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適性検査とSPIの違いを解説!受験方法や種類・内容と対策まで紹介

近年、採用試験の一環として「適性検査」や「SPI」を取り入れる企業が増えています。高得点を取れれば選考が有利になるため、対策は必須と言えるでしょう。

しかし「適性検査とSPIって何が違うの?どこで受験できるの?」と悩むのではないでしょうか。

そこで本記事では、適性検査とSPIの違いを解説します。受験方法や種類・内容と対策まで紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

SPIと適性検査の違い|SPIは適性検査の一部

まず、SPIと適性検査の違いを解説します。結論、SPIは適性検査の一部です。ここでは、SPIと適性検査について簡単に解説します。

  1. 適性検査とは
  2. SPIとは

適性検査とは

適性検査は、企業が新卒採用の際に応募者の能力や人柄、性格から、どんな仕事に向いているか、どんな職場が適しているかを知るために実施するテストです。

種類や受験形式は企業によって異なるため、志望する企業が行う適性検査の種類に合わせて対策する必要があります。

適性検査は、一般的に筆記テストやWebテストを用いて応募者の能力や性格を判定し、採用の判断材料にするものです。

SPIとは

SPIは、リクルートマネジメントソリューションズ社が開発した総合適性検査です。

就職や転職の際の採用試験で行われ、基礎学力や性格特性を測定します。応募者がどのような仕事に向いているのか、コミュニケーション能力や向上心はどのくらいあるのかなどを総合的に判断可能です。

具体的には、言葉の判断力や数的処理、論理的思考が評価されます。問題の難易度はそれほど高くありませんが、制限時間がシビアであるため、要領よく解き進めるための対策が必須と言えるでしょう。

SPIの種類4つ

次に、SPIの種類とその特徴を4つ紹介します。

  1. グローバル採用対象のGSPI3
  2. 大卒採用対象のSPI3-U
  3. 中途採用対象SPI3-G
  4. 高卒採用対象のSPI3-H

①グローバル採用対象のGSPI3

GSPI3は、外国人採用向けの適性検査です。通常のSPIを外国語に翻訳した適性検査で、英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語の4つの言語から選択できます。

検査内容は「性格検査」と「基礎能力検査」の2種類で、日本人と比較しながら「職務能力の保証」と「社風とのミスマッチを避ける」という2点を見極めることが目的です。

能力検査では日本人大学4年生の就職希望者と、学力検査では日本の一般企業に勤めている人と比較して外国人材のスキルや性格特性を判断します。

②大卒採用対象のSPI3-U

SPI3-Uは、大学新卒者を対象とした新卒採用向けの適性検査です。新卒採用だけでなく、正社員への登用、昇格、公務員試験などでも利用されることがあります。

SPI3-Uは、言語問題と非言語問題からなる「能力検査」と、応募者の考え方を問う「性格検査」の2種類です。

SPI3-Uは難易度がやや高く、判断力や理解力を求められます。30問40分で広い範囲から出題されるため、高得点を狙うには対策が必要と言えるでしょう。

➂中途採用対象SPI3-G

SPI3-Gは、転職希望者が対象の適性検査です。SPI3-Gは、事務処理能力の高さを測ることを目的としており、法務分野での転職では特にSPI-Gのスコアが必要となります。

SPI3-Gはマークシート形式(紙)とウェブテスティングの2種類があり、それぞれ出題傾向が異なります。ペーパーとWEBの試験は出題傾向が全く異なるため、種類ごとの対策が必須でしょう。

