実行力は、自己PRでアピールできる強みのひとつです。しかし「実行力がある」だけでは抽象的すぎてわかりにくく、面接官の印象に残るのは難しいといえます。
インパクトのあるアピールをするためには、言い換えの表現を使って自己PRを作りましょう。この記事では実行力のアピール方法やアピールする時のポイントについて解説します。
自己PRで実行力をアピールする際は言い換えが大事!理由を解説
自己PRでは「実行力」とそのまま書くのではなく、言い換えるようにしましょう。実行力は社会で活躍する上で欠かせない能力のため、その分アピールする人も非常に多いからです。
企業によって求めている人材に違いはありますが、実行力はどの職種でも高評価を受けやすい特徴があります。
しっかりと業務を遂行して成果を出してくれるため、実行力がある人は多くの企業が求めている人材です。そのため、自分らしさを出せる言い換えをすると、アピールに加えて良いインパクトも残せるでしょう。
自己PRに使える!実行力の言い換え表現5選

【実行力の言い換え表現5選】
- 仕事が早い
- アクションを起こせる
- フットワークが軽い
- テキパキ動ける
- 手際が良い
実行力が強みと伝えるだけではあまりにも抽象的で、本当に伝えたいことがうまく伝わりません。実行力を強みとする場合には、具体的な言葉に言い換えることが重要です。
言い換え表現はいくつかありますが、実行力を具体的に示すことを加えるとさらに良いでしょう。
例えば「道筋が見えたらすぐに行動に移せる」といった自己PRにすることで、実行力の強みをよりわかりやすく面接官に伝えられます。
自己PRで実行力をアピールする方法4ステップ

実行力は、伝え方を誤ってしまうと印象に残らずアピール不足となります。そのため、自己PRを書く際には、4つのステップを意識することが重要です。ここでは1つずつ解説していきます。
- 結論ファーストで実行力が強みであることを伝える
- どのような実行力か具体的に伝える
- 実行力を発揮したエピソードを伝える
- 実行力を活かしてどのように活躍できるか伝える
①結論ファーストで実行力が強みであることを伝える
まずは、実行力が強みであるという結論を最初に述べるようにしましょう。結論ファーストで自己PRを書くことで、相手により伝わりやすい文章となります。
読み手を意識した文章を書けていることは、内容と同じくらい重要です。自身の考えがしっかりできている証明にもなりますよ。
ただし、あまりダラダラと長くならないように簡潔に結論を述べるように注意してください。
②どのような実行力か具体的に伝える
次に、どのような実行力かを具体的に伝えることが非常に大切です。
実行力は、段取りをしっかりと決めて物事を進められる力のことですが「実行力が強みである」だけでは、相手にうまく伝わりません。
例えば、常に目標を意識して行動できることや、優先順位までしっかりと考えて物事を進められるといったことまで具体的に述べるようにしましょう。
③実行力を発揮したエピソードを伝える
次は、実行力を発揮したエピソードを伝えてください。強みであることがしっかりとわかる根拠が必要だからです。
また、発揮したことで得られた成果も合わせて伝えることで、しっかりとしたアピールにつながります。
大きな成果や実績でなくても構いません。自身の中で得られた結果や成果を伝えるだけで十分です。
④実行力を活かしてどのように活躍できるか伝える
最後は、強みである実行力を活かして、入社後にどのような活躍ができるかを述べます。そうすることで、面接官にとっても入社後のイメージがしやすくなります。
活かし方を伝える場合は、志望先の求める人物像も調べておくことが重要です。自身ができる活躍と企業が求める人材がしっかりとマッチしていれば、面接官にとってもさらに好印象となるでしょう。
自己PRで実行力をアピールする際の3つのポイント

アピールする際には、3つのポイントを押さえることが重要です。周りとしっかり差別化ができれば印象に残る自己PRとなります。ここでは1つずつ解説していきます。
- 企業が求める実行力をアピールする
- 実行力を自分なりの言葉で言い換えて伝える
- エピソードは実行力が成果に結びついたものを伝える
①企業が求める実行力をアピールする
重要なのは、企業が求めている実行力をアピールすることです。自身の強みが企業にマッチしていなければ、いくら自己PRがしっかりと書けていても意味がありません。
企業が求めている人材とはかけ離れた実行力をアピールしてしまうと、自社への理解や分析が全くなされていないと判断されてしまいます。
志望先のホームページや経営理念を理解していないことは低い評価につながるため注意してください。
まずは、どのような人材を求めているかを確認してから、マッチする実行力を書くようにすると良いでしょう。
②実行力を自分なりの言葉で言い換えて伝える
伝える際は、自分なりの言葉に言い換えることが大事です。そのままの言葉を伝えるだけでは、抽象的すぎてインパクトを与えにくいからです。
また、ただ闇雲に行動することが実行力ではありません。しっかりと計画性を持って行動に移せることをいいます。
その点も踏まえて自分なりの言葉に言い換えられると、強みを十分に伝えられるでしょう。
言い換えの表現はいくつかありますが、自身の強みに沿った言い換えを選ぶように注意してください。
③エピソードは実行力が成果に結びついたものを伝える
実行力を発揮したエピソードは、成果に結びついたものを選んで伝えましょう。
強みを活かしたエピソードがいくつもある場合には、結果的に成果や実績に関係したものでなければアピール不足になってしまうからです。
もしも、成果が出たエピソードがいくつもある場合には、志望先に関係のあるものを選ぶと良いでしょう。入社後により活かせる成果を出したエピソードであれば、高評価を得やすくなります。
【エピソード別】自己PRで実行力をアピールした例文3選

