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就活の夏採用を徹底解説|実施企業一覧や内定獲得のポイントも紹介

夏採用は募集が少ないので、視野に入れてはいるものの疑問や不安がある人は、たくさんいるのではないでしょうか。

夏選考は少数の内定枠を就活生で争うことになり、事前対策がより大切です。

そこで、本記事では夏採用と春採用の違いから、夏選考をする企業の特徴や具体例まで解説します。ぜひ、これからの対策の参考にしてくださいね。

夏採用の3つの特徴

そもそも夏採用とは、一体何なのでしょうか?就活を始める前に、まず特徴を確認しましょう。夏選考と春選考の大きな違いは以下の3つです。

  1. 6月から8月に行われる採用
  2. 春採用より難易度が上がる傾向
  3. 公務員志望や留学帰りの人が多く参加

①6月から8月に行われる採用

夏採用とは、企業が6月〜8月に行う選考です。主に春採用のみでは採用枠が埋まらなかった場合に、追加で募集しています。

会社によってエントリーの時期は違いますが、6月末や7月初旬でエントリーシートの提出を締め切る可能性もあるため注意が必要です。

春採用と比べてスパンが短いので選考のペースが速く、8月にはほとんどの企業が面接を終えて結果を出します。そのため乗り遅れないように、早めに準備しておきましょう。

②春採用より難易度が上がる傾向

春採用では採用枠がたくさん準備されていますが、夏採用には主に応募人数不足や内定辞退が理由の採用枠しかありません。

したがって、春採用で採用枠が埋まった企業は、夏選考をそもそも行わないケースもあり、春より夏の採用は、募集人数が極めて少ないことが特徴です。

春と比べて夏の選考は圧倒的に時期が短いこともあり、就活生にとって準備期間も短くなり、夏採用はハイレベルな傾向にあります。

比較的難易度が高いため、夏に内定を取るためには、しっかりとした対策が必要です。

③公務員志望や留学帰りの人が多く参加

夏採用に参加するのは、単純に内定がない学生だけではありません。

公務員試験に落ちた人や滑り止め狙いの公務員志望組が多く参加します。また、部活に専心していた人や海外に留学していた学生もいるでしょう。

試合で忙しかったり、海外にいたため、春採用に参戦する機会がなかった人は、初めから夏選考での内定を意識しているはずです。

強力なライバルがたくさんいるので、他の就活生がどんな強みを持っているのかをよく理解して、その中で上手に自分をアピールできる方法を探してみてくださいね。

【企業例付き】夏採用をする企業は2タイプある

夏採用を行う企業には、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。夏に採用する会社は、主に2つのタイプに分けられます。

企業側の立場に立ってみると、より良い対策ができるかもしれませんよ。

  1. 採用人数が足りない企業
  2. 通年採用をする企業

①採用人数が足りない企業

春選考だけでは採用予定の人数を埋めれず、残りの枠を確保するために夏選考を実施する企業がたくさんあります。

会社の知名度があまり高くなくて応募者が少ないと、春採用で定員割れする可能性もよくあるため、夏採用にもアクティブです。

具体例として、顧客にPRしないBtoB企業、大手のグループ会社、サプライチェーンの中流企業が挙げられます。

また、過去に夏採用を実施した企業の具体例は、中電工グループ、丸紅グループ、ベネッセグループ、楽天グループの会社です。

②通年採用をする企業

通年採用を実施している企業は、夏採用の時期にも選考をそのまま続けています。

通年採用なら、公務員志望組・体育会出身者・留学帰りのような幅広い経歴の学生を採用できるメリットがあり、春以外の時期にも採用活動が活発です。

通年採用している大企業もありますが、あまり数が多くないため、非常にハードルが高いと言えるでしょう。

通年採用を行う企業の具体例として、ユニクロ、リクルート、メルカリ、三菱電気、バンダイナムコスタジオが挙げられます。

夏採用を行っている企業の見つける3つの方法

続いて、夏選考を実施している会社の探し方を3つ紹介します。夏採用ではいくつかの方法を試しながら、自分に合った業界や企業を探してくださいね。

  1. SNSや就活サイトで情報収集
  2. 夏採用向け合同説明会に参加
  3. 大学の就活支援を理由

①SNSや就活サイトで情報収集

Twitterのような身近なSNSは、就活の情報収集におすすめです。「夏採用 締切」「通年採用」のような調べたいキーワードを入れて、SNSを使って検索してみましょう。

