「自己PRで課題発見力をアピールしたいけど、どう伝えたらよいか分からない…」
このように、課題発見力のアピールで悩む就活生の方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、自己PRで課題発見力を効果的にアピールする方法と例文をします。課題発見力は、仕事をするうえで必須な能力になるので、しっかりと確認しましょう。
課題発見力以外でも、まず自己PRの例文を色々なパターンで見たい!という方はぜひこちらの記事もチェックしてみてくださいね。
自己PRで「課題発見力」を企業は高く評価する!理由を解説
多くの企業は、課題発見力が高い人材を獲得したいと考えています。
仕事で発生するトラブルの対応や、問題に対する事前対策には、根本的な課題を見つける発見力が必要です。
問題を解決するためには、まずは根源を知らなければなりません。課題発見力が高い人材は、問題の本質を明らかにできます。
職場や職種を問わず、すべてのビジネスパーソンに求められる力であるため、課題発見力を持つ人材は企業からも高く評価されます。
自己PRで「課題発見力」をアピールする際の3つのポイント

続いて、課題発見力を示す際のポイントを解説します。人気な強みではあるので、表現方法を工夫して他の就活生との差別化が必要です。事前にしっかりと確認しましょう。
①課題発見力を自分の言葉で定義する
課題発見力を強みとして伝える場合は、自分の言葉で定義して伝えましょう。
課題発見力という表現でも意味は伝わりますが、多くの就活生が使う表現であるため、採用担当者には刺さりません。
差別化のためにも、「問題の核となる部分を見つける力」や「問題解決のための最重要課題を見つける力」など、自分の言葉で定義して伝えるようにしましょう。
②課題発見力が成果に結びついたエピソードをアピールする
課題発見力を効果的に伝えるために、成果に結びついた経験や具体例を加えましょう。
抽象的な表現の強みにはなるので、説得力を加えるためには根拠が必要です。
問題の認識→課題発見→対策→問題解決といったプロセスで伝えると、仕事ができる人材と評価されます。
強みを魅力的に伝えるためにも、成果までの流れを根拠を基に伝えるようにしましょう。
③企業が求める課題発見力をアピールする
企業が求めている課題発見力を事前に理解しておきましょう。
課題発見力はすべてのビジネスパーソンに求められる力ですが、能力を発揮する対象や、課題の大きさは職場環境によって変わるでしょう。
まずは企業のホームページや求人情報を確認し、企業が求める人物像を理解する必要があります。
企業の考えや職場環境が分かれば、どのようなシチュエーションで課題発見力が求められるかがイメージできるでしょう。
自己PRで「課題発見力」をアピールする方法!簡単4ステップで完成

課題発見力を効果的に伝える方法を解説します。下記4ステップにまとめたのでぜひ参考にしてみてください。
①強みが課題発見力であることを伝える
まずは課題発見力が自分の強みであることを端的に伝えましょう。
結論ファーストはビジネスの基本です。最初に強みをえることで、その後に話す理由も理解しやすくなります。
まずは自信を持って、自分の強みから伝えるようにしましょう。
②課題発見力がどのようなものか具体的に伝える
課題発見力にも様々あるので、自分が想定している課題発見力を具体的に伝えましょう。
課題を発見する過程を伝えることがおすすめです。過程を具体的にすることで、自分がどのような課題発見力を強みとしているのかを伝えることができます。
また、課題を発見した後のアクションについても言及することで、好印象間違いなしです。
③課題発見力を発揮したエピソードを伝える
強みを伝えた後は、課題を発見して成果を得た根拠を伝えましょう。
課題発見力を裏付ける根拠があることで説得力を出すことができます。
採用担当者は面接後に就活生の主張が本当であったかの確認をしません。面接中に自身の強みが本当であることを納得させなければならないのです
主張するだけにならず、過去の経験や成果を具体的に伝えられるよう整理していきましょう。
④入社後に課題発見力を発揮してどのように活躍できるか伝える
最後に、課題発見の観点から入社後の活躍イメージも伝えましょう。
採用担当者は、入社後にすぐに辞めず、会社に馴染むことができるかを確認しています。強みがあることは評価されますが、入社後にも力が発揮できる証明をする必要があります。
