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通信業界とはなんのこと?IT業界との違いや今後の課題まで解説

通信業界が気になっているけど、IT業界との違いがいまいちよく分からず困っていませんか?

本記事では、通信業界とIT業界の違いと、通信業界の現状や今度の課題を解説します。通信業界に向いている人の特徴も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

IT業界と通信業界の違い

IT業界と通信業界は一見似ているように思えますが、実はそれぞれ異なる特性と役割を持っています。ここでは、IT業界と通信業界の特徴を解説します

2つの業界の違いを明確に理解し、自分がどの業界に興味があるのか、または働きたいのかを明確にしましょう。

IT業界は情報を使う業界

IT業界とは、情報技術(Information Technology)に関連する業界のことです。ITとは、コンピュータやネットワーク、データベースなどの技術を用いて情報を収集、保存、処理、伝達することを指します。そのため、IT業界とは広義には「パソコンを使った仕事のほぼすべて」を含むと言えるでしょう。

IT業界は、1990年代から2000年代初頭にかけてのITバブルを経て、社会全体に認知されるようになりました。その後、デジタル化が進むにつれて、パソコンを使わない仕事はほとんどなくなり、現在ではIT業界はほぼ全ての業界に影響を与えています。

しかし、IT業界の定義が広すぎるため、混乱を招くことも。例えば、通信業界やWeb業界、アプリ業界などもIT業界の一部と考えられますよ。

通信業界はIT業界の中のインターネットを利用する業界

通信業界とは、主にインターネットを通じて各拠点のやりとりを可能にするためのインフラ(基盤)を提供する業界のことです。具体的には、電話、インターネット、テレビ放送などの通信サービスを提供する企業が該当します。

つまり、通信業界はIT業界の中のインターネットを利用する業界と言えます。

IT業界と通信業界を理解し、自分がどのような役割を果たしたいのかを明確にすることは、就職活動において非常に重要です。

IT業界の5つの種類

IT業界には様々な業界が含まれます。その中でも特に大きな業界を5つ紹介します。

  1. WEB・インターネット業界
  2. 通信業界
  3. ソフトウェア業界
  4. ハードウェア業界
  5. 情報処理業界

①WEB・インターネット業界

WEB・インターネット業界は、ウェブサイトの制作や運営、インターネットを利用したサービスの開発など、多岐にわたる業務を担当しています。

例えば、ECサイトやSNS、ニュースサイトなど、日常的に利用する多くのサービスがこの業界から生まれているのです。

また、最近では、AIやIoTなどの最先端技術を活用した新しいサービスの開発も進行中です。この業界で働く人々は、ユーザーのニーズを捉え、新たな価値を創造するために、日々技術の研鑽と創造力を駆使しています。

②通信業界

通信業界は、情報を遠くへと伝えるための基盤を提供しています。携帯電話やインターネットの通信網の構築・運営、通信サービスの提供などが主な業務です。

通信業界の進化により、遠隔地でもスムーズなコミュニケーションが可能となり、ビジネスやプライベートの活動範囲が大きく広がりました。

また、5Gや次世代の通信技術の開発も進行中で、これらの技術はIoTや自動運転車など、新たなサービスの実現にも寄与しています。

③ソフトウェア業界

ソフトウェア業界は、私たちが日々利用する様々なアプリケーションやシステムを生み出しています

オフィスワークを効率化するビジネスソフトウェア、エンターテイメントを提供するゲームソフトウェア、生活を便利にするスマートフォンのアプリなど、その製品は多種多様です。

また、クラウドサービスやAI技術を活用した新しいソフトウェアの開発も盛んに行われています。この業界で働く人々は、ユーザーの生活を豊かにするために、技術力と創造性を活かしています。

④ハードウェア業界

ハードウェア業界は、パソコンやスマートフォン、サーバーなど、物理的なIT機器を製造・販売している業界です。これらの機器は、ソフトウェアが動作するための「舞台」を提供し、私たちの生活やビジネスを支えています。

また、最新の半導体技術を駆使して、より高性能で省エネルギーな機器の開発も進められています。

⑤情報処理業界

情報処理業界は、大量のデータを効率的に処理・分析するためのシステムを提供しています。ビッグデータの活用やAIの進化により、この業界の重要性はますます高まっているでしょう。

企業の経営戦略を立てるためのデータ分析、マーケティング活動を支える顧客データの管理、社会問題を解決するためのデータ解析など、情報処理業界の役割は非常に広範です。

この業界で働く人々は、データの価値を最大限に引き出すために、高度な技術力と分析力を持っています。

通信業界の2つの職種

通信業界には「事務系総合職」と「エンジニア系(技術系総合職)」の2つの主要な職種が存在します

それぞれの職種がどのような仕事を行い、どのようなスキルが求められるのかを理解することは、自分に合ったキャリアパスを見つける一助となるでしょう。

事務系総合職

事務系総合職は、営業や企画など、会社の運営に関わる多岐にわたる業務を担当する職種です。会社の成長を直接的に支える役割を果たします。

営業職では、新規顧客の開拓や既存顧客との関係維持を行い、企画職では新たなサービスや商品の開発を進めます。

事務系総合職では、コミュニケーション能力や企画力が求められます。また、市場の動向を理解し、それに基づいた戦略を立てる能力も重要です。

エンジニア系

一方、エンジニア系(技術系総合職)は、通信サービスの開発や運用、保守を担当する職種です。

エンジニアとして働く人々は、新たな通信技術の開発や既存システムの改善トラブルシューティングなどを行うため、専門的な技術知識と問題解決能力が求められます。また、新たな技術トレンドをキャッチし、それを活用する能力も重要です。

