「あなたの長所を教えてください」
長所を聞かれた際に、行動力をアピールしたい就活生は多いのではないでしょうか?
この記事では、行動力を長所としてアピールする方法と効果的な言い換え例もあわせて解説します。しっかりと確認して周りの就活生に差をつけましょう。
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行動力は長所として自己PRでアピールできる
就活において、行動力は効果的な強みとしてアピールができます。
ただ、この強みを主張する学生が多いことと、アピールの仕方によっては印象が逆に悪くなってしまう可能性もあるので、注意点もあります。
行動力をアピールする際は、ただ行動した事実だけではなく、その目的と結果を伝えることがとても重要になります。
ただ行動しただけでは、自分勝手な行動と判断される場合もあるので、ポイントや注意点をしっかりと理解し、効果的なアピールを心がけましょう。
「行動力」とは具体的にこんな長所

行動力をアピールするためには、まず行動力とは具体的にどのような長所のことを指すのかを知る必要があります。
ただ人より多く行動することを「行動力」と言うわけではありません。
以下のような特徴がある方は、「行動力がある」と就活の自己PRでアピールできるでしょう。
①自発的に行動できる
自発的に行動できる人は、指示を待つのではなく自ら課題を見つけ、率先して取り組む姿勢が特徴的です。
周囲から求められる前に、問題の本質を理解し、迅速に解決策を実行できる、と言う意味での行動力を持っています。
例えば、業務に関連する新しいスキルを自主的に学んだり、改善が必要な部分を見つけて提案したりする姿勢も行動力です。主体性は組織において高く評価される重要な長所となります。
②綿密に計画を立てた上で実行できる
単に動くだけでなく、綿密な計画を立てた上で戦略的に行動できる人も行動力があると言えるでしょう。
目標達成に向けて、事前に詳細なロードマップを作成し、各段階での課題を予測して対策を立てることができる能力は貴重です。
また、計画の進捗を定期的に確認し柔軟に軌道修正する姿勢も、綿密な計画と実行を両立させる上で重要となるため評価が高いです。
③新しいことにも積極的にチャレンジできる
未知の領域や困難な課題に対して、恐れることなく積極的にチャレンジできる人も行動力があるといえます。新しい環境や経験に対して柔軟な姿勢を持ち、失敗を学びの機会と捉えられる点が魅力です。
失敗を恐れず、常に成長する意欲を持ち、新しい学びや経験を通じて自己成長を続けられる人材は非常に評価が高いです。
未知の分野でも情報収集と準備を行い、果敢に挑戦する姿勢は組織において重宝されるでしょう。
履歴書や面接で行動力を長所としてアピールするときのポイント3つ

行動力を強みとして主張する際には、いくつかポイントがあります。逆効果なアピールを避けるために確認しておきましょう。
①行動力を具体的に定義する
まずは行動力を具体的に定義しましょう。
ただ行動力があると伝えるのではなく、どのような行動力なのかを付け加えて伝えるのです。
また、一方的な行動は行動力ではなく、その先の目的をしっかりと考えているかが重要になります。
あくまで結果にこだわった上での行動であることを定義づけてから、アピールすることで好印象を獲得することができますよ
②経験やエピソードを深掘りする
過去の経験や具体的なエピソードの深掘りも忘れないようにしましょう。
自身の強みである行動力に対して、裏付けがしっかりとあるかを企業側は確認しています。
仮に経験やエピソードが浅いと、口だけの行動力であると判断される場合もあります。
過去の経験やエピソードをただ伝えるだけだと印象が弱くなってしまうので、事前に過去経験を深掘りをしておくと良いでしょう。
③仕事にどう活かせるか伝える
行動力を実際の業務に活かす方法まで伝えましょう。
行動力の定義を理解し、過去の経験から証明ができても、入社後に活かせる機会がないと考えられてしまうと意味がありません。
業務とずれた内容に対して行動力を発揮しようとしている場合は、自分勝手に行動すると考えられてしまいます。
まずは、志望先の業務内容をしっかりと理解し、行動力を具体的な業務に落とし込んでから伝えましょう。
長所が行動力の自己PR例文4つ

