ビルメンテナンスとは言葉通り、ビルを定期的に設備する仕事のことです。ビルの管理会社に就職するためには、その人の信頼性や責任感も重視されるでしょう。
そこで、本記事ではビルメンテナンスの仕事内容や志望するのに有用な資格、志望動機を書くときのポイントや向いている人の特徴まで解説します。
ぜひ、就職先にビルメンテナンスを検討している人は参考にしてくださいね。
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志望動機に活用しよう!ビルメンテナンスの基本内容を紹介
ビル管理の主な業務は、建物の保安です。管理会社によって取り扱う建物が違い、オフィスビル・病院・学校・大型商業施設があります。管理内容は警備防災・清掃衛生管理・設備管理です。
ビルメンテナンスの仕事内容は、数多くの人が出入りする施設を、安全かつ快適に利用できるように環境を整備すること。施設によっては、クレームの処理やテナントの管理も業務内容に含まれるでしょう。
また、ビルメンテナンスの勤務体系には、日勤・夜勤・24時間勤務があり、日勤担当の1日のスケジュールの具体例は以下のようになっています。
1日のスケジュール
- 朝礼
- 巡回や点検業務
- 昼食休憩
- 点検業務
- 点検結果のまとめ作業
- 終礼
引き続き夜勤を行う場合には夕食を取り、夕食後は日報作成を行い、その後仮眠を取ったり、何か問題があれば随時対応する必要があります。
朝に館内の空調を調整して、日勤担当が出社したら夜勤終了です。24時間勤務でも休憩や仮眠を取れるため、慣れれば厳しい勤務ではないかもしれません。
まずはビルメンテナンスの仕事内容をしっかり理解しよう
ビルメンテナンスは、建物の安全性と快適性を維持するために多岐にわたる業務を行う仕事です。
以下では、具体的な仕事内容を詳しく解説します。
①設備保全業務
設備保全業務は、建物全体の安全性を維持するために極めて重要な役割を担っており、受変電設備や発電機械、ボイラー設備、冷凍機設備などの保守点検が主な業務となります。
法定点検や性能検査の受検、建物の空気環境測定、飲料水貯水槽の清掃や水質検査など、多岐にわたる業務を遂行しているのです。
定期的な点検と検査を通じて、建物や設備の経年変化による劣化や消耗を厳密にチェックし、長期的な建物の維持管理に貢献する仕事といえるでしょう。
②空調設備の保守・点検業務
空調設備の保守・点検業務は、エアコンや換気システムの定期的な点検を通じて、建物内の快適な空気環境を維持することが欠かせません。
具体的には、フィルターの清掃、運転データの測定、外観点検、付帯ポンプや配管の点検、制御機器の動作確認、フロン漏洩点検などが主な業務となります。
これらの作業は単なる設備管理だけでなく、施設利用者の健康と快適性を守る重要な仕事であり、専門的な知識と技術が必要とされます。
③電気設備の点検とトラブル対応
電気設備の点検とトラブル対応も、ビルメンテナンスの重要な業務の1つです。
毎月の定期点検では、配線の異常確認や電圧・電力測定を行い、潜在的な問題を早期に発見します。
特に、受変電設備の点検は波及事故を防ぐ上で非常に重要で、停電や電気トラブル発生時には、迅速な原因特定と復旧が求められ、専門的な知識と対応力が欠かせません。
電気主任技術者の資格を持つ技術者が、安全で安定した電気設備の運用を支えており、建物利用者の安全と快適さを守る役割を担っています。
④アフターメンテナンスでの顧客フォロー
アフターメンテナンスは、顧客との長期的な信頼関係を築くのに貢献しており、定期的な点検や補修を通じて、建物の健康と資産価値を維持しています。
例えば、引き渡し後1年、2年、5年、10年のタイミングで定期点検を実施し、共用部や専有部の状況を綿密に調査。
不具合が発見された場合は、迅速に補修工事を行い、顧客に詳細な報告書を提出することで、安心感と専門性を提供します。
このようなきめ細かなアフターフォローは、顧客満足度を高め、ビルメンテナンス企業の信頼性と評価を向上させる重要な取り組みです。
