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SPIの構造的把握検査の問題は対策すべき!解法とコツを覚えて得点源にしよう

ものごとの背後にある共通性や関係性を構造的に把握する力が試される、SPIの構造的把握検査。

しかし「SPIの構造把握検査ではどんな問題が出題されるの?どうやって対策すればいいの?」と悩む人も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、SPIの構造的把握検査の内容やコツを解説します。記事後半では例題も紹介しているので、ぜひ最後まで読んで、構造的把握検査の対策をしてみてください。

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SPI構造的把握検査とは?

構造的把握検査は、SPIで行われる能力検査の1つです。

構造的把握検査以外にも、「言語」「非言語」「英語」の能力検査があります。

構造的把握力検査では、ものごとの背後にある共通性や関係性を構造的に把握する力を測定する問題が出題されます。試験時間は約20分、問題数はおおよそ20問です。

構造的把握力検査は、SPIの他の分野と比べて難易度がやや高く、問題数に対して制限時間も短いため、苦戦する人が多いと言われています。

SPI能力検査との違いとは?

同じSPI能力検査でも、1つの情報から1つの答えを出す力と、構造的把握検査のように1つの情報から複数の答えを出す力を図る点が異なります。

SPI能力検査のうち、「言語」「非言語」「英語」は、既にある情報を正しく理解して答えを導き出す力を測定するのに対し、構造的把握検査では、与えられた情報を自分なりの視点で考察することです。

さらに構造的把握検査では、各共通点やそれぞれの関係性を構造的に把握できる力があるか確認しています。

構造的把握力は、未経験や難題な問題に直面したときや、新しいサービスを思考するときなど、根拠を伴った正確な判断力や相手のニーズを読み解く力が発揮される重要な能力です。

このように企業のSPI能力検査での構造的把握は、他の科目とは全く違う観点で評価されていると考えられることでしょう。

企業がSPIの構造的把握検査をする理由3つ

企業がSPIで構造的把握検査を行う理由を3つ紹介します。

  1. 問題解決能力を確認するため
  2. ニーズを捉え、アイデアを生み出す力を確認するため
  3. 他人から合意を得る能力を確認するため

①問題解決能力を確認するため

1つ目は、問題解決能力を確認するためです。社会に出て働くと、トラブルや難しい問題に直面することがあります。その際に問題を冷静に対処する能力があるか、構造的把握検査を通して測られるのです。

構造的把握力が高い人は、類似の問題を解決した経験や要点を抽出する能力を持ち、新たな問題にも対応できます。

また、幅広い職種で活躍できる可能性があり、柔軟に対応するイメージも持たれます。これにより、企業は問題解決能力が高く、成果を出せる人材を選択できるのです。

②ニーズを捉え、アイデアを生み出す力を確認するため

2つ目は、ニーズを捉え、アイデアを生み出す力を確認するためです。

現代のビジネス環境では、顧客への差別化された価値提供が求められます。企業は常に時代の変化に合わせた新しいビジネスアイディアを生み出し続ける必要があるのです。

たとえば、商品開発部門では、顧客のニーズを正確に理解し、市場環境や時代に適した商品アイデアを生み出すことが求められます。

したがって、企業は学生に対して構造的把握力を求めることで、将来的にビジネスアイデアの創造性や顧客志向のサービス提供能力を測っているのです。

③他人から合意を得る能力を確認するため

3つ目は、他人から合意を得る能力を確認するためです。

仕事の商談や会議では、相手からの合意形成を得ることが求められます。具体的にいえば、複数の商談相手からの異なる意見を聞き、それを整理して理解した上で、効果的に相手を納得させられるかどうかです。

特にコンサルティング業界では顧客の問題解決と相手の納得を図る能力が求められるため、構造的把握力検査の基準値が高く設定されるようです。

また、総合商社や広告代理店などでも同様のスキルが重要視される傾向にあります。

SPIの構造的把握検査を解くためのコツ2つ

次に、SPIの構造的把握検査を解くためのコツを「言語問題系」と「非言語問題系」の2つに分け、それぞれ2つずつ紹介します。

①言語問題系

言語問題では、文章理解や論理的思考を要求されます。高得点を取るコツを見ていきましょう。

①文章の流れを見極める

言語問題系の対策として重要なのは、文章の流れを見極めることです。文章全体の主旨や情報のつながりを把握することで、問題文の意図を理解しやすくなります。

文章の流れを見極めるコツは、文章を読み始める前に見出しや段落の構成を確認し、それぞれの要素がどのように関連しているかを予測すること。さらに、キーワードや接続詞に注目しながら、段落や文の関係性を読み取ることも重要です。

