全日本空輸(ANA)は就活生からの高い人気を誇る企業です。そんなANAについて「インターンシップに参加してみたい」「ライバルが多そうで選考突破できる自信がない」と考える人も多いのではないでしょうか。
今回はANAのインターンについて詳しく解説します。インターン概要や選考のポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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ANAのインターンは例年夏と冬の短期開催
ANAのインターンは、例年夏と冬に開催されており、基本的に1〜4日の短期間です。2020年卒を対象としたインターンは、1日開催と4日間開催の2種類がありました。
インターンシップの日程や実施する職種、内容の詳細などは年によって異なります。また、応募すれば必ず参加できるわけではなく、選考に通過する必要もあります。
インターンシップについて正しい情報を把握して早めに準備や対策を行うため、こまめに公式ホームページをチェックしましょう。
【4つの職種別】ANAのインターン概要
ANAのインターンは一般的に以下4つの種類別に行われます。
- グローバルスタッフ職
- 客室乗務職
- 運航乗務職(自社養成パイロット)
- エキスパート職(障がい者採用)
前章の通り、年によってインターンの内容や実施するか否かも異なりますが、例年のインターンの概要を参考として紹介します。
① グローバルスタッフ職
ANAのグローバルスタッフ職を一言で表すと、幅広い領域で活躍する総合職です。グローバルスタッフ職は、さらに事務と技術に分けられます。
事務はエアラインパーソン&ビジネスパーソンとして、オペレーション領域やビジネス・マーケティング領域、コーポレート領域全てにおいて活躍する職種です。
また、技術は航空機の整備を中心に、運航の安全性を担う役割を果たします。
事務職
グローバルスタッフ職(事務)インターンシップの大まかな内容は以下の通りです。
- 事業環境の説明
- ANAの歴史に関する講座
- オペレーション領域の事業内容や業務の紹介
- 羽田空港での職場見学
- ビジネス領域の業務・デジタルの先端事例紹介
- グループワーク・プレゼンテーション
グループワークやプレゼンテーションでは、ANAの経営および運営に関わる立場として、実際に社員が取り組んでいるテーマが扱われます。ANAについての理解を深めるだけでなく、社員視点の体験もできるインターンシップです。
技術職
グローバルスタッフ職(技術)のインターンシップも事務職と同様、ANAの社員として働くエンジニアの目線を体験できます。
インターンシップの大まかな内容は以下の通りです。
- 整備業務や技術業務の体験
- 各種事業所見学
- エアラインエンジニア業務等のOJT形式による実務体験
- 社員との座談会
企業の技術的な面やエンジニアの働き方を直接見られる機会は多くありません。ANAの技術職インターンシップは、技術職について理解を深める・イメージを具体化させる絶好の機会といえます。
②客室乗務職
客室乗務職は国内線・国際線に乗務し、機内の安全保持や、乗客に快適な時間・空間を提供する役割を果たします。
客室乗務職のインターンシップは、現役の客室乗務員が参加し、機内で実際に提供されるおもてなしや乗客との会話を体感できる点が特徴です。インターンシップの大まかな内容を紹介します。
- エアライン事業の説明
- 客室乗務職に関する講座
- グループワーク
- 社員からのフィードバック
現役社員による現場の話を聞けるため、業界研究・職種研究をより深める効果が期待できます。
③運航乗務職(自社養成パイロット)
ANAでは既に資格を持つ人だけでなく、未経験者を採用し1から操縦士を養成するコースがあります。後者によって採用され操縦士として養成される人材を自社養成パイロットと呼びます。
運航乗務職(自社養成パイロット)インターンシップの主な内容は以下の通りです。
- エアライン事業について
- パイロットの仕事とは(現役パイロットによる説明)
- グループワーク(疑似訓練体験)
- 職場見学
最も魅力的なポイントは、現役パイロットの話を聞ける点です。実際の業務を経験するのではなく、パイロットについて理解を深めるための内容となっています。
④エキスパート職(障がい者採用)
エキスパート職は、サービスや品質を支える基幹実務を担う役割です。ANAが人財戦略として掲げる「ダイバーシティ&インクルージョン」を実現するため、障がいを持った人から採用されるのが特徴です。
エキスパート職(障がい者採用)のインターンシップについて、大まかな内容を紹介します。
