面接を控えた就活生の中には、敬語や言葉遣いに自信がない方もいるのではないでしょうか。そこで、本記事では、面接での正しい言葉遣い・敬語について解説します。
実際に使える表現も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
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面接時の言葉遣いの5つのポイント

面接での言葉選びは、あなたの第一印象を大きく左右します。ここでは、初心者でも理解しやすいように、面接時の言葉遣いのポイントを5つ解説します。
①一人称は「わたし」「わたくし」どちらでも大丈夫
面接では、一人称として「わたし」または「わたくし」を使用するのが適切です。
どちらを使っても問題ありませんが、面接の場では「わたくし」を使うことで、よりフォーマルな印象を与えられます。
日常的に「僕」や「俺」などのカジュアルな一人称を使っている場合は、面接の前に「わたし」や「わたくし」を使う練習をしておくと良いでしょう。
②企業の事は「御社」と呼ぶ
企業を指す際の敬称は、書面と口頭で異なります。書面では「貴社」を用いるのが一般的ですが、面接や会話の中では「御社」と表現するのが適切です。
貴社と御社の違いを理解し、適切に使い分けることは、ビジネスマナーの基本であり、面接官に対しても良い印象を与えます。
例えば、「御社の新しいプロジェクトに非常に興味を持っています」と口頭で伝えることで、相手企業へのリスペクトと真剣な関心を示せます。
ちなみに、面接担当者は自社のことを「弊社」と言いますが、弊社は謙譲語なので、就活生側が弊社と呼称するのは不適切です。注意してください。
③言葉の合間の癖に気を付ける
「えーっと」「うーん」など、言葉の合間の癖にも注意しましょう。面接中にフィラー言葉を多用すると、準備不足や自信がない印象を与えます。
また、「えーっと」や「うーん」は話の流れを中断し、聞き手に悪い印象を与える可能性があります。面接前には、自分の話し方を意識し、フィラー言葉を使わない練習をすることが大切です。
また、緊張して言葉が出てこない時は、一呼吸置いてから答えるようにしましょう。
面接官は、あなたの思考プロセスや回答の内容を重視しています。そのため、少し時間をかけてでも、はっきりとした回答をすることが、ポジティブな印象につながります。
④語尾は丁寧語を使う
面接時には、語尾を「です」「ます」口調で統一することが大切です。丁寧語は相手に敬意を表し、自分の話に説得力を持たせる効果があります。
特に、面接官に対して敬意を示すことは非常に重要であり、「です」「ます」調で話すことはその基本です。
また、語尾を伸ばす癖がある場合は、不確かさまたは幼稚な印象を与えるため、しっかりとした話し方を心がけましょう。
⑤承諾する際は「承知しました」と言う
面接官からの提案や質問を受け入れる際は、「了解しました」ではなく、「承知しました」または「かしこまりました」のフレーズを使用しましょう。
「了解しました」はカジュアルな印象を与え、目上の人に対して使用するには失礼と言えます。一方、「承知しました」は敬意を表す表現であり、面接の場にふさわしい言葉遣いです。
このように、小さな言葉の選択が面接官に与える印象を大きく左右するため、注意が必要です。
面接時の言葉遣いで注意しておきたいこと3つ

