医療事務を志望する人の中には、未経験のためどう志望動機を書けばいいのかわからないと悩んでいる人も多いでしょう。資格や経験は不問の場合が多い医療事務は、非常に人気のある職種です。
そのため、少しでも好印象を与えられる内容にしなければ選考に残ることは難しくなります。そこで今回は書き方のコツや例文をご紹介します。
キャリアアドバイザー 久保
東証プライム上場通信事業会社で営業マネージャーを経験し、新規事業3つの立ち上げにかかわる。 営業マネージャや立ち上げの実績を持ちながら、株式会社C-mindには2023年に中途入社し、現在はキャリアアドバイザーのチーム運営と多くの就活生のサポートを担当。 自身が転職やキャリアアップをした経験から、内定だけではなく、入社後も徹底的に寄り添い企業を紹介している。 専門業界:IT、人材、広告
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志望動機の書き方に悩む医療事務未経験者は多い
医療事務は一般事務とは異なるため、未経験者にとっては志望動機が書きにくいといえるでしょう。志望動機を書く際には、医療事務という仕事への理解が必要不可欠です。
未経験・無資格でも就職可能な医療事務は、病院の受付や会計を行う仕事で、人気が高い職種のひとつです。仕事内容だけでなく、志望先の経営理念や方針も確認しておくとさらに書きやすくなります。
志望動機の内容を考えるためには、まず医療事務の業務内容を確認することからはじめてみましょう。
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【未経験者向け】医療事務の志望動機の書き方3ステップ

書き方が難しいと感じている医療事務未経験者向けに、志望動機の書き方を3つのステップに分けてご紹介します。ポイントを押さえて書くことができれば、面接官にも好印象を与えられますよ。
①志望する理由を簡潔に示す
まずは、志望する理由を簡潔に伝えましょう。結論から始めることで、その後の文章が読み手にも伝わりやすくなります。
面接官の興味をグッと惹きつけるためには、文章の出だしが非常に重要です。内容は、職種への志望、病院への志望、自分の強みなどを軸に考えると書きやすいでしょう。
なぜ、他の事務職ではなく医療事務なのか、なぜこの病院を選んだのかをはっきり示すことで、熱意も伝えられます。志望理由は、あまり長くならないよう一文で書くようにしてください。
志望動機を書くときは必ず結論ファーストを意識しましょう。冗長な文だと伝えたいことが曖昧になってしまいます。
②根拠となる具体的エピソードを書く
次に、根拠となる具体的なエピソードを書きましょう。医療事務に興味を持った経緯や、活かせる強みに関することを盛り込んでください。
エピソードを入れることで、志望理由に説得力を持たせられます。自身が経験したり、感じたりしたエピソードを盛り込むことで志望の熱意がさらに増します。
また、具体的な根拠を述べる際には、志望先の方針や経営理念といったことを理解することも重要です。当院に向いていると感じてもらえる志望動機になるでしょう。
③入社後どう活躍するかを述べて締める
最後は、入社後にどのような活躍ができるのかを述べます。貢献度合いを示すことで、入社して働いているイメージをしてもらいやすくなるからです。
そのためには、自身の活躍と志望先の求める素質が近くなければなりません。どのような人材を求めているのか、どのような経営理念や診療方針なのかなど志望先の分析や研究は必ずしておきましょう。
その点も踏まえて活躍できるかを盛り込むと、意欲が高いと評価されやすくなります。
入社後のことも考えた志望動機が書けると、企業の求める人物像と自分がいかに一致しているかに説得力を持たせられます。
【未経験者向け】医療事務の志望動機例文3つ

未経験者に向けて、志望動機の軸別に例文を3つご紹介します。それぞれの志望理由は異なりますが、志望先に対しどれくらい貢献できるのかを伝えることが重要です。ぜひ参考にしてみてください。
例文を参考に文の体裁や基本的なルールを早い段階で理解・習得しましょう。
①職種への志望が軸の例文
例文①
私は、医療事務として患者さまの力になりたいと思ったことが志望理由です。
高校生の頃、通学途中に自転車で転倒してしまい、痛さと不安のなか病院の待合室で待っていた私に、優しく接してくれたのが医療事務の方でした。
その方の優しい雰囲気や笑顔、丁寧な対応に不安な気持ちが飛んでいったことをずっと覚えていました。痛みや不安を抱えてくる病院だからこそ、そんな患者さまの支えや力になりたいと思うようになったのです。
貴院は、たくさんの診療科があり幅広い年代の患者さんが来院されます。入社後は、さまざまな患者さまの心に寄り添える医療事務として精進していきたいと考えております。
