キャビンアテンダント(CA)の倍率|対策をして採用試験を突破しよう

就職採用試験の中でもキャビンアテンダントの倍率は、高いことで有名です。実際どれくらいの倍率なのか、気になりますよね。
ここではキャビンアテンダントを目指す人や興味がある人のために、倍率や対策に関しても詳しく解説していきます。倍率は高いですが、けして不可能な挑戦ではないので、対策をしてキャビンアテンダントの採用試験を突破しましょう!
キャビンアテンダント(CA)の倍率が高い理由|人気企業の倍率も紹介
キャビンアテンダント採用試験の倍率が、高くなる理由を知っていますか?ここでは倍率が高くなる理由と、人気企業の倍率も合わせて解説していきます。
- キャビンアテンダントの倍率が高い理由
- キャビンアテンダントの人気企業の倍率
キャビンアテンダントの倍率が高い理由
キャビンアテンダントの採用数は一般企業よりも多いはずですが、倍率が高くなる理由として下記の2つが考えられます。
- 既卒も含まれるため
- 記念受験をする人が多い
①既卒も含まれるため
キャビンアテンダントの採用試験には、既卒の採用も含まれる募集があるため倍率が高くなります。
今でもキャビンアテンダントは人気職業ゆえ、新卒採用試験で落ちた人が既卒の採用試験で再チェレンジするケースが多いのです。
このような理由から、同じキャビンアテンダントを目指すライバルが、新卒だけではなく既卒も含まれるため、どうしても倍率が高くなってしまうのです。
②記念受験をする人が多い
倍率が高くなる理由に、記念受験をする人が多いことも挙げられます。女性の憧れ的な職業のため、第一志望でなくてもとりあえず受験をしてみる人が多いといわれています。
受験資格があれば誰でも受けることができますし、実際「もしかしたら私でも受かるかも」という淡い期待から記念受験をして、本当に合格した人もいますのでチャレンジ精神は大切ですね。
このように記念受験をする人が多いので、キャビンアテンダントの採用試験は倍率が上がります。
キャビンアテンダントの人気企業の倍率

日系の大手航空会社をはじめ新規参入のLCC航空会社、そして外資系航空会社と様々な航空会社があります。
就活生に人気の、キャビンアテンダント人気企業3社の倍率をみてみましょう。
- ANA(全日本空輸):14倍
- JAL(日本航空):28〜100倍(既卒枠を含む)
- Peach(Peach Aviation):100倍
※応募者10,000人と仮定した場合の倍率
どの企業も募集に対して、10,000人以上の応募があるといわれています。人気企業は高倍率なので、「どうしてこの航空会社のキャビンアテンダントなのか」という点をアピールできるように、しっかりと対策をして、少しでも合格率をあげる努力をしましょう。
参考
キャビンアテンダントに必要とされる条件4つ

キャビンアテンダントになりたいと希望しても、誰でも採用試験を受けられる訳ではありません。キャビンアテンダントに必要とされる、4つの条件があるので、1つずつ説明していきます。
- 身体的条件
- 学歴条件
- あると役に立つ資格・語学力
- 能力
①身体的条件
主に下記の3つが、身体的条件といわれています。しかし日系航空会社では、この身体基準を明確にしていないことが多いようです。
- 身長:160cm以上
- 視力:コンタクレンズでの矯正視力1,0以上
- 水泳力:200m以上泳げる
身長が160cm以上が求められる理由は、外見的理由というよりも、荷物の収納棚や機内のキッチンなど様々な設備が、高い位置にあるため、身長が低いと作業効率が悪くなるからです。
また機内では安全上の理由と美容基準により、乗務中のメガネ着用が禁止されています。
水泳力に関しては、緊急事態で水上着陸した際の保安要員としての役目に必要とされているからと考えられます。
②学歴条件
キャビンアテンダントの採用試験に応募する際には、学歴条件もあります。
- 高卒は応募できる航空会社が限られる
- 専門卒以上の学歴が必要
一般的に大手航空会社だと、新卒既卒に限らず専門卒以上の学歴が求められます。以前はANAもJALも、短大卒以上が条件だったことを考えると、現在は専門卒でも応募が可能になったので、より多くの人に採用試験に挑戦できる機会が増えました。
③あると役立つ資格・語学力
キャビンアテンダントの仕事をする上で、あると役に立つ3つの資格や語学力があります。
- 語学資格
- 秘書検定
- 看護師免許
やはり英語は必須条件の1つです。応募条件の中に、TOEICスコア600点以上が望ましい、と記されている企業もあります。今後ますます海外からの旅行客が増えると予想されるので、英語だけでなく他の外国語の能力も大きなアドバンテージになるでしょう。
④能力
一見するとキャビンアテンダントは華やかな仕事に思われがちですが、本来の役目は保安要員が最も重要で、その次がサービス要員なのです。
この保安要員とサービス要員としての仕事を全うするためには、下記の4つの能力が不可欠となります。
- 冷静な判断
- 体力
- 気配り
- コミュニケーション能力
キャビンアテンダントには緊急事態が起きた際に、冷静な判断能力が求められます。乗客へのおもてなしには、気配りできる能力が不可欠ですし、初めて会う同僚とフライトすることも多いので、コミュニケーション能力も大切です。
キャビンアテンダント(CA)の就職難易度は高め!選考内容とスケジュールを解説

