「面接での正しい話し方が分からない」「いざ話そうとすると焦ってしまう…」
上記のような面接の悩みを抱える人は少なくないと思います。面接の経験が少ないうちは、緊張や不安でうまく伝えられない人もいるでしょう。
そこで本記事では、面接で好印象を残す話し方のポイントや必ず避けたいNG行動を詳しく解説。スムーズに回答できるようになる事前準備や、練習方法まで紹介します。
基本を押さえたい、面接の不安を解消したい方はぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。
キャリアアドバイザー 鈴木
新卒で大手金融機関に入社したが、成長のスピードの遅さと、年功序列に懸念を抱き転職を決意。 転職する際、スピードの速さと裁量が持てるという2軸で転職活動をし、シーマインドキャリアに入社。 入社後、キャリアアドバイザーとして年間1000人以上の学生の就活相談をし、実績No.1を獲得。
全て無料!面接対策お助けツール
- 1面接質問集100選|400社の質問を分析
- LINE登録で面接前に質問を確認!
- 2ビジネスマナーBOOK|ルール確認
- 面接のマナーはこの1冊で大丈夫!
- 3企業・業界分析シート|企業研究
- 企業研究で回答を差別化!
【好印象を残す】面接での基本的な話し方6選
この章では、「面接が初めて」という方にも実践しやすい基本的な話し方について解説します。
面接時の話し方で好印象を残すために、ぜひ押さえておきたい6つのポイントがあります。
これから紹介するポイントのうち、何個できているか確認してくださいね。
①結論から答える

ガクチカや自己PR、志望動機など何を話す際にも重要となるのが、結論から話すことです。長々と理由から話してしまうと、面接官に悪い印象を与えてしまいます。
具体的には、「結論→理由→まとめ」の順で説明すると、順を追って話しやすく、自分の意思が面接官に伝わりやすいです。
ここで、「具体的にどんな話し方をすればいいのか分からない」と思っている方に向けて、例文を紹介します。
自己PRとガクチカの2パターンの例文をお手本に、「結論→理由→まとめ」で話す方法について見ていきましょう。
例文①自己PRを話すとき
「計画性」が強み
〈結論〉
私の強みは、自分が立てた目標から逆算し、順序だてて行動できることです。
〈理由〉
私は、個別指導塾で3人の生徒を2年間担当していた経験があります。
必ず生徒全員を合格させることを目標に、まずは各自の得意や苦手を考慮して2年間の指導計画を立てました。
しかし、勉強に対するモチベーションがそれぞれ異なり、初めは計画通り進みませんでした。
そこで、3人の性格を分析した上で、志望校のレベルに到達するまでにどんな勉強が必要かを徹底的に洗い出し、計画を立て直しました。
勉強に対する意欲を最大限引き上げつつ、模試の結果などを考慮して柔軟に計画を変えて指導し、無事に3人とも志望校に合格させることができました。
〈まとめ〉
この経験で培った私の強みは、御社の営業職として働く上でも武器になると考えております。
自己管理能力を活かし、常に目標を掲げて計画を立て必ず実現する人材として、営業成績トップを目指し全力を尽くしたいです。
(395字)
自分の強みを話す場合は、理由の部分で「どんな経験で強みが活かされたか」「自分の強みでどのように課題を解決したのか」を伝えましょう。
また、数字を使うことで具体性を強調できます。
例文②ガクチカを話すとき
サークル活動のガクチカ
〈結論〉
イベント運営サークルの企画進行チームとして、集客数増加のために活動してきたことです。
〈理由〉
当初はそれぞれ500人ほどの集客でイベントを行っていましたが、引退までに3000人の集客でライブ企画をするという目標を立て、活動を始めました。
まずは規模の大きい会場を確保するため、渉外チームと連携し企業の協賛と案件を獲得。
同時に、企画進行チームを振り分けて、ライブ演出や撮影の計画とスケジュール管理を行い、チームメンバー全員が必ず企画内容を把握し滞りなく進行できるよう手配しました。
準備やリスクマネジメントを徹底して円滑に業務を進めたところ、無事に満席状態でライブ企画を成功させることができました。
〈まとめ〉
この経験を通して、目標達成に向けて主体的に行動することやチームを巻き込んで業務に励む意義を実感しております。
御社の業務においても、課題解決に向け、チーム全体と連携しより効果的なアクションを取ることができるよう努めたいです。
(398字)
ガクチカを話すときには、「学生時代に力を入れたこと」→「目標や課題解決のためにとった具体的な行動」→「経験から得た学び」の順を意識しましょう。
