多くの就活生が志望する業界の1つとして、映画業界が挙げられます。
映画業界には特有の魅力がある一方で、採用選考にも独自性があると考えられるでしょう。
そのため本記事では、映画業界の事業内容や主要企業の紹介、そして志望動機の作成方法の解説などを行います。
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映画業界の業種と事業内容

映画業界を志望するのであれば、基本的な業種の事業内容について理解が必要です。
そのためここでは、映画業界の主な業種である以下の3つについて、事業内容や代表的な企業などを紹介します。
- 映画制作会社
- 映画配給会社
- 映画館運営会社
①映画制作会社
映画製作会社は、映画の企画から制作までを行う企業です。映画製作会社の例は以下の通りです。
- 東映
- 東宝
- KADOKAWA など
国内でも有名な企業が多数存在しており、それぞれが強みや特徴を持ちます。
ユーザーニーズの調査やシナリオの作成などから始まり、映画製作に必要な資材や人材の確保、スケジュールの策定、そして撮影・編集までが業務範囲です。
主な職種は、プロデューサーや構成作家などの制作系とカメラマンや音声、編集オペレーターなどの技術系の2種類です。
②映画配給会社
映画配給会社は、完成した映画作品をユーザーに届けることを主な業務にする企業です。
映画作品の買い付けや映画館や配信会社への上映交渉、そして映画の予告や舞台あいさつなどの宣伝を行っています。主な映画配給会社は、以下の通りです。
- 松竹
- ギャガ
- アニプレックス など
映画をできるだけ多くの人に見てもらうには、映画に関する知識だけでなくマーケティングの知識も求められます。
映画の売上に大きく影響を及ぼすことから、就活生の間でも人気の高い業種だと言えるでしょう。
③映画館運営会社
映画館運営会社は、ユーザーに向けて映画を上映する企業です。映画配給会社から映画を買い取り、映画館で上映します。
また、近年ではライブ映像や舞台などのライブビューイング中継も、映画館運営会社が実施するイベントの1つです。
映画館運営会社の例としては、以下が挙げられます。
- TOHOシネマズ
- ユナイテッドシネマ
- ワーナーマイカルシネマズ など
映画館の運営ではエンドユーザー(一般客)との接点が多いことから、接客業の側面が強い業種だと言えるでしょう。
映画業界の動向

近年の映画業界を語るうえでは、新型コロナウイルスの影響が無視できません。新型コロナウイルス感染拡大により、映画業界は大打撃を受けました。
コロナが流行した2020年には全国の映画館が一斉に入場制限や休館を実施し、大きく売り上げを落としたのです。
しかし2020年末から2021年には邦画アニメの人気が市場をけん引し、興行収入や入場者数が回復に転じました。
世界的に見ても、日本の映画興行市場はトップクラスの規模を誇っています。
主要企業の2022年の売上はまだコロナ前の水準には達していないものの、今後の市場動向にも期待が集まると言えるでしょう。
映画業界の主要企業5選

ここでは、映画業界の主要企業を以下の5つに厳選し、それぞれの基本情報や特徴、強みなどを紹介します。
- 東宝
- 東映
- 松竹
- 東映アニメーション
- 東北新社
映画業界を志望する方は、ここで一緒に大手企業の情報を整理しておきましょう。
①東宝
社名 | 東宝株式会社 |
創業日 | 1932年8月 |
売り上げ | 連結2,442億9,500万円(2023年2月期決算) |
従業員数 | 単体:357人(嘱託9人を含む) グループ:3,297人(嘱託510人を含む) |
展開地域 | 日本、アメリカ(ロサンゼルス、ニューヨーク) |
東宝は、日本の映画業界の中心的な企業だと言えます。
映画制作から配給、興行までを幅広く行っており、映画関連事業の他にも不動産経営などを行っている大手企業です。
②東映
社名 | 東映株式会社 |
創業日 | 1951年(昭和26年)4月1日 |
売り上げ | 連結:1,743億5,800万円(2023年3月期決算) |
従業員数 | 388名(2023年3月31日現在) |
展開地域 | 東京・京都を中心として日本全国に事業所 コンテンツはグローバル展開 |
東映は、国内では東宝に次ぐ業界シェアを誇る企業です。
東宝と同様に映画の制作から興行までを1社で行っているほか、テレビ番組の制作やイベント企画・運営など、幅広いエンタメ事業を展開しています。
③松竹
社名 | 松竹株式会社 |
創業年 | 1895年(明治28年) |
売り上げ | 連結:782億1,200万円(2023年2月期決算) |
従業員数 | 597名(2023年2月28日現在) |
展開地域 | 事業所は国内全国 コンテンツはグローバル展開 |
松竹は、日本でも有数の老舗映画会社です。
映画制作・配給・興行までを行っているだけでなく、不動産や演劇、特に歌舞伎に力を入れている企業として知られています。
④東映アニメーション
社名 | 東映アニメーション株式会社 |
創業日 | 1956年(昭和31年)7月31日 |
売り上げ | 連結:874億5,700万円(2023年3月期決算) |
従業員数 | 単体:616名 連結:900名 (2023年3月末現在) |
展開地域 | 関連会社:フィリピン・香港・ロサンゼルス・パリ・上海 |
東映アニメーション株式会社は、日本を代表するアニメーション会社として知られています。
アニメ映画の制作・公開だけでなく、版権(キャラクターの使用権など)事業やイベント企画をはじめとした関連企業なども同社の重要な業務です。
⑤東北新社
社名 | 株式会社東北新社 |
設立日 | 1961年4月1日 |
売り上げ | 連結:559億2,200万円(2023年3月期決算) |
従業員数 | 単体:864名 連結:1,582名 (2023年3月31日現在) |
展開地域 | 東京を中心として展開 |
東北新社は、映画制作をはじめとしてCM制作や商品販売など幅広い事業を行っている企業です。
風通しの良い社風で知られ、映画業界でスキルアップを目指すなら魅力的な選択肢の1つでしょう。
映画業界の企業研究でやるべきこと3つ

