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適性検査CABの問題形式・対策方法を解説!おすすめ対策本も紹介

就職活動において知っておきたい試験対策はSPIだけではありません。通称CAB(Computer Aptitude Battery)と呼ばれる適性検査も、一度は耳にしたことがあるでしょう。

この記事では適性検査CABについて、問題形式から対策方法まで徹底的に解説していきます。

就活生におすすめしたい対策本も紹介しているので、最後までチェックしてみてくださいね。

適性検査CABの概要

CABは日本エス・エイチ・エル社が提供する適性診断テストで、主に情報処理やシステムを取り扱う企業の採用活動の中で、学生にコンピューター職の適性があるかを確かめるため実施されています。

コンピューター職に必要な論理的思考力などの知的能力が問われやすく、難易度は全体的に高めです。

①CABの問題数と制限時間

CABのテスト方式はオンラインで受験できる「Web-CAB」が主流です。

ただし、試験会場でペーパー形式の試験を開催する企業もあります。

2種類のCABで出題される分野と問題数、各々の制限時間について把握して適切な試験対策をとりましょう。

①Web-CAB

オンライン上で自宅でも受験できるWeb-CABでは、次の5分野から問題が出題されます。

  1. 四則演算(50問/9分):基本的な四則演算の問題
  2. 規則性(30問/12分):図形の法則から論理的思考を試される問題でパズル要素がある
  3. 命令表(15問/36分):命令表と図形群に分かれており、命令を実行して図形を作り出す
  4. 暗号(30問/16分):図形Aからどう変換されて図形Bになったのかを推測
  5. 性格検査(68問/30分):自身の行動パターンや趣味嗜好、価値観などを回答

所要時間は合計103分です。

四則演算以外は論理的思考力や法則性を考える問題が多いため、知識よりも知的能力を測るテストと考えてください。暗記や数式を理解していなくても取り組むことはできます。

②ペーパー形式のCAB

試験会場で受験するペーパー形式のCABでも、同じ5分野から出題されます。ただし、四則演算はペーパー式の場合「暗算」が出題されるので注意してください。

また、設問数や所要時間もWeb-CABとは異なるためペーパー形式の対策も個別に必要です。

  1. 四則演算(50問/10分)
  2. 規則性(40問/15分)
  3. 命令表(50問/20分)
  4. 暗号(39問/20分)
  5. 性格検査(68問/30分)

所要時間は合計95分とWeb-CABより短く、難易度が高い問題が多く出題されます。

②CABはIT企業で出題されやすい

CABはシステムエンジニアなどのコンピュータ職に適性があるか確かめるテストです。

そのため、IT企業を中心にCABが出題されやすいと覚えておきましょう。CABを出題する主な企業は以下のとおりです。

  • インテックソリューションパワー
  • カプコン【プログラマー】
  • 東京ガスiネット
  • 日立ソリューションズ
  • クリエイト
  • 富士通
  • アマゾンジャパン
  • インフォコム
  • プロトコーポレーション
  • テクマトリックス
  • トランスコスモス
  • 京セラコミュニケーションシステム
  • パナソニックESシステムソフトウェア
  • 日本IBM
  • NTTコミュニケーションズ

紹介した企業を受ける方も、また同系統の職種で就職活動をしたい方も、CABの対策は必須といえるでしょう。

CABの出題傾向

ここからは、CABで出題される5つの分野について解説します。

  1. 四則演算
  2. 規則性
  3. 命令表
  4. 暗号
  5. 性格検査

それぞれの分野でどんな問題が出るのか、傾向について知っておくことで正しい対策ができますよ。

①四則演算

四則演算で出題される問題は、Web-CABとペーパー形式で内容が異なります

Web-CABでは数式の空欄部分に当てはまる数字を算出する「四則逆算」が出題される一方で、ペーパー形式は単純な「暗算」問題です。

Web-CABの四則逆算は5つの選択肢から答えを選んでいく形式で、難易度もどんどん上がっていくのが特徴。とにかく最初の問題はテンポよく解くことが重要です。

ペーパー形式の暗算も簡単なのでミスはしたくない問題になります。試験当日は電卓使用不可となるため、出題数の多い問題でも正確かつ速く計算して解く力が必要です。

②規則性

規則性の問題では、5つの図形から変化していく法則を推測して空欄に当てはまる図形を選びます。

主に次のような法則性のある図形が出題される傾向にあります。

  • 回転 :図形が一定の角度で回転する法則
  • 移動 :図形がマスの中で移動する法則
  • 交互移動 :図形が上下左右斜めに移動する法則
  • 増減 :図形の個数が増減する法則

