鉄道業界は多くの人が利用する交通インフラを支える業界であり、志望している就活生の方も多いでしょう。
しかし、どのように志望動機を書けばよいか悩んでしまいますよね。
本記事では、鉄道業界の概要・文章作成時のポイント・書き方の手順・例文・注意点について解説します。ぜひ、志望動機作成の参考にしてください。
志望動機のお助けツール!完全無料
- 1志望動機テンプレシート|時間短縮
- 早く質の高い志望動機が作れる!
- 2AIでES自動作成|ES作成を丸投げ
- LINE登録でESを自動作成してくれる
- 3志望動機添削|完全無料で添削
- LINEで完結!スマホで高品質な志望動機に
鉄道業界とは?特徴と魅力を紹介
就活で「鉄道業界を志望した理由」を聞かれたとき、答えに困る方もいるのではないでしょうか。
特にJR以外の鉄道会社について詳しくないと、何を根拠に志望しているのか言葉にしづらいかもしれません。
ここでは、鉄道業界の「特徴」と「魅力」を客観的に整理し、志望動機の土台になる知識を身につけられるよう解説します。「なぜ鉄道業界を目指したいのか」を言語化するヒントを得てくださいね。
①鉄道業界の特徴
鉄道業界は、日常生活や経済活動を支える「社会インフラ」として欠かせない役割を担っています。人を運ぶだけでなく、日本各地に張り巡らされた鉄道網によって貨物など流通も支えているのです。
JR東日本やJR西日本といった大手企業は都市部の大量輸送を、地方鉄道や私鉄は観光や地域振興を担うなどそれぞれの強みを発揮しています。
また、鉄道会社は交通事業にとどまらず、駅ナカ開発や不動産、流通など幅広く事業を展開している点も特徴といえるでしょう。
志望動機を深めるには、まず業界の全体像を正しく理解することが大切です。
②鉄道業界の魅力
鉄道業界の魅力は、目に見える部分だけでは語れません。まず、人々の通勤や通学を支える存在として、社会への貢献度が高い点にやりがいを感じる方も多いでしょう。
さらに、鉄道事業は日本のインフラを支えているため、長期的かつ安定した環境でキャリアを築きやすいことも魅力の1つです。
加えて、JR九州のように観光列車や地域連携に注力している企業もあり、地域への思いを活かせる場面が豊富にあります。
こうした魅力は、他業界との違いを志望動機に落とし込むうえで重要です。業界の特性を正しく把握することで、志望理由をより説得力のある形にしてださいね。
鉄道業界にはどんな会社がある?4種類の企業を紹介
鉄道業界での就職を考えているあなたは、JR以外にもどんな鉄道会社があるのか気になるでしょう。
また、どの企業に入ると自分の希望に合った仕事ができるのか、具体的な企業を絞り込むのが難しいと感じているかもしれません。
ここでは、鉄道業界の代表的な4つの企業タイプを紹介し、それぞれの特徴と志望動機に違いがあることを解説します。自分に合った鉄道会社を見つけ、志望動機を書く際の参考にしてください。
①JR(旅客鉄道会社)
JRグループは日本の鉄道業界を代表する大手企業で、主要な都市間を結ぶ大規模な鉄道網を運営しています。新幹線など高速大量輸送を担っているのも特徴でしょう。
JRの強みはその規模と安定性、さらには広がりのあるキャリアパスです。特に、JR東日本やJR西日本、JR東海といった企業は、全国規模で運行しているため、非常に多くの人々の移動を支えています。
また、地域ごとに分社化されているため、経営の自由度が高く、サービスの差別化も進んでいるのが特徴です。
②私鉄(大手・準大手・中小)
私鉄は、都市部を中心に路線網を持ち、不動産・流通などと連携した複合経営が強みです。
大手私鉄の中でも東急や京王などは都市間輸送を中心に運行し、不動産開発や観光業と連携しています。
準大手・中小私鉄は、地域密着型のサービスを展開しており、通勤通学や観光輸送に特化した経営が特徴です。
③第三セクター鉄道
第三セクター鉄道は、地方自治体と民間企業が協力して運営する鉄道事業者です。国や自治体、民間が共同で出資する形態で、JRから引き継いだ地方路線が多く、廃線回避のために設立されました。
地域に根ざした事業展開をしており、地方都市間の移動を支える重要な役割を果たしています。
自治体の支援を受けながら地域交通を維持しているのが特徴です。
④公営鉄道
公営鉄道は、地方自治体が運営する鉄道で、営利目的ではなく公共サービスを提供しています。
