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理系学生に人気の就職先4選|学部ごとにおすすめの業界も紹介

数ある企業の中には、理系学生に人気の就職先があります。しかし、自分にはどの企業が適しているのかがわからず、悩んでしまう人もいるでしょう。

本記事では、理系の学生の主な進路・人気の就職先一覧・希望者が多い職種・学部別に適した業界について解説します。就活を行う際のコツも紹介しているので、ぜひご確認ください。

まずは確認!理系学生の主な進路4つ

理系学生の進路を確認すれば、全体としてどんな傾向があるかを参考に候補を決められるのがメリットです。ここでは、4つの進路について説明します。

  1. 専門分野への就職
  2. 専門分野外への就職
  3. 文系職種への就職
  4. 大学院進学

①専門分野への就職

理系の就活生は、専門分野に就職する場合が多いです。

学部や学科によって専門性が異なるため、個人個人が大学で身につけた専門性を活かしやすくなり、就活でもアピール力を高められます。

専門的なスキルや知識が求められる分、企業の求人が多く、自分の希望に沿った進路を選びやすくなるのもメリットです。

自身が学んだことを仕事に活かすことで、経済や社会に貢献したい人に適した進路となっています。

②専門分野外への就職

専門分野外への就職を目指す学生もいます。自身が学んだことを直接活かせなくても、企業の業務内容によっては理系学生の強みを活かせる場合があるのです。

例えば、データを分析するスキルや論理的思考力、計算能力などが高いことを強みとしてアピールできます

また、専門分野を問わずに理系学生を採用している企業も存在しています。自身が得意とするスキルを活かして仕事をしたい人に適した進路です。

③文系職種への就職

文系職種に就職するのも、進路の選択肢の1つです。理系学生だからといって、文系の業務に不利に働くことはあまりありません。

むしろ、学業を通して培った論理的思考力などの強みを伝えれば、文系学生と差別化しながら自身の人材としての魅力を強調できます

文系職種の中でも、特に金融やコンサルティング、製薬会社の営業職などでは強みを発揮しやすいのがポイントです。

④大学院進学

大学院へ進学することも、進路の1つの候補です。

文系で大学院に進む学生は少ないですが、理系の場合は専門性をさらに高めるため、進路として選ぶ人が多いです。

大学院卒業後の進路には、大学の研究職や、国または公的機関の研究職などが挙げられ、幅広く活躍できる場があります

学部卒業後に就職するよりも働き始める時期は遅くなりますが、大学院卒だと初任給の金額が学部卒よりも高いことが多いです。

理系学生に人気の就職先4選

理系の学生から人気がある業界を把握していれば、どんな業界を志す人が多く、どこの競争率が高いのかを知ることができます。ここでは、4つの業界を会社例なども含めて紹介します。