④高卒採用対象のSPI3-H

SPI3-Hは、高卒の就職希望者を対象とした適性検査です。

難易度は、中学、高校レベルです。新卒採用(大学卒)や中途採用などの選考フローで採用されている一般的なSPIと比較すると少し易しめと言えるでしょう。

SPI3-Hは、企業が指定した会場でのペーパーテスト(マークシート)とWebテスティングが選べますが、基本的には高校生が受け慣れているマークシートが中心です。

SPI以外の適性検査3つ

適性検査はSPI以外にも存在します。ここでは、SPI以外の適性検査を3つ紹介します。

  1. 玉手箱
  2. CAB・GAB
  3. Compass

①玉手箱

玉手箱は、大手企業や金融業界・コンサル業界などで広く導入されているWebテストです。自宅で受ける方法以外にテストセンターでの受験も可能となっています。

出題形式は言語や計数、英語といった科目があり、その中でいくつかの問題形式に分かれている構成です。

玉手箱は、SHL社が他にも販売しているGABやCABという適性検査の問題の一部と同じ形式問題が出題されることがあります

②CAB・GAB

CAB(Computer Aptitude Battery)は、コンピューター職適性診断テストです。バイタリティやストレス耐性、論理的思考力を測る問題が出題され、IT系の職種への適性が評価されます。

GAB(Graduate Aptitude Battery)は、総合適性診断テストです。主に総合商社や専門商社、証券・投資などの企業で利用されています。

これらの適性検査は、多くの企業で採用されており、最近では人気・大手企業を中心に他の業界でも実施企業が増えていますよ

➂Compass

Compass(コンパス)適性検査は、職業適性やストレス耐性、コミュニケーションなどの能力を測定できる適性検査です。新卒者だけでなく、中途採用や社内人事でも利用されています。

Compass適性検査は、1,000社を超える人事担当者のアンケートを基に、採用選考時に本当に知りたい評価項目を抽出しています。

コミュニケーションやストレス耐性、抑うつなど、現代の採用テーマに最適化した適性検査と言えるでしょう。

企業が適性検査にSPIを実施する目的3つ

そもそも、なぜ企業は適性検査としてSPIを実施するのでしょうか?ここでは、主な目的を3つ紹介します。

  1. 効率的な採用をするため
  2. 企業に合った人材を採用するため
  3. 入社後の育成に利用するため

①効率的な採用をするため

1つ目は、効率的な採用をするためです。SPIを実施することで、応募者の能力や適性を客観的に評価し、面接以外の情報を得られます。

これにより、企業は候補者の実力や適性をより正確に把握し、採用プロセスを迅速かつ効率的に進めることが可能です。

SPIは、面接だけではわからない候補者のスキルや能力を明らかにするために役立つでしょう。その結果、採用決定により客観性と正確性が増し、企業は優秀な人材を効率的に採用できるのです。

②企業に合った人材を採用するため

2つ目は、企業に合った人材を採用するためです。SPIは、個々の能力や適性を客観的に評価し、求める職務に適した人材を見極められます。

これにより、企業は適切な人材を選抜し、採用プロセスを効率化できるのです。また、SPIを活用することで、応募者と企業のミスマッチを防げます。

応募者の能力や適性を正確に把握することで、採用後の仕事への適応性や成果につながり、企業の生産性と成長に貢献するでしょう。

➂入社後の育成に利用するため

3つ目は、入社後の育成に利用するためです。SPIは、応募者の認知能力や問題解決能力、そして学習能力を測るための評価ツールとして機能します。

そのため、企業はSPIの結果を通して入社後の育成に必要な情報を得られるのです。

入社後の育成プロセスは、個々の能力や特性に合わせてカスタマイズされるべきであり、SPIはそのための重要なベースとなるでしょう。

SPIの受験方法3つ

SPIにはさまざまな受験形式があり、それぞれ受験場所や注意点が異なります。ここでは、SPIの主な受験方法を3つ紹介します。

  1. テストセンター
  2. WEBテスティング
  3. ペーパーテスティング

①テストセンター

テストセンターは、専用の会場に設置されたパソコンで受験する方法です。応募企業が指定する受験期限までの間で、自分の都合が良い日時を選んで予約し、受験します。

テストセンターは、全国主要7都市(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡)には常設の会場があり、新卒採用がピークを迎える時期には、全国47都道府県に臨時会場が設置されます。