ここでは、行動力を長所とした例文を4つ紹介します。イメージしやすいエピソードで例文を作成しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【行動力の自己PR例文①】学業
学業をアピールする例文
私の長所は、学びを得るために挑戦する行動力です。
現在、法学部に在籍しており、法律を学んでいます。法律の中にも様々な分野があり、ゼミでは刑法をメインに研究をしています。
実は、大学2年生の時、一番苦手な分野が刑法でした。テストでは何とか単位を取得することができましたが、苦手意識は払拭できませんでした。
しかし、苦手だからこそ成長できることも多いという考えから、あえて刑法のゼミを選択しました。
苦手と向き合うことで、自身がつまづいていたポイントも理解でき、今では刑法が一番得意な分野となっています。
私の強みを活かし、壁に直面しても果敢に挑戦する姿勢で業務に励みたいと考えております。貴社の企画職として、プラスの影響を与える行動力を発揮し、多角的な観点からアイデアを形にしていきたいです。
この例文では、ただ行動力があると伝えることを避け、具体的な行動力を提示しています。
また入社後を想定し、苦手なことも行動力でカバーし成長することをアピールしています。
【行動力の自己PR例文②】サークル
サークルをアピールする例文
私の長所は、周りを巻き込む行動力です。
私は現在フットサルサークルに所属しており、サークル代表を務めています。
フットサルサークルは週末に会場を借りて活動を行いますが、過去に毎回の活動の参加率が低いという課題がありました。一人当たりの参加費が高くなってしまい、さらに参加率も低下するという負の循環に陥っていました。
私はこの状況を打開するために、いつも参加してくれるメンバーに協力してもらい、フットサルをしている光景を動画撮影&編集してメンバーに共有しました。
実際に楽しそうにフットサルをしている様子をサークルのラインにて配信することで少しずつ参加人数が増えまして、現在では制限人数を設けるほどになりました。
私の強みは、チームワークを大切にする貴社においても発揮することができると自負しております。
入社後は周りを良い意味で巻き込む行動力をもって、開発チーム全体のパフォーマンスを底上げする人材として活躍したいです。
行動力が自分勝手な印象にならないよう、周りの人と協力したエピソードを組み合わせました。
また、仕事はチームプレイという前提がしっかりとあることを暗にアピ―ルしています。
【行動力の自己PR例文③】アルバイト
アルバイトをアピールする例文
私の長所は、課題に対してスピード感を持って解決する行動力です。
私は現在カフェでバイトをしており、バイトリーダーとしてシフトの管理も行っています。
どのバイトでもシフトが偏って人手が足りなくなる課題はあると思いますが、私のバイト先はありがたいことに来客数が非常に多かったため、シフトの偏りは急務の課題でした。
そこで、私は現状のバイトのシフトに入れる日程の傾向を分析し、店長と連携して人が足りなくなることが予想される日時に働けることを採用条件として設けるようにしました。また、混雑する土日祝に対応できる業務マニュアルを新たに作成することで、混雑時のシフトに対する不安の軽減に注力しました。
その結果、申請が大きく減る時間帯に入ることができる人材を確保し、混雑する土日でも積極的にシフト申請してくれるアルバイトも増えました。
営業事務として働く上でも、私の強みが武器になると考えております。営業担当者とお客様を繋ぐ立場として、即断即決の強みを活かし滞りなく契約に繋げ活躍したいです。
バイトで考えられるイメージしやすい課題に対しての対策を実行したことをアピールしています。
また、問題を認識して終わるのではなく、第三者に相談して実際に解決傾向にあることで行動力を示しています。
【行動力の自己PR例文④】インターン
インターンをアピールする例文
私の長所は、成果から逆算して動く行動力です。
私は現在○○社で、営業のインターンをさせていただいております。最初は慣れることで精一杯だったのですが、現在は社内No.1を目指すために行動しております。
ビジネスで成果を出すための近道は、既に成果を出している人を徹底的に真似することだと考えています。インターンの業務外では、現在営業成績No.1の社員にFBを取りに行き、常に自分の働き方の見直しを行っています。また、アドバイスしていただいたことや、自己分析の中で発見した課題は早急に改善し、必ず一段階レベルアップした業務を心掛けております。
その行動もあり、現在は社員も含め上位10位以内の営業成績を収めています。
入社後も、己の目標達成に貪欲な姿勢で、スピード感を持って成果を出す最善を尽くします。そして、最速で貴社の利益拡大につなげる人材として活躍できればと考えております。
インターン経験を最大限アピールするために、現在の取り組みを伝えています。また、現在の成績はまだまだでも成長可能性が高いと判断してもらえるよう伝えています。
行動力を長所として就活でアピールする時の注意点2つ