公共サービスとしての性格が強く、市民の利便性や地域交通網の維持が重視されているのが特徴です。
これらの鉄道は、住民の日常的な移動を支える役割を担っていると言えるでしょう。
例をあげると、札幌市交通局や大阪メトロ(旧大阪市営地下鉄)などがあります。
鉄道業界の5つの職種の仕事内容を紹介
鉄道業界には、運転士や車掌、駅員などの現業職から、企画や営業、技術職まで多様な職種があります。
それぞれの職種は、日本の公共交通を支える役割を担い、社会に貢献できる魅力的な仕事が豊富に存在しているのです。
①運行管理・整備
鉄道業界の管理・整備は、具体的には、建設、車両、公務、電気の4つの分野に分かれており、車両の安全性を保つための点検や管理が中心的な業務です。
両整備の計画立案から、信号通信設備の監視、指令業務まで幅広い役割を担っています。
単に車両だけでなく、線路や木造構造物の点検や保守も重要な仕事です。
この職種は、正確な技術と高い責任感が求められ、鉄道の安全運行を直接支える、まさに縁の下の力持ち的な存在と言えるでしょう。
②営業・販売促進
鉄道業界の営業職は、地域の魅力を広く伝え、鉄道利用者を増やすことに挑戦できる魅力的な職種です。
主な業務は、電車内の広告企画、鉄道商品の開発、地域PR活動などが中心となります。
各鉄道会社の沿線の魅力を多くの人に知ってもらうため、創造的な広報・宣伝活動を展開し、鉄道会社と地域の発展に直接貢献できる仕事でしょう。
観光列車の企画や特別乗車券の開発、インバウンド旅客の利用拡大戦略など、幅広いミッションがあり、常に新しいアイデアが求められる、やりがいのある職種なのです。
③サービス開発
サービス開発は鉄道業界における最も戦略的な職種の一つです。
この部門では、鉄道利用者のニーズを多角的に分析し、新たなサービスの企画・立案が欠かせません。
具体的には、旅客動向の調査、需要予測、エリア分析を通じて、利用者にとって魅力的で革新的なサービスを創造します。
デジタル技術の活用や顧客体験の向上を重視し、各部署と緊密に連携しながら、鉄道事業の収益性と顧客満足度を同時に高めることを目指す役割を担っています。
④サービス提供(駅員・車掌・乗務員)
鉄道業界のサービス提供職種は、鉄道事務、運行管理、販売管理など、多岐にわたる業務を通じて、日本の交通インフラを支えています。
運行管理では、正確なダイヤ管理と安全運行が最大の使命となり、乗客の信頼に応える精密な業務が欠かせません。
駅務では、旅客案内、チケット販売、構内案内など、お客様と直接対応する重要なポジションを担っています。
また、販売管理では、定期券や企画切符の開発、顧客サービスの向上など、鉄道利用者のニーズに応える創造的な仕事が魅力です。
⑤不動産開発
不動産開発も鉄道業界において、企業の成長戦略の重要な柱となっている職種です。
鉄道の沿線にある土地を活用し、マンション、分譲、戸建てなど、「暮らし」に直接関わる開発を行います。
鉄道会社ならではの「街づくり」の視点が特徴的で、駅周辺の商業施設、オフィスビル、ホテルなどを開発することで、鉄道利用者を増やす戦略的な役割も担っています。
この職種は、建築や土木の知識を活かしながら、地域社会に貢献できる魅力的な仕事と言えるでしょう。
鉄道業界全体が求める人物の特徴を紹介
鉄道業界を志望しているものの、どのような人物が評価されやすいのか分からず、志望動機に自信が持てない方も多いでしょう。
ここでは、鉄道業界に共通する「求められる人物像」4つと、企業ごとの違いについて解説します。
①時間管理ができる人
鉄道業界では、運行の正確さが何より重視されます。特にJR東日本やJR西日本などの大手路線では、ダイヤ通りの運行が求められ、1分の遅れも信頼に関わる重要な要素です。
そのため、社員一人ひとりの時間意識が、安全な運行を支える基盤となっています。
「時間に対して責任感を持って行動できること」や「計画的に物事を進めること」が求められるでしょう。
②チームワーク力がある人
鉄道は、複数の職種が連携することで成り立っています。運転士・車掌・整備士・駅係員など、それぞれの役割がつながることで、安全で正確な運行が実現されるのです。
交通業界の中でも鉄道は特にチームワークの重要性が高く、常に組織内部や外部関係者との円滑な連携が求められます。
また、チームワークをとるにあたって、相手を尊重しながら行動する姿勢や自ら動ける主体性も重視されるでしょう。