すべて同じ法則で動く図形もあれば、複数の図形が別の法則で動いている問題もあるので、単純な内容でも注意して解いてください

③命令表

命令表という図形を変化させる指示が記載されている問題です。命令表に従って図形を変形させた結果、どんな図形になるかを問われます。

図形変化をイメージできる力が求められるだけでなく、複数の図形を同時に処理する力も必要です。

ペーパー形式では50問も出題されるので、サクサク解けるように練習しておくとよいでしょう。

④暗号

暗号では、図形の変化からどのような暗号が出たか内容を推測して正しい図形を選びます

暗号が介入したことで図形がどう変化したのかを正しく推測しなければいけません。

主に次のような暗号があります。

  • 回転:図形が回転する暗号
  • 色:色が反転する暗号
  • 大きさ:図形が小さくなる、または大きくなる暗号
  • 図形の変化:三角が丸になる、四角が丸になるなどの暗号
  • 文字:数字が増減する、並びが逆になるなどの暗号
  • 増減:図形や文字の個数が変化する暗号

命令表と同様に初見では解きづらい問題になるので、事前に練習しておきましょう。

⑤性格検査

性格検査は他の試験でも出題されやすい分野になります。

4つの選択肢の中から自分が最も当てはまると感じる回答をYES、最も当てはまらない回答をNOで選びましょう。

30分で68問なので1問あたり26秒程度で答えなければいけません。

ここで大切なのが、自分の感覚に正直に答えること。自分を少しでもよく見せようと本心で思ってない回答を選ばずに、素直に答えましょう。

ほかの選択肢での回答と矛盾した傾向が散見されると性格検査でも落ちてしまう可能性は十分にあるので、一貫性のある主張を選ぶことがポイントです。

CABの対策方法4つ

最後にCABの試験を受ける前に知っておきたい対策方法を4つ紹介します。

  1. CAB専用の問題集を購入して対策する
  2. 練習するときも時間を意識して解く
  3. 何度も解いて解くスピードを上げる
  4. 本命企業の前に他の企業で練習する

①CAB専用の問題集を購入して対策する

CAB専用の対策をまとめた問題集は市販でも販売されています。

ここでは、特におすすめしたい対策本を2種類紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

①これが本当のCAB・GABだ! 2025年度版

これが本当のCAB・GABだ! 2025年度版

2025年度版の最新情報に大改訂された1冊です。CABだけでなく商社を中心に出題されやすいGABや、幅広い業界で問われるIMAGESのような問題も収録されています。

特に新しい傾向になった2025年のCAB対策を徹底するためには必須の問題集です。

解説が丁寧なので、文系でもIT系で活躍したい!と考えている人も知的能力の問題が苦手な人も理解しやすいでしょう。

巻末にある一覧表は講談社のサイトからデータをダウンロードすることもできます。

②CAB・GAB 完全対策 2025年度版

CAB・GAB 完全対策 2025年度版

CABとGABの出題分野に絞って対策と例題解説をまとめている1冊です。必勝テクニックも紹介されているので、難易度の高い問題もテンポよく解けるようになるでしょう。

ただし取り扱っている問題数が少ないため、この1冊はボーダーラインを通過するための初歩的対策本として購入してください。

この対策本で傾向と対策に慣れることができれば、他の対策本や問題集を使って多くの問題に触れられるとGoodです。

②練習するときも時間を意識して解く

CABの試験ではとにかく所要時間を意識することが大切。そのため、練習する時も必ずタイマーを使って時間を意識しながら解きましょう

時間配分の感覚がだんだんと身についていき、本番でも1問あたりにかける時間が分かるようになります。

問題が進むにつれて難易度は上がるため、どの問題も同じペースで解くのではなく、簡単な問題はしっかりテンポ良く解いておく練習が必要です。

③何度も解いて解くスピードを上げる

市販の対策本や問題集は何周もして同じ問題を何度も解きましょう。

問題に慣れていけば出題パターンも把握できるようになり、初見の問題でも素早く解けます。

④本命企業の前に他の企業で練習する

本命企業でCABが実施される場合、試験一発で合否が決まってしまうので不安もありますよね。

本命企業を受ける前に、まずはCABを取り入れている他の企業で練習することをおすすめします。

とはいえ、他の企業を受ける時も本番に臨む気持ちで試験に取り組みましょう

CABはしっかり対策して臨もう!

ここまで採用試験中に受験する機会のある適性検査「CAB」について詳しく解説しました。CABは知識よりも知的能力を問われる問題が多いため、一見すると対策は無駄にも感じます。

しかしこの記事で紹介した対策を実施することで、無知のまま受験するよりも遥かに効果を発揮できますよ。

特にIT系企業で活躍したい就活生は、この記事を参考にしてCABを攻略してみましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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