就活豆知識

HOME > カリクル就活 > 就活豆知識 > ゼネコンとは総合建設業者を指す!仕事内容や種類・魅力を細かく紹介

ゼネコンとは総合建設業者を指す!仕事内容や種類・魅力を細かく紹介

業界分析をする中で、ゼネコンに興味を持つ人も多いでしょう。しかし「ゼネコンはどんなことをする仕事なの?どんな魅力があるの?」と悩みますよね。

そこで本記事では、ゼネコンの仕事内容や種類についてわかりやすく解説します。ゼネコンの魅力も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

ゼネコンとは|総合建設業者のこと

そもそも、ゼネコンとはどのような仕事なのでしょうか?結論、ゼネコンとは総合建設業者のことです。ここでは、ゼネコンの概略やサブコンとの違いを解説します。

  1. ゼネコンの概略
  2. ゼネコンとサブコンの違い|サブコンは下請業者

ゼネコンの概略

ゼネコンとは、General Contractor(ゼネラルコントラクター)の略称で、総合建設業者のことです。具体的には、商業施設やビル、マンションなど、大型の建造物の設計をする企業の総称を言います。

ゼネコンは、元請負者として各種の土木・建築工事を一式で発注者から直接請負い、工事全体をとりまとめます。

設計・施工・研究のすべてを担うことがゼネコンの大きな特徴です。大規模な建設・土木工事を手掛けるうえに、元請業者として下請け業者に仕事を割り振る重要な仕事なのです。

ゼネコンとサブコンの違い|サブコンは下請業者

ゼネコンと似た言葉に「サブコン(subcontractor:サブコントラクター)」があります。両者の違いは、元請けか下請けかです。

サブコンは、ゼネコンから基礎工事や設備工事などを請け負う会社です。具体的には、空調工事・電気工事・衛生工事などの設備工事を請け負います。

サブコンは、電気・空調・衛生・消防と得意分野で種類が分かれており、ゼネコンは必要な設備工事に適切なサブコンに仕事を発注しているのです。このように役割が分かれていることを知っておきましょう。

ゼネコンの役割3つ

続いて、ゼネコンの主な役割を3つ紹介します。

  1. 設計
  2. 施工管理
  3. 研究開発

①設計

ゼネコンの設計とは、顧客の要望をもとに設計図を作成することです。設計は、大きく「意匠設計」「構造設計」「設備設計」に分かれています。詳細は下記の通りです。

  • 意匠設計:建築物の外観や内部のデザインを担当する仕事
  • 構造設計:建物の土台と骨組みを、さまざまな荷重に耐えられるように安全性能を満たしながら設計する仕事
  • 設備設計:建築物に設置する給排水や空調、電気などに関する設備を設計する仕事

このように、設計の仕事では受注前から施工開始後まで、幅広く携わっています

②施工管理

ゼネコンの施工管理とは、高品質な建物を決められた工期内で安全に建設するための管理業務です。その種類は「安全管理」「工程管理」「原価管理」「品質管理」の4大管理に分けられます。

  • 安全管理:作業員の健康と安全を確保するための管理業務
  • 工程管理:工期を守るために工事全体のスケジュールを把握し、工事の進め方や作業ごとの日程を調整する管理業務
  • 原価管理:資材の発注や機械のレンタル料、人件費などの原価を管理する業務
  • 品質管理:設計図書通りの品質を満たしているかを品質試験によって確認し、作業ごとに品質を確認しながら工程を進めていく業務

このような管理によって、安全かつ計画的に施工を進めているのです。

➂研究開発

ゼネコンの研究開発は、耐震性を考慮した建設物強度の向上や効率的な施工を行うための研究や開発です。

ゼネコンの研究部門は、常に業務の効率化や建築物の強化を図っています。具体的には、地震の揺れに対する耐震技術の研究や、強度の高いコンクリートづくりなどを研究しています。

また、現場や建築主からの声に対して、フィードバックする役割も果たしています。これらの工程により、低コストで高品質な施工を実現しているのです。

ゼネコンが建築開始するまでの3ステップ

続いて、ゼネコンが建築開始するまでの3ステップを紹介します。

  1. 不動産ディベロッパーが土地を決め設計を依頼
  2. ゼネコンが見積もりを作成
  3. プロジェクトの開始

①不動産ディベロッパーが土地を決め設計を依頼

まず、不動産ディベロッパーが、ゼネコン経由で設計事務所に依頼し、土地に建築できるマンションの簡易的な設計図を依頼します。

設計段階では、土地の特性や用途、規制、予算などを考慮してプランを作成し、それに基づいて建築のコンセプトやデザインが決定されます。

これらのステップを経ることで、ゼネコンが建築工事を開始する準備が整うのです。

②ゼネコンが見積もりを作成

次に、ゼネコンは建設プロジェクトに関する見積もりを作成します。具体的には、必要な資材や労働力、時間などの要素を考慮して、プロジェクトの総コストを見積もる作業です。

