店舗で買い物をする際に、購入のアドバイスやレジ打ちを行う「販売職」。アルバイトとして販売職に就く学生は多く、将来の夢にもつながりやすい職種です。
本記事では、販売職に求められる人物像や志望動機の書き方、書くときに気を付けたいポイントなどを解説します。
学生時代の経験に合わせた例文も紹介しますので、志望動機に悩んでいる方は参考にしてください。
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販売職とは?仕事内容を理解して志望動機に活かそう
販売職とは、店舗を中心とし、顧客に直接商品を販売する仕事です。顧客との接点が多いため、接客業とも呼ばれます。
業務は、販売やレジといった接客や、品出しや在庫の管理など店舗運営に携わる内容がメインです。
店長や支店長にキャリアアップすると、店舗の売上管理や販売戦略、スタッフマネジメントを任されることもあります。
接客や営業の実践的なスキルを身につけたり、販売戦略について考える場面も多いでしょう。
販売職に求められる人物像の3つの特徴

販売職は、商品を顧客に届ける最後の担当者です。
販売職以外の職種は顧客接点がほとんどないため、顧客にとっては販売員のイメージがそのまま企業や店舗のイメージにもつながります。
ここでは、販売職に求められる人物像の3つの特徴を説明します。
①コミュニケーション能力が高い
販売職は、周りの人と交流するのが好きな方におすすめです。新規顧客や常連客以外にも、卸業者や他のテナントの従業員といった社外の人たちと関わることもあります。
相手の特徴を捉え、顧客一人ひとりに合った商品を積極的に提案したり、社外の人とうまくコミュニケーションを取らなければいけません。
そのため、周りから話し上手・聞き上手と言われる人や、日頃から誰に対しても明るく笑顔で接している人が販売職に向いているでしょう。
②継続的に取り組むことが得意
販売職は、在庫管理やレジをはじめとするルーティーンワークが多いため、地味な仕事もコツコツと続ける姿勢が大切です。
しかし、ただただ同じ作業を繰り返すだけでは仕事の成果が出ません。
顧客管理の新しい方法を取り入れたり、いつもとは違う目線で店舗のレイアウトを考えたりするといった挑戦も取り入れ、粘り強く取り組める人が求められています。
毎日の変化を楽しみつつ、スキルや知識を積み上げながら仕事に向き合いましょう。
③ニーズ把握力
顧客のニーズを汲み取って、希望の商品を提案する力も販売職にとって必要です。会話をしながら、顧客の個性に合わせた臨機応変な対応が求められます。
お店に足を運んだ顧客自身も「どうすれば現状の不満を解決できるか」「そのために何を購入すべきか」を知らない場合もあります。
そのため、接客のなかで潜在的なニーズを引き出さなければなりません。
顧客の立場に立って、取り扱い商品のなかから適切な商品を提案するスキルがある方は、販売職が天職になるでしょう。
販売職の志望動機の書き方3ステップ

販売職の志望動機を書く際には、具体的な志望理由や、あなたの人となりがわかるエピソードを含んだ内容を考えなければなりません。
ここでは、志望動機の書き方を3ステップに分けて解説します。簡潔かつわかりやすい内容を心がけましょう。
①志望理由を具体的に書く
あなたの個性や魅力を伝えるためにも、志望理由は具体的に記入しましょう。
販売職に就きたいと思った理由や、販売職に興味を持ったきっかけに触れると、よりわかりやすい文章になります。
また、接客業でのアルバイト経験があると好評価につながります。
アルバイトとして働くうえで大切にしていたことや気づきを、志望動機でぜひアピールしてください。
②根拠となるエピソードを書く
文章の最初に志望理由を伝えたら、その後に根拠となるエピソードを入れて肉付けしましょう。
例えば、過去に接客してもらった素敵な店員の話や、応募先企業が扱っている商品を利用したエピソードといったあなただけの体験を盛り込むことが大切です。
根拠を示すことで、初対面の採用担当者にもあなたの性格や考え方が伝わります。
③入社後の活躍の展望を書く
志望動機の最後には、入社後にどういった活躍をしたいかを記入しましょう。
将来の展望を伝えることで、もしあなたを採用した場合どのような働き方をしそうか、採用担当者が判断しやすくなります。
また、将来的にやりたい業務内容を伝えることで、モチベーションの高さや企業研究を行えているととアピールできるでしょう。
販売職の志望動機作成のポイント3選

販売職は誰しもが接点のある職種でもあり、その分どのように志望動機で個性を出すべきか悩む方もいるかもしれません。
志望動機を作成する際には3つのポイントがあります。他の職種でも活用できるので、覚えておくと良いでしょう。
①なぜ販売職で働きたいかを明確にする
まず、数ある職種のなかから販売職を選んだ理由を明確にしましょう。
書類を作成する前に「なぜ販売職に興味を持ったのか」「販売職として自分の個性をどう活かしたいか」といった、あなたの体験やビジョンを整理すると良いでしょう。
実際に販売職でのアルバイト経験がある方は、アルバイトでのエピソードを入れると説得力が増します。
憧れや理想だけではなく、働いている自分の姿を思い浮かべ、具体的な志望理由を伝えることが大切です。