ビルメンテナンス志望に有用な資格2選

ビル管理のために、事前に取るべき資格が2つあります。業務内容次第で資格が必須な場合もあり、資格を持っていると優位になるでしょう。
①第二種電気工事士
第二種電気工事士は多くのビル管理企業が中途採用の必須条件にしているため、非常に重要な資格です。
新卒ですでに資格を持っていれば、大きな強みになるでしょう。資格を保有していると、一般住宅や店舗の600V以下で受電する設備の工事に携われます。
ビルメンテナンスの現場では、照明器具やコンセントのような電気設備を修理する機会が多くあるため、小規模の電気工事でも電気工事士の資格を必ず持っていなければいけません。
資格の取得には筆記試験と実技試験に合格する必要がありますが、合格率は筆記試験が6割程度で、実技試験が7割程度だと言われています。難易度は比較的低く、取りやすいため、ビルメンテナンス志望者にはおすすめですよ。
②乙種第4類危険物取扱者
危険物取扱者乙種第4類は、危険物乙4とも呼ばれています。ビル管理業務の現場には非常用発電機やボイラーがあり、燃料に危険物の重油が使用されている場合も少なくありません。
そのため、資格を保有していれば、ガソリン・アルコール類・灯油・軽油・重油も取り扱えるようになります。
したがって、ビルメンテナンスの仕事をしている人の中で、保有率が最も高い資格とも言われており、難易度があまり高くないので、高校生や大学生でも取得できるでしょう。
計画的に勉強をすれば学業やバイトと両立しながら取得できるため、ビル管理を志望するならおすすめです。
ビルメンテナンスに向いている人の特徴2つ

ビルメンテナンス業界で仕事する際に、重視される能力を2つ解説します。志望動機でアピールすれば、良い評価につながるでしょう。
①コミュニケーション能力に長けている
ビルメンテナンスは主に個人作業が多い傾向にありますが、だからと言って人に会わないわけではありません。
同僚と連携を取って業務に当たったり、ビルの利用者からの依頼やクレームへ対応するため、コミュニケーション能力が必要な仕事なのです。
営業や接客業のようなたくさんの人と接する職歴があるなら、今までの経験を活かしてコミュニケーションスキルの高さをアピールできるでしょう。
②対応力や柔軟性に長けている
通常ビルの管理業務は、作業の計画を立ててスケジュール通りに進めます。
しかし、破損や故障のように、建物にイレギュラーな不具合が生じた場合には、スケジュールを変更してすぐに対応しなければいけません。
したがって、状況に応じて迅速に動ける柔軟性・フットワークの軽さが必要です。
これまでに職場のスケジュールが不規則な業務の経験があるなら、対応力や柔軟性もアピールできるでしょう。
志望動機のヒントに!ビルメンテナンスで働くやりがい
ビルメンテナンスの仕事には、建物を支える責任感や専門性の向上、安定した職場環境など、多くのやりがいがあります。
志望動機に活かすために、これらの魅力を具体的に掘り下げていきましょう。
①人々の安心と快適を支える仕事の意義
ビルメンテナンスは、一見目立たない裏方の仕事ですが、実際には社会のインフラを支える役割を担っています。
建物を利用する多くの人々の安全と快適さを陰で支える仕事であり、その意義は非常に大きいといえるでしょう。
日々の点検や設備管理を通じて、オフィスや商業施設、病院などで働く人々や利用者に安心と快適な環境を提供しています。
トラブルを未然に防ぎ、迅速に対応することで、人々の生活を守る縁の下の力持ちとして、社会に貢献できる部分は、やりがいとして非常に大きいでしょう。
②専門性を高めるスキルアップのチャンス
ビルメンテナンス業界では、専門性を高めるための多様な資格取得の機会があります。
第二種電気工事士、ビルクリーニング管理技士、ビル設備管理士など、様々な資格にチャレンジでき、実践的なスキルを身につける重要な手段となるでしょう。
資格取得によって、業務の幅が広がり、キャリアアップの可能性も大きく開けます。