③柔軟な対応力がある人
鉄道業界では、日常的に予期せぬトラブルが起こります。そうしたときに求められるのが、状況を素早く判断し、柔軟に対応できる力です。
たとえば、悪天候や設備の故障などにより、急なダイヤ変更が必要になるケースも少なくありません。このときに、冷静な判断のもとダイヤの調整や遅延の連絡など臨機応変に対応する力が不可欠です。
特に地域密着型の鉄道会社では、利用者への丁寧な対応も重要視されています。現場対応力を持つ人材が求められているのです。
④責任感がある人
鉄道業界は、人の命を預かる業務を担っており、大きな責任が伴います。運転士だけでなく、整備や駅業務などにおいても、ひとつの判断ミスが大きな影響を与える可能性があるでしょう。
そのため、企業が求めるのは「責任感を持って仕事に取り組める人」です。
業務に真摯に向き合う姿勢、命を預かっている自覚を持ち、責任を持ってやり遂げる姿勢が求めらます。
鉄道業界の志望動機の書き方3ステップ
いざ志望動機を書こうとすると「どこから書けばいいのか分からない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
エントリーシートでは、限られた文字数の中で自分の考えを整理して伝える必要があるため、悩んでしまうのも無理はありません。
ここでは、鉄道業界の志望動機を書く際の基本の3ステップを紹介します。構成の型を知ることで、考えを整理しやすくなり、説得力のある内容へと近づけるはずです。
「上手く志望動機が書けない…書いてもしっくりこない」と悩む人は、まずは無料で受け取れる志望動機のテンプレシートを使ってみましょう!1分でダウンロードでき、テンプレシートの質問に答えるだけで、好印象な志望動機を作成できますよ。
①結論ファーストで鉄道業界の志望動機を書く
最初に伝えるべきなのは、結論です。最初に結論を述べることで、読み手が内容を理解しやすくなりますよ。
たとえば「人の移動を安全かつ正確に支える鉄道の仕組みに魅力を感じたため志望した」といったように、業界全体への関心を一文で簡潔に伝えるのがおすすめです。
また、JR西日本やJR九州のように、企業の特徴を踏まえた内容にすると志望度の高さも伝わります。
②志望理由の根拠となるエピソードを書く
結論を述べたあとは、なぜそう思ったのかという理由と根拠となるエピソードを示しましょう。鉄道業界への関心は、通学や旅行など、日常の体験から生まれることも多いはずです。
たとえば「通学時に利用していた路線の正確な運行に安心感を覚えた」など、自分の体験と志望理由を結びつけて説明すると文章に説得力が生まれます。
また、JR東日本のように地域に密着した取り組みに感銘を受けた経験も、根拠として有効です。志望動機では、ありきたりな表現ではなく、自分自身の視点や感情を大切にしてください。
③入社後にどのように活躍できるかを書く
最後に、入社後にどのような形で貢献したいのかを伝えましょう。企業は志望理由そのもの以上に、「この人が入社後にどう働くか」に注目しています。
たとえば「チームで協力しながら成果を出した経験を活かし、安全運行を支える現場で役立ちたい」のように、過去の経験や強みを踏まえてそれをどう活かすのかを具体的に書くことが重要です。
鉄道会社への就職は難しいと感じるかもしれませんが、業務理解と自分の強みが伝われば、説得力のある志望動機になります。将来像を描いて言葉にしてみてください。
鉄道業界の志望動機作成のポイント3つ

鉄道業界向けに文章を作る際のポイントを知っていれば、熱意があることをより伝わります。
鉄道業界の志望動機作成の際に押さえておくべきポイントは以下の3つです。
①なぜ鉄道業界なのかを明確にする
鉄道業界の志望動機では、なぜ鉄道業界で働きたいのかを明確にして伝えることが大切です。
このとき具体的なきっかけやエピソードを交えて、志望動機を伝えることがポイントとなります。オリジナルな視点を盛り込むことで、採用担当者に強い印象を与えることができるでしょう。
具体的には、鉄道業界で交通インフラを支えたいと考えたきっかけや業界に憧れを抱いた出来事を説明するのがおすすめです。
業界の魅力を理解し、それに対する強い興味を表現することで、志望度が高い印象を与えることができます。
②鉄道業界でどのような仕事に携わりたいのかを明確にする
鉄道業界でどのような仕事に携わりたいのか、具体的に伝えることも重要なポイントです。