行動力を長所にする場合は伝え方に注意が必要です。逆効果になる場合もあるので事前に確認しておくと安心ですよ。
①行動力だけをアピールしない
行動力だけを主張することは避けましょう。
行動力は一歩間違えると、自分勝手と捉えられる可能性があります。
何も考えずにした行動ではなく、目的から逆算した行動であることを伝えましょう。
目的に基づいて行動し、「どのような成果が出せたのか」までアピールすることができればかなり好印象ですよ。
②自己中心的なイメージを持たれないようにする
自己中心的な印象にならないように伝え方を工夫する必要もあります。
思いつきの行動は周りを混乱させることもあります。仕事はチームプレイなので行動力は大切ですが、協調性も大切です。
なので、単独で行動したエピソードではなく、基本的には、誰かを巻き込んで一緒に行動したエピソードを伝えると無難ですよ
行動力の言い換え例5つ

行動力をアピールする際に別の言葉に置き換えて伝えても問題ありません。表現の幅が広がることで主張できるエピソードも増えるので知っておいて損はありませんよ。
①実行力
1つ目の言い換えは「実行力」です。
行動力はただ行動するわけではなく、目的を実行するために発揮する力です。
行動力がある=実行力があるともいえるでしょう。
また、実行力と言い換えることで行動力よりも強みが具体的になります。
行動力だと含んでいる意味が多すぎる場合もあるので、実力主義の会社では「実行力」と伝えても良いでしょう。
②遂行能力
2つ目の言い換えは「遂行能力」です。
行動力はあっても実際にやり切ることができるかが重要です。遂行能力は一度始めたことを最後までやり切る印象を強く示せます。
始めることはできても、最後までやり切れる人は以外と少数です。
最後までやり切った経験があればぜひ伝えましょう。
③好奇心旺盛
3つ目の言い換えは「好奇心旺盛」です。
ビジネスチャンスや課題を見つける人の最初の原動力は好奇心です。ビジネスにおいては、好奇心が大切になる場合が多くあります。
知識欲の方向性で主張しても良いですが、興味の対象をビジネスシーンに統一すると、周りの就活生と一線を画すことができますよ。
④有言実行
4つ目の言い換えは「有言実行」です。
仕事に限らず、口だけの人は信用されません。ビジネスにおいて信用は命なので、有言実行が求められています。
口に出したことを実行するために行動した経験があればぜひ伝えましょう。経験が具体的であればかなり好印象です。
⑤迅速な行動
5つ目の言い換えは「迅速な行動」です。
この言い換えはワンランク上の行動力をアピールできます。行動して成果を出すことは誰にでもできますが、すぐに成果を出すことは大きな強みです。
ビジネスにおいて迅速かつ高パフォーマンスを出せる人材はかなり魅力的です。
スピード感を持って成果を出した経験があれば「迅速な行動」でアピールしましょう。
伝え方を工夫して行動力を長所としてアピールしよう
行動力を長所として主張する場合、伝え方次第で印象が大きく変わります。
経験やエピソードが良くても、逆効果になる場合もあるので、ポイントを押さえて好印象を目指しましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。