会社には様々な職種がありますが、もっとも有名な職種と言えば営業です。営業は企業活動を支える基本的な職種であり、多くの人は営業からキャリアを始めます。
一方、営業に向いていない人もおり、向いていないことに落ち込んでいる人もいるのではないでしょうか。
この記事では営業に向いていない人の特徴をご紹介するとともに、営業に向いていないと感じた時の対処法などをご紹介します。
営業に向いてない人の5つの特徴

営業に向いていない人の特徴は大きく分けて5つあります。
- 初対面の人とのコミュニケーションが苦手
- 身だしなみに気を使わない
- こまめな連絡が苦手
- 気持ちの切り替えが不得意
- 計画を立てることが苦手
この5つの特徴について詳しく解説をしていきますね。
①初対面の人とのコミュニケーションが苦手
1つ目は、初対面の人とのコミュニケーションがあまり得意ではないという特徴です。
営業の中には飛び込み営業と呼ばれる、全く関係性がない企業を訪問して営業を行うやり方があります。
当然、相手は初対面であり、初対面の相手にプレゼンをしないといけませんが、初対面の相手とのコミュニケーションが苦手だとなかなかうまくいきません。
人見知りなどを理由にこれまで初対面の人を避けてきた人は注意が必要です。
②身だしなみに気を使わない
2つ目は、身だしなみにさほど気を使わないという特徴です。
人は見た目が9割と称されるように、見た目の情報で判断をすることが多く、話の内容で決断するケースはあまり多くありません。
まして飛び込み営業において、判断材料は見た目が中心なので身だしなみがだらしなければ、相手の方は目の前の営業マンを信用しようと思わないでしょう。
したがって、身だしなみには気を付けるように徹底しましょう。
③こまめな連絡が苦手
3つ目は、こまめな連絡が得意ではないという特徴です。
営業を行う際、名刺交換を経てから本題に入りますが、たとえ上手くいかなくてもそこで終わりではありません。
お礼状を書いて、やり取りを続けると好印象を持たせることができます。
事あるごとに連絡を入れていくことが重要ですが、こまめな連絡が苦手だと相手の印象も上がらず、営業で苦戦することになるでしょう。
④気持ちの切り替えが不得意
4つ目は、気持ちの切り替えが得意ではないという特徴です。
たとえ優秀な営業マンであっても、提案を一蹴され、門前払いを受けることもあります。
その都度、門前払いをされたことにくよくよしていたら営業マンは務まりません。常に気持ちの切り替えを行うことが重要です。
この気持ちの切り替えが苦手な人は、失敗を引きずりやすく、自信もつきにくくなるでしょう。
⑤計画を立てることが苦手
5つ目は、計画を立てることが得意ではないという特徴です。
営業マンはノルマとの戦いが日々あるため、一定の期日までにどれくらいの達成率が必要かを計画しながら営業を行う必要があります。
計画を立てるのが苦手だと、ノルマ達成のためにラスト数日で無謀な営業を行わなくてはならず、クレームなどにつながることも。
計画を立てるのが苦手であると自覚する人は改善が必要です。
営業に向いていないと感じてしまう3つの理由

自分は営業に向いていないと感じている人も少なくありませんが、向いていないと感じてしまう理由として主に3つあります。
- 努力が評価されない
- ノルマが厳しい
- 人間関係に疲れてしまう
営業に向いていないと感じる理由について詳しく掘り下げていきますね。
① 努力が評価されない
最初の理由は、努力が評価されにくいことです。
営業は結果至上主義になりやすく、プロセスがどれだけ素晴らしくても結果につながらないと評価されないのが実情です。
そのため、涙ぐましい努力を重ねても結果が出なければ評価されないため、自分は向いていないかもしれないと感じやすい要素と言えます。
② ノルマが厳しい
2つ目は、ノルマが厳しいことがある場合です。
全体の営業利益を決めてから個々のノルマが定まるため、結果的にノルマが厳しく感じることがあります。
ノルマが厳しいと多少無理な営業を行わないといけないこともあるため、営業を重ねる中で疲弊することもあるでしょう。
③人間関係に疲れてしまう
3つ目は、人間関係に疲れることがある点です。
営業は相手がいなければ成立せず、多くの人とコミュニケーションをとる中で人間関係に疲れることもあります。
特にお得意様ができてから、関係を維持するのに疲れるケースもあるでしょう。
営業が向いていないと感じたときの対処法6つ