鉄道業界の仕事は駅員として勤務するほかにも、鉄道路線のメンテナンスや新しい技術開発に携わる業務もあります。
どんな仕事で自分の強みを発揮し、貢献したいのか事業内容にも触れて説明しましょう。これにより、事業内容への理解が進んでいることを印象付けられます。
③なぜ鉄道業界の中でもその企業なのか明確にする
なぜ鉄道業界の中でその企業を選んだのか言及することも大切です。
鉄道業界の魅力だけでなく、志望している企業ならではの特徴や強みについて伝えれば、企業を意識した文章になります。
該当企業のサイトのみを見るのではなく、他の企業と比べることで、どの部分に大きな魅力を感じているのか明確にしましょう。
企業のポリシーや展開している事業内容に共感した点を紹介すれば、会社と人間性がマッチしていることを主張できます。
【例文9選】鉄道業界の志望動機の例文を紹介

鉄道業界では運行管理や駅員など職種ごとの業務内容も異なるため、自分の志望理由をどう当てはめればよいか悩む方も多いでしょう。
ここでは、企業別と職種別に分けて、参考になる志望動機の例文を紹介します。
「エントリーシート(ES)が選考通過するか不安….ESを誰かに添削してほしい….」
そんな就活生の声に答えて、カリクル就活攻略メディアでは無料ES添削サービスである「赤ペンES」をおすすめしています。
第一志望である企業の選考に通過するためにも、まずは就活のプロにES添削を依頼してみましょう!LINE登録3分で満足が行くまで添削依頼ができますよ。
また、赤ペンESという添削サービスが気になる人は、以下の記事も参考にしてみてください。サービス内容を詳しく説明していますよ。
無料のES添削サービス「赤ペンES」を本格解説!実際の活用レポも紹介
【企業別】鉄道業界の志望動機4選
鉄道業界と一口に言っても、JR・私鉄・第三セクター・公営鉄道など、企業の形態によって事業の特徴や役割は大きく異なります。
それぞれの企業がどのような理念や価値観を持っているかを把握したうえで、自分の経験や関心とどのように結びつけられるかを考えることが大切です。
以下に、企業のタイプ別に志望動機の例文を4つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
①JR(旅客鉄道会社)の志望動機
全国規模で人々の生活を支えるJRの志望動機として、幼少期の原体験をきっかけにした例文を紹介します。
JRの志望動機例文
人とのつながりを大切にしながら、多くの人の移動を支える仕事に携わりたいと考え、貴社を志望いたしました。
幼少期、家族旅行で乗った新幹線の丁寧な接客に感動し、交通機関に対する安心感を強く持つようになりました。
大学時代には、駅の近くで接客アルバイトを経験し、駅を利用する方々の多様なニーズに触れるなかで、鉄道が日常に深く関わっていることを実感しました。
中でも、幅広い路線網と高い運行品質で信頼を築いている貴社であれば、より多くの人々の生活を支える仕事ができると考えました。
入社後は、安全で快適な移動手段を提供する一員として、お客様目線を忘れず、現場での対応力を磨いていきたいです。
原体験→体験の積み上げ→企業選びの理由という自然な流れで構成されています。志望動機では「なぜその企業か」「どう貢献したいか」を必ず盛り込みましょう。
②私鉄(大手・準大手・中小)の志望動機
地域密着型の交通インフラを支える私鉄を志望する方に向けて、通学時の経験を原体験とした志望動機の例文を紹介します。
私鉄の志望動機例文
地域の移動を支える存在として、多くの人の生活を支援したいと考え、貴社を志望いたしました。
高校時代、毎日の通学で利用していた私鉄の駅員の方が、困っている乗客に丁寧に対応していた姿を見て、鉄道会社に対して安心感と信頼を持つようになりました。
その後、大学では地域密着のカフェで接客アルバイトを続け、常連のお客様との関係づくりや細やかな気配りの重要性を学びました。
貴社は地域に根差したサービス展開をされており、お客様との距離が近い企業風土に強く魅力を感じました。
入社後は、日々の業務を通じて地域の方々に寄り添い、安全かつ快適な移動手段を提供できるよう努力してまいります。
地域密着や接客経験の強みを、企業の特色と結び付けている点が好印象です。企業の特徴と自分の経験がどう重なるかを意識して書きましょう。
③第三セクター鉄道の志望動機