技術系総合職は、通信インフラの安定運用と技術進化を支える役割を果たします。

通信業界に向いている人の3つの特徴

通信業界に向いている人の3つの特徴について詳しく解説します。

  1. 専門技術を学んだ経験がある人
  2. 社会貢献したいと考えている人
  3. チームで働きたい人

①専門技術を学んだ経験がある人

通信業界で働くためには、専門的な技術知識が必要です。例えば、プログラミング、ネットワークの構築や管理、システムの開発、データ分析など、特定のスキルが求められます

これらの技術を学んだ経験がある人は、通信業界での仕事にすぐに適応できるため、採用されやすくなります。

また、新たな技術の習得にも積極的であることが重要です。通信業界は日々進化しており、最新の知識を常に追い求める姿勢が求められます。

②社会貢献したいと考えている人

通信業界は、情報の流通を円滑にし、人々の生活を便利にするためのサービスを提供しており、社会貢献したい意志が強い人は、通信業界に向いているでしょう。

通信業界では、自分の仕事が社会にどのように影響を与えるかを理解し、その影響を最大限に活用することが求められます。社会全体を見渡し、自分の役割を見つけられれば、通信業界で活躍できるでしょう。

③チームで働きたい人

通信業界では、大規模なプロジェクトを成功させるために、チームでの協力が不可欠です。一人で全てをこなすのではなく、各々が得意な分野を活かし、共同で問題を解決していきます。

そのため、他人と協力して働くことが好きな人、チームでの成功を喜べる人には、通信業界が向いています

また、異なる視点や意見を尊重し、それを活用して新たなアイデアを生み出す能力も重要です。チームで働くことの喜びを感じ、共に成長していくことができる人は、通信業界で大いに活躍できます。

通信業界の2つのトレンド

IT業界はトレンドの移り変わりが早いですが、中でも通信業界で今注目すべき2つのトレンドを紹介します。トレンドを理解することで、通信業界の現状と未来を把握でき、自身のキャリアパスを考える際の参考になります。

  1. 5Gの普及
  2. IoTの拡大

①5Gの普及

1つ目のトレンドは5G(第5世代移動通信システム)です。5Gの特徴は、超高速・大容量、低遅延、多接続の3つです。5Gの普及により、従来の通信速度を大幅に超えるデータ通信が可能となり、新たなサービスやビジネスモデルの創出が期待されています

5Gの普及は、通信業界だけでなく、様々な産業に影響を与えます。例えば、自動運転車の実現には、5Gの低遅延が必要です。また、リモートワークやオンライン教育の普及にも、5Gの超高速・大容量が寄与します。

②IoTの拡大

2つ目のトレンドは、IoT(Internet of Things)です。IoTは「モノのインターネット」とも呼ばれ、さまざまなモノがインターネットに接続され、データをやり取りすることで、より効率的な社会の実現が期待されています。

IoTの拡大は、通信業界に新たなビジネスチャンスをもたらします。例えば、スマートホームでは、家電がインターネットに接続され、遠隔から操作したり、エネルギーの効率的な管理が可能です。

また、工場では、機械の稼働状況をリアルタイムで把握し、予防保全や生産効率の向上が期待できます。これらの事例からも、IoTの拡大が通信業界の成長を牽引することがわかります。

通信業界の2つの課題

スマートフォンやインターネットの普及により、情報のやり取りが飛躍的に増え、通信業界の重要性が増しています。しかし、その背後には、業界全体が直面している2つの大きな課題が存在します。

  1. 人手不足
  2. セキュリティ強化対策

①人手不足

1つ目は人手不足です。通信業界は、技術の進歩とともに急速に成長しています。その結果、専門的なスキルを持つ人材が不足しているのが現状です。

特に、5GやAIなどの新しい技術を理解し、それを活用できる人材が求められています。しかし、これらの技術は高度であり、それを習得するには時間と労力が必要です。そのため、人材育成が急務となっています。

また、新たな人材を引き寄せるためには、業界の魅力を伝え、働きやすい環境を整備することも重要です。そのため、通信業界は今後待遇が良くなっていく可能性が高いと言えます。

②セキュリティ強化対策

もう一つの課題は、セキュリティ強化対策です。情報通信技術の発展に伴い、サイバー攻撃のリスクも増大しています。

サイバー攻撃は、個人情報の漏洩やサービスの停止を引き起こす可能性が高くなります。それは企業の信頼性を損なうだけでなく、ユーザーの生活にも大きな影響を及ぼすことも。

そのため、セキュリティ対策は極めて重要です。具体的には、最新のセキュリティ技術の導入や、従業員の教育、定期的なセキュリティチェックなどが求められます。これらの対策を通じて、通信業界は安全なサービスを提供し続けなければなりません。

通信業界はIT業界の中の1種である

通信業界はIT業界の1種で、社会貢献度が高く、やりがいのある仕事です。特にエンジニアは人手不足のため、就職もしやすい傾向があります。

プログラミングなどの専門知識があり、社会貢献したい就活生は、ぜひ通信業界も検討してみてください。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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