ただの自慢にならないよう、「ガクチカで得た学びを企業でどのように活かせるか」まで話すことも重要ですよ。
「結論➡理由➡まとめ」に従うことで、自分自身でも考えを整理できるため、落ち着いて話せるというメリットもあります。
②相手が聞きやすいスピードで話す
面接では面接官とコミュニケーションを円滑に取ることが大切です。自分が伝えたい内容を全て面接官の耳に届くように意識しなければいけません。
「そんなの当然じゃない?」と思う人もいるでしょう。ところが、面接では普段と同じスピードで話しているつもりでも、緊張のあまり無意識に早口になっていることがあります。
早口で話すと、面接官が聞き取りづらく、落ち着きのない印象を与えてしまいます。
そのため、普段より少しゆっくり話すように気をつけると、ちょうど良いスピードになるでしょう。
③語尾までハキハキと話す
話の内容が良くても、声が小さいと面接官に声が届かないだけでなく、自信がない印象を与えてしまいます。
話すときは「です」「ます」のような語尾まで気を抜かず、最後まで一語ずつはっきり発音しましょう。
また、話し終わるときには語尾を切りあげて、「〜ですぅ」のように語尾を伸ばさないように注意してくださいね。
明るくハキハキと話す意識を持つだけでも、面接官に自分の意欲が伝わりやすくなります。
④一人称は「わたし(わたくし)」、会社のことは「御社」
面接での一人称は、男女問わず「わたし」や「わたくし」を使いましょう。「僕」や「自分」のような表現は、フランクな印象になるため良くありません。
また、企業に対してメールや書類では「貴社」と表現しますが、面接や会話の際には「御社」と言うようにしましょう。
面接では、社会人としての敬語が正しく使用できるかどうかもチェックされています。
気が抜けた瞬間に間違える場合もあるため、面接では常に緊張感を持ちながら話しましょう。
⑤話し方に抑揚をつける
更に印象を良くするテクニックとして、面接では棒読みをせず、声の強弱をつけて、抑揚をつけた自然な話し方を意識しましょう。
事前に準備した回答を一言一句丸暗記して、そのまま話そうとすると棒読みになりやすいです。
話の要点や構成を用意するのは大切ですが、まるで原稿を読んでいるかのような話し方になると、抑揚がないため感情が伝わりづらくなるでしょう。
強調したい所は抑揚をつけて、面接官の耳に残るように工夫しましょう。
⑥「フィラー言葉」は使わない
フィラーとは?
「フィラー」とは、言葉に詰まった時などに出てくる、間を取り持つ言葉のこと
例:「あのー」「えっと」「まあ」「その」
フィラー言葉を使うことで、面接官に「自信が無い」と受け取られてしまいます。また、話が中断され、面接官の記憶に残りにくくなります。
口癖になっている場合には必ず直すように意識しましょう。
緊張して言葉が出なくなることは、誰にでもあります。
その場合には素直に「緊張しています」と伝えて、一呼吸置いてから話し始めると印象が良いでしょう。
面接で話が詰まってしまう3つの原因
面接で話が詰まってしまう経験をする人は少なくありません。
話が詰まる主な原因としては、自己分析の不足や回答の暗記に頼りすぎる姿勢、完璧を求めすぎる考え方が挙げられます。
これらの要因を理解し、対策を立てることで面接で自信を持って話せるようになるでしょう。
①自己分析の不足
自己分析が不足していると、面接で自分の強みや経験について自然に話すことが難しくなるでしょう。
面接官から質問された際、自分の過去の経験や価値観に対してしっかりとした理解がないと、答えが曖昧になり、言葉に詰まってしまう人も多くいます。
自己分析を深めるだけでも、自分自身の軸が定まり、より質問にもスムーズに対応できるようになるでしょう。
過去の経験を振り返り、自分が成長したポイントやどうしてその道を選んだのかの明確化が大切です。
②回答を暗記しようとする姿勢
面接の回答をすべて暗記しようとしてしまうのも、話が詰まる原因の1つです。
暗記に頼ると、予想外の質問や少し違った角度からの問いに対応できなくなり、パニックに陥ることがあります。
面接は相手との対話であり、コミュニケーションの場だということを忘れないようにしましょう。
あらかじめ考えた内容を覚えることよりも、自分の言葉で伝える意識を持つことが重要です。
③完璧に話そうと意識しすぎている
完璧に話そうと意識しすぎることで、逆に言葉が詰まってしまうことがあります。
面接で全てを完璧に伝えようとすると、少しでも失敗したり、言葉がつまったりした時に過度に焦ってしまい、流れが崩れてしまうことがよくあります。