- 事業環境の説明
- ANAの歴史などに関する講座
- 職場見学
- 現役社員との座談会
- グループワーク
現役社員に直接質問できる時間も設けられているため、仕事に対する疑問の解消や働くイメージの明確化につながるでしょう。
【4つの職種別】ANAのインターン選考のフロー
一口にANAのインターンシップといっても、職種によって選考のフローが異なります。
- グローバルスタッフ職
- 客室乗務職
- 運航乗務職
- エキスパートスタッフ職
過去に開催されたインターンシップの選考フローについて紹介します。
①グローバルスタッフ職
前章でグローバルスタッフ職はさらに2種類に分かれる旨を紹介しましたが、インターンの選考フローにも違いがあります。
過去に実施されたグローバルスタッフ職(事務)インターンの選考フローは以下の通りです。
- エントリー
- ES提出
- PR動画提出
- GROW受検(AI適性検査)
- 一次選考(書類・動画選考)
- 二次選考(WEB面接選考)
- 合否連絡
事務職の場合は、PR動画の提出が必要になってきます。
続いて、グローバルスタッフ職(技術)インターンの選考フローも紹介します。
- エントリー
- web適性検査
- GROW(AI適性検査)
- ES提出
- 一次選考(書類提出)
- 二次選考(面談)
- 合否連絡
事務職と違いPR動画の提出は不要ですが、GROWとは別にweb適性検査の受検が必要です。
②客室乗務職
過去に行われた客室乗務職インターンの選考フローを紹介します。
- エントリー
- ES提出
- 一次選考(書類選考)
- 合否連絡
客室乗務職インターンの選考で用いられるのはエントリーシートのみです。インターン応募のために必要な準備自体は少ないですが、その分エントリーシートの作りこみが非常に重要となります。
志望動機・熱意・自己PRすべてに力を入れ、他者との差別化をする必要があるでしょう。
③運航乗務職(自社養成パイロット)
過去に行われた運航乗務職(自社養成パイロット)インターンの選考フローは以下の通りです。
- エントリー
- ES提出
- 一次選考(書類選考)
- 二次選考(グループ面接)
- 合否連絡
運航乗務職インターンの選考ではグループ面接が行われます。グローバルスタッフ職(事務)でも面接は行われますが、そちらはWEB面接でした。このように同じANAのインターンでも、職種によって面接の形態にも違いが見られます。
グループ面接とWEB面接では、やり方・注意点・対策の仕方すべてが大きく異なります。自分が応募する職種のインターン情報をしっかり確認し、選考フローに合った準備や対策をしましょう。
④エキスパートスタッフ職
過去に行われたエキスパートスタッフ職インターンの選考フローを紹介します。
- エントリー
- ES提出
- PR動画提出
- 一次選考(書類・動画選考)
- 合否連絡
グローバルスタッフ職(事務)と同様に、エキスパートスタッフ職もPR動画の提出が必要です。また、客室乗務職と同じく面接は行われません。
質の高いエントリーシートやPR動画を作るためには、自分のアピールポイントをしっかり把握する必要があります。つまり、自己分析を十分に行い強みや適性を洗い出すことが重要となります。その上でエントリーシート・PR動画を作りこむと良いでしょう。
ANAのインターン選考で見られている2つのポイント
ANAは就活生から人気のある大手企業であり、インターンの倍率も非常に高いといわれています。そんな高い倍率を突破するためには、ポイントを押さえた的確な対策・アプローチが必要です。
ANAの基本的な傾向を考慮すると、インターン選考では以下の2点が特に重要と考えられます。
- ANAへの志望度
- エネルギッシュな社風に合う人材を求める
それぞれ詳しく解説します。
①ANAへの志望度
ANAへの志望度の強さは、選考突破のカギといえる部分です。ANAは大手航空会社であり、航空業界に興味がある人から非常に高い人気を誇ります。
したがって、ANAの選考に突破するためには、熱意をアピールできる強い志望動機が必要です。数ある選択肢の中からANAを志望する明確な理由を持ち、しっかり伝える必要があります。
ANAに対する理解を深める・志望度を強くアピールするため、子会社を含め公式サイトで企業研究をするのが大切です。他社ではなくANAでなければいけない理由が明確になれば、自然と熱意の伝わる志望動機ができるでしょう。
②エネルギッシュな社風に合う人材を求める
日本の大手航空会社であるANAとJALの2社は、社風に大きな違いがあります。JALが伝統的で保守的な一方で、ANAは挑戦的でエネルギッシュな社風です。