志望するきっかけとなったエピソードを入れることで、事務の中でもなぜ医療事務を選んだのかが伝わりやすくなります。自身の経験を交えることで、未経験でも志望度が高いと判断されやすくなるでしょう。
②病院への志望が軸の例文
例文②
私が貴院を志望した理由は、患者さまに寄り添う診療をしているからです。
以前に貴院で入院した経験があり、その時の院長や看護師さん、医療事務の方々の温かく丁寧な対応に心を打たれ感動したことが志望のきっかけです。
入院直前は、不安なことばかりで辛いと感じていましたが、貴院の皆さんの対応で心から安心でき、将来ここで働きたいと強く思ったのを今でも鮮明に覚えています。また、貴院の経営理念にも魅力を感じており、人の役に立つという点に共感しております。
大学時代には、医療事務に関する勉強をして「医療事務技能認定試験資格」も取得しました。入社後は、医療事務としての業務を行うのはもちろんのこと、私が貴院の皆様から感じたような患者様を心から支えられる医療事務として努めてまいります。
たくさんある病院の中で、なぜこの病院なのかをしっかりと示すことは非常に重要です。その際、志望先の経営理念や診療方針の理解や分析をしておきましょう。
そうすることで面接官にもしっかり調べていると伝わり、好印象を持ってもらいやすくなります。
③活かしたい強みが軸の例文
例文③
私は、強みであるコミュニケーション力とパソコンのスキルを活かしたいと思い志望いたしました。
昔から人と関わることが好きで、大学時代には老人保健施設でレクリエーションなどのボランティアをしていました。その際に、高齢の方や病気を抱えた人たちとのコミュケーションを学ばせていただいたことが、医療事務を目指すきっかけとなりました。病院の窓口で患者さまと直接関われる医療事務では、自身の強みであるコミュニケーション力を活かせると自負しています。
他にもMOSの資格を取得しており、パソコンスキルには自身があります。診療科や患者数の多い貴院では、医療事務も幅広い業務も行うため、パソコンスキルを発揮できる場所が多いのではと考えております。
入社後は、丁寧でかつスピード感を持った事務対応だけでなく、患者さまに合わせた接客対応をして貴院に貢献していきたいと考えております。
医療事務は、最低限のパソコンスキルが必要です。また、さまざまな患者さまと関わるためコミュニケーション力もある方が好印象を与えられます。
自身の強みを伝えるだけでなく、志望先の求める素質や業務内容をうまくマッチさせて作成すると、より魅力的な志望動機になるでしょう。
ただ自分の長所や強みを書くのではなく、企業側の求める人物像に結び付けた強みを書きましょう。
【未経験でも好印象!】医療事務の志望動機を書くコツ4つ

未経験でもコツを掴むと、好印象を与えられる志望動機が作成できます。そのためには、志望先のことを調べることが重要です。ここでは1つずつ解説します。
①「なぜこの病院なのか」を必ず入れる
志望動機には、なぜこの病院を志望したのかを必ず入れてください。志望先の病院を受診したことがあれば、そのときの印象を交えて伝えると良いでしょう。
ただし、中には受診や訪問したことすらない人もいるかもしれません。このような場合には、ホームページで診療方針や企業理念といった情報を確認します。
志望先の理解や分析は志望動機の作成に必要不可欠です。調べて対策をしておくことで、印象に残りやすい志望動機が作成できます。
「医療事務職で働きたいから」という理由だけでは、説得力がありません。なぜここを選んだのか、その理由や志望するきっかけに触れることが重要です。
②求められる人物像に即して書く
志望先がどのような人物像を求めているのかを確認してから作成するようにしましょう。自身の強みと志望先が求めている素質がうまくマッチしなければ、全く意味がないからです。
例えば、力仕事や体力に自信があることが強みでも、一般的に医療事務はデスクワークのためうまくマッチしていない可能性が高くなります。
そうすると、志望動機としては魅力的に感じない内容になってしまうのです。志望先が求めている人物像を理解して、強みや熱意をアピールしてください。
また、一般的な医療事務は、人との関わりや細かな作業が得意、最低限の医療知識を勉強したといった部分は求められることが多いので覚えておきましょう。
いくら医療事務職に熱意があっても、志望先が求める人物像にあってなければ落とされる可能性があります。求められる人材像と自分との共通点を書き出してみるのがおすすめです。
③志望先の診療科目を意識した内容にする
志望先の診療科目を意識した内容にすることも非常に重要です。志望先によっては、大きな医療機関で診療科目がたくさんあることも少なくありません。
