就活豆知識

HOME > カリクル就活 > 就活豆知識 > 面接で苦手な人について質問された時の回答例|NGな回答例も解説

面接で苦手な人について質問された時の回答例|NGな回答例も解説

面接で「苦手な人」について聞かれることがあります。いきなり「苦手な人」と言われると、回答内容によっては面接官の心象が悪くなるのではと警戒する学生も多いでしょう。

しかし、答えにくい質問の裏には企業の意図が必ずあります。意図を理解できずに答えてしまうと、マイナスの印象を残すことになります。

この記事では、面接で苦手な人について質問されたときにスムーズに答えられるよう、回答例や企業が質問した意図を解説します。

面接で苦手な人について質問する企業の意図

今回カリクルメディアでは、累計5000人以上の学生と就活面談をしてきたトップ就活エージェントや、最終面接の担当経験もある面接官など、就活のプロ12人にアンケートを実施。面接で「苦手な人」について尋ねる意図を質問しました!

その結果を元に、ここからは面接で「苦手な人」について聞かれたときの、面接官の意図についてを解説していきます。

アンケート結果からもわかるように、面接官は学生に対して悪意のある質問をしているわけではありませんただネガティブな印象を受ける回答をしてしまわないよう、注意が必要です。

  1. 苦手な人との関わり方を知るため
  2. 人柄や考え方を知るため

➀苦手な人との関わり方を知るため

誰にでも苦手な人はいるものです。面接官は、学生が過去の経験で苦手だった人に対して、どのように関係を改善していったのかを知り、入社後の働き方を見極めたいと思っているのです。

会社に入れば、学生時代のように気の合う仲間だけで仕事をするわけにはいきません。仕事を通していろいろな人と出会い、共同で仕事を進める必要があります。

苦手な人に対してもある程度のコミュニケーションを取ることが求められるため、企業側も苦手な人へどう対処していけるかを知りたいと思っているのです。

②人柄や考え方を知るため

学生の苦手な人を知ることは、その人の価値観や人柄を知る手がかりになります。

たとえば「苦手な人はどのような人か」という質問に対する回答が、「責任感に乏しい人」であった場合、面接官は「正義感があって、まじめな人柄」という性格を導き出すでしょう。

面接官は、これらの材料をもとに社風や職種にマッチした人材なのかを見極めます。苦手な人についての質問は、学生の人柄や性格を見極め、企業に合う人材かどうかを判断することが目的であることを理解しておきましょう。

苦手な人について面接で聞かれた際に良い印象を与える回答方法

急に面接官に苦手な人について質問されたとしても、下準備をしておけば慌てずに済みます。ほかの面接内容と一貫性のある答えをすることで、面接官に対し人柄や考え方をより具体的にイメージさせ、好印象を残すことができるでしょう。

  1. 自分のアピールしたい内容と紐付ける
  2. 苦手な人と関わる際に何を意識しているか伝える
  3. 志望企業の社風と一致した内容を伝える

①自分のアピールしたい内容と紐付ける

自己アピールとの関連性を持たせることが大切です。自己PRとすり合わせて苦手な人の特徴を考えてみましょう。

たとえば「私の強みは決断力です。臨機応変に行動し、スピード感のある仕事を目指します」と自己PRをしたとします。すると面接官は、この学生にとって「優柔不断で、なかなか行動に出られない人が苦手なのかも」というイメージを持つかもしれません。

このように、自分のアピールしたい内容と苦手な人をリンクさせることで、より説得力のある内容になるでしょう。

②苦手な人と関わる際に何を意識しているか伝える

苦手な人に対して、ただ単に避けただけという回答はNGです。なぜなら、面接官は苦手な人を聞くことによって、人柄や仕事への向き合い方を深掘りしているからです。

苦手な人に対して、何となく苦手というネガティブな回答で終わらせてはいけません。どのように苦手を克服、あるいは対処したのかなどポジティブな結論で締めくくるようにして伝えましょう。