さらに、多くの企業では資格手当も用意されているため、学び続ける意欲のある人にとって、非常に魅力的な業界となっています。
③需要の高い分野で安定して働ける環境
ビルメンテナンス業界は、建物が存在する限り安定した需要が見込まれる分野です。
オフィスビルや商業施設、ホテルなど多様な建物が対象となり、これらの施設の維持管理は社会に不可欠な役割を果たすものです。建物は必ず劣化するため、メンテナンスは欠かせません。
また、近年の都市開発や再開発の進展に伴い、新たなメンテナンス需要も増加傾向にあります。
さらに、業界全体での人手不足が続いており、経験者はもちろん、未経験者にも多くのチャンスが広がっているでしょう。
ビルメンテナンスの志望動機作成時の4つのポイント

ビルメンテナンスの志望動機の書き方にはコツがあります。以下の4つのポイントを意識して、作成してくださいね。
①なぜビルメンテナンスを志望するかを伝える
まず、どうしてビルメンテナンスに興味を持ったのかを明らかにする必要があります。
数多くの職種の中で、ビル管理を選択した納得できる理由を伝えることで、採用担当者にやる気をアピールしてください。
そのためには、ビルメンテナンスがどんな仕事なのか把握して、自己分析を行う必要があるでしょう。
ビル管理のどんな業務と自分の特徴がマッチしていて、「成長できそう」「会社に貢献できそう」だと感じたのか述べると良いでしょう。
②なぜその企業を志望するかを伝える
ビル管理の会社と言っても多数存在するので、企業にとっては「なぜ自社を志望しているのか」が重要です。
企業によって、それぞれ清掃に強みを持っていたり、大型施設の管理が得意だったりと、異なる強みや特色を持っています。
あなたが応募企業で働く姿をイメージして、この会社だからこそ自分は成長できると、志望動機を述べる必要があるでしょう。
会社のビジョンや強みを理解するためにも、企業分析は必須。自分のキャリアと重ねてイメージが描けていれば、企業担当者から評価されるはずですよ。
③志望動機の根拠となるエピソードを伝える
志望動機の根拠になるエピソードを記述しましょう。
どうしてあなたがそう考えたのか、多角的に経験を捉えた際に自分らしさが出るエピソードを選んで、しっかり伝えることが大切です。
興味を持ったきっかけや会社の魅力を感じた体験談を述べれば、内容の説得力が上がるでしょう。
例えば、志望動機が「事業理念に共感した」の場合には、実際にそのように行動した過去の出来事を述べると効果的です。
④入社後の活躍の展望を伝える
入社後の具体的な展望が描けていると、好印象を与えられるでしょう。会社での活躍を述べることで、成長意欲や本気度が伝わります。
全く興味がない仕事をしている自分の将来をイメージするのは簡単ではありませんが、好きなことであればイメージが膨らむはずだからです。
採用後の展望が描けていると、意欲を持っていることの信憑性が上がるので、志望動機を記載する際には業界研究と企業研究を徹底してください。
また、企業側も事前に応募者に将来の展望を示してもらえば、採用によるミスマッチを回避できるかもしれませんね。
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ビルメンテナンスの志望動機例文3選

ここで、ビルメンテナンスの志望動機を3つ紹介します。好印象を得るためにも、例文の書き方を参考にしてくださいね。
例文①ビルの管理に興味がある
ビルの管理に興味がある
貴社の多くのビルを管理しながらも、安全性に定評がある部分を魅力に感じ、志望いたしました。
3年前からマンションに住んでいて、何度かシステムやロックが故障したことがあります。前兆があったにも関わらず、管理会社が放置していたことが重なり、ビルの管理業務について考えるようになりました。
当たり前ですがビルの管理業務は、人々の住処や職場となる場所を守る上で欠かせません。中でも複雑な管理が必要となるビルメンテナンスの存在を知り、安全性に定評のある貴社に関心を抱きました。