面接での言葉遣いは、あなたの人柄や社会人としての基本的なマナーを表す重要な要素です。ここでは、面接時に特に注意すべき言葉遣いのポイントを3つ紹介します。
- 「確かに」「なるほど」を使わない
- 「〜になります」ではなく「〜です」という
- 「〜させていただいております」とは言わない
①「確かに」「なるほど」を使わない
面接時に「確かに」や「なるほど」などの相槌を使うことは避けましょう。「確かに」や「なるほど」は、相手の意見に対して上から目線で評価を下している印象を与えかねません。
面接官に対して敬意を表すためにも、「おっしゃる通りです」や「そうですね」などの表現を使い、相手の意見を尊重する姿勢を見せることが大切です。
相手の話に耳を傾け、適切な相槌をすることで、コミュニケーション能力の高さをアピールしましょう。
②「〜になります」ではなく「〜です」という
面接では、文末を「〜になります」ではなく「〜です」と断定的に表現する方が適切です。
例えば、「私の専門はマーケティングになります」ではなく、「私の専門はマーケティングです」と言い切ることで、自分の意見や事実をはっきりと伝えられます。
断定的な語尾を使うことで、自信がある印象を与えられます。時の経過を表すとき以外は文末は断定の形にしましょう。
③「〜させていただいております」とは言わない
「〜させていただいております」は、敬語の誤用である二重敬語なので言わないようにしましょう。二重敬語は、不必要に敬語を重ねることで、かえって不自然で過剰な印象を与えます。
例えば、「拝見させていただいております」は「拝見しております」に修正するべきです。面接では、正しい敬語を使用することが求められます。
就活面接ではNGの言葉遣い・表現9選
就活の面接ではNGの言葉遣い・表現を9つ紹介します。言葉遣いを一度間違えただけで選考落ちになる可能性は低いですが、正しい言葉遣いができるに越したことはありません。
NGの言葉遣いや表現をしてしまうと、いくら話の内容がよくても採用担当が違和感を覚えます。
紹介するNG葉遣いは可能な限り避けて、好印象を残しましょう。
①過剰な敬語
過剰な敬語を使うと、相手に不自然さを感じさせてしまいます。
特に「拝見する」「参る」など謙譲語で敬語表現を重ねてしまうことが多いため、注意が必要です。
例えば「頂戴いたしまして」や「頂戴させていただき」は誤りで、正しくは「頂戴しまして」です。
過剰な敬語はなるべく使わないように心がけましょう。
②「了解です」
「了解です」は目上に使うには不適切な表現です。
「了解」はややカジュアルな表現に聞こえてしまうため、面接などの場で使うにはふさわしくありません。
その代わり、「承知いたしました」や「かしこまりました」と言い換えると、相手に敬意を表せます。
➂「~みたいな」「~な感じ」
「~みたいな」や「~な感じ」はカジュアルな言葉遣いであり、フォーマルな場にはふさわしくありません。
普段の会話でも使うため、面接でも無意識に使ってしまいがちな言葉なので、面接中は特に意識したい表現です。
「~のような」や「~な雰囲気」と言い換えれば、カジュアルすぎる印象を与えずに表現できます。
④「ご苦労様です」
「ご苦労様です」は目上の人が目下の人に向けて使う言葉なので、応募先企業の人に対して使うのは失礼です。
「ご苦労様です」の代わりに「お疲れ様です」を使用するのがいいでしょう。
「本日はありがとうございます」や「ゆっくりお休みください」などの表現が合う場合もあるので、臨機応変に対応してください。
⑤「参考になります」
一見丁寧な印象のある「参考になります」ですが、目上の人に使う表現にはふさわしくありません。
「参考程度に聞いておく」というニュアンスとしてと捉えられるケースもあるためです。
自分の知らない情報を教えてもらった際には「勉強になりました」や「学ばせていただきました」と言い換えるのが好ましいでしょう。
⑥「すみません」「ごめんなさい」
「すみません」や「ごめんなさい」は、面接というフォーマルな場には不適切です。
ある程度親しい間柄で使うことが多く軽い謝罪のニュアンスを持つためです。
謝罪が必要な場合は「申し訳ございません」や「申し訳ありません」を使用しましょう。
また、感謝の代わりに「すみません」と言う癖がある人は、「ありがとうございます」と言うように意識してください。
⑦「よろしかったでしょうか」
過去形の「よろしかったでしょうか」は丁寧に思えますが、実は日本語として間違った表現です。
現在の内容であれば、現在形の「よろしいでしょうか」が正しい言い方であり、過去形にするのは間違っています。
例えば書類の確認の場合、「書類はこちらでよろしかったでしょうか?」ではなく「書類はこちらでよろしいでしょうか?」が正しい表現です。
過去形の方が丁寧な印象がありますが、間違った日本語なので使わないようにしましょう。
⑧「大丈夫です」
「大丈夫です」はあいまいな表現で、イエスともノーとも取れるため、面接ではなるべく避けるべきです。
例えば面接で「地方転勤もありますが問題ないですか?」と確認があった際に「大丈夫です」と答えると濁している印象があります。
「大丈夫です」という場面では「問題ありません」とはっきり答える方が好印象です。
⑨「~かもです」
「~かもです」は丁寧語ではありますが、カジュアルな印象のある言葉です。
明確でないことを答える場合には「~かもしれません」と言い換えましょう。
「なるほどですね」や「了解です」など、丁寧語に見えても実は間違っている敬語はたくさんあります。
面接では、正しい敬語を使うようにしてください。
面接でよく使う敬語の種類を3つ紹介

