面接やESで「周囲と協力して成し遂げたこと」を聞かれた場合、どう答えるべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
企業が成し遂げたことを聞くのはいくつかの意図があります。そこで、この記事では「周囲と成し遂げたこと」を聞かれた場合の答え方について解説。
成し遂げたことの見つけ方や、企業に好印象を残しやすい伝え方のポイントも紹介するので、是非参考にしてみてください。
全て無料!面接対策お助けツール
- 1面接質問集100選|400社の質問を分析
- LINE登録で面接前に質問を確認!
- 2ビジネスマナーBOOK|ルール確認
- 面接のマナーはこの1冊で大丈夫!
- 3企業・業界分析シート|企業研究
- 企業研究で回答を差別化!
「周囲の人と協力して成し遂げたこと」が面接やESで聞かれる理由

ここでは、企業が「周囲の人と成し遂げたこと」を聞く理由を解説します。
チーム内での役割を確認するため
志望者が、チーム内でどのような役割として立ち回るか確認するためです。
とくにチームで何らかのプロジェクトを動かす場合は、リーダーやサポート役など様々な役割が必要になります。
そんな中、企業は志望者がどのような役割を果たせる人材であるかを図ろうと質問しています。
とくにチームで業務を遂行することが多い企業では、重要視される質問の1つとなるでしょう。
協調性のある人物かを知るため
企業はこの質問で、協調性のある人物かを判断しようとしています。
周囲と協力して何かを成し遂げることに、協調性は必要不可欠です。
独りよがりの行動ばっかりをしていては、周りの人と協力することは不可能でしょう。
コミュニケーション能力を確認するため
企業は、コミュニケーション能力のある人材か確認するために質問している場合もあります。
周囲と協力する上で、ある一定のコミュニケーション能力をもっていないと何かを成し遂げることはできません。
業務を遂行する上で、コミュニケーション能力の有無は重要視されるポイントの1つです。
「周囲の人と協力して成し遂げたこと」を好印象に伝える3つの方法

ここでは、「周囲の人と協力して成し遂げたこと」を好印象に伝える3つの方法を紹介します。
企業に良い印象を与えられるように、これらのポイントは押さえておきましょう。
ストーリーが分かるように文章を組み立てる
「成し遂げたこと」を伝える際は、ストーリーが分かるように文章をしっかりと組み立てましょう。せっかく良いエピソードを述べていても、伝わらなければ意味がありません。
とくにESで伝える場合は、順を追って分かりやすく簡潔に伝えることがポイントです。
結論(成し遂げたこと) ↓ 前提情報(目的設定の動機など) ↓ 取り組み(取り組み方・何をしたかなど) ↓ 学んだこと |
また、エピソードを述べること以外に伝えりやすい伝え方のポイントを以下にまとめました。
分かりやすく伝えるためのポイント
- PREPを用いる
- 200字/400字/600字ごとに文字数を分別
- 数字を用いて具体的に記載
エピソード中に自分の能力が活かせた場面を伝える
「成し遂げたこと」を伝える際は、エピソード中に自分の能力が活かせた場面をしっかりと伝えましょう。
能力が活かせた場面は企業が知りたいポイントの1つでもあります。
能力が活かせた場面では、どのように発揮できたのか・どのような課題を乗り越えられたのかを詳しく伝えましょう。
エピソード中に自分の強みをしっかりアピールできると大きなポイントになります。
入社後どのように活かすかを伝える
「成し遂げたこと」を答える際は、必ず入社後どのように活かすかを伝えましょう。
その経験を経て何を学び・どのように活かすかはもっとも重要なポイントです。
とくにこの部分でインパクトが強ければ、企業に向けて大きなアピールとなるでしょう。
企業研究も同時に行い、どのような人物を求めているか把握しておくことも大切です。
【例文】「周囲の人と協力して成し遂げたこと」の答え方5選

ここでは、エピソード別に「周囲の人と協力して成し遂げたこと」の答え方の例文を紹介していきます。