②なぜその企業で働きたいのかを明確にする
販売職を希望する理由に加え、その企業で働きたい理由も記入してください。ネットで拾った情報ではなく、等身大のあなたが伝わる志望理由が好印象です。
他の企業でも使い回せる志望理由だと、志望度が低いと思われてしまいます。店舗に足を運んだり、実際に商品を使ってみたりして企業の特徴を掴みましょう。
また、その企業を選んだポジティブな理由を入れるのもおすすめです。同業他社と比較して優れている点や好きなところは積極的に伝えましょう。
③自分のアピールポイントを明確にする
志望動機の項目でアピールするポイントは1つに絞りましょう。
伝えたいこと全てを記入してしまうと、あなたが何を一番伝えたいのかが採用担当者に伝わりにくくなります。
販売職を希望する理由、企業を志望する理由、そして入社後にあなたの個性をどのように活かせるかを伝えることで、簡潔にあなたの意欲と特徴をアピールできます。
これまでの経験や特技を活かしながら、入社後にいきいきと働く姿が想像できる一文で締めくくってください。
【エピソード別】販売職の志望動機の例文3選

一人ひとり志望動機は異なるため、周りはどのような内容を伝えているのか気になる方もいるでしょう。
ここからは、学生時代のエピソード別に分けて3つの例文を紹介します。全く同じエピソードになることはありませんが、文章の構成や表現の参考にしてください。
例文①: アルバイト
アルバイト
貴社の販売職を志望した理由は、貴社の強みである幅広い品揃えを活かして、お客さまの悩みに寄り添った接客がしたいと考えているからです。私は人の話を聞いて課題解決へ導くことが得意なため、その力を活かせればと思っております。
以前アルバイト先の文房具店に「子ども用の画材に悩んでいる」というお客さまがいらっしゃいました。最初は子供用の画材コーナーで説明していたのですが、お子様が木の葉を何色も使っていたり、指やつまようじなども使って描いたりすると聞き、大人用の画材が合うのではないかと考えて案内しました。
後日お子様が描いた絵を見せてくださり、うれしかったことが忘れられません。この経験から、お客さまの悩みに寄り添う販売員になりたいと思うようになりました。
貴社に入社した際には、数々の商品のなかからお客さまの悩みに寄り添ったご提案をし、ニーズを満たす販売に貢献したいと考えております。
上記の例文では、販売職のやりがいを知った出来事と、応募企業を選んだ理由を述べています。
自分の特技を活かし、顧客の悩みを解決へと導いたエピソードを具体的に説明することで、仕事への真摯な向き合い方も伝わります。
例文②: 長期インターン
長期インターン
私はインターンを通して「性別に縛られず誰もが本来の自分で生きていく」という事業内容に共感したため、貴社を志望いたしました。
インターン生として男性の方にタッチアップを行った際、最初はお客様もうまく自分の悩みや好みを教えてくれませんでした。しかし悩みを丁寧にヒアリングし、その人に合わせたメイクを繰り返す中で徐々にコミュニケーションが取れ、最終的に笑顔で商品を手に取っていただけました。
その経験から、どんな人にも笑顔でメイクを楽しんでもらいたいと考えるようになりました。
貴社では「男性もメイクをしていいのか」と悩む顧客に対して、天然由来成分かつジェンダーレスなパッケージで提案しているのが魅力です。インターンでも、男性のお客様に自信をもって提示できる商品が多く、それをきっかけに心を開いていただけたことも何度もありました。
入社した際はぜひとも販売職に就き、コスメに苦手意識を持っている方も前向きになれるような接客をしていければと考えています。
上記の例文では、インターン経験を通して事業内容に共感し、自分の夢を見つけたエピソードを具体的に示しています。
インターンの際に学んだ知識や経験を活かし、入社後の活躍と企業のビジョンを結びつけた点がポイントです。
例文③: サークル活動
サークル活動
貴社に志望したのは、サークル活動で培った経験から得たトラブル解決の手腕を、貴社の販売職で活かしたいと考えたからです。
私が所属していたサークルには150人以上の部員がおり、部費未納者や領収書の紛失などのトラブルが頻発していました。そこで私は部員との円滑なコミュニケーションのためにも、シートでの管理やアプリを活用して即座に報告する仕組みを構築しました。
これにより、部費未納や領収書のトラブルを最小限に抑え、サークル活動全体を円滑に進めることができました。
この経験で得たコミュニケーション能力と柔軟に対応する力を活かすため、販売職を志望しています。特に、貴社の「お客様とのスムーズなやり取りを重視して満足度を高める」という方針を非常に魅力に感じています。
貴社に入社した際は、お客さまがお探しの商品をすぐにご用意できるよう、カラー別のレイアウトや細かな在庫管理についても注力したいです。
上記の例文では、サークル活動で課題解決に努めた点と、業務で求められる根気強さを結びつけています。具体的な問題が起こったエピソードを説明するときは、解決法についても詳しく記載しましょう。
自分のスキルをどのように活かして働きたいかを明確にすることで、入社後の姿が描きやすくなっていますね。
