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国家公務員の職種一覧を確認しよう|公務員の試験概要も紹介

公務員のキャリアに魅力を感じている就活生もたくさんいると思います。しかし、公務員には様々な種類があり、どの職種にすればいいか迷っている人もいるのではないでしょうか。

本記事では、国家公務員・地方公務員の職種について解説します

公務員試験についても解説しているので、ぜひ最後までお読みください。

公務員は国家公務員と地方公務員がある

公務員には、国家公務員と地方公務員の2種類に分かれます。それぞれ勤務地や仕事内容が異なります。ここでは、国家公務員と地方公務員の違いを見ていきましょう。

  1. 勤務地・仕事内容・試験内容が異なる
  2. 最終学歴によって試験難易度が変わる

勤務地・仕事内容・試験内容が異なる

公務員と一言で言っても、国家公務員と地方公務員では勤務地や仕事内容が大きく異なります

国家公務員は国全体の政策や行政を担い、外交や国防などの幅広い分野で活躍します。一方、地方公務員は、住民の身近な生活支援や地域の行政サービスを提供するのが仕事です。

試験内容も、国家公務員試験では専門性の高い知識が求められることが多く、地方公務員試験では地域に根差した知識やスキルが重視されます。

最終学歴によって試験難易度が変わる

公務員試験には、受験資格を最終学歴によって設定している場合があります。一般的に、国家公務員試験の中でも特に高度な専門知識を要する職種では、大学卒業以上の学歴を求めることが多いのです。

一方、地方公務員試験では、高校卒業程度の学歴から受験可能な職種も多く存在します。したがって、自分の最終学歴に合わせて、受験できる職種や試験の難易度を把握することが重要です。

【国家公務員】職種一覧

国家公務員には多彩な職種が存在し、それぞれが国の政策や社会の安全、公共のサービスを支えています。ここでは、国家公務員の6つの職種とそれぞれの特徴を解説します。

  1. 国家公務員総合職
  2. 国家公務員一般職
  3. 労働基準監督官
  4. 法務省専門職員
  5. 航空管制官
  6. 外務省専門職員

①国家公務員総合職

国家公務員総合職は、政府の中枢で活躍するエリート職種です。政策の立案や国の運営に関わる重要な業務を担当し、その分野における高度な知識と判断力が要求されます。

特に、法案の作成や予算の編成など、国の将来を左右するような業務に携わることが多く、社会全体に大きな影響を与えるポジションです。

キャリアパスとしては、早期から幹部候補生として育成され、将来的には中央官庁の要職に就くことが期待されています。

②国家公務員一般職

国家公務員一般職は、政府機関での事務や管理を行う職種で、国家公務員の中で最も幅広い分野で活躍します。

一般職の職員は、文書の整理、データ入力、各種書類の作成など、日常的な事務作業を中心に行い、政府機関のスムーズな運営を支えているのです。

また、地方の出先機関でも働くことが可能で、地域に根ざしたサービスを提供する重要な役割も担っています。国家公務員としての安定したキャリアを求める人にとって魅力的な選択肢です​​​​。

③労働基準監督官

労働基準監督官は、働く人々の権利を守り、公正な労働環境の実現を目指す職種です。

具体的には、労働基準法などの法令遵守を確認するために、事業所への立ち入り検査を行ったり、労働条件の不備を是正するための指導・助言を行います。

また、労働災害が発生した場合には、被害者の補償や支援も行うため、労働者の安全と健康を守るために欠かせない存在です​​。

④法務省専門職員

法務省専門職員は、法務省の下で働くさまざまな専門職の総称です。特に矯正心理専門職や法務教官などは、非行少年や犯罪を犯した成人を対象に、更生支援や教育プログラムの実施を行います。

法務省専門職員は、心理学や教育学の専門知識を生かし、受刑者や保護観察下の人々の社会復帰を支援する役割を担う存在です。そのため、人間の心理を理解し、改善へ導く能力が求められます​​。

