会話やLINEで出てくる「了解」という言葉は、親しい間柄で使うのは問題ありませんが、上司や取引先に了解した旨を伝えるときは、マナー違反であることをご存じですか?
就活生であれば、学内やバイトの先輩、講師に対して敬語で話すことが多いものの、ビジネスのような堅苦しい会話をする機会は少なく、正しい敬語に馴染みがない方もいるかもしれません。
そこで今回は、間違えやすい敬語のひとつ「了解しました」について解説します。
「了解です」は敬語としてはNG
了解という言葉がNGである理由として、丁寧ではない・尊敬の意味が含まれないからといわれています。
ドラマなどで先輩に対して「了解です」という台詞を耳にすることが多いかもしれませんが、本来はマナー違反。
周囲の人や、相手に不愉快な思いをさせないためには、正しい敬語を使う必要があります。
「了解です」の敬語は「承知いたしました」
「了解です」を正しい敬語に直すと「承知いたしました」です。
そもそも承知の意味とは、依頼や要求などを承諾すること。
言い慣れない就活生にとっては少々堅苦しく感じるかもしれませんが、就職する前から使い慣れておくと、いざというときに目上の人を不快にさせることはありません。
了解・承知…どちらもあまり大きな違いはないように感じますが、口頭で注意しないものの、間違った敬語が嫌いで心のなかでイラッとしている先輩は意外と多いんです。
あなたの印象を悪くしないためにも、今から「承知いたしました」に言い慣れておくとよいでしょう。
「承知しました」「承知いたしました」どちらが正しい?
結論からいうと、どちらも間違いではなく「承知いたしました」のほうが、より丁寧であるといえます。
承知いたしましたは、「二重敬語ではないか?」と思う方もいるかもしれませんが、「承知する」と「いたす(謙譲語)」+「ます(丁寧語)」の3つの言葉で成り立っているため、二重敬語ではないのです。
もし使い分けるのであれば、以下の使い分けを参考にしてみてください。
■社内の先輩・上司→「承知しました」
■取引先や外部の人→「承知いたしました」(より丁寧)
会話でもメールでも使える便利な丁寧語
承知しました、承知いたしましたは、メールやLINEで使用しても問題ありません。
文面で「○○株式会社のリサーチの件、承知いたしました。」というように、把握した・理解したという意味で用います。
目上の人とLINEするとき、「承知しました」と書かれたスタンプは失礼にあたるので、きちんと言葉で「承知しました」と入力して返信してくださいね。
「承知しました」の例文
「承知しました」は、これまで「了解です」と言っていた部分を変えればいいので、言葉やメールで使うのは、難しいことではありません。
しかし、意味としては「理解・納得したうえで承諾をした」ということなので、多用しては言葉が軽くなってしまうので気をつけましょう。
例:材料発注の件、承知いたしました。これから対応します。
例:クレームの件、承知いたしました。至急、担当の者に報告いたします。
まとめ
一部では、「了解です」と目上の人に使用しても失礼ではないといった意見もあり、どちらが絶対に正しいというのはないといえますが、年下の人間から「了解です」と言われると不愉快に感じる人もいるので、間違いのない「承知しました」を使うのがベストといえるでしょう。
「了解です」のほかに、思わず使ってしまう間違った敬語は世の中にたくさん蔓延しています。
正しい敬語が知りたいときは、カリクルの就活生お得情報の記事を参考にする、またはGoogleで「正しいビジネス敬語」で検索して勉強するのがおすすめです。
社会人になって「この新入社員は、正しい敬語が使えている」とよい印象を持ってもらえるように、今から少しずつ学んでいきましょう!
このメディアの監修者
原あゆむ
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