一口に看護師といっても様々な診療科があるため、希望の配属先を事前に考えておく必要があります。しかし、いつどのように希望を伝えるのが正解なのか、悩んでしまう人が多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、看護師の配属希望理由の書き方を解説するとともに、例文や履歴書の記載方も紹介していきますので、お役立てくださいね。
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看護師は配属希望先を応募段階で示す必要アリ!
一般企業と同様に、看護師の配属希望先も応募段階で示す必要があります。そのため、応募するまでに自分の適性などをふまえて、希望の配属先を決めておきましょう。
ただし、配属先を決める際には志望者の希望と適性をみて判断しますが、その時の人員バランスや応募者数の偏りなどで、必ずしも希望が通るとは限りません。
面接時に配属希望先について質問されることも多い上に、入職後のミスマッチを防ぐためにも、応募段階までに希望の配属先とその理由を明確にしておきましょう。
【4項目】看護師の履歴書の基本的な書き方

ここからは、看護師の履歴書の基本的な書き方4項目について、説明していきますので参考にしてくだい。
基本的な知識になりますが、病院を指す言葉は「貴院」、医療法人や社会福祉法人が運営の病院の場合は「貴法人」と記載しますので、間違わないように気をつけましょう。
- 学歴・職歴
- 免許・資格
- 志望動機・自己PR
- 本人希望欄
①学歴・職歴
履歴書の学歴と職歴の欄には、正式名称で記載するのが一般的なマナーになっています。
学歴は中学校から看護専門学校等までを記載します。学校名を略さず、「〇〇県立〇〇高等学校」のように記載しましょう。
職歴がある場合も学歴と同様に、前の勤務先名をきちんと正式名称にします。新卒の場合は、「職歴なし」で問題ありません。
②免許・資格
これまでに取得した免許や資格があれば、積極的に記載しましょう。仕事をする上で活かせるものであれば、あなたの大きなアピールポイントになります。
もし専門看護師や認定看護師の資格を保有している場合は、「専門看護師(〇〇)取得」「認定看護師(〇〇)取得」と記載してください。
これらの免許や資格の場合も、略式名称ではなく、必ず正式名称で記載しましょう。
③志望動機・自己PR
志望動機や自己PRは、200〜300文字を目安に記載しましょう。もし経験やスキルがある場合は、志望動機と結びつけることで、入職後に即戦力となり活躍できることをアピールできます。
また配属希望先を、履歴書の志望動機や自己PRの中に盛り込むのも1つの方法です。
その場合には、志望理由とその配属先で活かせる経験や資格をアピールすると有効になります。
④本人希望欄
本人希望欄には、「貴院規定でお願いします」「貴院規定に従います」と記載するのが基本です。「特になし」と書くよりも丁寧な印象を与えることができます。
もし持病や働く上でどうしても配慮してもらう必要がある時には、謙虚な姿勢で簡潔に記載してください。
そしてこの本人希望欄に、給与などの待遇面についての希望を記入することはNGです。
看護師の配属希望理由の書き方3ステップ

なるべく自分が希望する診療科に配属されたいものですよね。そのためには、あなたの志望度の高さと適性を伝えることが大切です。
これから解説する、看護師の配属希望理由の書き方の3ステップを参考にすれば、説得力のある希望理由が書けますので参考にしてください。
- 結論から伝える
- 理由となる具体的エピソード
- どのように働くかで締める
①結論から伝える
まずあなたの希望を知ってもらうことが大切なので、結論から伝えましょう。「〇〇への配属を希望します」のように、結論ファーストで伝えます。
最初に結論から述べることで、採用担当者はあなたの一番伝えたいことを知り、その後に続く話を理解しやすくする効果があるのです。
この方法は履歴書を書く時だけではなく、面接などで質問に答える際などにもとても有効な文章構成法ですので、マスターしておくことをおすすめします。
②理由となる具体的エピソード
結論となる希望の配属先を述べたら、次はその理由となる具体的なエピソードを盛り込みましょう。
そうすることで採用担当者は、あなたの価値観や考え方を探ることができるのです。また実際に経験したことをエピソードとして伝えることにより、話に具体性が出て説得力のあるものになります。
エピソード中の経験から何を学んだかまでを伝えられると、看護師としての仕事に対する前向きさを感じてもらうことができるでしょう。