文章の全体像をつかむことで、正しい選択肢を見つけるための手がかりとなります。

②論理関係が正しいか見極める

SPIの構造的把握検査では、論理関係が正しいか見極めることもポイントです。言語問題では、論理関係の正誤を問う問題が出題されます。

ここで重要なのは、文や文脈から論理的なつながりや因果関係を正しく読み取ることです。文中の情報や主張が相互に整合性を持ち、論理的に展開されているかを注意深くチェックする必要があります。

因果関係や前提条件、具体的な例などの手がかりを見つけ、選択肢と比較しながら正しい論理関係を選びましょう。

②非言語問題系

非言語問題系では、図形やパターンの関係性を理解し、論理的な推論やパターンの予測を行う問題が出題されます。言語問題との違いは計算の有無のみです。こちらもコツを見ていきましょう。

①出題パターンを把握する

非言語系の問題では、図形やシンボルのパターンを観察し、ルールや関係性を見つけることが求められます。

対策としては、出題パターンを把握するために、過去の問題を解いたり、模擬テストを行ったりすると良いでしょう。出題傾向や共通するルールを理解することで、得点アップにつながります。

②計算式を頭の中で解いてみる

非言語系の問題では、数式や演算の関係性を解く問題もあります。これらの問題では、計算式を頭の中で解いてみることが有効です。

与えられた情報や関係性から、未知の要素を推測して計算を行い、答えを導き出します。問題を解く前に、計算の手順や法則をしっかり理解し、頭の中でシミュレーションすることで正確な解答が得られます。

SPI構造的把握検査で高得点を取るための対策法

次に、SPI構造的把握検査で高得点を取るための対策法を5つ紹介します。

  1. SPI対策問題集を買って問題演習をする
  2. 日常的に合理的に物事を考える意識をする
  3. 多角的に問題を解く
  4. アプリを活用し模擬試験を解いてみる
  5. 他分野の問題も対策する

①SPI対策問題集を買って問題演習をする

まずはSPI対策問題集を購入し、構造的把握検査の問題演習を積極的に行いましょう。

問題集には様々なタイプの問題が含まれているため、繰り返し解くことで問題のパターンや解法を理解できるからです。解答解説を読みながら間違った問題の復習も行いましょう。

問題演習の際には時間を意識して行うことも重要です。問題演習時に制限時間内で解答できるよう訓練することで、スピードと正確性の向上が期待できますよ。

なお、問題集はこれが本当のSPIテストセンターだ!2025最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集がおすすめです。

②日常的に合理的に物事を考える意識をする

日常的に合理的に物事を考える意識を持つことは、SPI構造的把握検査で高得点を取るための重要な対策法です。合理的な思考は論理的思考を養い、問題解決の基礎となるからです。

具体的には、効率的な時間管理や優先順位の設定、要点の抽出や解決策の見つけ方などがあります。日常的に合理的な思考を実践することで、問題解決力が向上し、検査での正確な解答が可能となります。

たとえば、スーパーマーケットで買い物をする際に、買い物リストを作成して必要なものをまとめて買うなど、日常でできる工夫がないか考えると良いでしょう。

③多角的に問題を解く

多角的に問題を見てみることも、SPI構造的把握検査で高得点を取るための対策法の一つです。これは、問題を単一の視点で捉えるのではなく、複数の視点や側面から考えることを意味します。

試験問題は、1つの情報や視点だけで完全に理解できないことがあります。問題の背景や関連要素、影響範囲を考慮し、多角的な視点からアプローチすることが重要なのです。

具体的な対策としては、

  • 問題文を繰り返し読み、異なる側面を見つける
  • グラフや図表を活用して視覚的に情報を整理する

など。あわせて、関連する知識や経験を活かして問題を解決するために、幅広い視点を持つことも重要です。

④アプリを活用し模擬試験を解いてみる

「SPI構造的把握検査 アプリ」で検索すると、さまざまなアプリが出てくるので、どのような問題があるのかダウンロードして試してみると良いでしょう。

実際の試験と同様、操作に慣れるためにパソコンにダウンロードするのも良いですが、スマートフォンにすれば空いた時間にすぐに始められるので両方利用することをおすすめします。