エピソード別の例文を3つご紹介します。実行力といっても計画力があったり、目標に向かって進む行動力があったりとさまざまです。うまく言い換えてしっかりとアピールできる自己PRを作成しましょう。
例文①: アルバイト
私の強みは目標に向かって行動していける実行力です。 私は、大学時代に喫茶店でアルバイトをしていました。アルバイトを始めて数ヶ月が経った頃から、少しずつお店の売り上げが落ちていきました。お店の近くに有名なカフェチェーン店ができ、お客様がそちらへ流れてしまったことが原因です。 私は売上を回復させたいと思い、まずお客様のニーズについて調べました。会社員や学生といったどのような年代が多いのかを調べていくうちに、年齢層は比較的若めだとわかりました。 その結果を店長に報告し、学生向けに新メニューを作ることが決定しました。その後、まだ自分にできることをしたいと考え、独自に流行りのドリンクなどを調べました。このように積極的に動いたことで、新メニューの考案に参加できました。次第にお客様も来るようになり、以前の売り上げを大幅に越えることができました。自身の実行力が成果として出たと自負しています。 入社後は、商品開発部でこの経験を活かし会社に貢献できるよう、新商品作りに力を入れたいと考えております。 |
志望先にマッチしたエピソードは、面接官に好印象を与えられます。実際に売り上げが上がった経験は、企業側にとっても大きなインパクトを与える成功体験といえるでしょう。
例文②: 部活動
私は、目標に向かって道筋をしっかり立てて実行できるところが強みです。 高校生の頃はサッカー部に所属しており、大会で優勝することを目標としていました。懸命に練習する中で、試合に勝つためにはこの練習方法を続けていて良いのかと疑問に思うようになりました。いつもあと一歩のところで負けてしまうという課題に合わせて、練習メニューを変える必要があるのではないかと気づいたのです。 私は部長にそのことを伝えるために、まずは自身で課題と解決法について考えをまとめました。その後チーム内で共有してもらい、さらに明確な目標を決めて全員で練習に取り組んだ結果、大会で優勝することができました。部長やチームメイトからは、課題を見つけ、そこからの段取りを考えて動いてくれたおかげだと言ってもらえました。 貴社へ入社後は、強みである実行力を活かし、計画性を持って業務に取り組んでいきたいと考えております。 |
実行力は、計画性を持って行動する力です。闇雲に行動することではないため、しっかりと自分の考えをまとめてから行動に移すことが重要といえます。
計画性を持って行動できたエピソードがあれば、強みとしてアピールできインパクトも残せるでしょう。
例文③: サークル活動
私の強みは、何か問題が起こっても柔軟に対応し、テキパキ動ける実行力です。 大学のサークルで冬の時期に登山をした経験があります。その際、登山途中で天候が悪くなることがわかり、このまま頂上を目指すかどうか判断に迫られる出来事がありました。 リーダーを任されていた私は、全員の安全を第一に、登山を中止して下山することを決めました。その際、ロッジで宿泊する予定にもなっていたのですが、すぐに連絡して登山を中止することを伝えました。部員の中には反対する人もいましたが、何とか説得し下山したことをよく覚えています。 山の天気は変わりやすいため早く行動することが一番重要だと感じたからです。その後、無事に下山できたのですが、山を降りた途端に悪天候になり、早めに判断し手際よく実行に移せてよかったと心から思った体験でした。 入社後は、何かトラブルが起きても優先順位を即座に判断して実行できる強みを活かし、御社に貢献したいと考えております。 |
実行力には、テキパキと動くことやフットワークの軽さも含まれます。今までに強みが発揮された成功体験がある場合には、具体的なエピソードとして盛り込むと面接官に好印象を与えられますよ。
自己PRで実行力をアピールする際は言い換え表現を活用しよう
実行力は、さまざまな企業で求められる素質のひとつですが、そのままの表現ではあまりにも抽象的です。
実行力を取り入れた自己PRでは、言い換え表現を活用して上手にアピールしましょう。具体的なエピソードも合わせて伝えることで、より魅力的な自己PRが作成できます。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。