自分は営業に向いていないかもしれないと感じた際には、6つの対処法がおすすめです。
- 営業が向いていないと感じる理由を分析する
- 弱点を見直して強みは活かす
- 会社の同僚や上司に相談する
- 成績が良い営業マンの手法をまねる
- 社内での部署移動を希望する
- 転職する
営業が向いていないかもしれないと思ったら、これからご紹介する6つの対処法をやってみてくださいね。
①営業が向いていないと感じる理由を分析する
1つ目の対処法は、なぜ営業が向いていないと感じるのか、理由を分析することです。
その原因は改善できるものか、それとも、改善は難しいのかが分かれば、営業以外の職種を検討することも可能です。
向いていないと諦めるのではなく、改善に向けた対処を考えてみましょう。
②弱点を見直して強みは活かす
2つ目は、弱点を見直し強みを活かしていく対処法です。
人間には弱点もあれば強みもあり、うまく弱点をカバーできれば結果を出せます。
例えば、詰めが甘いのが弱点だとすればなぜ詰めが甘くなるのかを検証し、見直すことで精度を高められるでしょう。
③会社の同僚や上司に相談する
3つ目は、会社の同僚や上司などに相談を行う方法です。
会社の同僚や上司はあなたの状況を観察し、あなたが相談するまで何も言わないようにしている可能性もあります。
そして、あなたが相談をしてきたらダメ出しやいい点などを伝える準備をしているかもしれません。
第三者からの指摘は的確なことも多く、もし営業に向いていないかもしれないと思ったら迷わず相談しましょう。
④成績が良い営業マンの手法をまねる
4つ目は、成績が良い営業マンのやり方をまねるという対処法です。
結果を出すには、既に結果を出している人のやり方をまねるのが確実と言えます。
成績優秀な営業マンの立ち居振る舞いを見る中で、自分でもできそうなことを積極的に取り入れていくことで、次第に形になっていくでしょう。
誰かの振る舞いを見て学ぶことはとても大事であり、特に営業スタイルを確立できていない時におすすめです。
⑤社内での部署移動を希望する
5つ目は、社内での部署移動を希望することです。
営業ではうまくいかなそうと感じたら、経理や事務、人事など別の部署に異動してみるのもいいでしょう。
といっても、自分だけで決められることではないので上司に相談し、部署異動の願いを出すことをおすすめします。
新天地でうまくいけば、営業で失敗した経験も何かしらの形で活かされるはずです。
⑥転職する
6つ目は、転職という選択肢です。
社内の人数・規模が限られると、部署異動が難しいケースが考えられます。この場合は転職するほかありません。
ハローワークでは職業訓練などが用意され、受講者は手当も出るため、新たなスキルを身につけてから転職活動を行うことで営業以外の選択肢も生まれます。
苦手な分野でいつまでも頑張り続けることは精神的に疲弊するだけです。
営業が向いてないと感じた人にオススメの職業3選

最後にご紹介するのは、営業が向いてないと感じた人にオススメの職業3選です。
- ITエンジニア
- 事務職
- 企画職
営業が向いてないと感じた人もこれからご紹介する職業を検討してみましょう。
①ITエンジニア
1つ目は、ITエンジニアです。
ITエンジニアは時にクライアントに出向いて仕事をすることはありますが、基本的にはデスクワークで仕事を行えます。
営業を行う必要はないですし、スキルを磨いていけば自宅でも仕事が行えるようになるのでおすすめです。
ITエンジニアのスキル、経験が重なれば転職などもしやすくなります。
②事務職
2つ目は事務職です。
営業時代は定時で帰れず、ノルマもあって休みも取りにくいケースも多かった中、事務職は定時で帰れやすく、休みも取りやすいのが特徴。
その代わり、パソコンなど事務職ならではのスキルが必要ですが、営業職の負担を考えればかなり軽減されると考えられます。
③企画職
最後は企画職です。
企画職は、商品などの企画立案などを行う仕事で、クリエイティブな役割を担います。
発想力があり、ニーズをしっかりと理解しつつ期待に応えられるかどうかが問われるため、営業職と比べて求められる能力が別です。
向いていないと感じたときは自分にとって最善の行動を取ろう

せっかく企業に就職できたのに、営業職が向いていないからという理由で辞める決断するのはなかなかできないかもしれません。
しかし、無理に働き続ければ精神を病む可能性があり、社会復帰に時間を要する可能性もあります。
思い切って営業職以外に舵を切るか、続ける場合も分析を行って改善を図りましょう。
自分にとって最善の行動をとるためにも、まずは現状を振り返り、何を目指したいのか見つめなおすことが大切です。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。