ビルメンテナンスの大切さは自らの経験から理解しています。貴社での業務をするうえで、ビルを利用する人々の悩みやニーズを考える面で、自分の経験を活かしたいと考えています。
過去の経験から管理の重要性を学んだと述べられています。観察眼をアピールしている点も好印象を与えるでしょう。
例文②オフィスビルを快適にして人々を助けたい
オフィスビルを快適にして人々を助けたい
私は多くの人々が働いているオフィスビルを快適にしたいと思い、貴社を志望いたしました。社会人にとって職場ともなるオフィスビルは、常に快適な場所であるべきだと考えております。そしてそれらを実現するためには、ビルメンテナンスの仕事が必要不可欠になります。
大学時代にコールセンターのバイトをしていた際、貴社のビルメンテナンスの方を介する機会がありました。その際に得られたお客様からの満足度がとても高く、今まで恥ずかしながら存在も知らなかったビルメンテナンスに関心を抱くようになりました。
ビルメンテナンスには、多くの顧客のニーズにこたえる対応力と柔軟性が必要になると思います。バイト経験で多くのお客様を相手にしてきた経験から、それらのスキルは自負しております。
貴社で働くことが出来たら、オフィスの利用者を最優先に考え、スキルを活かしたいと考えております。
アルバイト経験によって、ビルメンテナンスに興味を持ったきっかけと自身の強みである対応力が上手に伝えられています。
例文③建物の安全性と快適性を実現したい
建物の安全性と快適性を実現したい
多くの建物の安全性と快適性を実現するために、ビルメンテナンスを志望しています。建物は当たり前のように建っているように見えますが、管理やメンテナンスなしでは崩れ落ちてしまうことを実感している人は少ないと思います。
貴社の理念からは、ビルメンテナンスの大切さをくみ取り、強く共感いたしました。知らなかったでは済まないリスクを伴うビル管理だからこそ、そのあたりまえの大切さを大事にしている貴社で働きたいと思っています。
また私は危険物取扱者乙種類第4類の資格を取得しており、資格を取る際に学んだ知識は業務にも活かしていけると考えています。続けて建築物環境衛生管理技術者や2級ボイラー技士などの資格取得に向けて、今も勉学に励んでいます。
入社後は引き続き勉強をつづけながらも、応用力を身に着けながら業務に取り組みたいです。
よくビル管理の仕事は楽だと言われていますが、危険な作業もたくさんあります。資格を活かして危険な作業にも対応できることをアピールした例文です。
ビルメンテナンスの志望動機での注意点2つ

続いて、ビル管理の志望動機で注意すべきことを2つ紹介します。企業担当者に悪い印象を与えないように気をつけてくださいね。
①受け身の姿勢
研修や教育に期待して、単に教えてもらおうとする姿勢は、ネガティブな印象を与えやすいです。学習意欲は非常に大切ですが、会社は学校とは違います。
そのため志望動機には、学んだことを活かしてどう企業に貢献できるのか記載して、自分から動いていく姿勢をアピールしてくださいね。
②楽なイメージが先行している
志望理由が「簡単だから」「楽そうだから」だと思われないように気をつけてください。
ビルメンテナンスの仕事では、危険な作業もするため、その業務内容は決して簡単なものではありません。
採用担当者からのイメージも悪くなるため、自分中心の考えを志望動機で伝えるのはタブーと言えるでしょう。
自分の性格に合う職種だと伝える際には、ポジティブな部分を使用してくださいね。
ビルメンテナンスの志望動機では自分の適性をアピールしよう
今回はビル管理の志望動機の書き方と注意点を紹介しました。
ビルメンテナンスの仕事をしたいと思っていても、理由までうまく説明できないと悩んでいる人はたくさんいます。資格やスキルを伝えるとともに、あなたの適性をアピールして、志望企業の選考を突破してくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。