JALは国営企業出身、ANAは民間出身であり、それぞれの原点の違いが社風の違いにも影響を与えているのでしょう。
ANAではエネルギッシュな社風に合う個性的な魅力が輝くたくましい人が好まれると考えられます。自分の性格や気質がANAの社風に合うとアピールできれば、選考で有利になると期待できます。
ANAのインターン選考の対策3つ
就活生から人気があり倍率が高い企業の選考では、ポイントを押さえた的確かつ入念な対策が必要です。
ANAのインターン選考の対策として、以下の3つが挙げられます。
- ESは具体的エピソードで個性を出す
- webテストは取材を早めに行う
- 面談は志望動機とガクチカの深掘りに備える
それぞれ対策が必要な理由や、具体的なポイントについて解説します。
①ESは具体的エピソードで個性を出す
エントリーシートを書く際は、具体的なエピソードで個性を出すよう意識しましょう。
ANAのESの設問は職種や年度によって異なるものの、基本的にはその人の考えや経験を問う内容です。すなわち、応募者がどのような人物であるか・その人ならではの要素は何かが重視されると考えられます。
単なる事実の羅列では魅力や強みをアピールできないだけでなく、ライバルとの差別化が難しくなります。他にはない個性や主体性が評価されるため、具体的エピソードでオリジナリティと説得力を持たせましょう。
なお、過去の設問はANAホームページで確認できます。ESの傾向や温度感を把握するため、一度は確認するのがおすすめです。
②webテストは取材を早めに行う
グローバルスタッフ職(事務)インターンの選考では、GROWというwebテストを受ける必要があります。
GROWは適性検査の1つですが、一般的な適性検査と違い他者評価が必要な点が大きな特徴です。原則として5人以上からの他者評価が必要であり、数が集まらなければエントリーできない恐れがあります。
インターンに限らず、選考は期日を過ぎるとほぼ確実に先のフローに進むチャンスがなくなります。確実にエントリーするために、GROWの他者評価は早めに依頼して回答を集めましょう。
③面談は志望動機とガクチカの深掘りに備える
いくつかの職種のインターンでは面談が行われます。面談は特に志望動機とガクチカの深掘り対策が大切です。
「ESは具体的エピソードで個性を出す」でも紹介しましたが、ANAはその人の考えや経験を重視する傾向であり、その人らしさを把握しやすい志望動機やガクチカといったエピソードが深堀りされます。
志望動機およびガクチカは、いずれも結論を簡潔に話しましょう。ダラダラした話し方では要点が分かりづらく、印象が悪くなる恐れがあります。
志望動機として話す内容は、業界への考察は浅くなりがちであるため、ANAそのものへの考察・思いをアピールするのがおすすめです。
なお、面談は基本的に10分から20分ほど、応募者一人につき2名の社員がつきます。
ANAのグループ会社のインターンもチェック
ANAのインターン選考の対策について解説しましたが、ANA本社のインターンは募集人数が非常に少なく、参加も難しいのが現実です。
「ANAのインターンに参加したい」と考える場合、ANA本社に限定せず、ANAのグループ会社のインターンにも目を向けるのが良いでしょう。
もし航空業界に興味があるならば、グループ会社の中でも大手のANAエアポートサービスや、地方の空港で実施されるインターンもおすすめです。
ANAグループ採用情報のページでグループ会社のインターン情報も公開されていますので、そちらもチェックしてはいかがでしょうか。
本選考への優遇の有無は定かではない
ANAのインターンシップへ参加した事実が、新卒採用の本選考で有利に働くか否か定かではありません。
内定者にインターン参加者が多いという事実もないため、インターンシップの参加有無が本選考に影響を与えるとは考えにくいです。
ANAのインターンシップに参加するのであれば、本選考への優遇はあてにせず、業界研究に専念するべきでしょう。
ANAのインターンに参加して業界への理解を深めよう
ANAのインターンは4つの職種に分かれており、いずれも業界や仕事への理解を深められる内容です。ANAの仕事はもちろん、航空業界全体に対するイメージがより明確になるため、業界研究・職種研究に役立つでしょう。
ANAは非常に人気で倍率の高い企業です。ANAのインターンシップに応募するのであれば、選考のポイントを意識した十分な対策が必要です。今回紹介した内容を押さえ、ANAインターンの選考突破を目指しましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。