③どのように働くかで締める
希望する配属先で、どのように働くかで締めることが大切になります。なぜなら採用担当者は、あなたがその配属先でどれだけ成長し、活躍してくれるのかを見極めているからです。
採用した看護師が入職した後に、仕事で得たスキルや経験を病院に還元し、貢献してくれることが採用側には重要になります。
ですからエピソードの中で学んだことや、資格や経験を配属先でどのように活かしていけるかを伝え、成長意欲をアピールすることで好印象を与えることができるのです。
【8診療科別】看護師の配属希望理由の例文

ここからは、看護師の配属希望理由の例文を8診療科別に紹介していきます。ただしこれらの例文は、経験者向けではなく、新卒者用のものになるのでご注意ください。
- 内科
- 外科
- 小児科
- 整形外科
- 精神科
- 産婦人科
- 緊急外来
- 集中治療室
①内科
貴院の内科で看護師として働くことを希望しています。内科は患者様にとって一番身近な診療科であり、かつ日常の生活を健康に過ごしていただくためのサポートができることに、魅力を感じています。 また貴院は大切な中核医療機関であり、地域の皆さんからの信頼も厚く、患者様を一人ひとり大切に対応する職員の皆さんの姿に感銘を受けました。 私も患者様に寄り添い、健康な生活を送るための予防医療にも力を注げる看護師になりたいと思っています。 |
この例文では、最初に内科の魅力について伝えることで、配属を希望する理由としています。また実際に病院を見学したことを示唆することで、その病院の志望度の高さをアピールしました。
②外科
臨機応変に行動できる行動力を活かし、外科の看護師として患者様の迅速な回復のお手伝いをしたいと考えております。 実際に貴院の外科での看護実習では、幅広い症状の患者様が来院するため、適宜その患者様の状況や症状にあったケアや、外科医師の補助の重要さを学ばせていただきました。 また怪我で痛みに苦しむ患者様や、手術前で不安を抱える患者様の心のケアなど、患者様に寄り添いサポートできる看護師を目指しています。 |
自分の長所でもある行動力を活かし、外科の看護師として働くことを希望している例文です。また実際に外科での実習で学んだことを伝え、自分が目指す看護師像も書くことで成長意欲を表しました。
③小児科
小児科の看護師として、病気や怪我に苦しむ小さな患者様とそのご家族のサポートをしていきたいと考えています。 小児科での看護実習では、治療に不安を感じる患者様の対応や、粘り強く接する忍耐力の大切さ、そしてお子様を見守るご家族の心を支える役目の重要性を身をもって感じました。 実習での経験を活かし、家族単位でサポートのできる小児科の看護師を目指し、地域医療に貢献したいと思っております。 |
小児科での実習で経験し学んだ事を活かして、看護師として地域医療に貢献したいことを伝えています。
また、子どもの対応だけではなく家族にも寄り添い、サポートできる看護師を目指すことを伝え、将来の活躍をイメージしやすくしました。
④整形外科
大学でスポーツ看護を学んだ経験を活かし、整形外科で即戦力となれるように努力させていただきたいと思います。 特に整形外科は手術が必要な患者様が多いため、入院前後のサポートや術後のケアの大変さがあります。 しかし治療からリハビリを経て、また元気に動けるようになる患者様を見送れることに、非常にやりがいを感じました。 貴院の充実した医療機器設備と医療体制のもとで、スポーツ看護の学びを十分に活かし貢献させていただきたいと考えております。 |
大学で学んだスポーツ看護の経験を活かして整形外科の看護師として活躍したいこと、そして整形外科でのやりがいを伝えています。
また専門的な知識を学んだことで、即戦力になれる可能性があることをセールスポイントにしました。
⑤精神科
貴院の精神科での勤務を志望しております。 理由は一般の診療科と比べ、長期にわたって患者様一人ひとりに寄り添い、回復を見守ることのできる精神科での業務に、やりがいを感じられると考えているためです。 私は観察力が高いことが自分の強みだと自負しております。これらの強みを精神科の看護師として活かし、患者様一人ひとりに寄り添って心のケアにあたりたいと考えています。 患者様とのコミュニケーションを大切に、心理ケアを提供したいと考え精神科を志望しました。 |
回復を見守ることができる精神科の業務に、やりがいを感じることを志望理由にしています。
精神科で看護師として働くには観察力が必要なため、自分の強みを業務に活かせること、そして適応性があることをアピールしました。
⑥産婦人科