面接では、適切な敬語を使うことが重要です。ここでは、初心者にも分かりやすく、面接でよく使われる敬語の3つの種類を紹介します。
- 謙譲語
- 丁寧語
- 尊敬語
①謙譲語
謙譲語は、自分自身や自分の所属するグループに関する行動をへりくだって表現する敬語です。自分がへりくだることで、相手に対する敬意を示します。
特に面接では、自己紹介や自分の経験について話す際に謙譲語が多用されます。
例えば、「参ります」「伺います」「いただきます」などが謙譲語です。企業側が言う「弊社」も謙譲語に該当します。
②丁寧語
丁寧語は聞き手に対し、丁寧に伝える敬語です。語尾を「です」「ます」で締めるのが特徴です。丁寧語はどんな場面でも使えるため、日常的にも頻繁に使用されます。
面接では、自己紹介や質問への回答など、一貫して丁寧語を使うことで、礼儀正しい印象を与えられます。また、話す速度やトーンにも注意し、落ち着いて丁寧に話すことが重要です。
③尊敬語
尊敬語は、相手の行動や状態を敬うために使います。面接官や会社の人など、目上の人に対して使用することが一般的です。
例えば、「おっしゃる」「いらっしゃる」「なさる」などが尊敬語です。面接では、面接官の質問や行動に対して尊敬語を使うことで、敬意を表し、良い印象を与えられます。
しかし、過度に尊敬語を使いすぎると不自然になることもあるため、バランスを考えながら適切に使用しましょう。
面接での話し方で注意しておきたいこと3つ

就活の面接では、話し方も非常に重要です。適切な言葉遣いと話し方は、面接官に良い印象を与える鍵となります。ここでは、話し方で特に注意すべき3つのポイントを解説します。
- はきはきと話す
- 口癖に注意する
- クッション言葉を利用する
①はきはきと話す
面接では、はきはきと明確に話すことが重要です。はっきりとした話し方は、自信と準備の良さを示し、面接官にポジティブな印象を与えます。分からない質問があっても堂々としていましょう。
はきはきと話すためには、事前に内容を整理し、練習を重ねることが大切です。また、速すぎず、遅すぎない適切な速度で話し、ポイントを押さえた明瞭な発音を心がけましょう。
緊張すると早口になりがちなので、意識して落ち着いて話すことが大切です。
②口癖に注意する
多くの人には無意識のうちに口癖がありますが、面接ではこれがマイナス評価につながることがあります。面接の練習をカメラで撮ったり録音して、自分の癖を把握しておきましょう。
「えっと」「あのう」「ですね」「ですよね」などの言葉は、聞き手にとっては不要な情報であり、話の途中で頻繁に使われると、内容が不明瞭に感じられることがあります。
また、口癖は緊張や不安を示すサインとも受け取られがちです。面接前には自分の口癖を意識し、普段から減らす努力をすると良いでしょう。
③クッション言葉を利用する
面接では、敬語の使用が必須ですが、その中でも特にクッション言葉を上手に使うことが重要です。
「よろしければ」「お手数をおかけしますが」などのクッション言葉は、相手に対する配慮を示し、協調性や謙虚さをアピールできます。
特に質問をする際やお願い事をする際には、これらのクッション言葉を前置きとして使うことで、相手に不快感を与えずにスムーズに会話を進められます。
ただし、使いすぎは違和感を与えてしまうため、状況に応じて適切に使い分けることが重要です。
正しい言葉遣いを学んで実際の面接に役立てよう

面接時の言葉遣いは、あなたの印象を大きく左右します。
一人称の選択、企業への敬称、フィラー言葉の使用避け、一貫した丁寧語の使用、そして適切な承諾表現は、面接官に対する敬意を示すために不可欠です。
適切な敬語や言葉遣いを事前に学び、練習することで、面接での自信と印象を向上させられます。正しい言葉遣いを身につけ、成功への一歩を踏み出しましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。