⑤航空管制官

航空管制官は、航空機の安全な運航を確保するために不可欠な役割を果たす職種です。

具体的には、空港での離着陸指示、空中での航空機の進路調整、そして航空機同士や障害物との安全距離の維持などを行います。

航空管制官は高度な専門知識と集中力、冷静な判断力を必要とし、航空管制官の一言一言が航空機とその乗客の安全に直結するため、極めて責任の重い職業です。

航空業界の発展とともに、その役割の重要性は増す一方であり、専門的な訓練と教育を受けた人材が求められています​​。

⑥外務省専門職員

外務省専門職員は、国際的な舞台で日本の国益を守り、促進するための極めて重要な役割を担う職種です。

言語能力と地域に関する深い理解を基に、外交政策の立案、情報収集、そして国際交渉などを行います。

外務省専門職員では、国際感覚を持ち、多様な文化や価値観を理解することが求められるため、広い視野と柔軟な思考が必要です。

また、外交政策の成功は国の安全保障や経済発展に直結するため、高い専門性と責任感を持った人材が重宝されます​​。

【地方公務員】職種一覧

地方公務員には様々な職種があり、それぞれに独自の特徴が存在します。ここでは、地方公務員の4つの職種について詳しく解説します。

  1. 地方上級公務員
  2. 地方中級公務員
  3. 地方初級公務員
  4. 市町村職員

①地方上級公務員

地方上級公務員は自治体の政策立案や重要な決定に関わるキーパーソンです。彼らは県庁や政令指定都市で働き、地域発展のための戦略的なプランニングや管理を行います。

地方上級公務員に就くためには、高度な専門知識と幅広い視野が必要です。

地方上級公務員は、地域社会における持続可能な成長や住民の福祉向上に向けて、様々な部門と連携しながら取り組みを推進します。

②地方中級公務員

地方中級公務員は、主に自治体の一般事務や市民サービスの提供に従事する職種です。住民の日常生活に密接に関わり、市民からの問い合わせに対応したり、地域イベントの企画・運営を担当します。

地方中級公務員では、コミュニケーションスキルや問題解決能力が特に求められます。

また、地方中級公務員は自治体内の様々な部署で勤務することがあり、そのため多様な知識と経験が必要です。

③地方初級公務員

地方初級公務員は、書類の整理データ入力・窓口での対応など、単純な事務作業を中心に行う職種です。

しかし、地方初級公務員が担う業務は地方自治体の運営において基盤を支えるものであり、住民サービスの質に直接影響を与えます。

地方初級公務員には、正確性と迅速さを持って業務を遂行する能力が求められ、また、住民との直接的な接点を持つ機会も多いため、親しみやすい対応ができることも重要です。

④市町村職員

市町村職員は、自治体の最前線で活動し、住民生活に直結したサービスを提供する職種です。住民登録や税金関連の手続き、福祉サービスの提供などが含まれます。

市町村職員は、地域に根差したサービスを通じて住民の日々の生活を支え、また地域社会の課題解決に取り組むことが期待されます。

このため、地域の特性を理解し、住民と密接に関われる柔軟性と対応力が必要です。

その他の公務員職種一覧

公務員には幅広い職種が存在します。ここでは、その他の公務員を4つの区分に分けて紹介します。

  1. 経済系公務員
  2. 法律系公務員
  3. 資格免許職公務員
  4. 公安系公務員

①経済系公務員

経済系公務員は、国や地方自治体の財政健全化に寄与する重要な役割を担います。主な職種は以下の3つです。

  • 国税専門官
  • 財務専門官
  • 税務署職員

経済系公務員国税専門官は、正確な税収確保を目的として税務調査を行い、納税者への適切な指導や相談に応じます。

財務専門官は予算の策定や管理、公的資金の運用に関わり、経済政策の形成に貢献し、税務署職員は、地域社会の中で納税に関する疑問を解消し、正しい納税意識をもたせるのが仕事です。