地域と共に歩む第三セクター鉄道を志望する方に向けて、地元とのつながりを軸にした志望動機の例文を紹介します。
第三セクターの志望動機例文
地域の魅力を広め、交通面から支える仕事に携わりたいと考え、貴社を志望いたしました。
私は地元の観光地でボランティアガイドを行った経験があり、その中で「交通の利便性が観光体験の満足度を左右する」ことを実感しました。
特に、小さな駅での丁寧な案内や列車の清掃・整備の工夫により、観光客の安心感が高まっていることに感銘を受けました。
地域と密接に関わりながら、交通インフラを通じて町全体の活性化に貢献できる貴社に魅力を感じております。
入社後は、観光地の魅力や交通利便性を掛け合わせた企画提案を行い、地域に根ざした鉄道の価値をさらに高めてまいります。
地域貢献と交通の視点を結びつけた構成が好印象です。特に地元との関わりや観光との接点を持つ方は、実体験に基づいて具体的に説明することを意識しましょう。
④公営鉄道の志望動機
地域の生活インフラを支える公営鉄道を志望している方に向けて、公共性への共感を軸にした志望動機の例文を紹介します。
公営鉄道の志望動機例文
地域住民の暮らしを支える公共交通に携わりたいと考え、貴社を志望しました。
高校時代に通学で利用していた公営鉄道の運行停止を経験し、代替手段の少なさにより通学が困難になったことがありました。
その際、地域住民が駅で署名活動を行い、路線維持を求める声が多く上がったことから、鉄道が地域にとって欠かせない存在であると実感しました。
通学や通院、買い物など、日常のあらゆる場面で人々の移動を支える貴社の姿勢に強く共感しております。
入社後は、利用者目線を忘れず、ダイヤや案内方法の改善などを通じて、地域に根ざした鉄道運営に貢献してまいります。
「生活インフラとしての鉄道」という視点は公営鉄道との親和性が高く、共感を得やすいテーマです。自身の体験と公共性をどう結びつけるかが重要となります。
【職種別】鉄道業界の志望動機5選
鉄道業界では、運行管理や整備、営業、駅員、車掌、不動産など、さまざまな職種が存在しています。
それぞれの業務に求められるスキルや視点が異なるため、志望動機も役割に合った内容にすることが大切です。
ここでは代表的な5つの職種ごとに志望動機の例文を紹介します。ぜひ参考にしてください。
①運行管理・整備の志望動機
安全運行を支える裏方としての仕事に魅力を感じている方へ向けた、運行管理・整備への関心を示す志望動機の例文を紹介します。
運行管理・整備の志望動機例文
鉄道の安全運行を支える仕事に携わりたいと考え、貴社を志望しました。
大学時代、ゼミのフィールドワークで災害時の交通インフラの重要性を学び、特に鉄道の迅速な復旧対応に強い感銘を受けました。
実際に線路点検を担当する方に話を伺い、日常の点検作業が安全を支えていることを知り、私も人々の生活を守る立場になりたいと思うようになりました。
中でも、地域密着型でありながら都市部のネットワークにも関わる貴社なら、多様な運行現場に携われると考えました。
入社後は、細かな変化にも気づく観察力を活かし、正確で丁寧な整備業務を通じて、利用者の安心を守る存在を目指します。
表に出ない業務の価値を理解している点が好印象につながります。「なぜ運行管理や整備なのか」の理由を具体的な根拠に基づいて説明することが大切です。
②営業・販売促進の志望動機
鉄道業界の魅力を発信し、より多くの人に利用してもらいたいという思いを持つ方に向けた、営業・販売促進職の志望動機の例文を紹介します。
営業・販売促進の志望動機例文
私は、地域と人をつなぐ鉄道の魅力を多くの方に伝えたいと思い、貴社を志望しました。
大学時代、地域の観光マップを制作するボランティア活動に参加し、地元の魅力を伝える大切さを学びました。
駅を起点とした周辺施設の紹介やイベント企画に関わり、情報発信の工夫によって人の流れを生み出せる楽しさを実感しました。
中でも、沿線価値を活かした企画に強みを持つ貴社の営業戦略に惹かれました。
入社後は、地域の声を汲み取りながら魅力的な企画提案を行い、鉄道の利用促進を通じて地域と共に発展していける営業担当を目指します。
地域活動の経験と営業志望のつながりが自然で、動機に納得感があります。営業の仕事が「何を通じて」「誰に貢献するのか」を明確に書くと説得力のある志望動機になるでしょう。
③サービス開発の志望動機
