「学生時代、なにも成果なんてないな……」と悩んでいませんか?
サークル、飲み会、バイト、講義は出席回数ギリギリ、、、という方も少なくないはず。
「就活のためにとか難しいこと考えずに、学生はとにかく遊んでおけばいい!」とアサヒビール出身の若手経営者、遊津拓人さんは語ります。
テレビにも取り上げられ、SNSでもバズっている焼き鳥「やおや」を経営する遊津さんの成功の秘訣は遊びにあったとか?!
慶應義塾大学在学中に、とにかくお酒を飲みまくって遊びまくったからこそ、就職でき起業もできたそう。そんな遊津さんの考える就活論について教えていただきました!
焼き鳥「やおや」オーナー 遊津拓人さん
2013年に慶応義塾大学を卒業後、株式会社アサヒビールへ入社。
大阪八尾地区で営業を務め、26歳で退職。
カナダへ留学後、八尾地区の人気居酒屋「えんや」で修業し、2019年に東京渋谷区・池尻大橋に焼き鳥「やおや」をオープン。
【焼き鳥「やおや」】
メニューはもちろん、お酒や食器にもこだわった焼き鳥屋。
SNSやテレビでも多く取り上げられ、オープン1ヶ月で平日も満席になったほどの人気店。
目次
サークル、飲み会、とにかく遊んで大手病だった慶應就活生
遊津さん、今日はお時間いただきありがとうございます!
こちらこそ、ありがとうございます!
焼き鳥「やおや」さん、創業間もないのに繁盛するお店ってすごいですね!
SNSやテレビでも人気だなんて……
おかげさまでたくさんの方に来ていただけて、感謝しています!
今日は、人気店の経営方法についてや、遊津さんの経歴から成功の秘訣などをお聞きしたいなと思っています!
よろしくお願いします!
さっそくですが、飲食店経営は昔から目指していらっしゃったんですか?
いえ、昔からというわけではないです。アサヒビールの会社員時代に芽生えた目標ですね!
営業先の飲食店オーナーさんたちがみなさん素敵な人たちで、自分もこんな風にお店を持ってかっこよくなりたい!と思っていました。
ほ~!
魅力的な経営者の方とのご縁が多かったんですね!
そうですね!営業時代はとても可愛がっていただきましたよ!
僕コミュニケーション能力にだけは自信があるので!(笑)
愛されていたんですね^^
就活のときから、これ(コミュニケーション能力)だけで勝負してましたからね!
真面目に自己分析とかもしてなかったですし(笑)
そうだったんですか!?
自己分析をしなかった理由はありますか?
みんなやってるから僕も自己分析しよう!と思って、一応やってはみました。
でも、やりながら自己分析ってただの自己暗示じゃんって思ってしまって。自分はこうゆう人間だ!って自分自身に言い聞かせてるというか、作った人間像だな~みたいな。
結局、就活ってみんな自分をよく見せようと着飾るじゃないですか?それってあんまり意味ないと思って、やらなかったです。
ん~、確かに、自分をよりよく見せよう!と思うし、他の就活生より印象に残るためにエピソードを探したりしますね。
そうそう。でも、それで本当の自分が隠れたらもったいないです。
僕は自己分析はしなかったですけど、自分の中で「おれはこうゆう人間だ!」って言いきれる軸はしっかりブラさずにありましたね!
その軸とは?
ずばり、社交性です!もう、これだけ!(笑)
シンプル!
特別頭がいいわけでもなかったし、大学生時代はサークルに飲み会に……ってひたすら遊んできたんですよ。そこで培われたのが社交性とトーク力だったから、そこで勝負するしかなったんです(笑)
でも、そこには圧倒的に自信がありましたしね!
思いっきり遊んできたからこその自信なんですね!
でも、慶應といえば一般的には頭がいいイメージですけど、違ったんですか?
そのイメージだとは思うんですけど、ぼくは慶應生というか……
高校から大学へはエスカレーターで進学したんですよ。高校受験で慶應に入って、入学当初は神童って言われてました!
でも、高校一年生の期末テストでみるみる抜かれて(笑)
それは、なんと言っていいか……こう、スピーディーな(汗)
もう、それはそれは急降下ですよ!自分でもビックリ!!大学に進めたのも成績ギリギリでしたよ(笑)
その調子のまま大学でもたくさん遊んで、たくさんお酒飲んで、そしてアサヒビールへ入社しました!
?!!(笑)
ツッコみどころがたくさんありますが……アサヒビールを選んだ理由は、まさかお酒が好きだからですか?