販売職の志望動機の注意点とNG例
ここでは、販売職の志望動機を書く際によくある失敗例と、それを避けるためのポイントについて解説します。
- 商品が好きという内容だけになっている
- 年収や待遇ばかりに言及している
- 会社への貢献意識がなく自分勝手な印象がある
①商品が好きという内容だけになっている
「商品が好きという内容だけになっている」志望動機は、面接官にあまり良い印象を与えられません。ややお客様感覚が強いのかと思われてしまいやすいからです。
例えば、「御社の化粧品が大好きで、自分でも愛用しているので販売職として働きたいです」といった内容は、単なるファンとしての熱意しか伝わらないでしょう。
販売職は、商品知識だけでなく、接客スキルやコミュニケーション能力、課題解決力など、多岐にわたる能力が求められる職種です。
そのため、志望動機では商品への愛着に加えて、お客様の悩みや要望を丁寧に聞き取り、最適な提案ができる自身の強みや、販売を通じて顧客満足を追求したい意欲を具体的に説明することが重要です。
②年収や待遇ばかりに言及している
志望動機で年収や待遇面を重視していることを強調すると、企業側からは「お金目当て」「すぐに転職する可能性が高い」といった印象を与えかねません。
特に販売職では、顧客満足度の向上や売上目標の達成に向けた意欲、商品知識を深める姿勢が重視されます。
待遇面は確かに重要な要素ですが、それを志望動機の中心に据えるのではなく、仕事を通じた成長意欲や、顧客との関わりに対する期待などを具体的に述べることが望ましいでしょう。
例えば「御社の充実した研修制度に魅力を感じました」も、「お客様により良い提案ができるよう、商品知識を深めたい」といった目的意識と結びつけると、より説得力のある志望動機となります。
③会社への貢献意識がなく自分勝手な印象がある
志望動機は企業への貢献意欲を示す重要な機会ですが、自己中心的な内容では逆効果となってしまいます。
「接客が好きだから」「人と話すのが得意だから」といった個人的な理由だけを述べると、会社の目標や価値観への理解が不足している印象を与えてしまいます。
特に販売職は、企業の売上に直結する重要なポジションです。
そのため「自社商品の価値を適切に伝えることでブランド価値を高めていきたい」など、企業目標と自身のスキルや意欲を結びつけた志望動機を述べることをおすすめします。
販売職の志望動機がどうしても思いつかないときの対処法
販売職の志望動機を考えるのに行き詰まってしまうのは、多くの就活生が経験することです。
ここでは、志望動機作成のヒントとなる具体的な方法をご紹介します。
- そもそも興味をもったきっかけや原体験を思い出す
- その中でも応募先の会社がいい理由を整理する
- 自分の経験やスキルがどう売上に繋がるかを考える
①そもそも興味をもったきっかけや原体験を思い出す
まずは、販売職に興味を持ったきっかけや原体験を思い出してみましょう。
例えば、店舗で感じた店員さんの親切な対応や、商品知識の豊富さに感銘を受けた経験はありませんか?
また、アルバイトでの経験から、お客様とのコミュニケーションの大切さや、商品を通じて人々の生活を豊かにすることへのやりがいを感じた出来事などを振り返ってみてください。
これらの経験が、販売職を志望するきっかけになっているかもしれません。自分の原体験を掘り下げることで、志望動機をより明確にできるでしょう。
②その中でも応募先の会社がいい理由を整理する
応募先の企業について、「業界内での高いシェア」「充実した研修制度」「働きやすい職場環境」などの具体的な特徴を挙げましょう。
特に注目したいのは、他社との差別化ポイントです。「なぜ同業他社ではなく、この企業なのか」「この企業にしかない魅力は?」という視点で考えることで、より説得力のある志望動機が作成できます。
例えば、「業界トップクラスの顧客満足度を誇る」「独自の商品開発力がある」といった特徴は、志望企業独自の魅力なので、志望動機の核にしても遜色ありません。
これらの情報を自分の経験や価値観と結びつけることで、より個性的で印象に残る志望動機が作れますよ。
③自分の経験やスキルがどう売上に繋がるかを考える
販売職の志望動機を考える際、自分の経験やスキルを売上向上に結びつけて考えることも重要です。
たとえば、アルバイトでの接客経験があれば、お客様の要望を適切に把握してニーズに合った提案ができるとアピールできるでしょう。
具体的には、「接客業のアルバイトで、お客様の購買意欲を高めるための陳列方法を工夫して売上を伸ばした経験を活かし、貴社でも魅力的な売場作りに貢献したい」といった形で表現できますよね。
自分の経験を「売上」というキーワードで整理し直してみることで、説得力のある志望動機を作ることができますよ。
アピールポイントを明確にして販売職の志望動機を完成させよう
販売職の志望動機は、販売職に就きたい理由や、企業理解ができているかを伝えることが大切です。
特殊な技術を必要としない販売員は、あなたの普段の人となりや熱意もポイントとなります。
本記事を参考に、あなたの熱意が伝わる志望動機を書いてくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。