  1. IT業界
  2. 金融業界
  3. メーカー業界
  4. サービス・インフラ業界

①IT業界

IT業界は、情報系を専攻していた学生や、プログラミングの知識を活用したい学生が志望することが多い業界です。

先端技術を活用してさまざまな事業と掛け合わせることで、業務の効率化や高付加価値化を目指せるため、需要が大きい業界でもあります。

会社で展開される事業例としては、インターネット系やソフトウェア、通信業などが挙げられるのも特徴です。また、企業例としては、NTTやソニーグループなどがあります。

②金融業界

金融業界は論理的思考力の高さを求めて理系学生を採用する企業が多い傾向があり、人気も高めです。

文系の就活生も多く志望する業界ですが、数値などのデータをもとに競合他社との違いや経営力を分析するなど、理系のスキルが投資先の判断に役立てられます。

会社の種類の例としては、銀行や証券会社、保険会社などがあり、企業例としては大和証券グループや第一生命などが挙げられるのがポイントです。

③メーカー業界

メーカー業界は大学や大学院で学んだ専門性を活かせることが人気の理由となっています。

日本のメーカー業界は高い技術力や信頼性を強みとしていて、技術の継承や発展を進めていくために理系の学生を求めることが多いのが特徴です。

会社の例としては、自動車や食品・農林水産系・設備関連などがあります。

企業例としては、キリンホールディングスやマルハニチロ・日本製鉄・京セラなども含まれるのがポイントです。

④サービス・インフラ業界

サービス・インフラ業界は、事業内容によって専門性や論理的思考力を活かせる場合があり、人気が高くなっています

顧客の求めるサービスを提供する際に、専門的なスキルが役立ったり、システムを安定的に稼働させる責任感や技術が必要になったりするのが特色です。

会社例としては、電気やガス、石油系などの事業が挙げられます。人気企業の例には、東京ガスやJR東日本など、大規模な事業を展開する大手会社が含まれます。

理系学生に人気の職種5つ

理系学生が多く志望する職種もチェックすれば、どんな仕事が自分の希望に合っているか探しやすくなるのがメリットです。

ここでは、5つの職種の内容ややりがいについて説明します。

  1. 研究・開発職
  2. 技術・設計職
  3. 生産・製造職
  4. 品質管理職
  5. SE(システムエンジニア)職

①研究・開発職

研究職や開発職は、実験結果を分析して新しいものを生み出すやりがいがある職種です。それぞれ、以下のような特徴があります。

  • 研究:検証を行って開発に活かせる事実や法則性を発見する
  • 開発:収集または分析したデータをもとに新しい商品や技術を生み出す

論理的思考力が活かせるほか、自身が携わった業務が新しい可能性を提供し、人々の生活の利便性の向上や健康維持などに役立つなどの魅力があります。

②技術・設計職

技術職や設計職は「ものづくり」に直接関われる仕事として人気がある職種です。制作工程の例としては、企画・設計・テスト品作成・製品化といった流れが挙げられます。

顧客が求める機能性や扱いやすさなどに気を配り、構想を練って具体的な設計に落とし込み、コストや生産性に配慮しながら製品化を進めていく仕事です。

長い期間で取り組む姿勢が必要になりますが、作ったものが店頭に並んだり、有名な製品に用いられたりする達成感を感じられます

③生産・製造職

生産職や製造職は、製品の生産ラインをスムーズに回していくために設計を行うほか、管理をする職種です。

決められた納期を守れるよう、生産のスケジュール管理を行ったり、生産ラインを改良して効率化を進めたり、問題がないかチェックすることも求められます。

人材の管理、資材の状況確認や調達、市場に合わせた生産量の調整など、論理的思考力や計算能力が活かせる場面が多いことが人気の理由の1つです。

④品質管理職

品質管理職は、製品の品質向上と安定化に貢献する職種で、食品・精密機器・化粧品・部品などさまざまな企業で人材が求められています。

試作品の製作や出荷後の製品のチェック、製造体制を審査してスタッフを教育することも業務に含まれるのが特徴です。

開発から出荷後までの工程で製品に携われるといった魅力があります。自身のスキルを憧れている企業や製品に活かし、貢献したい人から人気が高くなっています。

⑤SE(システムエンジニア)職

SE職はWEBシステムの開発や運用、保守を担当する職種で、顧客の要望を聞いて設計を行うほか、開発のマネジメントを任される場合もあるのが特徴です。

プログラマーはシステムエンジニアの指示に従って開発を進める点に違いがあります。プログラミングやデータ分析力を活かせるのが人気の理由の1つです。

主な業務には企業の情報システムの管理や、アプリケーション開発、完成したシステムの運用サポートなどがあります。

【学部別】理系におすすめの就職先

学部別に適した仕事を確認すれば、自身の知識やスキルをどんな分野に活かせるのか把握できるのが利点です。ここでは、以下の5つの学部ごとにおすすめな仕事を説明します。

  1. 理学部
  2. 工学部
  3. 農学部
  4. 建築学部
  5. 薬学部

①理学部

理学部の場合、金融やメーカー、IT業界などに適性があります

また、学科によって専攻内容が異なるため、自身が注力して学んだ内容が活かせる職種に志願する人が多いです。

職業例としては、金融アナリスト、化学メーカーの開発職などが挙げられます。

直観ではなくデータに基づいて冷静に判断する力は、投資や金融、保険商品を企画または開発する職種に活かせるのが強みです。プログラミングや教育関係の進路を選ぶ人もいます。