採用数は多いですが倍率も高いので、キャビンアテンダントの就職難易度は高いといえるでしょう。ここでは選考内容と選考スケジュールについて解説していきます。
- 選考内容
- 採用スケジュール
キャビンアテンダントの選考内容
航空会社のキャビンアテンダントの選考内容は、次にあげる方法で行い応募者の数を絞っていきます。
- 書類審査
- 筆記テスト
- 面接(複数回)
- 身体検査
①書類審査
最初に書類審査が実施されますが、ここが第一関門であり最難関ともいわれています。なぜなら選考過程の中で一番倍率が高く、ここで落ちてしまったら面接にさえ進めないからです。
エントリーシートをオンラインで提出することが多くなってきましたが、あなたの熱い思いが伝わるよう丁寧に記入していきましょう。
そしてキャビンアテンダントの書類審査では、写真は非常に重要です。なるべく写真館で撮り、最高に写りの良い写真を使用することを強くお勧めします。
②筆記テスト
キャビンアテンダントの採用試験でも、英語力や一般教養の筆記テストが実施されます。やはり一般的な常識や教養は、どんな仕事においても求められます。
企業によって異なってきますが、筆記テストの内容は一般的なものなので、事前にしっかりと対策をして筆記テストに臨めば問題ないでしょう。
③面接(複数回)
面接は複数回行われ、個人面接やグループディスカッションを実施します。
面接は最初の数秒で、結果が決まるといわれています。笑顔で面接官とアイコンタクトをしっかり取り、接客業としてふさわしい第一印象を与えられるようにしましょう。
④身体検査
キャビンアテンダントの採用試験では、身体検査が実施されます。
身長・体重・視力・聴力といった一般的なものから、背骨の状態を調べたり、耳抜きができるかをチェックしたりします。これらの検査で、各航空会社が設ける身体条件に達しているかを判断しているのです。
航空会社にもよりますが、体力測定を行うこともあるので、最低限の体力をつけておく必要もあります。常日頃からバランスのよい食事をとり、健康維持に努めましょう。
キャビンアテンダントの選考スケジュール
ここではキャビンアテンダントの選考スケジュールについて解説していきます。採用試験の流れは、次のようになっています。
- 3〜4月ごろにエントリーがスタート
- 4〜5月に書類審査
- 6〜7月に面接や身体検査が実施される
キャビンアテンダントの選考スケジュールは、長丁場になります。そして内定が決まるのが7月と、一般企業に比べて遅くなるのが特徴です。
航空会社によってスケジュールが異なるので、常に情報をチェックして確認を怠らないようにしましょう。
キャビンアテンダント(CA)の高い倍率を突破しよう!選考試験対策3つ

高い倍率のキャビンアテンダントの内定を勝ち取るためには、次にあげる3つの選考試験対策が大切になりますので、事前準備をしっかり行いましょう。
- 語学力や資格などアピールポイントを作る
- 筆記試験・面接対策を入念にする
- OG訪問をする
①語学力や資格などアピールポイントを作る
語学力や資格などアピールポイントを作ることは、とても重要です。他の応募者にはないユニークな能力や語学力などがあると、大きなアピールポイントになります。
自分の持つ能力が仕事をする上でどのように生かせるか、またどれだけ会社に貢献できるかをアピールポイントとして伝えられるようにしましょう。
②筆記試験・面接対策を入念にする
一般企業と同様に、筆記試験と面接対策を入念にすることは必須です。
まず受ける会社がテストセンターなのか、自宅受験型なのかなど、どのような筆記試験をするのかをリサーチします。そしてSPI対策として、市販の教材を用いて徹底的に解いていきましょう。
面接では企業研究をしっかりした上で、笑顔で自己PRができるように準備します。面接対策として、常に口角を上げて、アイコンタクトを大切に話す練習をしましょう。
③OG訪問をする
OG訪問をすることは、とても有効な対策の1つです。実際にその会社でキャビンアテンダントとして働く人にしかわからない、情報や知識を得られる貴重な機会になるでしょう。
同じキャビンアテンダントでも、航空会社によってサービス方針や企業理念が変わってきます。OGから話を聞いたり情報を入手したりして、より深い企業研究が可能になり、その中で自分と会社との適合性を明確にするヒントを得ることができるかもしれません。
キャビンアテンダント(CA)は倍率は高いが対策をすれば目指せる!
キャビンアテンダントの倍率は高い傾向ですが、対策をすれば誰でも目指せます!夢を見るだけで終わらせないで、対策をしっかりしてキャビンアテンダントの採用試験に挑んでください。
近い将来、みなさんに機内でサービスをしてもらえる日を、楽しみにしています。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。