映像業界の企業研究をするにあたっては、以下の3点はしっかりと行う必要があります。
- インターンシップに参加して業務の理解を深める
- OB訪問で話を聞く
- 映画業界特有の選考対策を行う
映画業界特有の対策もあることから、ここで一緒にチェックしましょう。
①インターンシップに参加して業務の理解を深める
映画業界の雰囲気や働き方を理解するためには、インターンシップへの参加をおすすめします。
インターンシップに参加すれば、インターネットだけでは得られない情報を多数収集可能です。
インターンシップでしか得られない情報を持っていれば、選考時に他の就活生との差別化もしやすいと言えます。
また、人脈が広がることも参加の大きな魅力です。自分と同じように映画業界を目指す就活生と出会うことで、モチベーション向上につながるでしょう。
②OB訪問で話を聞く
インターネットでは得られない情報を集めるには、OBOG訪問も効果的です。OBOG訪問であれば、実際に現場で働いている人にさまざまなことを聞けます。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、映画業界の雰囲気について確認してみてください。
また選考対策についても、実際に映画業界の選考に合格した人から生の話を聞けることは、就活生にとって大変魅力的なことです。
どのような質問が出されたか、どのようなことに気を付けたのかなど、面接対策や普段からの準備の方法をなどを積極的に質問しましょう。
③映画業界特有の選考対策を行う
映画業界では、クリエイティブに関する課題が課されることがあります。そのため映画業界を目指すのであれば、業界特有の選考対策も必要です。
たとえば映画業過のある企業では、自分らしい写真を撮影したうえでの自己PRを求められたことがあります。
また説明にあたって図の作成を求められるなど、クリエイティブ関係の能力が求められることも考えられるでしょう。
志望企業ではどんな選考が行われた実績があるのか確認し、対策を練る必要があります。
【例文あり】映画業界の志望動機の書き方

映画業界への志望動機を作成するうえでは、例文を参考にすると効率的です。たとえば、以下のように志望動機を作成することをおすすめします。
私が貴社を志望するのは、私の経験やスキルが貴社での業務に活かせると考えたためです。 私は大学時代を通じて、レンタルビデオ店でアルバイトをしていました。店舗ではブログの運用を任されており、映画のレビューを日常的に作成・運用していました。自分が感動した作品や面白いと思った作品について情報発信をする中で、ユーザーの皆様から多数の反響をいただくようになりました。 店舗に直接来て「○○の記事を見てレンタルしに来た」と言ってくださるお客様も、決して少なくはありません。「また紹介してほしい」「○○のレビューをお願いしたい」などのお言葉を頂戴すると私としても大きな励みになり、次第に映画の宣伝を仕事にできたらと考えるようになりました。 インターネットの活用を業界でも積極的に行っている貴社ならば、私の経験が活かせると考えます。私が貴社に入社したら、大学時代に培ったスキルを活かして多くの方に映画の素晴らしさを伝えていきたいと考えています。 |
志望動機は、以下の流れで構成することが基本です。
- 結論(私が貴社を志望したのは~からです)
- 根拠(エピソード)
- 入社後の展望(入社したら~)
また、「映画が好き」と言うだけでは不十分であり、自分を採用することで企業にどんなメリットがあるのかも示すことが求められます。
なぜ映画業界なのか、その中でなぜその会社なのかがわかりやすい志望動機を練り上げましょう。
映画業界の理解を深めて内定をゲットしよう

映画業界は、映画の制作から配給、そして宣伝や興行までを行う、大変魅力的な業界です。
業界を志望するにあたってはインターンシップやOB訪問などを活用し、クリエイティブ能力が求められる特有の選考にも対策を徹底しましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。