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【新卒必見】初任給とは「基本給+手当て」|平均額や支払日も紹介

就職活動の企業研究で重視する項目の一つに「初任給」が挙げられます。ただ、初任給についてよくわからない人も多いでしょう。結論、初任給とは「基本給+手当て」のことを言います。

本記事では「初任給」について詳しく解説します。初任給の平均額や初任給が高い業界の特徴、支払日も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

初任給は基本給+手当てのこと

初任給とは、社会人になった新入社員が初めて受け取る給与のことです。初任給は残業代や交通費などの手当を含めた金額で構成されています。式で表すと「初任給=基本給+各種手当て」です。

初任給はその名のとおり初めてもらう給与であるため、2回目以降は「月収」や「額面」と呼ばれるようになります。

初任給は、基本的に「高卒 < 大卒 < 院卒」の順で金額が高くなる傾向にあります。それぞれの平均金額については、のちほど紹介します。

手当て・基本給・手取りの意味

初任給の関連用語して「手当て」や「基本給」「手取り」などがあります。ただ、それぞれ何を意味するかわからない人も多いでしょう。ここでは、それぞれの意味を紹介します。

  1. 基本給
  2. 手当て
  3. 手取り

①基本給

基本給とは、毎月最低限もらえる固定給与のことで、「基本賃金」とも呼ばれます。初任給と同様、高卒・大卒・院卒の順に高い傾向にあります。

基本給は、経験や能力、年齢、社歴、仕事内容などに応じて決まっています。また、社歴が長くなったあり、役職が上がったりすると「昇給」という形で基本給が上がることが一般的です。

なお、基本給には、通勤手当や資格手当などの各種手当は含まれていません。

②手当て

手当てとは、諸費用として支給される給与のことで、社員への福利厚生の一環として設けられています。

基本的には「〇〇手当て」という形で呼ばれることが一般的です。なお、手当ての種類は企業によってさまざまです。

たとえば、通勤にかかる交通費を支給する「通勤手当」や時間外労働に対して支払われる「残業手当」、配偶者や子どもなどの家族がいる従業員に対して支給される「家族手当」などがあります。

③手取り

手取りは、初任給から税金や社会保険料といった「控除」を引いた、実際に受け取れる給与のことです。式で表すと(「基本給+各種手当て」ー「社会保険料+税金」=手取り)となります。

初任給の「控除」は、雇用保険料と所得税です。翌月からは、健康保険料と厚生年金保険料も控除の対象となります。

2年目以降は住民税も控除の対象となるため、手取りが減る場合もあります。「基本給=もらえる金額」と勘違いする人も多いため、手取りとの違いをチェックしておきましょう。

【学歴別】2022年度初任給の平均額

次に、2022年度初任給の平均額を学歴別・男女別に紹介します。

  1. 高卒
  2. 高専・短大卒
  3. 大卒
  4. 大学院卒

①高卒

高卒の平均初任給は下記のとおりです。

男女計18.1万円
男性18.3万円
女性17.7万円​​
出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況」

高卒は、他の学歴より金額が低い傾向にあります。ただ、高卒者も実務経験やスキル向上を通じてキャリアを積み重ねることで、将来的に給与を向上させることが可能です。

②高専・短大卒

高専・短大卒の平均初任給は下記のとおりです。

男女計20.2万円
男性20.4万円
女性20.1万円​​
出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況」

高専・短大卒の初任給は、高卒の次に低い金額となっています。ただ、男女ともに平均初任給が20万円を超えています

③大卒

大卒の初任給の平均初任給は下記のとおりです。

男女計22.8万円
男性22.9万円
女性22.7万円
出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況」

大卒の初任給は、高卒や高専・短大卒に比べて高い傾向にあります。ただ、わずかに男女差があります。

④大学院卒

大学院卒の平均初任給は下記のとおりです。

男女計26.7万円
男性27.1万円
女性25.6万円

大学院卒の初任給は、他のどの学歴よりも高い傾向にあります。要因としては、大学院卒の学生が高い専門性やスキルを持っていることが挙げられます。ただし、男女での金額差も大きい傾向にあります。

初任給が高い業界の特徴3選

次に、初任給が高い業界の特徴を紹介します。

  1. 専門知識が必要な業界
  2. 大企業である
  3. 厳しい環境・責任感が求められる仕事

①専門知識が必要な業界

1つ目は、専門知識が必要な業界です。技術を持っている学生は即戦力となるため、初任給は高い傾向にあります。

たとえば「学術研究、専門・技術サービス業」は初任給が24.3万円と高い傾向にあります。2番目に「不動産業、物品賃貸業」の23.7万円、3番目に「情報通信業」の23.5万円と続きます。

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

具体的な職業としては、コンサルタントや研究開発職、マスコミやIT職などが挙げられます。初任給が高い業界を目指すために、技術力を伸ばした上で就活することも一つの手です。