答え方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
アルバイト
以下は、エピソードをアルバイトとしたときの例文です。
例文①
私が周囲と成し遂げたことは、アルバイト先でチームの働きやすい環境を作ったことです。飲食店でのアルバイト中、忙しい時間帯にスタッフ同士の連携が取れず、作業効率が低下した結果、スタッフのモチベーションが下がった場面を目にして改善が必要だと思いました。
私はまず、全員が気軽に意見を出し合えるように、短いミーティングを提案しました。 当初は他のスタッフから「時間が取れない」と反対意見もありましたが、ミーティングの目的や効果を丁寧に説明しました。また、会議を短時間で工夫や、意見を尊重する姿勢を大切にしました。
その結果、スタッフ間でコミュニケーションが積極的になり、業務の役割分担が明確化され、忙しい時間帯でもスムーズに作業を進められるようになりました。これにより、チーム全体の雰囲気が向上し、店舗の売上高も同じく15%増加しました。
この経験から、チームで協力することで大きな成果を得られることを学びました。入社後も、周囲と連携し、課題解決や目標達成に向けた行動力を発揮していきたいです。
例文②
周囲と成し遂げたことはアルバイトの店舗運営の改善です。 アルバイト先では、常連のお客様からのクレームが増えていることに気づき、改善が必要だと感じました。人間関係を大切にし、周囲と協力し合う姿勢が求められる場面でした。
初めは、スタッフ同士の連携不足や、効率の悪い作業手順が問題となり、困難に直面しました。そこで、スタッフ全員で定期的なミーティングを開き、問題点を共有し、新しい作業手順を提案しました。具体的には、レジ打ちと品出しの役割分担を明確にし、業務の流れをスムーズにしました。
その結果、クレームが減少し、お客様の満足度が向上しました。この経験から、チームで協力して問題解決に取り組む重要性を学びました。入社後も、チームワークを活かし、職場の改善に貢献したいと考えています。
サークル活動
以下は、エピソードをサークル活動としたときの例文です。
例文①
周囲と成し遂げたことはサークル活動の新入生歓迎イベントの成功です。 私は大学の文化系サークルで、新入生を迎えるイベントの責任者を務めました。このイベントは毎年行われる重要な行事であり、新入生にサークルの魅力を伝える絶好の機会でした。私はサークル活動を通じて多くの仲間を得たことから、同じような経験を新入生にもしてもらいたいと考えました。
しかし、準備段階で予算不足や人手不足などの困難に直面しました。そこで、周囲と協力し、効率的な資金調達方法を検討し、他のサークルとの協力体制を築きました。具体的には、バザーやフリーマーケットの開催で資金を集め、他のサークルからもボランティアを募りました。その結果、イベントは大成功を収め、新入生の満足度も高まりました。
この経験から、チームで協力して問題を解決する力を学びました。入社後も、この協力姿勢を活かし、職場での課題解決に取り組みたいと考えています。
例文②
周囲と成し遂げたことはサークルの合宿企画の成功です。 私は大学のスポーツサークルで、夏合宿の企画を担当しました。合宿はメンバー間の結束を深め、技術向上を図る重要なイベントです。私は合宿を通じて、メンバー全員が成長できるような環境を整えることを目指しました。
初めに直面した困難は、スケジュール調整や予算管理です。サークルメンバーの多くがバイトや他の活動で忙しく、全員の予定を合わせるのが難しかったです。また、限られた予算内で充実した合宿内容を実現することも課題でした。これを解決するために、オンラインでのアンケートを実施し、各メンバーの都合を把握しました。さらに、地元の企業からの協賛を募ることで、予算の問題を解消しました。
その結果、全員が参加できるスケジュールで合宿を実施することができ、充実した練習と交流の時間を持つことができました。メンバー間の絆も深まり、技術面でも大きな成長を遂げることができました。
この経験から、計画力と調整力の重要性を学びました。入社後も、チームの調整役として、プロジェクトを成功に導く力を発揮したいと考えています。
部活動
以下は、エピソードを部活動としたときの例文です。