鉄道の利便性向上や利用者の満足度向上に貢献したい方に向けて、サービス開発職の志望動機の例文を紹介します。
サービス開発の志望動機例文
私は、人々の暮らしを支えるサービスを自らの手でつくり出したいと考え、貴社を志望しました。
大学時代、地域の高齢者向けスマホ講座の企画・運営に携わり、相手の視点に立って仕組みを設計する重要性を学びました。
特に、参加者から「操作が簡単で助かった」と言われた経験は、課題を丁寧に捉え、使う人に寄り添った改善ができた結果だと感じています。
日々多様な利用者が集まる鉄道のサービス開発は、こうした視点が活かせると考えています。
入社後は現場の声を丁寧に拾い上げながら、誰にとっても使いやすく、便利で魅力的なサービスを形にしていきたいです。
利用者目線に立った経験とサービス開発の志望動機が結びついており説得力があります。「どのように考え、行動し、結果が出たか」を明確に書き、読み手に伝わる文章にすることが大切です。
④サービス提供(駅員・車掌・乗務員)の志望動機
人と接することが好きで、安心と快適を届ける存在になりたい方に向けた、サービス職の志望動機の例文を紹介します。
サービス提供の志望動機例文
私は、多くの人に安心と快適を届ける仕事がしたいと考え、貴社を志望しました。
大学時代はカフェでアルバイトをしており、毎日異なるお客様に丁寧な接客を心がけました。
特に、お客様の表情や様子から気持ちを察し、自分から一言声をかけることで「気にかけてくれて嬉しい」と言われたことが印象に残っています。
駅員や車掌の仕事も、お客様に安心感を与える対応が求められる点で共通すると感じました。貴社は地域に根差した丁寧なサービスに力を入れており、自分の接客経験を活かせると考えています。
入社後は、安全な運行を支えるのはもちろん、乗車される方々の一日が気持ちよく始まるような対応を心がけていきたいです。
サービス提供職に求められる「気配り」や「柔軟な対応力」が、具体的なエピソードで伝わる構成です。
「どのような工夫や結果があったか」まで丁寧に書くと説得力が高まります。
⑤不動産開発の志望動機
街づくりや空間づくりに関心があり、鉄道会社が手がける不動産開発に魅力を感じている方に向けた志望動機の例文です。
不動産開発の志望動機例文
私は、交通インフラと連動した街づくりに携わりたいと考え、貴社の不動産開発部門を志望いたしました。
大学では都市計画を学ぶゼミに所属し、地域住民のニーズに合わせたまちづくり事例を多数調査しました。
中でも「駅と連携した複合施設開発」の研究を通じて、駅周辺を単なる通過点でなく、人が集まり憩える空間へと変える取り組みに大きな魅力を感じました。
貴社は沿線の価値向上を見据えた再開発や駅直結の商業施設開発に注力されており、自分の学びと関心を活かせると感じています。
入社後は、地域の声を丁寧に拾い上げながら、将来にわたって人々に愛される街づくりに貢献したいです。
まちづくりや不動産開発への関心が明確で、志望企業の事業内容と自分の学びがきちんと結びついています。
都市計画系の学生は「なぜ鉄道会社の不動産開発職なのか」を意識して書くと差別化できるでしょう。
鉄道業界のNG志望動機例文を紹介|注意点を理解しよう

鉄道業界に対して熱意があるものの、「好き」という気持ちだけで終わってしまったり、企業理解が浅いまま動機を語ってしまうと、選考で評価されにくくなる恐れがあります。
ここでは、よくあるNG例を4つ紹介しながら、何が問題なのか・どうすればよかったのかを具体的に解説します。自分の志望動機に同じような誤りがないか、チェックしてみてください。
- NG例文①「電車が好きだから」という動機しか伝わらない
- NG例文②「安定した業種だから」という志望理由になっている
- NG例文③ なぜその企業を志望するのかが伝わらない
- NG例文④ 入社後にどのように貢献できるのかが不明確
NG例文①「電車が好きだから」という動機しか伝わらない
「電車が好き」という気持ちだけで志望動機を構成してしまうと、業務への理解不足や仕事への適性が伝わらず説得力に欠けてしまいます。以下はその典型例です。
NG例①「電車好き」しか伝わらない
私は小さい頃から電車が大好きで、休みの日には路線図を広げて乗り鉄をしていました。
特に車両のデザインや走行音に魅力を感じており、将来は鉄道に関わる仕事がしたいと考えるようになりました。
