外資系・日系の企業を問わず、就活で英語力をアピールできる指標の1つにTOEICがあります。
「就活のためにTOEICを受けた方がいいのかな」「TOEICを受けたことがあるけれどもかなり前だな」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そこでTOEICのスコアの有効期限や履歴書に記載する際の注意点をお届けしていきます。
TOEICのスコアに有効期限はない

資格の中には取得したスコアに有効期限がある場合があります。しかし、TOEICのスコアに有効期限はないので安心してください。
それでも就活で英語力をアピールしたいのなら、なるべく最近受けたTOEICのスコアを利用することをおすすめします。
ただし、直近2年以内のスコアだと好ましい
なぜ就活で英語力をアピールするのに、最近受けたTOEICのスコアを利用した方がいいのでしょうか。
それはズバリ、企業は就活生の現在の英語力を把握したいはずだからです。英語力は時間とともに衰えると判断されます。
そのため、企業にとって10年前のTOEICのスコアよりも最近のTOEICのスコアの方が参考になり、評価されることが考えられます。
2年以上経過したら再受験を検討しよう
TOEICのスコアの提出の際に企業が「2年前まで」という条件を設けていない限り、いつ受けたTOEICのスコアでも提出可能です。
しかし、現在の英語力をアピールするためにも、受験から2年以上経過している場合は再受験を検討しましょう。
また、TOEICの公開テスト(個人)を受けた場合に受け取れる公式認定証の再発行には、試験日から2年間という有効期限があります。
就活では公式認定証の原本またはコピーの提出を求められる場合があるので、注意が必要です。
公式認定証が手元になく、受験から2年以上経過している場合は再受験が必須になってきます。
履歴書に記載できるレベルのTOEICスコアは600点が目安

TOEICのスコアに有効期限はありませんでした。次に気になるのがTOEICのスコアは何点から就活に使えるのかだと思います。
結論から言うと、TOEICは600点以上が履歴書に記載できるレベルです。就活でより有利になる点数もお教えします。
①一般的に600点以上あれば安心
TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)によると、2021年度のTOEICの平均スコアは611点です。
一般的に、平均スコアに近い600点以上を取得していれば、平均以上の英語力があると証明できます。
逆に600点以下の場合は英語力が足りないと思われてしまうかもしれません。そのため、600点以上から履歴書に記載しましょう。
600点以下の場合は英語以外の資格を記載したり、600点を目指してTOEICの受験対策を行いましょう。
②外資系・グローバル系の企業なら730点以上を目指そう
一般的に英語力をアピールするためにはTOEICのスコアは600点以上で問題ありません。
しかし、外資系・グローバル系の企業を目指している場合はより高い点数が必要になってきます。
外資系・グローバル系の企業ではTOEICのスコアは730点以上を求められる場合が多いです。
IIBCが出しているTOEICのスコアごとの評価”PROFICIENCY SCALE”で730点は上から2番目のレベルです。「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」とされています。
英語を使う機会が多い外資系・グローバル系の企業で働きたい方は、TOEICのスコアは730点以上を目指しましょう。
【ポイント解説】履歴書へのTOEICスコアの書き方

履歴書に記載すべきTOEICのスコアは一般的には600点以上、外資系・グローバル系の企業なら730点以上でした。
それでは履歴書にはどのようにTOEICのスコアを記載すれば良いのでしょうか。ポイントが3つあります。
- 必ず正式名称で記載しよう
- IPテストの場合は明記しよう
- 資格欄は取得した順に記載しよう
①必ず正式名称で記載しよう
まず、TOEICのことは必ず正式名称で記載するようにしましょう。
TOEICの公開テストにはリスニングとリーディングがセットになっているものと、スピーキングとライティングがセットになっているものがあります。
リスニングとリーディングを受けた場合は「TOEIC Listening&Reading Test ○点獲得」、スピーキングとライティングを受けた場合は「TOEIC Speaking & Writing ○点取得」と書きましょう。
就活の場合、基本的にはTOEIC Listening&Reading Testを受けている場合が多いのではないでしょうか。
TOEICが正式名称なわけではないので、注意が必要です。
②IPテストの場合は明記しよう
TOEICにはIPテストと呼ばれる、大学や企業が主催する団体受験もあります。公開テストを受けておらず、IPテストのスコアを記載する場合は必ず区別して明記しましょう。
記載の仕方は「TOEIC Listening&Reading IPテスト ○点取得」となります。
IPテストは正式なTOEICの受験結果として認められない場合もあるので、確認してからの記載をおすすめします。
③資格欄は取得した順に記載しよう
最後のポイントは、TOEIC以外にも資格を取得している場合、取得した資格順に記載することです。
履歴書には資格を取得した年月を書く必要があるので、TOEICと他に取得している資格の取得年月を確認し、古い順に記載しましょう。
年月がバラバラに記載されていると、読みづらくなってしまい、好印象につながりにくいです。
TOEICスコアを履歴書に記載する際の注意点2つ

TOEICのスコアを履歴書に記載する際に3つのポイントがありました。
この他にも2つ注意してほしいことがあります。
- 虚偽のスコアを記載しない
- 企業によっては独自の水準・期限を設けている場合がある
①虚偽のスコアを記載しない
まず、絶対に虚偽のTOEICスコアを履歴書に記載しないでください。
「もう少しで600点だから600点と書こう」と考えるかもしれません。しかし、必ずバレる時が来ます。
例えばTOEICの公式証明書の提出が求められた時です。「公式証明書を紛失した」と伝えたとしても再発行して提出することが求められると思います。
バレたら間違いなく内定取り消しなどの不利益を被ることになるので、実際に取得しているスコアを記載しましょう。
②企業によっては独自の水準・期限を設けている場合がある
企業によっては、TOEICのスコアの提出に独自の水準や期限を設けていることがあります。
基本的には、600点以上なら履歴書に記載すべきですが、例外の企業もあります。
例えば日産自動車株式会社の新卒採用では、TOEIC600点以下は足切りされる可能性が。また、TOEIC730点を入社要件としているので注意が必要です。
一般的にはTOEICのスコアに有効期限はなく、600点以上なら履歴書に記載できるレベルですが、過信せずに受ける会社のTOEICに関する条件を調べるようにしましょう。
TOEICは就活情報解禁前までに取得するのがベスト!

様々な注意事項がわかったところで、就活においてTOEICはいつまでに受験しておくべきなのかを説明していきます。
ズバリ、TOEICは就活の情報解禁の1〜2ヶ月前までに受験しておけばスムーズです。
TOEICの試験結果は試験日から17日後に分かります。また、公式証明書はデジタルなら試験日から19日後に、紙だと30日以内に発行されます。
このようにTOEICは受験後すぐに結果がわかるわけではありません。そのため、就活が本格化する前に受験しておくことをおすすめします。
TOEICのスコアに有効期限はない|上手く活用して就活に備えよう
TOEICのスコアの有効期限や履歴書に記載する際の注意点をお届けしました。
TOEICのスコアに有効期限はないため、就活ではTOEICを上手に活用して英語力をアピールしていきましょう。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。