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BtoB企業とは何かを徹底解説|代表企業一覧や探し方も紹介

BtoB(Business to Business)企業とはメーカー(製造業者)と卸売り、あるいは卸売りと小売の間といったように、法人を顧客として取引を行い、モノやサービスを提供する企業のことをいいます。

このため、消費者との接点は少なく、テレビCMをはじめとした広告媒体を積極的に活用することもないことから、あまり馴染みはないかもしれませんが、社会的には重要な役割を担っています。

一方就活でBtoB企業の特徴やメリット・デメリットを詳しく知っておけば、志望企業の候補のひとつとなり、自身の就活の幅も広がる可能性が大きいといえるでしょう。

代表的なBtoB企業5選

日本国内にBtoB企業は無数にあり、その多くが優良企業と呼ばれています。そこで、まずは代表的なBtoB企業を5社紹介します。

  1. 三菱重工
  2. キヤノン
  3. パナソニック
  4. 住友電気工業
  5. TOTO

①三菱重工

総合電機メーカーで、売上は国内第3位のBtoB企業です。洗濯機や冷蔵庫といった白物家電の製造がよく知られますが、実際には事業分野は多岐にわたり重電システムと産業メカトロニクス分野の売上が約半数を占めます。

中でも工場などの自動化を進めるFA事業に強みがあり、シーケンサーやNC装置といった制御システムのシェアが国内外で高いのが特徴です。

また、航空宇宙業界でも人工衛星を活用した技術で天気予報の精度が格段に向上させており、ITによって電力需要を制御する「スマートグリッド」や太陽電池技術など、高い技術力に定評があります。

②キヤノン

カメラの製造で世界的に知られるBtoB企業です。現在では「多角化」と「グローバル化」を基本戦略とし、高精度レンズの開発や、ブレ補正技術などで業界をけん引しています。

意欲次第で年次を問わずチャレンジできる企業風土があり、研修制度などの支援体制も充実しているので、やりがいを感じながら働ける環境も整っている企業です。

一方、時間外勤務の原則禁止や育児休業制度、育児支援プログラムの確立により、ワークライフバランスのへの取り組みをはじめとした労働環境の整備にも注力していることでも知られています。

③パナソニック

生活家電を中心とした総合電機メーカーとして知られるBtoB企業です。家電分野で高いシェアを誇ることから、安定企業というイメージが強く、実際に給与面、福利厚生面も充実しており、離職率も低くなっています。

創業は1918年と伝統があり、研究開発にも注力しているのも特徴です。

ただし社員の平均年齢はやや高く、社風は保守的といえます。

④住友電気工業

国内最大となる、非鉄金属メーカーです。世界約40カ国、約400カ所に拠点を構えており、グループの連結売上高は約3兆3600億円と、BtoBメーカーとしては規模の大きな企業といえます。

このため、社員の約半数が海外出張や海外駐在の経験を持つのが特徴です。

光ファイバーや切削工具用人工ダイヤモンドといった先進技術で、世界的な評価を得ています。

⑤TOTO

トイレや洗面器といった水回り衛生陶器を中心に製造する住設機器メーカーです。

システムトイレや水まわり設備をはじめとした住宅設備機器の開発・製造を通じ、環境建材や光触媒、セラミックといった新たな分野の研究開発も行っています。

事業所を国内各地に設置することにより、きめ細かなコンサルティング営業を徹底し、高利益の事業体質を実現していることでも知られる企業です。

働きやすいBtoB企業の探し方

BtoB企業は日常生活では知ることの少ないため、優良企業でありながら、就活における競争倍率が低い企業も少なくありません。

では、志望する企業をどのようにみつければよいのでしょうか。

  1. OB・OG訪問を行う
  2. キャリアセンターを活用する

①OB・OG訪問を行う

BtoB企業に興味を持ち、よりよく知りたいのであれば、対象の企業へOB・OG訪問を行うのもよいでしょう。

直接企業に出向くことによって、社員や職場の雰囲気、具体的な事業内容といった、インターネットなどからの情報では得られない生きた情報に触れることができます。

また、何より先輩社員に直接会うことで、実際の仕事の進め方や面白さを知ることができるでしょう。

ただし、OB・OG訪問ではその機会を最大限活用できるよう、事前にいくつか企業や職場に関する質問を用意しておくほか、事前に訪問する企業の調査をしておくことも大切です。