この見積もりを算出する仕事は、積算と呼ばれます。見積は、積算額をベースに行われるため、積算を行なってから見積を行うという流れが一般的です。

工事の発注者が目にするのはこの見積額が記載された見積書で、その金額に納得すれば本契約を行い、工事が進められていきます。

➂プロジェクトの開始

不動産ディベロッパーの収支が合えば、いよいよプロジェクト開始です。工事を受注したゼネコンは下請け会社(サブコン)に工事を発注し、工期を通して施工管理を行います。

施工管理の役割には、工程管理、品質管理、安全管理、資材調達、労務管理などが含まれます。ゼネコンはサブコンとの連携を密にし、指示や変更、進捗状況の確認を行います。

また、問題や遅れが生じた場合には迅速に対処し、建築の円滑な進行を確保しているのです。

ゼネコンの種類3つ

続いて、ゼネコンの種類を3つ紹介します。それぞれの違いや代表的な企業を押さえておきましょう。

  1. スーパーゼネコン
  2. 大手ゼネコン
  3. 中堅ゼネコン

①スーパーゼネコン

スーパーゼネコンとは、売上高が1兆円を超えるゼネコン企業を指します。従業員数は5,000人以上いることがほとんどです。

具体的な企業としては、大林組、鹿島建設、大成建設、清水建設、竹中工務店の5社を指します。これらの企業は「大手5社」とも呼ばれ、2024年2月時点で6位の長谷工コーポレーションと大きな差があります。

これらの企業はビルやマンションなどの建物を建設する会社の中で、売上規模や施工実績、技術力の高さが抜きん出ており、業界を牽引する存在となっているのです。

②大手ゼネコン

大手ゼネコンとは、売上高が3,000億円を超えるゼネコンを指します。従業員数は2,000〜6,000人未満となっているケースがほとんどです。

該当する企業は、先ほど紹介したスーパーゼネコン5社に加えて、長谷工コーポレーション、フジタ、五洋建設、戸田建設、前田建設工業などが挙げられます。

なお、これらの企業はそれぞれに施工部門のほか、設計、開発、研究、コンサルタント部門などがあり、子会社も抱えていることも大きな特徴です。

➂中堅ゼネコン

中堅ゼネコンとは、スーパーゼネコンや大手ゼネコンに次ぐ規模のゼネコンで、年間売上高が1,000億円超から3,000億円程度の企業を指します。従業員数は1,000〜3,000人ほどです。

2024年2月現在、中堅ゼネコンは奥村組、東亜建設工業、東急建設、安藤ハザマ、鉄建建設など18社が該当します。

中堅ゼネコンは、鉄道や河川工事などの社会インフラに関係した仕事の受注が多い傾向にあります。また、施工部門だけでなく、設計部門や技術部門、研究開発部門を有していることがほとんどです。

ゼネコンの魅力2つ

最後に、ゼネコンの魅力を紹介します。

  1. 規模の大きな仕事に関われる
  2. 収入が安定している

①規模の大きな仕事に関われる

ゼネコンは、都市部の高層ビル建設や大型の公共施設、道路やダム建設など、規模の大きなプロジェクトに関わることができます

また、多くの人が日常的に利用する施設やライフラインの建設に携われるため、大きなやりがいを感じられるでしょう。

ゼネコンの仕事は、毎日たくさんの人々と協力し仕事を進める必要があります。そのため、多くの人々と積極的にコミュニケーションを取り、現場の作業を円滑に進めていくための調整が必要です。

②収入が安定している

収入が安定していることも、ゼネコンの大きな魅力と言えるでしょう。収入が安定する理由は、今後建設業界全体が潤うと予想されるからです。そのため、ゼネコンの働き手も安定した収入を期待できます。

なお、ゼネコン全体の平均年収は約660万円、大手スーパーゼネコン5社の平均年収はすべて1,000万円を超えているなど、他の業界と比べてかなりの高収入です。

また、ゼネコンの離職率(新卒3年以内)は5%以下と低い傾向にあります。業界の安定性や収入、働きやすさの面でも、魅力的な業界と言えるでしょう。

ゼネコンの仕事内容や魅力を知って建設業界を目指そう

本記事では、ゼネコンの仕事内容や種類を紹介しました。

紹介した通り、ゼネコンとは総合建設業者のことで、設計や施工管理、研究開発を主な業務としています。規模の大きな仕事に関われることや、収入が安定しているなど魅力の大きい業界です。

ゼネコンを目指す際は、まずは仕事内容や魅力を知った上で、ゼネコンへの就職対策を念入りに行いましょう。

  • フェイスブック
  • ツイッター

若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

PICKUPピックアップ記事

まずはカリクル公式LINEを友だち追加!

無料スーツレンタルはこちら