夏選考を実施する会社のSNSアカウントだけでなく、エントリーシート提出の締切をまとめて教えてくれるアカウントなどもあります。

SNSを利用する際は、信頼性のある情報なのか注意深く見極めてくださいね。

②夏採用向け合同説明会に参加

夏に選考を行う企業の合同説明会に加われば、同時に複数の会社の情報が得られるためおすすめです。

あまり知られていない企業がブースを設置している場合もあり、直接説明を聞けば社内の雰囲気もイメージできます。

中には、企業説明会を開いている会社もあり、もっと詳しく企業を知れて、夏採用のスケジュールの説明もあるでしょう。

説明会参加者だけが選考に加われるケースもあるので、積極的に検討してくださいね。

③大学の就活支援を理由

大学のキャリアセンターに来ている求人は、その大学の学生を採用したいと思っている企業が多く、一般公開していない募集が届いている可能性もあります。

キャリアセンターでは就活の悩みを相談できたり、自分の志望に合う会社を教えてもらえたり、就活に関するアドバイスがもらえます。利用することで夏採用を目指して準備ができるでしょう。

ただし、予約が必要なキャリアセンターもあるので、利用時にチェックしてくださいね。

【例文付き】夏採用でよく聞かれる項目3つと答え方

夏採用には追加応募のイメージがある以上、特有の質問が予想できるでしょう。そこで、夏採用でよく聞かれる3つの質問と答え方の例文を紹介します。

  1. なぜ春選考を受けなかったのか
  2. これまでの就活経験とそこから得たもの
  3. 内定はすでに獲得しているか

①なぜ春選考を受けなかったのか

部活・留学・公務員試験のような特別な理由によって、春選考を受けられなかった就活生は、そのまま話せば問題ありません。

特別な理由がない場合にも、これまで就活をしてきたと正直に述べましょう。そして、就活の軸の変化を理由に挙げて、応募企業への志望度の高さをアピールしてくださいね。

就活をする中で自己分析が深まって、志望業界が変わることはよくあります。

以下の例文ように、気持ちの変化を丁寧に話すと、自分にもっと合った職種を選択できるように成長したと伝わりやすいです。

【例文】
私は春選考を受けて考えが深まった結果、志望業界を変えたため、現在も就職活動を続けております。

春選考のときには幅広く業界をサポートしたいと思い、世の中に広く必要とされている印刷業界を志望していましたが、今は自分が興味があるのは間接的なサポートではなく、直接的なサポートだと感じました。

そのため、商品を消費者に届ける流通・小売業こそ、自分の挑戦したいことが実現できる業界だと考えております。

②これまでの就活経験とそこから得たもの

長く就活を続けている人に対して、「就活で何を学びましたか?」「就活によって成長した点は何ですか?」と問われることも予想されます。

素直に未熟さを認めるとともに失敗を受け止めながら、今後どのように活かしていくか話しましょう。

失敗したエピソードでも、未熟なころから成長したと伝われば、魅力的な回答になります。自分と向き合う「真摯さ」や失敗を糧に自分を高める「向上心」をアピールしてください。

就活経験で得たものを答える例文を以下に示します。

【例文】
就職活動を通じて、結果の振り返りが重要だと気付きました。

就職活動を始めたころは選考に落ちても、全く原因を気にしていませんでしたが、落ちる原因が必ずあると考えるようになってからは、合否に関係なく良い点と悪い点を振り返って、次回に役立つように心がけています。その結果、自分に足りていないものが何なのかを、客観的に認識できたため、改善点を見出せるようになりました。この考え方は、御社で働く際にも活かせると考えております。