②工学部

工学部で学んだ人は、自動車・機械・鉄鋼・エネルギーなどの業界で実力を発揮できます。

職業例として、自動車部品の開発、ロボットのエンジニア、家電製品の製造などが挙げられ、整備士なども含まれるのが特徴です。

大学で得た知識や経験と直結した仕事ができるため、これまでの経験をもとにやりがいのある業務に取り組めるといった魅力があります。

専門技術を磨ける仕事も多く、転職の際にも武器となるのが利点です。

③農学部

農学部で培った経験や知識は、食品メーカーや製薬、種苗メーカーなどの業界で活かせるのがポイントです。

農業や畜産業に対し商品開発などの業務でアプローチする仕事や、食品の品質管理、野菜や種子の研究などが職業例として挙げられます。

また、実家の農家を継いで、学んだ知識を農業に活かす人もいるのが特徴です。

フィールドワークなど、実践的な経験があることを述べれば、就活でも有利に立ち回りやすくなります

④建築学部

建築学部での経験は、ディベロッパー・ゼネコン・ハウスメーカー・不動産会社・設計事務所などの業務に活かせます。

強みを生かせる主な業務としては、建物の設計や工事の管理、住宅の施工や販売、大型プロジェクトの管理や実行などが挙げられるのが特徴です。

スーパーゼネコンの仕事は特に規模が大きく、全国を対象として幅広い業務を担当できるため、人気が高くなっています。実践的な経験を積めるのも魅力です。

⑤薬学部

薬学部で学んだ事柄は、調剤薬局や医療施設、製薬会社での仕事に役立てられます

職業例としては薬剤師のほかに、新薬・化粧品・サプリメントの開発などがあり、学校薬剤師の仕事では薬品の管理や飲料水の点検、プールの安全性審査などを担当するのが特徴です。

専門知識を活かした仕事ができ、医療施設で薬剤師として働けば自身が携わった業務が医療に活かせるやりがいを感じられます。

理系学生が就職先を目指す時のコツ4つ

理系学生が就活を行う際のコツを押さえれば、自分の望んだ企業に就職するために対策ができるのが利点です。ここでは、4つのコツを説明します。

  1. 推薦応募で就職する
  2. 幅広い視点で企業を探す
  3. インターンシップに参加する
  4. 理系におすすめの資格をとる

①推薦応募で就職する

推薦応募で就活を進めれば、自身で一般応募するよりも内定率が高くなるのがメリットです。

推薦応募で就活に参加する手順は、大学に寄せられた求人から企業を選択して、推薦状を添えてエントリーする、といった流れになっています。

個人で応募した際よりも内定辞退がしづらく、候補も絞られますが、試験や面接が免除されることもありスムーズに内定が出やすいです。

②幅広い視点で企業を探す

幅広い視点で考えて企業を探せば、就職先の選択肢を増やせます

知識を直接活かせる仕事だけを探すのではなく、視野を広くして理系学生を求めている企業を幅広く探せば、よりやりがいを感じられる仕事を見つけやすくなるでしょう。

また、文系職種への就職も一つの手段となります。自身が学んだことだけでなく、研究を通して身につけた物事や人との向き合い方を活かせる仕事を探してみましょう。

③インターンシップに参加する

インターンシップには積極的に参加することで、業界への理解を深めやすくなるほか、具体的な仕事内容がわかるのがメリットです。

中には採用に直結する形式で実施されるインターンシップもあるため、内定率を高めるための対策としても有効となります。

インターンの種類によっては面接やグループディスカッションが実施される場合もあり、本格的に就活が始まる前に練習ができるのもメリットです。

④理系におすすめの資格をとる

理系の就活に活かせる資格を取得すれば、自身の強みとしてアピールできる事柄が増えます。例えば、以下のような資格がおすすめです。

  • ITパスポート:IT技術や情報セキュリティのスキルを磨ける
  • QC検定:品質管理の知識が問われる
  • 基本情報技術者:PCやシステムの仕組みから開発の流れまで学べる
  • 衛生管理者:ガスや薬品、粉末などの取り扱いに必要
  • 簿記:経済やビジネスの知識を身につけられる

仕事への熱意を強調でき、就職後も資格勉強を通して得た知識を業務に役立てられるのがメリットです。

理系学生の就職先はよく調べた上で決めよう

理系学生として選ぶ就職先は、しっかりと調べた上で決めましょう

進路を考える際には、自分が学んだ事柄を直接役立てられるかだけでなく、自身のスキルを活かしてやりがいを感じられる仕事かどうかを吟味することが重要です。

インターンシップへの参加や資格取得も視野に入れて、自身が生き生きと働ける企業を探しましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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