「課題発見力を活かして⚪︎⚪︎していきます」といったように、具体的な業務内容も絡めながら伝えましょう。
自己PRで使える「課題発見力」の具体的な言い換え表現4選
課題発見力は就活の自己PRでよく使われる強みですが、単にそのまま使うと印象に残りにくいです。
より具体的で印象的な言い換え表現を使うことで、面接官の心に響く自己PRを作れるでしょう。
①問題を整理して優先順位をつける力
問題を整理して優先順位をつける力とは、多くの課題が同時に存在する状況下で、それぞれの重要度と緊急度を見極めて適切な順序で取り組める能力です。
この力を持つ人は、課題を「重要かつ緊急」「重要だが緊急ではない」「緊急だが重要ではない」「重要でも緊急でもない」の4つに分類し、効率的に物事を進められます。
特に、目の前の緊急な課題に振り回されることなく、将来的に重要な課題にも時間を配分できることが特徴。
問題の本質を見極め、表面的な対処ではなく根本的な解決策を見出せる優先順位付けの能力は、ビジネスシーンで高く評価される要素となっています。
②潜在的な問題を予測して対処する力
「潜在的な問題を予測して対処する力」は、課題発見力を具体的に表現する際の効果的な言い換えです。
まだ表面化していない問題を事前に察知し、大きな支障が出る前に適切な対策を講じられる能力を示します。
例えば、営業職で月間ノルマを達成している状況でも、市場動向や顧客ニーズの変化を見据えて、将来的な売上低下リスクを予測し、新たな営業戦略を構築するような場面で発揮されるでしょう。
③常に本質を見極めようとする批判的思考力
課題発見力の本質的な要素の一つが、批判的思考力です。
これは現状をただ受け入れるのではなく、「本当にこの方法が最適なのか」「もっと効率的な手段はないか」と、常に疑問を投げかける姿勢を指します。
例えば、月間目標を達成できている状況でも、「なぜこの数値なのか」「プロセスに無駄はないか」と掘り下げて考えることで、さらなる改善の余地を見出せるでしょう。
この思考習慣により、表面的には見えにくい本質的な課題が明確になり、より効果的な解決策を導き出すことが可能になります。
④データや数字から課題を見つける分析力
データや数字から課題を見つける分析力とは、数値やデータを客観的に分析し、そこから潜在的な課題を発見する能力です。
例えば、売上データの推移を分析して業績の伸び悩みの原因を特定したり、顧客の取引データから新たなビジネスチャンスを見出したりできます。
分析力を活かすためには、まず事業やプロジェクトに関する細かいデータを日常的に見て、その数値から見えてくる傾向や課題を探る習慣をつけることが重要です。
このように、データに基づいた客観的な分析を通じて、表面的には見えない課題を明らかにし、効果的な解決策を導き出せる力は企業でも高く評価されます。
【エピソード別】自己PRで「課題発見力」をアピールした例文

実際に課題発見力を効果的に伝える例文を紹介します。部活動や長期インターンなど、シチュエーションの違う3つの例を紹介しますので、自分の体験に近いものを参考にしてみてください。
例文①: アルバイト
例文①
私の強みは、問題の原因を見つけて解決することです。
私は、大学1年生から居酒屋でアルバイトをしており、今ではバイトリーダーを任されております。以前、私のバイト先では、新しいアルバイトが入っても数ヶ月程度で辞めてしまうといった問題を抱えていました。
この問題を解決したいと思い、在籍中のスタッフに働きづらい点についてヒアリングを行いました。ヒアリングの結果、多くのスタッフが、業務ルールが定まっていないことに不満があり、それぞれが属人的に動いているため連携していないことが分かりました。
私は店長に相談し、業務ルールのマニュアルを作成しました。結果、既存のスタッフから働きやすくなったと言ってもらえ、アルバイトの離職率も10%以下に抑えることができました。
貴社に入社させていただいた際も、問題の根本を冷静に探し、速やかに対処していきたいと考えております。
課題発見から対処までを過去の経験から伝えており、説得力のあるアピールができています。
バイト経験がある方は、こちらの記事もおすすめです。バイト経験を自己PRで活かすためのポイントを詳しく解説していますよ。
例文②: 部活動
例文②
私の強みは、目的達成のために必要な要素を探せることです。
私は大学でバスケ部のキャプテンをしていますが、以前に2か月以上勝てない時期を経験したことがあります。