③志望企業の社風と一致した内容を伝える

面接官は、苦手な人について質問することで、自社にマッチする学生を探しています。苦手な人という質問に対しても、社風や企業理念にマッチした内容を選ぶ方が高評価につながります。

たとえば新進気鋭の若い企業であれば、若手の社員にも先頭に立って働いてもらいたいはず。そのような企業の面接では「自ら率先して新しいことに挑戦しない人が苦手です」と答えれば、面接官は自社にマッチした人材と判断するでしょう。

そのためには、企業の研究を十分行い企業にマッチした内容を伝えましょう

苦手な人について面接で回答する際の構成

面接で苦手な人を回答するとき、どのような構成にすると面接官により伝わりやすいのでしょう。面接官の意図を正確に把握し、わかりやすく好感を持たれるためには、以下のような構成ポイントを押さえるようにします。

  1. 結論: どういう人が苦手か
  2. 理由: どうして苦手か
  3. エピソード: そのように考えるに至った原体験
  4. 対処方法: どのように向き合ってきたか
  5. 今後の展望: どのように向き合っていくか

①結論: どういう人が苦手か

時間が限られている面接では、最初に結論を述べることが大切です。苦手な人の解答も、まず「~な人が苦手です」と端的にあらわします。結論から始まることで、面接官はこれから話す内容をイメージしやすくなります。

②理由: どうして苦手か

なぜ苦手だと思うのか、理由を説明します。「何となく」や「生理的に」といったあいまいな理由では「特別な理由がなくても人を苦手に思う人」とマイナスイメージを持たれてしまいます。なぜ苦手な人なのかわかりやすく説明できれば、自己分析がしっかりできていると好印象を持たれるでしょう。

③エピソード: そのように考えるに至った原体験

エピソードを加えて説明することは、よりリアルなイメージを面接官に伝えることができます。エピソードの部分は、オリジナリティのある回答には欠かせません。説得力のある回答にするためのポイントです。

④対処方法: どのように向き合ってきたか

面接で苦手な人を回答するときは、ネガティブで終わらせないようにします。どのように苦手な人と向き合ったのか。その結果、何が改善がされたのかなど成功体験を交えたものにしましょう。エンディングをポジティブで終わらせることで、面接官は好印象を持ちます。

⑤今後の展望: どのように向き合っていくか

苦手な人に対してどのように向き合ってきたかを説明したあとは、今後どのように付き合っていくかという展望を示しましょう。面接官に入社後の姿をイメージしてもらうことができます。入社後の先を見据えた回答をすることで、ポジティブな印象で締めくくることができます。

苦手な人について面接で質問された時の3つの回答例

面接で苦手な人を聞かれたとき、構成を意識した具体的な回答例をいくつか紹介します。「苦手な人」というネガティブな質問をどうやってポジティブに着地させるのかなど、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 例文①: ネガティブな人
  2. 例文②: 責任感がない人
  3. 例文③: 人の悪口を言う人

例文①: ネガティブな人

私はネガティブな人が苦手です。ネガティブな人は、何事にも否定的な傾向があり、周囲の意見や助言も素直に受け入れられないからです

学生時代にコンビニでバイトをしていたとき、一緒に働いていた人がネガティブな人でした。お客様からクレームがあるとすぐにふてくされて、バックヤードで同僚に「こんなこと言われて時給に見合わない」などと愚痴をこぼすのです。彼の愚痴は周囲の同僚のやる気を失くすものでした。

そのようなときには「その気持ちわかるよ。今度はクレームがないようにみんなで注意しよう」とポジティブな気持ちになるように声掛けを続けました。その結果職場の団結力も生まれたと思います。