重要なのは面接官との自然な対話を楽しむことです。
完璧を求めるのではなく、相手に自分の考えや気持ちを正直に伝えることを意識しましょう。
話し方以外にも!面接で避けるべきNG行動3つ
ここでは、面接で必ず避けたいNG行動を3つ紹介します。
好印象を残す話し方のコツを押さえていても、これらの行動は逆効果になってしまいます。
面接で後悔することがないよう、以下3点は必ず避けるようにしてくださいね。
①一度に話しすぎる
人が一度に聞き取れるのは、40秒~1分程度(文字数にすると300~400字)が限度のため、一度に話しすぎるのは避けましょう。
しっかりガクチカや自己PRを準備してきた就活生のなかには、どうにか伝えようと一度に2〜3分ほど話してしまう人がいます。また、緊張のあまりに喋りすぎてしまう場合もあります。
しかし、一度に話しすぎることで面接官がうまく聞き取れず、悪い印象に繋がりかねません。
ストップウォッチなどを使い、喋りすぎないよう練習するのがおすすめです。
具体的な練習方法は、「次の面接までにレベルアップ!3つの練習方法を紹介」でも紹介していますので、チェックしてみてくださいね。
②マナーが守れていない
面接では、時間や身だしなみなど社会人として最低限のマナーは必ず守りましょう。
例えば、電車の遅延が原因でどうしても間に合わない場合には、事前に電話で連絡しましょう。また、一般的な就活のルールに則った髪型や服装で訪問する必要があります。
採用面接で、無断遅刻や身だしなみのマナーが1つでも違反していると、面接開始前に採用は難しいと判断されてしまうでしょう。
カリクルでは、多く存在するビジネスマナーの中から就活で必要になるものだけを収録した「ビジネスマナー攻略BOOK」をプレゼントしています!
「具体的にどんなマナーがあるか知りたい」という方は、下記のボタンからぜひ受け取ってみてください。
\1分で簡単受け取り/
③抽象的な表現を使う
何かを指す時には、「こういうとき」「だいぶ多い」といった抽象的な表現は避けるのがベターです。
また、何か成果を出したと伝えたい場合にも、抽象的な表現を使うと「エピソードの信頼性が低い」と判断されてしまう可能性があります。
表現のNG例と言いかえ一覧
抽象的な表現 | 具体的な表現に 言いかえ |
---|---|
たくさん | 1000人以上の~ |
こういうところに惹かれます | 御社の〇〇という理念に惹かれました |
大幅に | 40%以上~ |
数字や具体的な言葉を用いることで、より効果的に伝えていきましょう。
面接官に伝える際には具体性を意識し、詳細を丁寧に伝える話し方を心がけてください。他の就活生とも差をつけられるはずです。
【面接前に!】面接でスムーズに回答するための準備4選
ここでは、面接本番でよりスムーズに回答するためにぜひやっておきたい事前準備について詳しく解説していきます。
面接本番で曖昧な回答になってしまわないよう、下記4つの準備をぜひ実践してみてくださいね。
①応募書類の文を把握しておく
面接では、基本的に応募書類の内容を深堀りされることが多くあります。
書いた内容と面接で話す内容にズレが生じてしまうと、せっかくのアピールポイントに説得力を持たせられません。
提出前にコピーを取っておいて、自己PRや志望動機などは面接前に必ず一通り目を通しておくのがおすすめです。
②話したいことの要点をまとめる
要点をまとめるメリット
▪頭の中が整理される
▪面接官に、自分の伝えたいことを確実に伝えられる
「限られた時間の中で、自分の伝えたいことの要点をしっかり押さえたうえで簡潔に話すことができるか」は合否を分ける重要な基準になります。
長々と話してしまわないよう「これだけは伝えたい」ポイントに絞って頭の中で回答を作る練習を重ねておくと、本番でもスムーズに回答できるでしょう。
③将来のビジョンを明確にする
入社後のビジョンが明確になっていることで、面接官にとって採用後のイメージが湧きやすくなります。
チェックポイント |
---|
□入社後どんな仕事に挑戦したいのか |
□5年後どうなっていたいか |
□10年後どうなっていたいか |
□どのようにして企業で成果を出したいのか |
「その後」まで考えられていると、面接官からの深掘り質問にも対応できます。
面接当日までに業界や企業の研究を深め、自信をもって将来のビジョンを話せるように準備しておきましょう。
キャリアプランが明確になっていると、より業界や企業に対する熱意や志望度が伝わります。
④企業が求める人物像を理解する
自分が面接で話す内容は、一貫して企業が求める人物像に沿うものになっている必要があります。