産婦人科での勤務を希望いたします。 産科での実習では、産婦様の出産前後のサポートと、命の誕生という素晴らしい瞬間に立ち会い、ぜひ自分もその現場を支えたいと感じました。 また婦人科では、女性特有の疾患に悩み苦しむ患者さんと接することで、いかに心の支えが大切なのかを知り得たことは大きな学びです。 同じ女性として悩みを共有し寄り添い、安心して出産そして治療を受けていただけるよう、産婦人科の看護師として尽力させていただきます。 |
産婦人科(産科・婦人科)のそれぞれの業務内容を理解した上で、配属希望の理由を述べています。
そして具体的にどのような産婦人科の看護師になりたいか、という点を述べ、仕事に対して前向きな姿勢を表しました。
⑦緊急外来
貴院の救急外来の看護師として、これまで学んできたことを発揮させていただきたいと考えています。 私は高校生の時に地震災害を経験し、医療チームの方々が活躍する現場を目の当たりにしました。 その時に自分も将来は、緊急時に多くの人の命を救える仕事に携わりたいと思ったのが、看護師を志したきっかけです。 そして貴院の「救急搬送の受け入れ拒否をしない」という素晴らしい方針に感銘を受け、ぜひ私も看護師として協力させていただきたいと思い、志望させていただきました。 |
ここでは、自分が実際に経験したエピソードをもとに、緊急外来を志望しています。また志望病院の救急搬送の受け入れ態勢に感銘を受けたことを具体的に述べ、その病院で働きたいという説得力のあるアピールにしました。
⑧集中治療室
自分の長所でもある観察力を活かして、集中治療室の看護師として従事させていただきたいと思っております。 集中治療室での看護実習では、命をつなぐことの難しさを学ばせていただきました。 ほんの少しの数値の変化や、患者様の様子から状況を察する力が必要とされる集中治療室の看護師の仕事は非常に難しいものでした。 また残念ながら回復に至らないケースもあるため、とても厳しい業務です。 それでも自分の観察力を活かし、1人でも多くの患者様の命をつなぎたい、という使命感から集中治療室への配属を希望させていただきます。 |
観察力を活かして集中治療室の看護師として従事したい旨を伝えています。また集中治療室の業務は厳しい現場であることを理解した上で、多くの命をつなぎたいという高い志があることを伝えました。
看護師が配属希望理由を書く時のポイント3つ

ここからは、看護師が配属先の希望理由を書く時のポイントを3つ紹介していきます。どのような点に注意が必要なのか、一緒に確認していきましょう。
- 自分勝手な理由を書かない
- 応募先で長く働くことを前提にする
- 応募先の特徴に合わせて書く
①自分勝手な理由を書かない
自分勝手な理由を書かないことは、最低限のマナーです。自分は採用される側ということを念頭において、その上で希望を伝えさせていただく、という気持ちが大切です。
例えば、「夜勤はしたくないから」「勤務時間が他の診療科よりも短いから」といったネガティブで自分勝手な都合での理由では、やる気がないと受け取られ、マイナスなイメージになってしまいます。
配属先の希望は自分の都合ではなく、どの診療科でどう働きたいかを伝える欄だと認識しましょう。
②応募先で長く働くことを前提にする
配属希望理由を書くときは、応募先の病院で長く働くことを前提に記載しましょう。
採用する側は、あなたに配属先でしっかり経験を積んでもらい、長い期間働いてもらうことを前提に内定の是非を判断しています。
そのため、「スキルアップをする手段として」といった理由は、この病院で経験を積んですぐに転職してしまうのではないか、と誤解を与える可能性があるため注意が必要です。
希望する配属先で、これまでに学び経験したことを病院に還元していきたいという姿勢を、示してください。
③応募先の特徴に合わせて書く
独自性のある配属希望理由にするには、応募する病院の特徴に合わせて書くようにしましょう。ありきたりな理由では、他の志望者と差別化を図るのが難しくなってしまいます。
そこで実際に病院を見学したり、ホームページを見たりして、志望病院の企業理念・医療体制・看護師の勤務状況・診療科などを理解する必要があります。
その上で配属希望を伝えれば、看護師の業務内容をしっかり理解し、病院への志望度も高いと判断してもらうことができるのです。
看護師の配属希望は理由の書き方が大切!
看護師の配属先希望は、理由の書き方が大切だということを、理解していただけたでしょうか。
決して難しいことではないので、自分の希望する診療科で看護師として活躍できるように、これまでお話ししてきたことを実践してくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。