「サントリー」と言えば、多くの就活生が憧れる人気企業です。
本記事をご覧いただいている方の中にも、サントリーへの就職を目指している方はいるのではないでしょうか。
サントリーの就職試験突破には、選考フローへの理解や徹底した準備が欠かせません。
そのため本記事では、サントリーの選考フローや就職難易度、そして選考対策のポイントについて詳しく解説します。
サントリーの会社概要
サントリーの会社概要は、以下の通りです。
社名 | サントリーホールディングス株式会社 (Suntory Holdings Limited) |
資本金 | 700億円 |
売り上げ | 29,701億円(2022年12月31日現在) |
従業員数 | 40,885人(2022年12月31日現在) |
事業内容 | グループ全体の経営戦略の策定・推進、およびコーポレート機能 |
サントリーは誰もが知る大企業であり、グループ全体で4万人もの従業員を抱えています。
サントリーで応募できる職種

サントリーで応募できる職種は、以下の4種類です。
- ビジネス部門
- デジタル・テクノロジー部門
- 財務部門
- 生産研究部門
ここでは各部門の業務内容について解説します。ひとくちにサントリーへの就職と言ってもさまざまな働き方があるので、ここで一緒にチェックしましょう。
➀ビジネス部門
ビジネス部門にて募集している職種は、以下の3種類です。
- 酒類営業・食品営業:家庭用量販営業や飲食店営業などのセールスマーケティング
- マーケティング:酒類や食品などのマーケティング
- 専門スタッフ:経営企画や人事、広報、法務、知財などの企業の運営を支える業務
ビジネス部門では、サントリー内のさまざまなフィールドで営業・マーケティングを中心とした幅広い業務に従事します。
文系・理系を問わず、自らの個性や経験を活かして世界中のユーザーの「生活文化の創造」に貢献できる部門です。
②デジタル・テクノロジー部門
デジタル・テクノロジー部門において募集している職種は、以下の5種類です。
- DX企画戦略
- デジタルマーケティング・UI/UX/サービスデザイン
- ITエンジニアリング
- データサイエンス・AIエンジニアリング
- 先端テクノロジーリサーチ
デジタル・テクノロジーを活用する専門職として、デジタルを活用した事業変革・拡大、新規事業創造を目指します。
デジタルマーケティングやUXデザイン、プログラミング、そしてデータサイエンスなどを学んだ経験がなくても、学ぶ意欲があれば応募可能です。
➂財務部門
財務部門では、以下の3つの職種を募集しています。
- 中期計画・次年度予算策定、予実管理:売上高・利益目標の策定や管理
- ファイナンスガバナンス:税務戦略の立案や統括、税務ガバナンスの推進・実行
- M&Aファイナンス:対象企業の価値算定、買収後の計画策定
企業経営において、「カネ」は重要な経営資源です。財務部門では「カネ」の流れを可視化し、サントリーの成長に貢献できます。
経営判断に大きな影響を及ぼす重要な業務であり、採用予定人数は若干名と多くはありませんが、魅力的な仕事だと言えるでしょう。
➃生産研究部門
生産研究部門では、以下の職種を募集しています。
- 基礎研究
- 商品開発・生産
- 生産技術開発・生産
飲料や酒類、健康食品の開発や製法の開発、さらに事業活動の基盤となる技術研究など、サントリーの活動の根本を支えるものづくりに携わる仕事です。
また、近年重要度を増しているサスティナビリティ経営推進のための生産技術開発・導入も行うなど、非常に幅広い分野が存在しています。
理系分野のバックグラウンドを活かしたいと考える就活生には、魅力的な業務だと言えるでしょう。
サントリーの選考フローとは

サントリーの選考フローは以下の通りで、どの部門においても大きな差はありません。
- エントリーシート
- Webテスト
- 1次面接
- リクルーター面談
- 2次面接
- 最終面接
ただし有名企業であることもあり競争は激しく、エントリーシートの段階での通過率がかなり低いと言われている点が大きな特徴です。
そのため、事前にしっかりと研究を行い、綿密に準備して作成することが求められるでしょう。
具体的には、「今までの人生における挑戦または創造の経験」や「サントリーでやってみたい仕事とその理由」について聞かれることが多くなっています。
上記のような質問に答える中で、自己PRや志望動機などをしっかりと伝えることが重要です。
サントリーの採用倍率は260倍以上