そうですね、ストレートに!ビールはスーパードライが一番好き!(笑)
直球ですね!?
もちろん、それだけじゃないですよ?
自分の人としての軸は大切にしていたから、それを活かせる企業を探して就活した結果ですね!
うんうん。社交性が活かせる企業を探して……という感じだったんですか?
そうですね。
人と一緒に何かをしたり、人とたくさん関われるような企業を探して就活しました!
アサヒビール以外にはどんな企業を受けたんですか?
それが僕、いわゆる大手病だったんです。だから業界は問わず、各業界の上位3~4社をすべてエントリーしましたね!
もちろんビールで有名な企業は、アサヒ以外にも全部受けましたよ(笑)
おぉ、それはまた大胆なエントリー方法ですね(笑)
そのやり方で失敗したな、と思うことはなかったですか?
ん~、これが、ないんですよね!
業界問わず受けていたけど、自分の社交性という軸はブレることがなかったんです。
だから、面接官と話しながらこの企業が面白いかどうかっていうのを見ていて。それで、この会社違うかもって思ったら辞退してましたけどね。
なるほど……面接をしながら面白そうかどうか判断していたんですね?
そうです。就活の仕方が豪快すぎたのもあって、業界理解とか企業研究なんて全然できてなかったから、説明会や選考が進んでいくなかで企業のことを知っていったんですよね。
面接官の印象が企業の印象だったから、話していて「こいつオモロくなっ!」って思ったりしてました(笑)
(笑)
僕の両親が関西出身なんですけど、幼い頃から話にオチがないとツッコまれて育ってきたから……(笑)
でも、話が面白いかどうかで職場の雰囲気も想像できるし、社交性にも通じるし、面接で面白そうと思わなかったら自分の進むところではないな~ってわかりやすく判断できましたよ!
なるほど……
遊津さん自信が人間性と軸に自信を持てていたから、迷わず判断できていたのかもしれませんね!
そうですね!
就活の失敗で言うと、説明会や面接の前日にお酒飲み過ぎて遅刻しちゃったっていう失敗の方が多いです(汗)
いやっ、それはダメですよ?!!
今となっては各企業の人事の方々に、本当に申し訳ないと思ってます。
時間を無駄にしてしまったなと……スミマセン。
反省してくださってよかったです(笑)
お酒はよく飲まれてたんですか?
はい!1年間のうち、365日くらいは飲んでましたね!
毎日(笑)
だからこそ、この社交性です!!!
とても説得力があります。(笑)
それに、アサヒビールに入社できたのはまさに飲み会の賜物なんですよ!
アサヒは、最終面接前に社員との懇親会があって、まあ、懇親会という名の酒癖チェックなんですけどね(笑)
お酒を扱うのに、酒癖悪いのはダメでしょ?だから、懇親会で悪酔いしたり泣いたりしていた子たちは最終面接にはいませんでした。
そっか~。たしかに、お酒を扱っているなら飲む機会も多いでしょうし……大切ですよね。
そうそう。お酒売ってる人が、お酒で問題起こしたら元も子もないですから。
無理やり飲まされるような飲み会でもなかったので、自分でコントロールできない人はやっぱり厳しいですよね。
そうですね。
遊津さんは、懇親会で酔わなかったんですか?
酔っ払いましたよ!でも飲み会慣れしてたから、酔いながらもお酒の席でのマナーとか立ち回りが好印象だったみたいで……
人事の方にも、きみは飲み会で受かった!って言われました(笑)
やっぱりそこも社交性なんですね!
そうですね!
だから、アサヒに入社してからも、営業でたくさんの人に可愛がってもらいましたよ!
一晩で決意?!周囲から応援されてアサヒを退職、愛された理由とは?
遊びに徹した学生時代だったからこそ、社交性を武器に就活したという遊津さん。アサヒビール時代は人に恵まれた環境だったそうです。
みんなに愛される営業マンになれた秘訣についてお聞きしました。
アサヒビールの営業でも社交性を武器にされていたんですか?
もちろん!
新卒で大阪の八尾市に配属になって、飲食店へ営業していたんですけど、土地柄もあってか相性が良かったですよ!
相性がいいとは?
波長が合うっていうんですかね?大阪の人って思ったことをハッキリ言ってくれるから、こっちも営業しやすくて!