日頃から問題傾向に慣れておくことは非常に大事なポイントです。

また、SPI能力検査の模擬試験も無料で使えるWebサイトもあるので、構造的把握問題に自信がついてきたら力試しとして挑戦してみると良いでしょう。

⑤他分野の問題も対策する

他分野というのは、前述した「言語」「非言語」「英語」の能力検査のことです。

SPI能力検査では、総合的に得点の評価をされるので、他分野の試験対策もしなければなりません。

特に大手企業では、言語と非言語の問題はできることを前提に認識している場合があるので、高得点を取れるよう、しっかり対策を行う必要があります。

せっかく構造的把握問題が高得点をマークできたとしても、他分野の得点が低いと、場合によっては足切りに遭ってしまう可能性もあるため気をつけましょう。

まんべんなく試験対策を行い、自信をもって、受験してくださいね。

構造的把握力検査を受ける際の注意点

ここでは、構造的把握力検査を受ける際の注意点を解説します。

  • 時間配分を意識する
  • 深く考えすぎない

構造的把握問題は、短時間で解けるように慣れておくことが重要です。

時間配分を意識する

構造的把握問題は、20分間の間に、20問の問題を解かなければなりません。

そのため、1問にかけられる時間は1分です。

中には苦手な問題が出てくることがあるかもしれませんが、未解答にはせず、どれか選択しましょう。

深く考えすぎない

構造的把握問題を解くときのポイントは、深く考えすぎないようにしてください。

なぜなら、問題を多角的に考え、複数の解答を導く必要がある中で、1つに集中してしまうとなれば、構造的把握力の本質とずれてしまうからです。

また、SPI能力検査全般に言えることですが、分からない問題を深く考えて時間がなくなるよりも、次の問題へ先に進む判断力が大切になります。

したがって、構造的把握問題もすぐに解けそうにないのであれば、未解答だけは避け、次の問題へと進むようにしてください。

構造的把握能力検査を実施する主な業界・企業

ここでは、構造的把握能力検査を実施する主な業界・企業を2つ紹介します。

  • 不動産
  • 広告代理店

不動産

不動産業界は、「総合不動産会社・デベロッパー」「建築会社」「不動産流通」「不動産管理」があります。

中でも、不動産流通の営業職に就職希望するのであれば、構造的把握力は欠かせないスキルといえるでしょう。

その理由は、顧客に不動産投資や不動産購入を勧め、契約してもらうために最新の不動産情報や、今後の価値を示しながら話をする必要があるからです。

このように、まずは自分でさまざまな情報を取り込み、顧客に満足をしてもらえるようにするためには、今、自分がどのような振る舞いをするか考えながら話さなければいけません。

不動産業界を目指すのであれば、構造的把握問題で高得点を目指して対策しましょう。

広告代理店

広告代理店は、広告出稿を依頼された企業ニーズにあった提案を行う必要があるため、高い構造的把握力が求められます。

新聞やテレビ、雑誌、Webメディアなどのさまざまな媒体から、企業広告を受け取るユーザーに向けて1番最適な媒体を選択が必要です。

また最新のトレンドも柔軟に取り入れるスキルが必要であり、問題解決能力だけでなく、常に新しい情報をミックスさせながらオリジナルのアイディアを生み出す力が必須となります。

したがって、広告代理店に就職を希望するのであれば、自分からSNSなどの情報収集力も長けていなければいけません。

しかし、構造的把握力が高い人は、他にもどのような情報が必要か、不足している情報がないか整理しながら進められるので、高い成果を残せるでしょう。

SPI構造的把握検査の例題2つ

ここまで、構造的把握検査について解説してきました。とはいえ、実際にどのような問題が出るのか、いまいちピンとこないと思います。そこで、SPI構造的把握検査の例題を2つ紹介します。