なお、テストセンターには、監督者の監督のもと受験する「リアル会場」と、自宅などのパソコンで専用のシステムを通して受験する「オンライン会場」の2種類です。

②WEBテスティング

Webテスティングとは、自宅や学校のパソコンで試験を受ける受験方法です。企業の指定する期間内であれば、自分の都合の良い日時と場所で受験することができます。

Webテスティングは、テストセンターの「オンライン会場」での受験とは異なります。また、電卓を使用して回答することを前提に問題が出題されるため、他の出題形式より問題の難易度が高めです。

Webテスティングでは、熟語の成り立ち・文の並べ替え・空欄補充・長文読解が出題されます。二語関係・熟語の意味・語句の用法は出題されません。

➂ペーパーテスティング

ペーパーテスティングとは、応募先の企業が用意した会場で行うマークシート方式の筆記試験です。開始時に冊子が配布されるため、全体の問題を確認した上で時間配分なども自身で考えてから解くことができます。

ペーパーテスト形式の場合、性格検査が35分、能力検査が70分の、合計105分が試験時間です。能力検査のうち、言語分野が30分で、非言語分野が40分です。

昨今はパソコンでSPIを受験させる企業が続々と増えていますが、ペーパーテスト方式を導入している企業もまだまだあるため、さまざまなテスト方式に対応できるように事前知識をつけておきましょう。

SPIで出題される問題内容2つ

SPIで出題される問題内容は大きく分けて2つです。それぞれ特徴を簡単に紹介します。

  1. 性格検査
  2. 能力検査

①性格検査

性格検査は、企業が採用する際に応募者の性格や人となりを把握するための試験です。一般的に200〜300問程度の質問から構成され、「はい」「いいえ」や「A」「B」などの選択肢から回答します。

性格検査は、応募者の価値観や行動に関する質問が中心で、企業はこれを通じて応募者の性格や職種への適性を判断します。

また、性格検査は選考の一環として行われており、入社後の配属先決定に活用されることもあるため対策が必要でしょう。

②能力検査

SPIの能力検査は、働く上で必要となる基礎的な能力を測る検査です。

具体的には、「言語分野(国語)」と「非言語分野(数学)」の2種類の問題が出題されます。企業によってはオプション検査として「英語」や「構造的把握力」を実施しているところもありますよ。

SPIの能力検査のペーパーテストの制限時間は70分、出題数は70問です。言語問題が30分で40問、非言語問題が40分で30問を解答することが必要です。

SPIの対策方法2つ

最後に、SPIの具体的な対策方法を2つ紹介します。

  1. 制限時間を設けて練習する
  2. 対策本で練習する

①制限時間を設けて練習する

SPIの対策では、時間を測りながら制限時間内で回答できるように練習することが重要。なぜなら、SPIは問題数に対して制限時間がシビアだからです。

時間を測りながら何度も解くことで、どの分野で時間を使い過ぎているかがわかるようになります。そこを重点的に対策することで、余裕を持って解けるようになるでしょう。

また、時間内に解き進めるために、パソコンや電卓の扱いに慣れておくことも重要ですよ。

②対策本で練習する

対策本を繰り返し解くことは、重要な対策のひとつです。自分が間違えやすい問題を把握しながら、何度も解くようにしましょう。

同じタイプの問題に慣れることで理解が深まり、間違えた理由を把握することで、再度間違えることも防げますよ。

対策本を活用する時のコツは、ただ暗記するのではなく理解を重視した問題解決に取り組むことです。SPI対策のアプリなどで隙間時間を活用しながら何度も問題を解きましょう。

適性検査とSPIの違いはない!万全な対策で就活に臨もう

本記事では、適性検査とSPIの違いを解説しました。紹介した通り、SPIは適性検査の一部です。また、SPIにもさまざまな種類や受験形式があるため、違いを押さえておきましょう。

SPIの対策には、対策本の活用がおすすめです。時間を測りながら何度も問題を解いて万全の対策で臨み、高得点を目指しましょう!

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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