それこそ東京だと、提案の時に課題解決を求められたりとか真意を隠されたりとか、心理戦?みたいになると思うんですよね。
だけど、大阪の営業はどれだけ仲良くなれるかが勝負だったので、めちゃくちゃ楽しんで営業してました!
楽しんでお仕事されていたんですね!
そうですね!
我ながら営業向いてるな~って思ってました!(笑)
自信を持っていたからこそ、より上手くいったのかもしれないですね!
好調にお仕事されていたように思うんですが、飲食店を開こうと思うきっかけはいつだったんですか?
アサヒビールを26歳で退職したんですけど、その1年前くらいですかね?
「かっこよくなりてぇ!!!」と思って!
飲食店へ営業しながら、お店の活気を感じたり、オーナーさんの自由に人生楽しんでる姿を見たりして、すごく憧れを持ったんです。
それに、営業している僕と営業されているオーナーだったら、絶対オーナーの方がいいじゃんって。
素敵なお客様に出会えたから新たな目標が生まれたんですね!
1年くらいモヤモヤといつやろうかな~って考えたりもしていたんですけどね。
ある時、可愛がってもらっていた飲食店オーナーさんと東京で飲み歩いた翌日に、決めた!と思って、辞める決意をしました。
おぉ!その飲みの席で独立の話をしたんですか?
いや、そうゆう話はしてないんですけど、刺激的な夜だったんです。なにが?って言われるとハッキリこれっていうのはないけど、いろんなお店を飲み歩いて感じるものがあったんでしょうね……
それで翌朝、オーナーさんに「アサヒ辞めるんで修業させてください!」ってお願いしました(笑)
お~!!!腹を決めてからの行動に瞬発力がありますね!
最初、オーナーさんには「やめておけ、落ち着いて考えろ」って止められたんですけどね~。
「大丈夫です!」って押し切りました(笑)
そこから会社と両親にもすぐにやめる報告をしたんですけど、一切止められませんでしたね。
みなさん受け入れてくださったんですか?
「どうせそんなこと言い出すと思ってたよ~(笑)」とか、「お前が決めたなら好きなようにやったらいいよ」と言って応援してもらえて。
アサヒでは盛大な送別会を3回もしていただきました!(笑)
すごい……!
周囲の方も、遊津さんの性格や人柄を理解していたから心から応援できたんでしょうね。
そうだと思います。僕自身、本当に人に恵まれているな~と思いますし!
アサヒ時代の上司や同僚、お客様、家族、友だち、僕の周りはみんないい人ばっかりです!
類は友を呼ぶって言いますから、遊津さんの持ち前の明るさと社交性の結果かもしれませんね!
そうですね~!僕に魅力があったんでしょうね~(笑)
だから、修行先の居酒屋でもお客様とすぐ仲良くなれました^^
適応能力抜群ですね!さすがです!
目指すはワンピース?現代社会で生き残るための方法
周囲から応援されてアサヒビールを退職した遊津さん。
今の時代、飲食店を開こうと考えたら、雇われ店長になる道や、資金調達をして経営権だけを持ち店員を雇うという選択肢もできます。
そんな中でも居酒屋で一から修業をし、オーナー自ら店頭に立つことにこだわった理由とはなぜだったのでしょうか?
飲食店を開業するにあたって、まず修行の道を選んだどうしてですか?
ただ店を持つだけじゃなくて、自分も店に立ちたかったからですね!
慶應を卒業して大手企業に就職して、その後お店を持つ経営者って他にも全然いると思うんですよ。
でも、他のひとがやってることやってもつまらないじゃないですか!
だから、オーナー自らお店で接客をするという選択を?
そうです!
それに、営業もできる料理人ってかっこよくないですか?
僕は、現代で生き残っていくために必要なことって、能力の掛け合わせだと思っているんです。
たしかに営業上手でおいしい焼き鳥も焼けたら素敵ですね!
でも、能力の掛け合わせってどうゆうことですか?
スキルや能力を掛け合わせることで、より希少人材になれると思うんです。みんなと同じことを同じようにやっていても突き抜けることはできないから、希少人材になることで差をつけられるなって。
だから僕の場合、「営業×経営者×料理人」だろうと!
なるほど……
わかりやすい例だと、ホリエモンですね。
ロケット作って、本出して、料理人もして、ユーチューバーで、投資もして……って唯一無二じゃないですか?
たしかに、ホリエモン以外に同じことやってる人は知らないです。
そうでしょ?
だから、掛け合わせられる能力があればあるほどいいと思う!
掛け合わせることによって、きっと自分の可能性もより広げられそうですね!