私は状況を打破するために、試合のビデオを見て、自分達に不足している要素を分析しました。その結果、走る量やスピードで劣っていることに気づきました。
そこで、技術中心の練習メニューから、走り込みを増やしたメニューに変更しました。結果、練習メニューを変えてから1か月後には、試合で走り負ける場面が減り、チームで勝利を手にすることができました。
仕事においても、問題解決するためには何が根本的な要素かを分析し、対処していきたいと考えています。
課題発見力を「目的達成のために必要な要素を探せること」と、自分の言葉で言い換えた表現ができています。
自己PRで部活動経験を活かすためのコツは他にも様々あります。以下の記事で紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてくださいね。
例文③: 長期インターン
例文③
私の強みは、自分に不足している要素を認識し、自走しながら成長できることです。
私は大学時代に長期インターンでテレアポの仕事を経験しました。最初の2か月は、営業経験がなかったこともあり、全く成約をとれませんでした。
そこで、自分に足りないものを認識するため、自分が通話した録音とベテラン社員さんのトークを比較する機会をいただきました。比較してみて、自分のトークは冒頭の挨拶の時間が長く、本題までスムーズに進んでいないことが分かりました。
この分析結果を受け、できるだけ早く提案へ移るように変えたところ徐々に成約がとれるようになり、4か月後にはインターン生の中で1位の成約数を獲得できました。
貴社に入社後も、理想と現状のギャップから自分に不足している要素を探り、しっかりと対策することで成長し続けたいと考えています。
入社後の姿を明確に伝えられているため、期待感の膨らむアピールができています。
自己PRで「課題発見力」をアピールする際に気をつけるべきこと

課題を発見する力を伝える時は、発見した後の対応まで伝えるようにしましょう。
課題発見は、問題解決のためのプロセスの1つです。重要なのは、発見した後に問題解決までできるかになります。
実は、問題には気づけても、解決は人任せになってしまうビジネスマンが多くいます。
課題を発見するだけでは、場合によっては人任せな印象を与えてしまうこともあるので、課題発見後にアクションは絶対に伝えましょう。
「課題発見力」の自己PRについてよくある質問
ここでは最後に、課題発見力の自己PRに関する疑問や不安について、よくある質問とその解決策をQ&A形式でご紹介します。
①「課題発見力」を面接でアピールする際のコツはある?
「課題発見力」を面接でアピールする際は、まず「課題発見力が自分の強み」と結論から述べることが重要です。
その後、課題発見力を自分なりの言葉で定義し、具体的なエピソードを交えて説明しましょう。
例えば「問題の核心を見抜く力」や「問題解決に向けて最重要課題を特定する能力」など、独自の表現で説明すると印象に残ります。
発見した課題、取った行動、得られた成果を具体的な数字を交えて説明できれば、面接でもより説得力のある自己PRになるでしょう。
②そもそも「課題発見力」とはどんな力?
課題発見力とは、現状を的確に分析し、目的や課題を明らかにする力のことです。
経済産業省が提唱する「社会人基礎力」の一つとして位置づけられており、現状に満足せず、より良い状態を目指して自ら課題を見つけ出す能力を指します。
出所:経済産業省 社会人基礎力(https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/index.html)
課題解決力とは異なり、何も問題が起きていない状態でも、「今よりも効率的な方法はないか」「より良いツールは導入できないか」と考える力です。
業務の効率化や職場環境の改善、キャリアアップなど、あらゆる場面で力を発揮できる重要なスキルとして、多くの企業が課題発見力の高い人材を求めています。
「課題発見力」をアピールする際は成果に繋がったことを強調しよう
今回は、自分の強みとして課題発見力を効果的にアピールするコツについて解説しました。
ビジネスシーンでは様々な問題が発生するため、社内の問題を解決できる人材を企業は求めています。
課題の発見から問題解決まで行う能力があることを強調して、採用担当者へ響くアピールをしていきましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。