全体を請け負い、計画から設計、建設、管理、完成までを担当します。
ゼネコンは建物を作るプロのマネージャーで、建築家や技術者と連携し、建物を安全に、高品質で、効率的に完成させます。
大規模な商業ビル、住宅、公共施設など、さまざまな建設プロジェクトに関与し、建設業界で重要な役割を果たします。
②サブコン
サブコン(サブコントラクター)は、建築プロジェクトにおいて、特定の専門的な作業や工程を担当する専門業者のことです。
たとえば、電気工事や水道設備工事、内装工事、エレベーター設置など、プロジェクト内の特定の仕事を行います。
彼らは一次請負業者(大手建設会社など)と契約し、そのプロジェクトにおける特定の部分を担当します。サブコントラクターはその分野の専門家であり、高度なスキルと経験を持っています。
建設プロジェクトにおいて、異なるスペシャリストが協力して、全体の成功を確保するのに役立ちます。
③マリコン
マリコン(マリンコントラクター)は、総合建設業であるゼネコンのなかでも海洋土木に特化した業種です。具体的には、港湾・護岸工事、海底トンネル工事などの海洋土木に特化しています。
海洋土木には、起重機船や深層混合処理船など、大型の専門船や専門的な知識や技術が必要です。そのため、陸上土木を主力とする中小ゼネコンがマリコンに参入することは難しくなっています。
④デベロッパー
デベロッパーは、建物や不動産プロジェクトを生み出す業種です。仕事内容は、土地を見つけ、建物をデザインし、建設し、それらを販売または賃貸することです。
デベロッパーは、住宅、オフィス、ショッピングモールなど、あらゆる種類の建物を作ります。不動産市場を調べ、プロジェクトの計画を立て、予算を管理し、建設会社を選びます。
建築業界では、デベロッパーは新しい建物をつくり、都市や地域を発展させる役割を果たしています。
⑤ハウスメーカー
ハウスメーカーは、住宅建設に特化した企業です。住宅をデザインし、建設し、顧客に販売することを主な仕事としています。
ハウスメーカーの仕事は、顧客のニーズに合わせたスタイルやデザインの家を提供することです。さらに、住宅ローンの手続きやアフターサービスの手続きまで担当します。
ハウスメーカーは、専門知識と技術を駆使して、高品質な住宅を提供し、お客様に快適な住環境を提供しているのです。
⑥工務店
工務店は建物を作る専門業者です。特に、住宅の建設に特化しています。簡単にいえば、顧客の要望通りに家を建てるのが工務店の仕事です。
家を建てるときに必要なすべての手順、つまり設計、工事、材料の調達、職人の手配などを行います。地域に詳しく、その地域に合った建物を作ることを得意としています。
工務店は個人の家から、特別なカスタムホームまで、いろいろな建設プロジェクトを手がけます。建築家や設計事務所と協力し、建物を作ることもあります。
建築業界の主要な職種6選

次に、建築業界の主要な職種を6つ紹介します。
- 施工管理
- 設計
- 職人
- 技術開発
- 営業
- 事務
①施工管理
施工管理は、建物を建てる際、計画通りに進行し高品質な建物を完成させるための監督役です。建設プロジェクトの実行計画を作成し、予算やスケジュールを管理します。
また、建設現場で作業が進んでいるかを確認し、建材の品質を監視し、安全基準を守る責任があります。
施工管理者は技術的な知識を持ち、チームを指導し、建物の品質と効率性を向上させます。建築プロジェクトで重要なポジションであり、安全で高品質な建物を作り上げるのが彼らの役割です。
②設計
設計は、建物や構造物のデザインと計画を担当する重要な職種です。建物の外観や内部レイアウト、構造や機能、材料、エネルギー効率など、各種要素を考慮しながら、要件に合った最適な建築物を創造します。
設計者は、建築図面やプランの作成、CADソフトウェアの使用、建材の選定、コスト見積もり、法規や建築基準の遵守、環境への配慮など、多岐にわたるタスクに取り組みます。
また、クライアントとのコミュニケーションも欠かせず、要望を正確に把握し、実現可能な設計案を提供する役割を果たします。
③職人
職人とは、建物を実際に作るプロの技術者のことで、建設現場で具体的な建築作業を行います。
たとえば、木造の家を建てるときには大工、壁を仕上げるときには左官、電気設備を取り付けるときには電気工事士などが該当します。
職人たちは建築図面をもとに、基礎から屋根までの建物の骨組みを作り上げます。高度な技術や経験が必要で、建物が安全で耐久性があり、見た目にも美しいものに仕上げる必要があります。
このように、建築プロジェクトでは、職人たちのスキルと専門知識は欠かせない要素です。
④技術開発
建築業界の技術開発職種は、新しい建築に関するテクノロジーとイノベーションを生み出す役割です。これには、持続可能な建材の開発や、建築設計のデジタル化、エネルギー効率の向上に関する研究が含まれます。
たとえば、太陽光発電の統合や、建物の断熱性能向上のための新しい材料の開発があります。
技術開発者は、建築業界を進化させ、よりエコフレンドリーで効率的な建築物を実現するために、新しいアイデアや製品を創造します。
⑤営業
営業職は、建築プロジェクトや建設に関連する商品やサービスを顧客に提案・販売する仕事です。建物を建てる際に必要なものを説明し、顧客との信頼関係を築きます。
建設会社や建材メーカーなどで活躍し、建築に関する知識が必要です。新しい顧客を獲得し、契約を結んでプロジェクトを成功に導く役割を果たします。
また、建築業界は変化が多いため、市場の動向を把握し、競合他社と競り合うことも求められます。営業担当者は、建築プロジェクトの順調な進行や会社の成長に貢献します。
⑥事務
事務は、建築プロジェクトをスムーズに遂行するためのバックオフィスサポートを担当します。建築プロジェクトを円滑に進め、予算やスケジュールを守るのに不可欠です。
具体的な仕事は、書類作成、データ整理、予算調整、スケジュール管理、資材調達など、プロジェクトの各段階で必要な業務を支えることです。
また、建築法規や安全基準の遵守も大切な役割です。CADや建築ソフトのスキルも求められることがあります。
建築業界に向いている人の特徴4選