②大企業である

2つ目は、大企業であることです。大企業は中小企業より業績を伸ばすことができる高いスキルを持った社員が多いため、初任給が高くなる傾向にあります。

大卒の初任給で比較すると下記のとおりです。

  • 大企業:21.3万円
  • 中企業:20.9万円
  • 小企業:20.4万円

出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況」

このように、企業の規模が大きいほど初任給が高くなる傾向にあります。ただし、中小企業の中にも初任給が高い企業もあるほか、成績次第で大きく給与を上げられることもあることも知っておきましょう。

③厳しい環境・責任感が求められる仕事

3つ目は、厳しい環境・責任感が求められる仕事です。理由は、肉体労働や周りの社員に対する責任感が必要な仕事が多いからです。

具体的には「鉱業,採石業,砂利採取業」「建設業」などが給与が高い傾向にあります。職業としては、大工、電気工事士、現場監督などが挙げられます。

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

ただ、厳しい環境で働くことになるため「給与が高いから入社する」ということは避けるべきです。

初任給の支払日

次に、初任給の支払日を3パターン紹介します。それぞれ金額や支払日に違いがあるため、違いを知っておきましょう。

  1. 当月末締め当月◯日払い
  2. 当月末翌月◯日払い
  3. 当月◯日締め当月◯日払い

①当月末締め当月◯日払い

1つ目は、当月末締め当月◯日払いのパターンです。これは、大企業の多くが採用している支払い方式です。

このパターンでは、残業手当は翌月払いで募集要項と同じ金額がもらえます。翌月に残業代をまとめることで、見落としをなくせるのです。

具体例を挙げると、「当月末締め当月25日払い」の初任給は、4月1日〜30日労働分の支払日が4月25日となります。

②当月末翌月◯日払い

2つ目は、当月末翌月◯日払いのパターンです。これは、中小企業の多くが採用している支払い方式です。

このパターンでは、残業手当も同時に支給されるため募集要項より多くもらえます。

具体例を挙げると、「当月末締め当月25日払い」の初任給は、4月1日〜30日労働分の支払日が5月25日となります。

③当月◯日締め当月◯日払い

3つ目は、当月◯日締め当月◯日払いのパターンです。こちらも、中小企業の多くが採用している支払い方式です。

日割りで計算された基本給+残業手当であるため、募集概要の初任給を下回ることがほとんどです。締め日が5・10・15日の場合、初任給は募集要項の半分以下となります。

具体例を挙げると、「当月25日締め当月30日払い」の初任給は、4月1日〜25日労働分の支払日が4月30日となります。この場合、25日分の給与が支給されることになります。

初任給にまつわる注意点3つ

最後に、初任給にまつわる注意点を3つ紹介します。

  1. 初任給が高い=良い会社とは限らない
  2. 昇給スピード、福利厚生を確認
  3. 給料が高いだけで仕事場を選ばない

①初任給が高い=良い会社とは限らない

まず注意しておきたいのが「初任給が高い=良い会社」とは限らないということです。なぜなら、初任給が高くても、その後の基本給が低かったり、労働環境が悪かったりすることがあるからです。

たとえば、初任給が高くてもその分残業や休日出勤が多いブラック企業かもしれません。また、初任給に「みなし手当て」が含まれていて、実際の手取り額と乖離していることもあるでしょう。

なお、ベンチャー企業の中には初任給が高いものの、翌月以降の給与伸び悩むこともあります。一方で、初任給が低いものの年功序列により給与が伸びていく企業もあります。

②昇給スピード、福利厚生を確認

初任給の金額だけでなく、昇給スピードや福利厚生を確認しておくことも重要です。なぜなら、初任給が低くても昇給スピードが早く、福利厚生が充実している企業も多いからです。その逆も考えられます。

昇給スピードについては、大学の先輩やOB・OG訪問を通じて確認しておきましょう。あわせて、昇給の条件なども確認しておくとより理解が深まります。

また、福利厚生の豊富さによって日々の出費が変わるため、よくチェックしておきましょう。さらに、残業手当も初任給に影響を与える可能性があるため、しっかり確認することが重要です。

③給料が高いだけで仕事場を選ばない

企業を選ぶ際、給料が高いだけで仕事場を選ばないことも重要です。なぜなら、給与面で仕事場を選ぶと、働き方や価値観のズレが生じる可能性があるからです。

企業を選ぶ際は、「自分が何に1番重きを置いているのか」が重要です。給料だけでなく、働きやすい環境や成長の機会も考慮し、バランスを考えて選びましょう。

自分が1番何に重きを置いているかを理解し、将来的なキャリアも考慮した上で、あなたにとって満足度の高い環境を選ぶことが重要です。

志望企業の初任給は事前に調べよう

本記事では、初任給について、初任給の平均額や初任給が高い業界の特徴を交えて解説しました。

初任給とは、社会人になった新入社員が初めて受け取る給与のことです。初任給は残業代や交通費などの手当を含めた金額(初任給=基本給+各種手当て)で構成されています。

初任給の金額は、学歴や業界、企業によって大きく異なります。また、支払い方式の企業によってさまざまです。

大切なのは、初任給の金額にとらわれすぎないことです。福利厚生や昇給スピード、働きやすさなども考慮しながら企業を選びましょう!

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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