②キャリアセンターを活用する

BtoB企業に関する情報は大学のキャリアセンター足を運ぶことによっても見つけられます。

キャリアセンターは大学において学生の就職を支援するセクションであり、BtoB企業を含むさまざま企業の求人情報やインターンシップ募集要項といった、就活に必要な情報が集まっています。

またキャリアセンターには、採用意欲の高いBtoB企業が直接足を運んで求人募集をしているていることも少なくありません。

BtoB企業に就職する2つのメリット

一般的に知られていないからといって、BtoB企業は企業価値そのものが低いわけではありません。むしろ、企業間取引を行う企業ならではの魅力を持っています。

  1. 社会貢献度が高い
  2. リピート率が高い

①社会貢献度が高い

BtoB企業が取り扱う製品やサービスはその多くが人目に触れなくとも、社会に必要不可欠なものです。このため、BtoBによる取引が行われなくなることにより、経済や社会活動全体が停滞してしまうさえあります。

一例として、自動車産業のケースを考えてみましょう。BtoBによって供給される自動車部品の一つ一つは、一般的に知られているような認知度の高い製品ではありません。

しかし、ひとたび供給が途絶えてしまうと、日本の基幹産業でもある自動車の生産ができなくなることから、自動車工場そのものが稼働できなくなってしまうのが容易に想像できるでしょう。

このように、BtoB企業の生み出す製品やサービスの多くはオンリーワンの技術によって、その分野で高いシェアを持っています

こうした高い技術力により社会に貢献していくことは、そこで働くことのやりがいにもつながるはずです。

②リピート率が高い

BtoB企業は、建設業界や製造業界といった、新規参入が難しい業界に多く、いったん契約が成立すると、リピートで受注できる可能性が高まります

また新規の顧客であっても、受注が決まれば同様に長期的な取引が見込めます。

したがって常に一定の売り上げが見込め、企業の安定性が高いのも特徴です。

BtoB企業に就職する2つのデメリット

就活では、デメリットにも納得したうえで就職先を選定する必要があります。BtoB企業への就職において考えられる主なデメリットは次の2つです。

  1. 知名度が低い
  2. 地味な印象を持たれる

①知名度が低い

顧客が法人で、かつ、扱う商材が一般的ではないBtoB企業は、そもそもテレビCMや新聞広告、バナー広告などの広告宣伝費にコストをかける必要がありません。

当然のことながら、BtoC企業よりは一般に知られることが少なく、知名度は低くなりがちです。このため、華やかな活躍にあこがれる人にとっては働く喜びややりがいを感じにくいかもしれません。

また、就職先の知名度を企業の評価の尺度にする人は意外と多く、ときには社名が世間一般に浸透していないことを家族から心配されることもあるようです。

②地味な印象を持たれる

メディアに露出しないBtoB企業は、どうしても地味な印象も持たれがちです。

知名度を気にすることも同様ですが、「誰もが知る企業で働きたい」、「社会的に認知されたブランドの商品・商材を扱いたい」といった希望を持つ人には向いていないかもしれません。

BtoB企業に向いている人の2つの特徴

メリット・デメリットを考慮したうえで、BtoB企業に向いているのはどのような人物でしょうか。向いている人の特徴を2つ紹介します。

  1. 影響力の大きい仕事をしたい人
  2. プレゼン能力の高い人

①影響力の大きい仕事をしたい人

BtoB企業が取り扱っているのは、知名度は低くとも社会的に必要不可欠な商品やサービスです。また、販売量や取引額も非常に大きいことから、社会に対し、大きな影響力を持つことになります。

このため、大きなフィールドで活躍したいと希望しているのであれば、BtoB企業はおすすめの就職先といっていいでしょう。

②プレゼン能力の高い人

BtoB取引では顧客が企業のため、多くの人がかかわり意思決定プロセスも複雑です。

こうした環境で自社の製品やサービスの品質を伝えるには、合理的で説得力のある論理的な説明が求められます。

したがって、プレゼン能力の高い人もBtoB企業の特徴とマッチしやすい傾向にあります。

BtoB企業は安定している企業が多い

BtoB企業は中小企業であっても専門分野で世界的シェアを持ち、確固たる地位を築き上げていることが少なくありません。

これはつまり、それだけ多くの商品やサービスを市場に供給し、経営面でも安定しているということです。

就活では多くの学生が知名度や人気のある企業に魅力を感じる傾向があるようですが、こうしたBtoB企業も選択肢の一つとすることで、優良企業から内定をもらえるチャンスも増えるかもしれません。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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