サントリーの採用倍率は、260倍以上であると覚悟しておくべきです。サントリーの採用人数実績は、以下の通りです。
- 2023年:158人
- 2022年:109人
- 2021年:111人
出典:サントリーホームページ
このときは、大手求人サイトのプレエントリー数が4万人ほどで、採用倍率は260~360倍程度でした。
また、2023年の7月24日時点でのプレエントリー候補リストを見ると、登録人数は75,372名です。(出典:リクナビ2024)仮にこの数値を元に2023年度実績の158名から計算すると、少なとも倍率477倍と予想されます。
プレエントリーは他の就活サイトでも行われていることから、サントリーの競争率は非常に高いと考えられるでしょう。
サントリーの就活難易度は高い?

サントリーの就職難度は、非情に高いと考えられます。
「企業入社難易度ランキング2022」において、サントリーは食品・水産部門で就職難易度1位になっているのです。
【企業入社難易度ランキング(2022)】
- サントリーグループ
- 江崎グリコ
- 味の素
- キッコーマン
- JT
- アサヒビール
- キリン
- 日本製粉グループ本社
- 森永乳業
- 宝ホールディングス
出典:朝日新聞EduA
誰もが知るような有名企業を押さえて1位になっていることを考慮すると、サントリーの就職難度は国内最高峰だと言えるでしょう。
ただし最高峰と言っても、対策次第で入社可能性は十分に高められます。
サントリーの選考対策

サントリーの選考対策としては、以下が考えられます。
- 求める人物像に合ったエピソードを伝える
- インターンシップに参加する
- 志望動機を明確にする
- 模擬面接を行う
ここでは、上記の各選考対策について詳しく解説します。
➀求める人物像に合ったエピソードを伝える
選考対策としてはまず、求める人物像に合ったエピソードを伝えることが挙げられます。
自己PRや志望動機などを考えるにあたっては、「自分は企業が求める人材である」とアピールすることが大切だからです。サントリーは、人材に対して以下の要素を求めています。
- 誠実さ
- チャレンジ精神
- 課題探求力
自己PRや志望動機、ガクチカなどを考える際には、上記をアピールすることを大切にしましょう。また面接においても、求められる人物像を意識した振る舞いが求められます。
②インターンシップに参加
選考対策としては、インターンシップへの参加も重要です。
インターンシップは本選考に比べて選考が短く、本選考における優遇や早期選考を受けられる可能性が高いと考えられます。
また、インターンシップに参加することで業界・企業研究を深めることにつなげることも可能です。就活生にとってはメリットが多いため、積極的に参加を検討しましょう。
ちなみにサントリーの2023年の夏季インターンシップでは、理系大学生や大学院生を対象とした「生産技術開発・生産」「基礎研究」分野の募集が行われました。
➂志望動機を明確にする
志望動機を明確にすることも、サントリーの選考対策には欠かせません。
志望動機があいまいだと、採用担当者に「志望順位が低い」「企業研究が進んでいない」との印象を与えてしまう可能性があるためです。
志望動機を明確にするためには、事前に自己分析や企業研究をしっかりと行うことが求められます。
自己分析や企業研究を行ったうえで、サントリーと他の飲料メーカーとの違いを述べて自分のエピソードにつなげる構成にすると良いでしょう。
➃模擬面接を行う
面接対策としては、模擬面接の実施をおすすめします。面接には特有の緊張感があり、経験不足で臨むと想像以上に緊張して、うまく話せなくなることが多いためです。
本番で自信を持ってハキハキと話せるように、模擬面接を積極的に行って練習しましょう。
また、模擬面接には本番と同様のスタンスで臨み、企業が求める人物像に自分が当てはまることを返答や態度で示す練習をすべきです。
ただ模擬面接を行うだけでは意味がないため、テーマを持って臨むことをおすすめします。
サントリーの就活難易度は最高峰!対策をして可能性を広げよう
サントリーは誰もが知る有名企業であり、就職の難度は国内でも最高峰です。
しかし対策次第では十分に就職の可能性を高められるため、準備を怠らないようにしましょう。
ぜひとも本記事を、サントリーの選考への対策対策にお役立てください。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。