ここで企業が求める人物像から離れた回答をしてしまうと、「御社である必要性」を面接官が感じにくくなってしまいます。
企業のホームページから企業理念などを徹底的に読み込み、回答する際には「御社とのマッチ度」を積極的にアピールしましょう。
話し方以外で押さえておくべき面接のポイント
面接において話し方はもちろん重要ですが、それだけではなく、姿勢や非言語コミュニケーションも評価の対象
です。
話す内容だけに集中してしまうと、無意識に体の動きや表情に注意が払えなくなることがあります。
以下のポイントを意識すると、面接全体の印象を大きく向上させられます。
①正しい姿勢を意識する
面接中の姿勢は、第一印象に大きく影響を与えます。背筋をまっすぐにし、椅子にしっかりと座りましょう。
猫背や足を組むような姿勢は、だらしない印象を与えたり、相手への敬意が欠けていると受け取られたりすることもあるため、注意してください。
また、正しい姿勢を保つと、体だけでなく心の安定にもつながります。
緊張している時ほど自分の姿勢を見直すことで、面接官に良い印象を与えられるでしょう。
②バランスよく相づちを打つ
面接では、相手の話をしっかりと聞き、バランスよく相づちを打つことが大切です。
相づちを打つと、面接官に対して自分が話を理解していることや興味を持っていることを示せます。
ただし、頻繁に相づちを打ちすぎると、逆に不自然に感じられることもあります。
適度なタイミングで「はい」「そうですね」と反応し、面接官とのスムーズなコミュニケーションを心がけましょう。
④表情の管理に注意する
表情は、面接官にあなたの心情や態度を伝える大切な手段です。
緊張して無表情になったり、逆に不自然に笑顔を作りすぎないよう、表情のバランスを意識しましょう。
特に、面接の開始時や終了時の挨拶では笑顔を添えることで、明るく前向きな印象を与えられます。
面接官が話している時には真剣に聞き、リラックスした表情を保つよう心がけると、自然なコミュニケーションが取れるようになりますよ。
次の面接までにレベルアップ!3つの練習方法を紹介
ここまで紹介したポイントを本番でも実践するために、具体的な練習方法を3つご紹介します。
ぜひ参考にして、自分の面接スキルをさらにレベルアップさせましょう。
①鏡を見ながら口角を上げて話す練習
話しているうちに口角が下がってしまわないよう、用意した自己PRなどを鏡の前で話してみましょう。
極度に緊張していると、無意識に硬い表情になってしまうことがあります。しかし無表情のままでは、「コミュニケーション能力の低さ」としてマイナスに捉えられます。
日頃から口角を上げて明るく話す練習をしておくと、本番で緊張していても面接官に好印象を残せるはずです。
面接は、エピソードや意欲だけでなくあなたの人柄も伝える場であることを意識しましょう!
②話している自分の動画を撮る
鏡で見るだけでなく、見返せるよう動画を撮るのも効果的です。
自分の話している姿を客観的に見ることで、話し方や姿勢、表情の癖を見つけられます。
また、回答にどれくらい時間がかかっているかを把握しておき、人が一度に聞き取れる40秒~1分程度を意識し、本番までに練習を重ねておくと良いでしょう。
③周囲の人と実践練習
家族や就活仲間など、他の人の力を借りた模擬面接でも、確実に力をつけられます。
1人で話す練習をしている時と、誰かを相手にした時ではまた話し方が違ってくるかもしれません。
また、業界や企業に関連した質問をいくつか用意してもらうことで、想定外の質問をされた時の練習もできます。
どんな質問をされても一貫性のある簡潔な回答ができるよう、ここで経験を重ねておくことで、本番でも慌てずに対応しやすくなります。
【面接が苦手な人へ!】就活のプロに頼ろう
誰かの力を借りたいけど、近くに頼れる人がいません…
内定を貰っている友人ばかりで、なかなか相談しづらい…
こんなお悩みを抱えている方はいませんか?
悩みや不安を解消したい就活生にぜひおすすめしたいのがカリクルの専属メンターサービス。
模擬面接だけでなく、自己分析からES添削など完全無料で就活の全てをサポートします!気になる方はぜひ相談してみてくださいね。
\効率的に就活を進めたいなら/
話し方のポイントを押さえて面接を成功させよう
本記事では、面接での基本的な話し方やNG行動、面接を成功させるための準備や練習方法まで紹介しました。
ポイントを押さえて練習を重ねれば、必ず面接力は上がります。
アピールポイントや熱意を最大限伝える話し方を練習して、企業との面接対策に役立ててくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。