経済系公務員は、国民の財政に直接関わるため、高い倫理観と専門知識が求められます

②法律系公務員

法律系公務員は、社会の公平性と正義を守るために活動します。主な職種は以下の3つです。

  • 裁判官
  • 裁判所事務官
  • 家庭裁判所調査官

裁判官は法律に基づいて事件を裁くことで、社会正義の実現に貢献します。裁判所事務官は裁判がスムーズに進行するためのサポートを行い、公正な司法手続きの実現に必要な業務を担う職種です。

家庭裁判所調査官は、特に家庭内の問題に特化し、関係者の心情や背景を深く理解することで、適切な判断材料を裁判官に提供します。

法律系公務員は、法の専門家としての高い知識と、倫理的な判断力が必要とされる職業です。

③資格免許職公務員

資格免許職には、教育や医療など特定の専門知識を必要とする職種が含まれます。主な職種は以下のとおりです。

  • 小・中・高等学校教員
  • 保育士
  • 保健師
  • 看護師
  • 臨床検査技師
  • 診療放射線技師
  • 栄養士

教員は学生の教育と指導を行い、未来を担う人材の育成に努めます。保健師や看護師は、公共の健康を守るために予防活動や健康指導を提供します。

臨床検査技師や診療放射線技師は、医療診断の精度を高めるために必要な専門的な検査を行う職種です。栄養士は、正しい栄養管理によって国民の健康維持をサポートします。

資格免許職公務員は、それぞれが専門的な資格を持つことで、社会のさまざまな場面で貢献しています。

④公安系公務員

公安系公務員は、市民の安全と秩序の維持を目指す仕事です。主な職種を以下にまとめました。

  • 警察官
  • 検察官
  • 検察事務官
  • 消防士
  • 自衛官
  • 海上保安官
  • 入国審査官
  • 外交官
  • 入国警備官
  • 法務教官
  • 防衛省専門職員

警察官は犯罪の予防や捜査にあたり、法の秩序を守る職種です。消防士は火災や災害時の救助活動を担い、人命を救うことを最優先に行動します。

自衛官、海上保安官は、国の防衛と海の安全を守る職種です。日々の訓練と共に、災害時の救援活動にも積極的に参加し、国民の生命と財産を守るために活動します。

公安系公務員の職種は、厳しい状況下でも冷静に任務を遂行する強靭な精神力と高度な専門知識が求められる職業です。

公務員試験の概要

公務員試験は、国家公務員と地方公務員に分かれ、それぞれに異なる特徴があります。ここではそれぞれの公務員試験の種類や特徴について解説します。

  1. 国家公務員試験の種類
  2. 地方公務員試験の種類

国家公務員試験の種類

国家公務員試験には、総合職、一般職、専門職、そしてその他の試験があります。

総合職試験は、中央官庁での幅広い業務を担う人材を選出するためのもので、特に高度な分析力や政策立案能力が求められます。

一般職試験は、より具体的な業務を行う人材を対象にしており、広範な知識が必要です。専門職試験は、医療、法律、情報技術など特定の専門知識を有する人材の選出を目的としています。

地方公務員試験の種類

地方公務員試験は、地方上級、地方中級、地方初級の3種類です。上級は大卒程度、中級は短大卒程度、初級は高卒程度のレベルを対象としています。

また、市役所試験は、政令指定都市を除く一般市で実施されるもので、上級と初級の区分があります。自治体によっては、「1類」「2類」「3類」などと呼ばれることも。

公務員は最終学歴によって受ける試験が異なる

公務員試験では、受験する際の最終学歴が重要な要素となります。国家公務員の場合、総合職や一般職の試験には、高卒程度、大卒程度、院卒程度の区分があり、受験資格がそれぞれ異なるのです。

また、専門職試験では特定の分野の専門知識を有する者を対象としており、多くの場合、該当する学部や学科を卒業していることが受験資格の条件となります。

地方公務員試験でも、受験するレベルによって求められる学歴が異なり、その知識や能力を試す内容になっています。

したがって、自分の学歴や専門知識に合った試験を選択することが、公務員になるための第一歩です​​​​。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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