大学でも鉄道研究会に所属し、時刻表の分析や模型作りに取り組んできました。
鉄道の魅力をより多くの人に知ってもらいたいと思い、貴社を志望しました。好きなことを仕事にできれば、日々やりがいを感じながら働けると考えています。
「好き」という気持ちは伝わるものの、企業で働くうえで必要な視点や、自分がどのように貢献できるかが示されていません。
「なぜ鉄道会社で働きたいのか」「その企業で何をしたいのか」まで踏み込むことで、評価される志望動機になります。
NG例文②「安定した業種だから」という志望理由になっている
「安定しているから」という理由だけで志望動機を語ると、業界や企業への理解不足が露呈し、意欲や適性が伝わりません。以下はそのNG例文です。
NG例②「安定性」だけに言及している
私は将来の生活設計を安定させたいと考え、安定した企業で働きたいと思うようになりました。
鉄道業界は景気に左右されにくく、コロナ禍でも一定の運行が維持されていたことから、強い経営基盤があると感じました。
また、公務に近い働き方ができる点にも魅力を感じています。福利厚生が手厚く、長く安心して働ける環境が整っていることも志望理由の一つです。
大学では真面目に講義に取り組み、出席率も高かったため、安定した環境で地道に努力を積み重ねる働き方に向いていると感じています。
「安定性」だけに焦点を当てると、なぜその企業でなければならないのかが伝わらず、志望度も低く見られてしまいます。
安定性を補足要素としつつ、「どんな業務に魅力を感じるのか」「どう貢献できるのか」まで具体的に示すことが重要です。
NG例文③なぜその企業を志望するのかが伝わらない
「なぜその企業を志望するのか」が全く伝わらないNG例文を紹介します。この例文は、企業や業界についての理解が浅いと見なされるため、注意が必要です。
NG例③志望理由が伝わらない
私は鉄道業界に強い関心があり、特に電車が好きです。
電車の車両や運行システムを見ていると、毎日の通勤でも楽しいと感じています。
そのため、鉄道業界で働くことを目指しています。具体的な企業については、いくつか選択肢がありますが、どの企業でも鉄道業界に携わる仕事であれば良いと思っています。
私が大学時代に取り組んだゼミでは、グループでプレゼンテーションを行い、協力し合いながら成果を出すことができました。この経験を活かし、鉄道業界で働けることを楽しみにしています。
どの企業でも良いという姿勢では、志望度が低いと受け取られてしまいます。
志望企業を選んだ具体的な理由やその企業で自分がどのように貢献できるかを明確に示すことが重要です。
NG例文④入社後にどのように貢献できるのかが不明確
今回は「入社後にどのように貢献できるのか」が不明確なNG例文を紹介します。この例文は、企業に対する理解が浅く、自分がどのように活躍できるのかが具体的に伝わらないため、評価されにくいです。
NG例④貢献意欲が伝わらない
私は鉄道業界に興味があり、貢献できる仕事をしたいと思っています。
特に人々の移動に関わる仕事は大切だと感じており、鉄道が私たちの生活に欠かせない存在だと思います。
大学時代にはグループワークでリーダーシップを発揮し、チームをまとめてプロジェクトを成功させた経験があります。
この経験を活かして、鉄道業界でも仕事ができると思っています。将来的には、どのような仕事を担当しても、役立つように努力します。
この例文では、企業への貢献が抽象的であり、どのようにして貢献できるかが明確に示されていません。
自分の経験を活かして具体的にどう企業に貢献するかを伝えることが重要です。ポイントとしては、企業の事業や課題に触れ、どの部門で活躍したいかを具体的に述べると良いでしょう。
【応用編】鉄道業界の最新トレンドを志望動機に盛り込んでみよう
「志望動機に自分らしさを出したい」「内容に工夫を加えたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめなのが、鉄道業界の最新トレンドを取り入れた志望動機の作成です。
ここでは、近年注目されている4つのテーマを紹介し、それぞれを志望動機にどう活かせるかを解説します。
①コロナによる鉄道業界の変化
新型コロナウイルスの影響により、鉄道業界は大きな転換期を迎えました。リモートワークの普及で通勤・通学の需要が減り、利用者数と収益の落ち込みが課題となっています。