例文①
周囲と成し遂げたことは、部活動の大会優勝です。 私は大学のバスケットボール部に所属しており、キャプテンを務めていました。チームメイトと共に練習を重ね、試合に挑む中で、全員が一丸となって目標を達成する喜びを経験しました。特に、大会前の合宿では、練習メニューの見直しやチームビルディングの活動を通じて、結束力を高めました。
しかし、練習中に主力メンバーの一人が怪我をしてしまうという困難に直面しました。チーム全体でサポートし合い、代わりの戦略を考え、全員が役割を理解してカバーし合いました。具体的には、ポジションの変更や戦術の再構築を行い、練習に取り組みました。
その結果、大会では見事に優勝を果たし、チーム全体の士気も向上しました。この経験から、困難を乗り越えるためのチームワークの重要性とリーダーシップの大切さを学びました。入社後も、この経験を活かし、困難な状況でも粘り強く取り組み、チームで成果を上げることに貢献したいと考えています。
例文②
周囲と成し遂げたことは、部活動での大会運営です。 私は大学のテニス部で、部長を務めていました。部活動を通じて、メンバー全員の絆を深めることを目指し、大会の運営を担当しました。私はチームワークを重視し、一人ひとりの意見を取り入れることを心掛けました。
大会の準備段階では、参加者のスケジュール調整や試合運営の計画など、多くの困難に直面しました。特に、多忙なメンバーが多いため、全員の都合を合わせるのが難しかったです。そこで、オンラインの調整ツールを活用し、効率的にスケジュールを管理しました。また、役割分担を明確にし、各自の負担を軽減する工夫をしました。
その結果、スムーズな大会運営が実現し、参加者全員から高評価を得ました。この経験から、リーダーシップの重要性とチームワークの力を実感しました。入社後も、この経験を活かし、プロジェクトの成功に貢献したいと考えています。
留学
以下は、エピソードを留学としたときの例文です。
例文①
周囲と成し遂げたことは、留学先での文化交流イベントの成功です。 私は大学の留学プログラムを利用して、アメリカに半年間留学しました。このプログラムでは、異文化理解と国際的な視野を広げることが求められていました。私は、留学生同士の絆を深め、現地の学生との交流を図るために文化交流イベントを企画しました。
しかし、言語の壁や文化の違いによるコミュニケーションの難しさに直面しました。特に、イベントの準備段階では、参加者の意見をまとめるのに苦労しました。そこで、定期的なミーティングを開催し、各国の留学生の意見を尊重しながら進行しました。また、現地の学生とも積極的に交流し、協力を得ることで、イベントの企画を進めました。
その結果、イベントは大成功を収め、多くの参加者から高い評価を得ました。この経験から、異文化コミュニケーションの重要性と、異なる背景を持つ人々と協力する力を学びました。入社後も、この経験を活かし、多様なチームでのプロジェクトを成功に導く力を発揮したいと考えています。
例文②
周囲と成し遂げたことは、留学先での日本文化紹介イベントの成功です。 私はイギリスの大学に一年間留学し、現地の学生や他の留学生に日本の文化を紹介するイベントを企画しました。このイベントを通じて、日本文化の理解を深め、異文化交流を促進することを目的としました。
しかし、イベントの準備段階で、異なる文化や言語の壁に直面しました。特に、日本の文化を効果的に伝える方法について議論がまとまらず、準備が難航しました。そこで、私は周囲の意見を尊重し、全員が納得できる形で企画を進めることに注力しました。また、プレゼンテーションや展示物の準備においても、現地の友人たちの協力を得ることで、より分かりやすく魅力的な内容に仕上げました。
その結果、イベントは大成功を収め、多くの参加者から高い評価を得ました。参加者たちは日本文化に対して新たな興味を持ち、多くの交流が生まれました。この経験から、異文化間でのコミュニケーション能力や協力する力の重要性を学びました。入社後も、この経験を活かし、多様なチームでのプロジェクトを成功に導く力を発揮したいと考えています。
ゼミ
以下は、エピソードをゼミとしたときの例文です。