例えば、小児科がメインとしている場合は、子供と関わるのが好きといった内容にすると面接官に良い印象を与えられます。
また、志望先についてしっかりと調べて分析していることも伝わりやすくなるでしょう。熱意や積極性のアピールにもつながるので、診療科目についても調べて内容に取り入れるようにしてくださいね。
④履歴書・職務経歴書の役割を理解して使い分ける
未経験から医療事務を目指す場合、履歴書と職務経歴書の役割を理解し、しっかり使い分けることが重要です。
履歴書では、志望動機や自身の人柄を簡潔に伝えることが求められる一方、職務経歴書では、過去の経験や具体的なスキルを詳細に説明し、医療事務にどう役立てるかを明確するのが重要となります。
例えば、接客経験がある場合は、患者対応に活かせることをアピールすると良いです。
2つの書類の役割を意識して使い分け、未経験でも自分の魅力を最大限アピールしましょう。
医療事務未経験者のNG志望動機の特徴2つ

志望動機の内容によっては、印象が悪くなってしまうことも少なくありません。意欲がないと判断される可能性もあるので十分に注意してください。ここではNGな志望動機の特徴を2つご紹介します。
志望動機は志望度の高さや熱意を伝える絶好の機会。ここで印象を悪くしてしまうとエントリーシートで落とされてしまう可能性があります。
①待遇の良さのみを動機にしている
待遇の良さをアピールした志望動機にならないよう注意しましょう。待遇の良さをだけでは、モチベーションが不十分だと捉えられる可能性が高くなります。
給与が高い、福利厚生が手厚いといった内容は避けるようにしてください。たとえ、志望動機が給与の面や福利厚生が充実していることだったとしても、他の志望動機を見つけて書くようにしましょう。
また、家から近いといった動機も意欲がないと取られかねないので避ける方がベターです。
②内容があまりにも抽象的
志望動機全体の内容が抽象的にならないように注意してください。抽象的な文章は、読み手にうまく伝わらず良くない印象を与えてしまいます。
抽象的すぎる志望動機は、エピソードや強みに関する文章のイメージが湧きにくくなり、面接官にとっても、他との差別化ができない内容だと思われてしまうでしょう。
例えば「貴院の理念に共感しました」だけではうまく伝わりません。どのような理念に、どのように共感したのかまでしっかりと書くことが重要です。
志望動機のアイデアだけあっても、それを上手く文章にできないと意味がありません。具体的な経験などを書くようにしましょう。
未経験・無資格でも医療事務に採用されるための注意点
未経験や無資格でも医療事務を目指す際には、他者と差をつける志望動機を作成することが重要です。
本章では、採用につながるポイントや具体的な対策を詳しく解説します。
①面接対策をして他の候補者と差をつける
面接対策を徹底することで、他の候補者との差別化をしましょう。
医療事務の面接では、志望動機や具体的な自己PRのほか、医療業界への理解や働く意欲を問われます。
未経験の場合は、学ぶ姿勢や仕事への熱意を強調しましょう。
加えて、基本的なビジネスマナーや姿勢、笑顔などで好印象を与えることも大切です。
②医療事務代行会社への応募も考える
未経験から医療事務を目指す場合、医療事務代行会社への応募も視野に入れましょう。
これらの企業は、病院やクリニックに代わり、受付業務や診療報酬請求の処理を行うため、未経験者向けの研修や教育制度が整っていることが多いです。
代行会社で経験を積むことで、実務スキルを磨きながら医療現場の知識を身につけることもできます。
また、複数の医療機関での業務を経験できるため、幅広いスキルが得られ、将来のキャリアアップにも繋がるでしょう。
③場合によっては資格取得も検討する
未経験から医療事務を目指す際には、資格取得を検討することも重要です。
必須ではないものの、医療事務資格を取得することで基礎知識を身につけ、採用担当者に対して本気度や積極性をアピールできます。
特に「医療事務技能認定試験」や「診療報酬請求事務能力認定試験」などの資格は、医療事務業務に直結するため役立つでしょう。
未経験でもスキルを証明できるため、就職活動がスムーズに進む可能性が高まります。
よく練った志望動機で未経験でも医療事務の選考を突破しよう!
志望動機の内容をよく練って作成すれば、未経験でも意欲や熱意が伝わりやすくなります。医療事務を選んだ理由やなぜこの志望先なのかはしっかりと明記してください。
また、未経験では特に、志望先の理解や分析をして求めている人材を調べておくことが重要です。自身のスキルや入社後のビジョンが、志望先にマッチするように意識して志望動機を作成しましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。