③内定はすでに獲得しているか

夏採用の選考のスケジュールは就活の中でも遅い時期なので、他社での内定の有無を確認する質問を受ける可能性は十分あるでしょう。

この質問には嘘をつかずに、正直に回答するのが安心です。

内定をまだ持っていない場合には、どうしてこれまで内定が出なかったのか反省点を述べて、どう修正したのか改善点を話しましょう

【例文】
これまで内定を頂いたことはありません。

内定がない原因は、自分の強みが把握できていなかったからです。そのため、徹底的に自己分析をやり直して、改めて自分の人生を振り返ることで、自分の強みをしっかり把握し、自分が大切にしたい軸を明らかにしました。今は「自分がしたいこと」よりも、「自分の強みを活かせる企業」を探すように心がけています。

そのうえで、私の強みである提案力が、御社のマーケティング活動に活かせると考えて、志望させていただきました。

すでに内定を獲得した就活生も、質問されたら正直に回答しましょう。内定があると伝えれば、就活を続けている理由も問われる可能性が高いです。

【例文】
現在、内定は1社あります。しかし、私がやりたいことを実現できる企業は、御社だと感じました。そのため現在も、就職活動を続けております。

私は安全な食品を消費者に届けたいと考えて、食品業界を中心に就職活動を行った結果、ありがたいことにすでに1社から内定を頂きました。しかし、より幅広いジャンルの食品に携わる環境が整った御社が第一志望であるため、内定のお返事を保留させて頂いている状況です。

御社から内定を頂ければ、すぐに就職活動を終える覚悟ができております。

第一志望である理由を論理的に答えて、応募企業に入社したい意志をしっかりアピールしてくださいね。志望度の高さが伝われば、他社も採用したいと考える魅力的な人材だと、面接官に思ってもらえるかもしれません。

夏採用で内定獲得するためのポイント3つ

夏採用や通年採用を行う企業はどちらも多くないので、ハードルの高い就活になるでしょう。そこで、夏採用で内定を獲得するためのポイントを3つ解説します。

  1. 春までの就活を徹底的に振り返る
  2. 就活の軸をブラッシュアップ
  3. 夏もリクルートスーツで参加

①春までの就活を徹底的に振り返る

夏採用で内定をもらうためには、まず春採用を一つ一つ振り返りながら改善点を探してなぜ春に内定が取れなかったのか、具体的な原因を分析しましょう。

書類選考で落ちた場合には、志望動機や自己PRの伝え方が悪いのかもしれません。自己分析と企業分析を再度行い、アピール内容を見直してくださいね。

面接で選考に落ちた場合には、面接の態度を見直して、しっかり考えが伝えられたか、改めて考える必要があります。

②就活の軸をブラッシュアップ

就活がうまくいっていないなら、方向性がぶれているためかもしれないので、就活の軸を見直して、方向性を考えるのも重要です。

春採用のときに就活の軸が原因で失敗したのであれば、思い切って視点を変えるも方法の1つかもしれませんよ。

就活の軸をブラッシュアップするためにも、自己分析や企業分析によって、自分の軸を明らかにしてから就活を進めましょう。

自分は何を重視して就活をしており、どんな企業を選択すべきか考えるのはとても大切です。

③夏もリクルートスーツで参加

夏場で暑くても、基本的に就活ではリクルートスーツ着用です。面接にジャケットを羽織って臨むことがマナーなので、春採用の場合と同じ服装にしましょう。

ただし、炎天下の移動中はジャケットを脱いでも大丈夫ですが、鞄にジャケットを押し込むとシワができるので、腕にかけてくださいね。

会場の近くまで到着したらジャケットを羽織り、鏡で襟が折れていないか、シワが寄っていないか、チェックしておくと安心です。

夏採用の特徴を抑えて対策し内定獲得に繋げよう

今回は夏採用と春採用の違いや夏採用をする企業の特徴や具体例を紹介しました。春採用よりも夏採用の採用枠は少ないため、非常にハードルが高いと言えます。

春採用で内定をもらえなかった人は、そのまま夏採用を受けても多分うまくいかないので、夏採用を受ける前には選考対策が必須です。

春採用での経験で上手に活かしたり、留学のような特別な経験を活用して、暑さ対策も万全にしながら短期決戦に挑んでくださいね。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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