一方で、JR東日本をはじめとする企業では、駅構内サービスの強化や事業の多角化など、新たな取り組みが始まっているのも現状です。
変化へ対応する姿勢が重要視されている今、「変化を前向きに捉え、自ら行動できる人材」が求められているでしょう。自分がどのように環境の変化に向き合えるかを志望動機に盛り込んでみてください。
②MaaSの取り組み
MaaS(Mobility as a Service)とは、鉄道やバス、タクシーなど複数の交通手段をまとめて提供し、より便利な移動を実現する仕組みです。
鉄道業界でもこの取り組みは進んでおり、JR西日本では移動支援アプリや交通機関との連携を進めています。
こうした動きは、鉄道を単なる「移動手段」ではなく、日々の暮らしを支えるサービスとして再定義する流れといえるでしょう。
志望動機では、「移動の質を高め、人々の暮らしに貢献したい」という思いを盛り込むことで、より社会性のある印象を与えられます。
③海外への展開
鉄道業界は国内だけでなく、海外市場にも積極的に進出しています。たとえば、JR東海はリニア技術の輸出構想を進めており、JR東日本は運行管理システムを海外に提供していますよ。
こうした取り組みは、日本の鉄道技術が世界で高く評価されている証拠といえるでしょう。国際事業の拡大は、今後の成長を支える重要なテーマでもあります。
関心がある方は、海外事業の情報も事前に調べておくとよいでしょう。
④鉄道業とDXのつながり
鉄道業界にもDX(デジタルトランスフォーメーション)の波が押し寄せています。
駅の無人化や券売機の非接触対応、設備点検のAI活用など、業務効率化と安全性の両立を目指した取り組みが進められているでしょう。
たとえば、JR九州ではロボットの導入や業務の自動化が進んでおり、省人化とサービス品質の維持を同時に図っています。
こうした動きに関心がある方は、「テクノロジーを通じて社会課題を解決したい」という思いを志望動機に含めてみてください。新しい技術に前向きな姿勢は、企業にとっても魅力的に映ります。
鉄道業界の志望動機を効果的に完成させよう!
志望動機を書いてみたものの「この内容で本当に大丈夫だろうか」「もっと良くできないか」と感じている方も多いでしょう。
この章では、完成度をさらに高めるためのチェックポイントを3つに分けて解説します。
①読み手視点で志望動機をチェックしよう
志望動機を自分中心で書いてしまうと、読み手に伝わりづらくなる場合があります。書き終えたら、読み手の立場で内容を確認してみてください。
鉄道業界の採用担当者は、企業理解・業務とのつながり・入社後の活躍イメージなどを重視して内容を読みます。
たとえば、JR東日本やJR九州に応募するなら、それぞれのエリア特性や事業展開の違いに触れられているかが見られるでしょう。
主張に一貫性があるか、具体性があるかを意識しながらチェックすると、伝わる文章へと近づきます。
②他の就活生と差がつくポイントを加えてみよう
一通り完成したら、差別化の工夫を加えることで志望動機に深みが出ます。たとえば、JR西日本が進めるMaaSなど、鉄道業界の最新動向を取り上げると、情報感度の高さが伝わりやすくなるでしょう。
また、志望企業特有の取り組みに触れることで、企業研究を丁寧に行った姿勢も示すことも大切です。
ただし、知識を詰め込みすぎると主張がぼやける原因にもなります。自分の経験や考えとどう結びついているかを意識してください。
③NG例と比較して、自分の志望動機を客観視しよう
仕上げ段階では、よくあるNGパターンと自分の内容を見比べてみましょう。たとえば「昔から電車が好きだったから」といった理由だけでは、他の応募者との差別化が難しくなります。
また、「御社の安定性に魅力を感じました」のように企業理解が浅い内容も伝わりづらくなってしまいます。
書いた文章が「誰にでも当てはまる内容になっていないか」を見直してみてください。それだけでも、説得力のある内容へと一歩近づけますよ。
鉄道業界の志望動機では自分の言葉で想いを伝えよう
鉄道業界の志望動機を説明する際は、自分の言葉を用いて想いを伝えましょう。
業界や仕事内容、企業の特徴を意識して言及することで、熱意があることを主張できます。
自身の経験に基づいた姿勢や強みをあわせて伝え、採用側にメリットがあることも印象付けることが大切です。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。