言語系の例題

問題:アからオの文章を「文の構造」によってPグループ(2つ)Qグループ(3つ)に分類した時Pグループに分類されるのはどれでしょう。

ア:両親に水泳教室に通わせてもらえるように頼んだが、叶わなかった。
イ:ゲームは得意だが、勉強は苦手だ。
ウ:友達はたくさんいるが、親友はあまりいない。
エ:カブトムシを取りに森へ行ったが、一匹も取れなかった。
オ:人気のお菓子を買いに行ったが、売り切れていて買えなかった。

解答:イとウ

解説:Pグループには、「逆説的な関係」や「対比的な関係」を持つ文が分類されます。

イの文は「得意だが、苦手」という対比的な関係を持ち、ウの文は「たくさんいるが、あまりいない」という逆説的な関係を持っています。これらの文はPグループに分類されます。

他の文(ア、エ、オ)はそれぞれ異なる要素や状況を伝えており、Pグループの特徴を満たしていません。したがって、解答はイとウとなります。

非言語系の例題

問題:次のアからエのうち、問題の構造が似ているものを2つ選びなさい。

ア:1000円の漫画を200円引で買うといくらでしょう。
イ:このクラス30人の男女比は6:4です。このクラスの男子の人数を求めよ。
ウ:100gのポテチが30%増量で売っていました。何g入っているでしょう。
エ:空気は酸素と窒素が3:7の割合で含まれています。空気1kgあたりの酸素の量は何gでしょうか

解答:イとエ

解説:選択肢のイとエは、いずれも全体の中に種類の異なる2つのものが含まれており、各々の含有比率を示されたうえで、一方の具体的な数値を求める問題という点が共通しています。

SPI能力検査の高得点指標の4つのポイント

最後に、SPI能力検査の高得点指標となる4つのポイントを説明します。

  1. SPI言語
  2. SPI非言語
  3. SPI英語
  4. SPI構造的把握力

これに加え、SPI適性検査は性格検査の合計5つの科目がありますが、ここでは能力検査のみに限定して高得点かどうかの目安となるポイントについて解説するので、参考にしてください。

①SPI言語

言語問題では、長文問題が出題数で高得点かどうか判断することが可能です。

平均出題数は1問ですが、正答率が高くなるに連れ、2問~3問と出題数が増えていきます。

したがって、問題数が1問で終わらなかった場合は、解答した問題が正解であった可能性が高いといえるでしょう。

②SPI非言語

非言語問題では、4つのタブをスライドさせて問題を解く形式(4タブ形式)であれば、高得点を維持できていると考えても良いでしょう。

また非言語問題のうち、推論に関する問題が出題されたのであれば、高得点が取れているといっても過言ではありません。

推論に関する問題では、4つ~5つの選択肢からチェックする形式(チェックボックス形式)で解答します。

選択した答えが全て正解でないと、得点に反映されない問題となるので難易度は相当高いです。

SPI能力検査は言語問題からの得点を引き継ぎ、徐々に難易度が上がるシステムになっているため、時間内に解くハードルの高さも相まって焦りますが、ミスなく解けるよう目指していきましょう。

③SPI英語

英語問題では、長文問題が4問以上出題されることが高得点指標の目安となります。

英語の長文問題は語彙力・読解力に加え、短時間で問題を解ききる集中力が必要です。

企業によっては、英語問題は除外されていることもありますが、大企業では英語問題を必須とするところが多いようです。

自分の志望する企業が英語問題が必要かどうかは試験を受けるまで分かりませんが、これまでの動向を掴んでおくと効率的な対策を打てるでしょう。

④SPI構造的把握力

これまでの3科目と異なり、SPI構造的把握問題には明確な指標はありません。

ただし、構造的把握問題自体、難易度の高い問題であることは間違いないでしょう。

普段から慣れておかなければ、すぐに解けるようなものではないので、試験までに十分試験対策を進めてくださいね。

SPIの構造的把握検査はコツを掴んで得点源にできる!

今回は、SPIの構造的把握検査の内容やコツを解説しました。

構造的把握検査は難易度が高く、苦戦する人が多いのも事実です。ですが、反復練習を通してコツを掴めば、大きな得点源にできます

問題集を何度も解く、日常的に思考する習慣をつけるなどの対策を講じてみましょう!

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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