次に、建築業界に向いている人の特徴を4つ紹介します。
- コミュニケーション能力が高い
- 創造力がある
- 計画性がある
- 責任感がある
①コミュニケーション能力が高い
建築業界に向いている人は、高いコミュニケーション能力を備えています。プロジェクトには多くの関係者が関与し、情報の共有や調整が欠かせません。
コミュニケーション能力が高いと、異なる専門分野の人々と円滑にコラボでき、クライアントの要望を理解しやすく、問題解決にも貢献します。
また、設計や提案をわかりやすく伝え、協力関係を築くことが重要です。建築業界では、計画から完成までのプロセス全体でコミュニケーションが鍵となり、プロジェクトの成功に貢献できます。
②創造力がある
建築業界に適した人は、創造力が豊かな人です。建築は芸術と科学の融合であり、新しいアイデアや美的要素が重要です。
創造力があると、斬新なデザインや持続可能なソリューションを提供でき、プロジェクトに独自性をもたらします。
建築業界での創造力は、新たな建築物や空間のデザインに影響を与え、社会や環境にポジティブな変化をもたらします。
創造力は、建築家やデザイナーには必須であり、建築業界で活躍するために欠かせない資質です。
③計画性がある
建築業界に向いている人は、計画性を持っています。計画性のある人は、プロジェクト全体を見据え、段階的に進行できるからです。
建築のプロジェクトは複雑で、計画的に進める必要があります。計画性があることは、工程計画の策定や予算管理において役立ち、プロジェクトの納期や予算を守れるのです。
計画性がある人は、変更やトラブルにも柔軟に対応し、プロジェクトをスムーズに進めるスキルを発揮します。
④責任感がある
建築業界に向いている人は、責任感が非常に強い特徴を持っています。責任感が必要な理由は、建築プロジェクトが多くの人々の生活や安全に深く関わるからです。
責任感がある人は、納期や予算を厳守し、品質を確保するために最善を尽くします。また、問題が生じた際には迅速に対処し、クライアントや利用者の信頼を築けるのです。
建築業界においては、細部の注意が大切であり、責任感があることはプロジェクトの成功に直結します。建築現場での協力と調整も必要で、責任感は円滑なコミュニケーションと連携にも貢献できます。
建築業界の主要企業5選

最後に、建築業界の主要企業を紹介します。
- 鹿島建設株式会社
- 大和ハウス工業株式会社
- 積水ハウス株式会社
- 株式会社大林組
- 住友林業株式会社
①鹿島建設株式会社
鹿島建設株式会社は、住宅、商業施設、公共施設などの建設プロジェクトを幅広く手がける国内トップクラスの企業です。
事業の特徴は、環境への配慮と技術力の高さです。特に環境に優しい建築手法やエネルギー効率の高い施設づくりに注力しており、持続可能な開発に貢献しています。
求める人材は、協調性や問題解決能力、リーダーシップがある人です。チームで協力し、常に成長し続けられる人材を歓迎しています。
②大和ハウス工業株式会社
大和ハウス工業株式会社は、住宅建築分野で優れた評判を持つ大手企業です。主に一戸建て住宅の設計・建築に従事し、高品質かつ環境に配慮した住宅を提供しています。
経営戦略としては、住宅の省エネルギー化やIoT技術の導入に注力し、快適な住環境を提供しています。
また、従業員に対してはクリエイティブでチャレンジ精神旺盛な人材を求め、研修制度やキャリアパスの整備を通じて成長をサポートしています。
③積水ハウス株式会社
積水ハウス株式会社は、主に住宅事業に焦点を当てる建築業界の大手企業です。住宅の設計、建築、販売からアフターサポートに至るまでをカバーしており、高品質な住環境を提供しています。
積水ハウスの経営戦略は、環境への配慮を反映したエコフレンドリーな住宅の展開と、デジタル技術を駆使したスマートホームの提供に重点を置いています。
また、クライアントとの信頼関係を築くことを大切にし、コミュニケーション力や専門知識を持つ人材を求めています。
④株式会社大林組
株式会社大林組は、日本を代表する建設会社の一つです。主な事業内容は、建築工事や土木工事、不動産開発、プラント工事、海外プロジェクトなど多岐にわたります。
その特徴は、高い技術力と品質管理に裏打ちされた安定したプロジェクト実績であり、特に超高層ビルや大規模インフラの建設において国内外で高い信頼を受けています。
求める人材は、建築・土木技術の専門知識に加え、チームワークやクリエイティビティを重視し、建設業界におけるリーダーシップを発揮できる人材です。
⑤住友林業株式会社
住友林業株式会社は、主に木材関連事業を展開し、住宅建設、リフォーム、不動産開発などを展開する企業です。
経営戦略は、持続可能性に焦点を当てており、木材のリサイクルや省エネルギーを推進しています。また、デジタル技術の導入やスマートホームの開発にも注力するなど、未来志向の姿勢を持っています。
求める人材は、建築や木材に情熱を持ち、持続可能な建築に貢献したい人です。技術力や創造性を発揮し、将来の事業に貢献できる人材を歓迎しています。
建築業界は規模が大きくやりがいが得られる仕事
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ただ、建築業界といっても、その業種や職種はさまざま。そのため、建築業界を志すのであれば、業界の中であなたが何を仕事にしたいかを考えなければなりません。
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このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。