この体験から、入社後もネガティブな人に対して積極的に声を掛け、コミュニケーションを取っていきたいと思っています。

例文②: 責任感がない人

私が苦手な人は責任感のない人です。責任感のない人と一緒に仕事をすると、ミスが起こりやすいことを経験的に知っているからです。

学生時代にアルバイトである商品の販売員をしていまいた。同じ職場に責任感のない人がいて、お客様からよくクレームがありました。たとえば、注文の商品を発注していなかったり、引継ぎ連絡をしていなかったりなどです。

そのしわ寄せがアルバイトにも及び、お客様へのクレーム対応をしなくてはなりませんでした。責任感のない人に対する対応は、自分だけでは解決できないので、誰かに相談する必要があると感じ、チーフに相談しました。その後は周りのスタッフも注意して、必ず確認するようになりクレームも激減しました。

御社に入社後にはこの経験を活かし、「ホウレンソウ」をいつも心がけ、大きなトラブルになる前に対処していきたいと考えています。

例文③: 人の悪口を言う人

私は人の悪口を言う人が苦手だと感じています。人の悪口を言う人は、人の良い面を見ようとせず、粗探しばかりしているからです。

仲間で雑談をしていると、必ずその場にいない人の悪口を言う人がいました。そのまま聞き流してしまってもよかったのですが、なぜそう思うのかと聞いてみました。すると「誰かの悪口を言うと周りも同調して、一体感が生まれる」というのです。

このネガティブな考え方を修正するように繰り返し言い続けました。その結果、徐々に悪口を言わなくなり、人の良いところにも気づくようになったのです。

社会人になって身近に悪口を言う人がいても、面倒くさいと話しを合わせるのではなく、
相手に歩み寄った対応ができるようになりたいと考えています。

面接で苦手な人について質問された時のNG回答3つ 

就活はポテンシャル採用といわれており、面接で苦手な人というネガティブな内容を伝えるるときには言ってはいけないNG回答があります。「社風に合わない」と思われないようにNGな回答を事前に把握しておきましょう。

  1. 苦手な人はいないと答える
  2. 苦手な人の悪口を言う
  3. 距離を置くという趣旨の回答をする

①苦手な人はいないと答える

面接で自分をよく見せたいという気持ちから「どんな人とも仲良くできるから、苦手な人はいません」と答えるのはNGです。

面接官の目には「虚勢を張っている」「自己分析ができていない」「準備不足」と映ってしまう可能性が高くなります。

面接官が知りたいのは、苦手な人ではなく、苦手な人に対してどのように関わっていけるのかです。一見、苦手な人というネガティブ質問に思えますが、誠実に回答することが大切です。

②苦手な人の悪口を言う

苦手な人というネガティブな質問に対し、感情的になって悪口を言ってしまうのはNGです。苦手な人に対して、悪い人と決めつけてしまうのはマイナスイメージになってしまいます。

面接官は、苦手な人に対して「なぜ苦手なのか」「どのように対処するのか」など、自己分析と対応力を判断しようとしています。苦手な人への悪口は慎みましょう。

③距離を置くという趣旨の回答をする

苦手な人とは距離を置くという回答はNGです。学生という立場では、苦手な人とは関わらないというスタンスも許されるでしょう。しかし、社会人になれば、苦手な人でも協同して仕事をする必要があります。

苦手な人に対する対処法として距離を置くという回答に対して、面接官は「嫌なことから逃げるタイプ」と判断するかもしれません。

面接で苦手な人を聞かれた時は答え方に気をつけよう

面接で苦手な人を聞かれたときには、戸惑ってしまう人も多いでしょう。このようなネガティブな質問に対して、企業が意図するところを理解していないと的外れ、あるいは悪いイメージにつながる可能性があります。

苦手な人に対する回答は、自己PRや志望動機などと比べると答えにくい内容になります。面接官にマイナスイメージを持たれないように、事前に入念な対策をしておきましょう。

  • フェイスブック
  • ツイッター

若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

PICKUPピックアップ記事

まずはカリクル公式LINEを友だち追加!

無料スーツレンタルはこちら