例文①
周囲と成し遂げたことは、ゼミでの研究プロジェクトの成功です。 私は大学で〇〇ゼミに所属しており、チームで行う研究プロジェクトに取り組みました。このプロジェクトは、環境問題に関する調査と解決策の提案を目的としていました。私は、環境保護に強い関心を持っており、社会に貢献できる研究に全力で取り組みたいと考えました。
しかし、研究の進行中にデータの収集や分析方法に関して意見の対立が発生し、プロジェクトが停滞する困難に直面しました。そこで、私はチームの意見をまとめ、共通のゴールに向けて協力するために、定期的なミーティングを提案しました。各メンバーの役割を明確にし、効率的なデータ収集と分析を進めるための計画を立てました。
その結果、プロジェクトは無事に完了し、優れた研究成果を発表することができました。学会での発表も行い、多くの評価を受けました。この経験から、チームで協力して問題を解決する力を学びました。入社後も、この経験を活かし、職場での課題解決に積極的に取り組み、チームの成功に貢献したいと考えています。
例文②
周囲と成し遂げたことは、ゼミのディスカッションでの意見の取りまとめです。 私は大学で〇〇ゼミに所属し、定期的に行われるディスカッションに積極的に参加していました。このディスカッションでは、各自が専門的な知識を深めると同時に、異なる意見や視点を共有することが求められました。
私は、ゼミ生全員が発言しやすい環境を作ることを目指し、ファシリテーターとしての役割を果たしました。しかし、時には意見の対立が激しくなり、議論が停滞することもありました。そのため、私は各メンバーの意見を冷静に聞き取り、共通の理解を深めるための質問を投げかけることで、議論の方向性を整えました。
その結果、ディスカッションは円滑に進み、ゼミ生全員が納得のいく結論を導き出すことができました。この経験から、異なる意見をまとめる力や、冷静な判断力の重要性を学びました。入社後も、この経験を活かし、多様な意見を調整しながらチームの成功に貢献したいと考えています。
「周囲の人と協力して成し遂げたこと」がない場合の対応策3つ

ここでは、「周囲と協力して成し遂げたこと」がないときの対応策を3つ紹介します。
エピソードが思い浮かばず悩んでいる方はぜひ、参考にしてみてください。
小さな経験でも掘り下げて話す
「成し遂げたこと」が思いつかない場合は、小さな経験でもそれを掘り下げて話してみると良いでしょう。
これまでの人生の中で、どんな人でも周囲と力を合わせて物事に取り組んだ経験はあるはずです。
もちろん、インパクトの強いエピソードであれば企業は印象を強く受けますが、面接で使うエピソードだからといって壮大なものを用意しないといけないというわけではありません。
普段の生活に潜んでいるような些細なエピソードでも良いので、是非探してみてください。
言い換え表現から探す
「成し遂げたこと」が浮かばないときは、言い換え表現から探してみましょう。
例えば、「周りの人と協力できたこと」「チームで得られた結果」などがあります。
「成し遂げたこと」で浮かばない場合でも、言い方を変えれば浮かんでくる可能性もあります。
自己分析を行なう
「成し遂げたこと」がどうしても思い浮かばない場合は、自己分析を行うことをおすすめします。
自己分析は自分自身をみつめる機会です。特に自己分析のなかでも、「自分史」「ライフラインチャート」は過去の自分と向き合える自己分析方法です。
または、「他己分析」を用いて第三者から意見を聞いてみるのも良いでしょう。
自分では気づけなかった「成し遂げたこと」が見えてくるかもしれません。
まとめ
ここでは、面接やESで「周囲の人と協力して成し遂げたこと」を聞かれた時の答え方について解説していきました。
この質問をする企業は、志望者の協調性や立ち回り方を知るために聞いている場合が多いです。企業研究を行って、企業の求める人物像を事前に把握しておきましょう。
エピソードが思い浮かばない方や、好印象な伝え方を押さえておきたい方は、この記事を読んでぜひ参考にしてみてください。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。