そうそう。でもだからって、できないことや苦手なことを無理にやる必要は無くて。
できることや得意なことを伸ばして、掛け合わせていけばいいと思うんです。
ワンピースの麦わら海賊団と一緒!手が伸びるやつもいれば、刀振り回せるやつもいて、コックがいて、医者がいて……って、できないことがあっても助け合える仲間がいたら問題ない!
現に、僕は120%料理人かと言われるとそうではないけど、持ち前のコミュニケーション能力と営業スキルで戦ってるし(笑)
それでも、社員のみんながいてくれて、それぞれ補えてるから大丈夫なんですよ。
ワンピース理論、大切ですね。
全てを100%でできる人なんてそうそういないから、それぞれの強みを活かしていくことでシナジーが生まれますよね。
会社という大きな組織で見たときだけじゃなくて、一つのチームでも一緒ですね。
そうです!
だから、自分の強みを伸ばして掛け合わせていきながら、周囲を味方につけていけたら最強ですね!
自己分析なんかせずに遊んでおけ!大手企業出身の経営者が語る就活論
お酒が好きなことをきっかけにアサヒビールへの入社を決め、そこでの営業をきっかけに飲食店オーナーになった遊津さんから、最後に就活のヒントを教えていただきました。
就活生の中には、やりたい事が見つからないという学生も多いですが、見つけ方のヒントって何かありますか?
ん~、やりたい事なんてわからなくもいいんですよ、学生の時なんて。
僕は自己分析なんてしなかったし、今でも就活のときの自己分析は自分を思い込ませる手段だなって思うし。
就職してみて違ったら転職すればいいだけだし、いろいろ経験してやってみることが一番の自己分析になるはず!
やってみないとわからないこともありますしね。
そう!やりたいことも目標もないって言うんだったら、机に向かって自分の過去振り返るより、外に遊びに行った方がいい!
そこで、いろんな人に出会って、たくさん話を聞いて、仲良くなっていけばいい!
それだけで全然見える世界変わるから!
たしかに、交友関係を広げていろんな場に行くと勉強にもなりますしね!
うん。今の若い子たちはSNSが当たり前になってしまっているから、誹謗中傷されないように大人しくいようとしたりするんだろうけど、とりあえず隣の友達と肩組んで飲んで笑ってたら人は集まってくるし、そしたら小さいことも気にしないでいられる!
自分が小さいこと気にしない人間になれたら、他の人の些細な部分を叩こうとも思わなくなるよ。
だから、今の大学生に僕から言えるのは、学生のうちにとにかく遊んどけ!これだけ!
SNSがあるからこそ便利になったことも沢山ありますけど、それがゆえに生まれる不自由さもありますよね。誹謗中傷の話はまさにそれだなと。
学生のうちにしかできない時間の使い方ってありますからね。それを存分に楽しんで、楽しむことで視野を広げてほしいですね。
学生時代にたくさん遊んできたから遊津さんだからこそのご意見が聞けて嬉しいです!
ありがとうございます!
こちらこそ、ありがとうございました!
参考になったかな?(笑)
とにかく遊んでおけ!とお話してくれた遊津さんは、前職も今も楽しんでお仕事されていました。そして、一緒に働く社員のみなさんも笑顔でお店に立っているのが印象的でした。
遊津さんのこれからの目標は、焼き鳥「やおや」を土日休みのお店にすることだそうです!
めっちゃ人気で繁盛しているお店なのに、めっちゃ休んで遊びも楽しんでる方がかっこいいから!と笑いながら語ってくださいました。
学生時代、成果と言えることは何もないと悩む学生も多いですが、そんな方はまず外へ出てみることで変わることがありそうですね!
愉快なお兄さんたちが迎えてくれる楽しい焼き鳥屋さん。お料理もお酒ももちろん絶品です!
気になった方はぜひ足を運んでみてくださいね!
遊津さんの面白い話が直接聞けるかも……!
お店のSNSや詳細はこちらから☆
焼き鳥やおや(@yakitori_yaoya )
▼食べログ
この記事を書いた人
岡村
#新潟出身 #いよいよ30歳 #事務職 #からの営業 #商社 #不動産 #人材 #歩く食べログ #焼肉多め #アイドルヲタク #できない理由を並べるよりやれる方法を見つける
PICKUPピックアップ記事
インフラエンジニアの志望動機の作り方やポイントを解説|例文も紹介
PCを使った仕事が増えている現在、インフラエンジニアのようにITシステムなどを...